あらすじ
木星から帰還した男がサイド3で見たものとは……。あの戦いの記憶にカイ・シデンが迫る。
...続きを読む感情タグBEST3
ネタバレ
1年戦争からF91まで、多くのガンダム作品が伏線として出てくるので、ざっと読んだだけでは理解できない面も多い。
ガノタとしては、この作品を何度も読み込んで、答え合わせをする楽しさもありますね。
例えば、2巻の「モンキーハウス」。
1年戦争中、WBの独房に入ったカイが、そこでラクガキを発見するという流れだが、結局誰が書いたのか、また何を書いたのかも明示されないまま。
調べたところ、文章はジオン・ダイクンの「新人類たちへ」という演説の後半部分。
また、このエピソードの少し前、ランバラル隊のコズンが捕虜になっていた際に、セイラも独房に入っていた事実がある。
つまり、セイラさんが独房内で父の演説の一部を書き記したという解釈が正解なんじゃないでしょうか?
こんな答え合わせ、色々調べないと出てこないでしょう。
だが、そこが面白い!
あと、2巻冒頭のカイの電話相手。
ブライトを良く知っており、カイがタメ口を使う相手。
ハヤトが亡き今、「カイレポ」でも出てきたベルトーチカでしょうね。
(後にコウシュウゲン=康秋元?が登場した際、ベルトーチカが言っていた人物だというカイの発言あり)
となると、この作品執筆時点での「閃光のハサウェイ」は「ベルトーチカ・チルドレン」の流れを継承しているので、マフティ―の名が出る本作ではベルトーチカの子=アムロの子というアツい事に!
本作がハサウェイ処刑前なのか後なのかも気になる点。
ジョブ・ジョンとの会話でさらっと流しているところからすると、同じ105年でもまだハサウェイが生きている時期ではないかと推測。
2巻の電話でのコメントは、ハサウェイのうつ病に対する事かと。
一番気になっているのは、ヤカモト姉妹の素性。
1巻の作者コメントでの思わせぶりな内容、そして「シャアの反乱」で両親が亡くなったという事や姉の父に関する発言を見る限り、過去の登場人物の子供の可能性が高いと思うんですよね。
「姉」は093年の「シャアの反乱」で連邦に殺されたという父を信奉しており、「妹」は父親の記憶がほとんどない。
その父はおそらく元ジオン側の相応の立場。
うーん、気になる。
ちなみに「ヤカモト」の名字は、ハリウッド映画によく出てくる日本人の名前で、元は「山本」だとか。
Posted by ブクログ
頭つかった〜。
でもアニメの設定に忠実で、なによりカイさんがカイさんらしくて、これぞカイさんだよ!!って感じで、とてもよいものでした。
戦争や世代についていろいろ思うところもあり、収穫がたくさんあった。
Posted by ブクログ
ORIGIN外伝に繋げた「Memory:25 セイラの微笑」が特に素晴らしい。連載時鳥肌立ったし。このセイラさんの作画、安彦氏の方に寄せてる?
ディジェのツインアイソケットと併せて、ことぶきカイシリーズベストエピソードですね。
一段落ついてあとがきで何やら「旅に出る」とおっしゃっていますが、早いとこ戻っていただきたいですなー。
Posted by ブクログ
ジ・オリジンよりこっちが好き。
ファーストガンダムのセリフや設定を『完璧に』踏まえたサイドストーリー。逆にジ・オリジンは安彦先生が気に入っている箇所だけファーストを踏襲していると言える。だから、ファーストとはストーリー違う部分があり、受け入れ難いと感じる箇所がある。また、新たな矛盾も生まれている。
Posted by ブクログ
ジャーナリストとなったカイ・シデンの目線でガンダム世界を深堀りするシリーズ第二弾の第二巻。今巻はUC100年代に開催される"一年戦争展"をめぐる政治的な思惑の解説編がメインで、そこに一年戦争当時の想い出を絡めることで、カイ自身のジャーナリズムを明らかにしていく。といったつくり。前巻でもカイが撮った写真への言及があったけれど、カメラというものを象徴的に使った構成はうまいとは思うんだけれど、いろいろと消化不良かなあ。もうちょっと紙幅を割いて丁寧に説明してもよかったのかもしれない。