諸星大二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あもくんシリーズ第二弾。ということですが、第一弾読んでいないや。そちらはいずれ購入することにします。
日常と非日常の境がとにかく曖昧な、あもくんとお父さんに降りかかった怪異の数々。「こっちでもへび女はじめました」が駄洒落オチになっているけど、あれよくよく考えるととんでもない怖さだ。踊り食いに感じる嫌悪感を集約したら、あんな感じになるのだろうな。目が合うのはきつい。
追いかけられる「給水塔」「しつこい夢」の安定の気持ち悪さ。自分が怪異・怪談で強く感じる恐怖は、向こうがこちらを認識しているというのもなので、この二つはいやな話です。給水塔は、普段認識していないけどそこにあるもので、その中には水が入っているという理解はしているのだけど、本当に水しかないっていないかどうかは確認したことないよなぁ、ということに気づいてしまうと、あの存在が怖くなる。
自分の頭上にあるという事実も怖いですね。マウント取られてしまっていると、逃げ場がなく感じます。「給水塔」のオチで自宅の屋根に来てしまったのは、もう最悪です。
怖気はなかったけど、じわじわ侵食してくるような怪しさの「夢とあもくん」でした。鳥肌が読むにつれて進んでくる感じ。やだやだこわいこわい。
でも、好きになってしまうぞくぞくなんだよなぁ。 -
Posted by ブクログ
オリオンラジオから聞こえて来る知らない音楽。
なぜか惹かれるものがあるその曲。それに魅せられてゆく人の不思議な体験を描く連作でしたが、その形式だと物語を考えることが難しくなってしまったと言ってますね。
自分では理由はわからないのだけど、なぜか惹かれるものがあるというのは、すごくわくわくします。と同時にぞくぞくもすごい。知ってはいけないものかもしれない、でも誘惑に抗えない。制御できない二つの感情。
冒険の始まり。
現と虚の狭間に彷徨いこんでしまった物語の、気持ち悪さ恐ろしさ。夢の中にいるような感覚になるんだよなぁ、映画館が舞台の2作品は、それです。
あの出来事なんだったんだろう、といつまでも思い出してしまう。読者は気持ち悪さ恐ろしさを感じるのだけど、それを経験した本人は、そう思っていないというアンバランスが不思議読後感なんだよなぁ。