とんでもない画力にまずは圧倒される。戦争を遠くから見ていたつもりだったのに、読み進めるうちに自分がコックピットに乗り込んでいるような感覚になる。死を予感し、震えるほどの臨場感。
本作では、四肢がなくとも操縦できるMSが登場する。手足が無い方がよりMSと一体化して戦闘で有利に働くという恐ろしい特性。爆風で手足が吹き飛んでも傷ついた兵士は休む間もなく戦場へ駆り出される終わりのない地獄。
技術も経験もない少年兵が何もできずに無駄死にしたり、功績を残したくて無理をして死を早めてしまったり、平和な世界には居場所が無くて戦争にしか生きがいを見いだせない者もいる…。
連邦軍もジオン軍もどちらも同じぐらいボロボロで、この戦いの末に得るものは絶望しか見えない…。
人を殺せば殺すほど褒め讃えられる狂気の中で、必死で正気を保とうと、冗談を言って笑いあう。理不尽に戦いを強要される男たちの悲哀がそこにある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年10月14日
スパルタンによる南洋教団への軍事行動が始まったものの、南洋教団による素早い対応で作戦目的を達せず。
なお、ガレ将軍には運の尽きが…来ないのかよ!
そして、クローディアはダリルの手中に落ちた…いや、手に落ちたのはダリルじゃねえか、これ。
Posted by ブクログ 2017年07月05日
戦争に巻き込まれる民間人(?)と、精一杯抵抗する人々。戦争の悲惨さや人々の生きのびようとする力がよく描けていたんじゃないかと。
中でもビビ親子とフィッシャーがいい味出してました。
あとガンダム登場時の絶望感がハンパなかったです。まさに白い悪魔…(´;ω;`)
匿名 2023年03月03日
宇宙空間、密林、砂漠、市街地、そして水中と様々なシチュエーションでの戦闘が描かれていて読んでいて飽きませんね。単に戦う場所が違うというのではなく、それぞれのシチュエーション独自の細部まで拘られた戦闘がくり広げられているのが素晴らしいです。
匿名 2023年03月01日
ひゃ〜、さすがに戦争マンガよね。やっぱし、戦いのシーンとか辛いし、リアルに応援してしまう。さて、いよいよ10巻。
Posted by ブクログ 2019年12月02日
宗教との摩擦により、戦争の火種となると思う巻でした。
宗教を信じてない小さいお子さんも戦争に巻き沿いになってると感じさせてくれる巻でした。
ちなみにこの巻は、南洋連合が主体になっているので、地球連邦やジオンがどうのこうのの巻では無いと感じました。
まあ、強いていうなれば、アクアジムが主体として出てく...続きを読むる巻です。
ビビという母親が頑張る巻でもあると感じました。
Posted by ブクログ 2018年01月21日
「逃げてー、ガンダムから逃げてー!」と傷痍軍人側を応援したくなる巻。
モビルスーツの硬質な魅力と、様々な表情を見せる人間描写の魅力が綺麗に両立している。