とんでもない画力にまずは圧倒される。戦争を遠くから見ていたつもりだったのに、読み進めるうちに自分がコックピットに乗り込んでいるような感覚になる。死を予感し、震えるほどの臨場感。
本作では、四肢がなくとも操縦できるMSが登場する。手足が無い方がよりMSと一体化して戦闘で有利に働くという恐ろしい特性。爆風で手足が吹き飛んでも傷ついた兵士は休む間もなく戦場へ駆り出される終わりのない地獄。
技術も経験もない少年兵が何もできずに無駄死にしたり、功績を残したくて無理をして死を早めてしまったり、平和な世界には居場所が無くて戦争にしか生きがいを見いだせない者もいる…。
連邦軍もジオン軍もどちらも同じぐらいボロボロで、この戦いの末に得るものは絶望しか見えない…。
人を殺せば殺すほど褒め讃えられる狂気の中で、必死で正気を保とうと、冗談を言って笑いあう。理不尽に戦いを強要される男たちの悲哀がそこにある。
感情タグBEST3
匿名 2023年03月02日
戦いの中で多くの者との別れを経験してきたダリルたち。しかし別れがあるのなら当然出会いもある。そしてその出会いとは必然的なものではなく偶然がもたらした奇跡的なものであった。彼らの前途は大きく変わる。人はそれを運命というのかもしれない。
ホビージャパン、ガンプラ、ROBOT魂、どれか一つでもぴんときたら、本作は絶対に手に取るべき作品。
まじか…と思う書き込みと情報量に圧倒されるはず。漫画なんですよ!?びっくり。才能の塊
Posted by ブクログ 2018年10月14日
海洋同盟のサイコザクを巡る争い、ジオン残党のターン。
それよりなにより、今までのガンダム史上、最強のニュータイプあらわる!!
(続きはよ)
南洋同盟に渡ったサイコ・デバイスの情報を求め争奪戦を繰り広げる連邦とジオン。
この8巻はジオンのダリル側のターン。傷痍軍人が姿を消す、という噂の水上都市リグに潜入したダリル小隊。諜報部のエージェントと合流、サイコ・ザクにつながる手がかりを求めて町に入るが…。
圧倒的な画力で描かれる水上都市の暮...続きを読むらしぶりと、ダリルたちの非情な諜報活動。その先で出会ったのはまさかの…!! ダリルの覚悟が問われるシーンがあった後のこの展開、彼がジオンを捨てるとは思えないのですけど、この邂逅は戦いの流れを大きく変えそうな予感も。
そして緊迫の場面に追い討ちをかける連邦・スパルタンの接近。次巻も楽しみすぎるのです。