矢立肇のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
表紙のガンダムだけじゃない!
アナハナイムの幹部が時代を先読みしているのを実感できます!サンダーボルトはパラレルワールドって感想をよく聞きますがそんな偏見を持ってちゃ勿体ない!いいですよね政治的駆け引き( *'艸`)
裏切者がいるテンプレまでしっかり用意されています。
カラーイラストの連邦ゲルググだけでもおなかいっぱいですがジムカスもかっこいいです。
最新型ということでランドセルが洗練されていたりとバックグラウンドがしっかりしているのもあいかわらず良きです。黒塗り顔のジムカスが悪役風過ぎて笑う。
欲を言えばタイコンデロガはもっとスパルタン似のほが良かったかな。わざわざアルビオンとかに似せずに太田垣ペガ -
購入済み
シリーズとして最高評価
1年戦争…いわゆる「ファーストガンダム」の新訳作品。
オリジナルのTV版とは大まかなストーリーこそ同じだが、細かい点はかなり違っている。
が、オリジナルが1979年という大昔の作品で、設定にも色々無理があることを考えれば、修正は当然だろう。
それを承知の上で、「ファーストガンダム関係者の1人であった安彦良和が、現代風に再デザインした1年戦争」と捉えて読むなら、素晴らしい作品だと思う。
もちろん、「正史」的位置づけのTV版とは相違点があるし、元の設定が強引過ぎる分この作品でも設定に破綻が生じている面は確かにある。
(そもそも、ファーストガンダムのストーリーが僅か3ヵ月強の出 -
ネタバレ 購入済み
ネタバレ
1年戦争からF91まで、多くのガンダム作品が伏線として出てくるので、ざっと読んだだけでは理解できない面も多い。
ガノタとしては、この作品を何度も読み込んで、答え合わせをする楽しさもありますね。
例えば、2巻の「モンキーハウス」。
1年戦争中、WBの独房に入ったカイが、そこでラクガキを発見するという流れだが、結局誰が書いたのか、また何を書いたのかも明示されないまま。
調べたところ、文章はジオン・ダイクンの「新人類たちへ」という演説の後半部分。
また、このエピソードの少し前、ランバラル隊のコズンが捕虜になっていた際に、セイラも独房に入っていた事実がある。
つまり、セイラさんが独房内 -
ネタバレ 購入済み
良作!
ネタバレありですのでご注意を。
宇宙世紀105年…、つまり1年戦争の終結から25年、第二次ネオ・ジオン抗争(逆襲のシャア)終結から13年、ラプラス事変(ガンダムUC)終結から9年、そしておそらく、「マフティー動乱」(閃光のハサウェイ)の終結直前の時系列に位置する物語。
(マフティー動乱の直後という意見もあるが、2巻の某人物の発言からすると、まだ水面下の段階で大事件は起こしていなさそう)
物語はジオンの本拠だったサイド3で開催される、「1年戦争WB展」を中心に進む。
それにゲスト及びアドバイザーとして招かれた元WB隊クルーのカイ・シデンが、実際の1年戦争当時を振り返りつつ、現 -
ネタバレ 購入済み
なかなか「決戦」に入らず
サンボルに限ってのレビューです。
難民をコロニーに輸送する船とそのクルーたちの奮闘、受け入れるコロニー側の努力、そして、というドラマ。素直に感動したいところだが、この陣営は宗教団体なのだ。「こんなに熱く一生懸命頑張る人たちを読者諸氏はまだ疑ってかかるのか」と作者から踏み絵を示されたかのような気持ちだ。そして、この巻はカットしても前後がそう破綻なく繋がりうるところである。なかなか「決戦」に入らず、その手前で「ああ、これも」というプラスアルファの展開。読みごたえはあったし、作者の手腕には依然敬意を表さざるを得ないところだが、メインの展開を力強くお願いしたい。 -
-
ネタバレ 購入済み
展開が遅いが、
オクスナー率いるFSSとキマイラたち。ゴップ議長のヴァースキ隊。そしてシャアのネオジオン。
演説で兵を鼓舞する指揮官、急がされるMSの整備や訓練、出陣を見送る者。かつてア・バオア・
クーがあった宙域へと向かう3つの軍。ミナレット争奪戦がいよいよスタート間近、全員がスタート
地点に集まってきたという感じの21巻。また戦闘は偵察の小競り合いと模擬戦ぐらい、3軍の出陣
の様子を全部丹念に描くので少々くどい(笑)気もしますが、会話劇がメインでも渋く深く面白い
のは変わらず。特にネオジオンはわがまま総帥シャアとアルレットなどのやりとりや、物資に余裕の
ない様子が可笑しい。戦力からいくとオクス -
-
ネタバレ 購入済み
サンボル載ってるから買う価値有
3500人余りの民間人を救うため丸腰で連邦の監視の目をくぐり、サイド6を目指すカウフマンたち。しかし、ペルガミノ商会の汚い策略により、武装解除された状態で連邦軍のジム・カスタム12機とペガサス級の相手をすることになってしまいます。
この絶望的な状況で頼れるのは、ビリー・ヒッカム少尉のザニー(連邦軍の最初期型MS)1機のみ。多少のカスタム強化を施してありますが、とてもジム・カスタム世代と戦えるような機体ではありません。
しかし、この絶体絶命のなかでビリーがついに悲願のニュータイプへと覚醒。罠や待ち伏せなど巧みな戦術、そしてニュータイプの驚異的な感知能力により、数も機体性能も格上の連邦 -
ネタバレ 購入済み
難民たちが助かって良かった
毎回毎回、多数の犠牲者が出る戦争なのだからと思うが、戦争で住む場所を追われた人々が無惨に死んでいくのは悲しい。だからその危機を救ったダリルは神にも見えなくないが、その圧倒的な戦力はどこへ向かうのだろうか。その先の戦いがこわいですね。
-
購入済み
素晴らしい
間違いなく「ガンダム漫画で1番絵が上手い作品」はサンダーボルトだ。
そのサンダーボルトが絵が上手いだけではなく「戦況の面白さ」の分野にまで手を広げただけではなく
絵の美しさもリハビリを終えて完全に復活している。
3000人の避難民を乗せた宇宙船を中立コロニーのサイド6まで届けるまでを邪魔する連邦の部隊。
それに対抗するは連邦軍モビルスーツの始祖であるザク1鹵獲機派生のザニーただ1機。
無茶なシチュエーションだからこその面白さ。
サンダーボルトが、ただのガンダム漫画のその先の境地にたどり着いたように感じた。素晴らしい。 -
購入済み
昭和の名作をマンガでじっくり
初代ガンダムをみて泣いてしまう人は少なくないのではないかと思う。この作品はアニメの存在価値を変えたと思う。それまでのアニメを覆すストーリー性、宇宙空間での重力や太陽の方向などの正確なやりとり、ホワイトベースやガンダムのようなサイズの物体が大気圏に突入することといった物理的な描写を正確にしただけでなく、戦争とは、国家とは、というテーマに立ち向かい、さらに主人公たちが軍でも身分のひくい、一介の現地登用であること、だからゆえに普通の人々にとって戦争とは何かを描いていたと思う。そんなガンダムを、漫画でじっくり見られます。
-
ネタバレ 購入済み
勝者と敗者は周りつづける
この巻では、イオ達のチームの勝利が描かれている。一巻ごとに勝者と敗者が入れ替わる。戦争なのだから仕方がないとも言えるが、敗戦のたびに、それまで重要な役目を持っていたキャラ達が死んでいくのが、結構つらい感じ。