諸星大二郎のレビュー一覧
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ネタバレ■鳥の宿
■月童(ユエトン)
■星童(シントン)
■美少女を食べる
■アームレス
■タイム・マシンとぼく
■俺が増える
「月童」「星童」について。
父が小姓に雇った少年。
自身とそっくりな人形を扱う人形師という点が風変りだろ、という売りで。
その息子が視点人物なのだが、魅入られていく……。
科挙時代の中国が舞台なのだが、いわゆる球体関節人形好きにブッ刺さりまくり!
少年愛、人形、ドッペルゲンガー、物体と生身、エロス……。
これは彼方の澁澤龍彦に読ませてあげなければ。
「タイム・マシンとぼく」は「オリオンラジオの夜」所収の「春男くんシリーズ」の続編。嬉しい。 -
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ネタバレ■闇綱祭り ★
■雨の日はお化けがいるから ★
■ゴジラを見た少年 ★
■影人
■(眼鏡なしで)右と左に見えるもの~エリック・サティ氏への親愛なる手紙~ ★
■空気のような…
■怒々山博士と謎の遺跡
■怒々山博士と巨石遺構
■河畔にて 第1話 クーリング・オフ ★
■河畔にて 第2話 上流からの物体X
■河畔にて 第3話 欲しいものは河を流れてくる
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とりとめのない短篇集だなぁと思ったが、少し時間を置いて思い返すと、味わい深いもの多し。
「闇綱祭り」は2013年、「ゴジラを見た少年」は2015年、というだけあって、時事ネタ盛り込み。
萩尾望都が取り組んだ仕事と共鳴しているのではないか -
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画はやはり……。
・人形少女 ……息子の友達の少女が人形と入れ替わり?
・羽毛田君の奥さん ……カップ。
・こっちでもへび女はじめました ……高橋葉介からパロ。
・塀の穴 ……ゴツい女に追われ。
・登山君の遭難 ……横倒しになった男の顔のような山。に呑まれて生還したら、尻……。
・海で呼ぶもの ……
・風の強い日 ……★064pこわ。
・給水塔 ……諸星と給水塔っつったら、度忘れしたが女の死体が、ってのあったな。
・夢のともだち ……少年が古墳に。稗田礼二郎。
・ムンクの女 ……笑
・回談 ……★ヤケクソな面白さ。「ママの俎板汁出る死体生のまま」。栞と紙魚子。「殺人鬼の男子が死んだの近日さ」 -
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あもくんシリーズ第二弾。ということですが、第一弾読んでいないや。そちらはいずれ購入することにします。
日常と非日常の境がとにかく曖昧な、あもくんとお父さんに降りかかった怪異の数々。「こっちでもへび女はじめました」が駄洒落オチになっているけど、あれよくよく考えるととんでもない怖さだ。踊り食いに感じる嫌悪感を集約したら、あんな感じになるのだろうな。目が合うのはきつい。
追いかけられる「給水塔」「しつこい夢」の安定の気持ち悪さ。自分が怪異・怪談で強く感じる恐怖は、向こうがこちらを認識しているというのもなので、この二つはいやな話です。給水塔は、普段認識していないけどそこにあるもので、その中には水が入 -