ガンダムエース掲載時だとあっさり終わって、バロックを倒したって達成感が希薄だったけど加筆で猛烈に最高になりました
長谷川先生がサービス精神旺盛だと思うのは「ラストバトルのシチュエーションや戦場がとてつもなくドラマチックで普通ではない」事でして
今回は「9000万人が収容された回転する落下中のコロ
...続きを読むニーを足場にする」だけではなく
それをサイキック視覚で視た首切り王による「百花繚乱の人間の花畑」というシチュエーションでして
最高かなって
それはさておいて、この作品の本題は「もブルスーツVSモビルスーツ」ではないんです。
ガンダムのメインディッシュであるそれをメインではなくしてしまった。
本作は紛れもなくSFなんです。
もちろん、魅力的な敵を味方の数だけ用意できなかった点は心残りではあるのですが、大迫力のコロニー降ろしはガンダムオタクなら必見。敵はもはやモビルスーツではないんです。
生きようとする意思を阻む全てと、物理現象が敵なんです。
たった1体のモビルスーツよりもよっぽど大きな敵との戦いを見事に描ききっています。
それだけではなく「アンカーV4」という新たな機体、新たな追加装備まで搭載して、モビルスーツ好きへのサービス精神も忘れてはない。
その新しい装備にもちゃんと「ただのパワーアップではなくて必然性」が用意されているのが素晴らしい。
物語としても「ゴースト」で完結していなかったフォントの戦いの決着を描き、
アーノルドという新しいキャラクターの存在意義を描き
大団円を描ききったなぁってあらためて感じました。
終わりよければ全てよし!ぜひとも繰り返し読みたい作品。