とんでもない画力にまずは圧倒される。戦争を遠くから見ていたつもりだったのに、読み進めるうちに自分がコックピットに乗り込んでいるような感覚になる。死を予感し、震えるほどの臨場感。
本作では、四肢がなくとも操縦できるMSが登場する。手足が無い方がよりMSと一体化して戦闘で有利に働くという恐ろしい特性。爆風で手足が吹き飛んでも傷ついた兵士は休む間もなく戦場へ駆り出される終わりのない地獄。
技術も経験もない少年兵が何もできずに無駄死にしたり、功績を残したくて無理をして死を早めてしまったり、平和な世界には居場所が無くて戦争にしか生きがいを見いだせない者もいる…。
連邦軍もジオン軍もどちらも同じぐらいボロボロで、この戦いの末に得るものは絶望しか見えない…。
人を殺せば殺すほど褒め讃えられる狂気の中で、必死で正気を保とうと、冗談を言って笑いあう。理不尽に戦いを強要される男たちの悲哀がそこにある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年10月06日
退場と復活。
コーネリアスの退場はある程度予測できたが、イオの復活、まるで主人公みたいだな!(主人公だったな!!
ニュータイプと超能力者の区別がますますつかなくなるわw
パイロットの思いだけでは無い、色々な思惑が入り乱れる中、
最後の舞台となる宇宙へ!
…行く前の1幕。
既に逝ってしまった人、今まさに逝く人、友…
とても痛い一冊になっています。
クローディアをイオに殺されたダリルは、スパルタン艦を落とした。クローディアを殺したイオは一時は正気を失うが、自分を殺しにきたコーネリアスからイースに助けられて正気を取り戻した。レヴァインフウの復讐までの過去と、その彼を生み出したモニカ達が目指す、パーフェクトガンダムとは。