黒原敏行のレビュー一覧

  • 幻の女〔新訳版〕

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    江戸川乱歩お勧め小説と聞き、ずっと読みたかったミステリー。真犯人に「うわー!?」となった。信じられなくて、思わず、読み返してしまったよ……。

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    2025年06月01日
  • すばらしい新世界

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    環境が人を作ると思ってるから、この本の洗脳教育を実際にやっても功を奏しそうで怖い。
    多分階級社会を受け入れさせて、階級を明確にすることが1番効率的なのかもしれない。差別はきっと無くならないし、それをモチベーションに仕事をする、っていうのもリアルだなと思った。きっとこの物語は人がめちゃくちゃ単純になったら一番効率的(経済面)で、みんな幸せ(不幸だと思えない)なモデルな気がする。
    この本の洗脳教育をされている登場人物は盲信的に自分たちの価値観が正しく、優れていると思っているけど、実際の人間には少しは疑う心があって欲しい。
    けど、その考えもいろんなことを考えましょう、という教育の影響かもしれないから

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    2025年05月24日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(上)

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    大量破壊兵器により破滅してしまった後の世界で混沌とした状況を修復する装置〈ジョーグマンド・パイプ〉に火災が発生。危機管理会社に所属する主人公「ぼく」や親友のゴンゾーその他のメンバーで火災の鎮火に向かう…というオープニングから一転、「ぼく」の子供時代からの年代記が始まる。
    大学を卒業して軍隊に所属し、大量破壊兵器である〈逝ってよし爆弾〉が炸裂したところで下巻に続く。
    …賑やかで破天荒な文体で、挿入されるミニエピソードもブッ飛んでいるので、好き嫌いが分かれそう。

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    2025年05月07日
  • すばらしい新世界

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    ネタバレ

    1984と並んでディストピア文学の祖と評される。1984とは異なり全体的な雰囲気は明るい。ムスタファ統制官と野人の会話が、この小説で描かれている世界になぜ至ったのか、どう維持しているのかを分かりやすく示しており面白かった。

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    2025年04月22日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ネタバレ

    40~60年前の小説の訳者あとがきで幾度も出会い、読んでみる気になった。

    中盤の終わりくらいまではかなり良かったのだが、以降徐々に怪しくなってゆき、クライマックスはハリウッド映画のようになってしまっていてがっかり。いわゆるハリウッド映画的とされるものが醸成される以前の作品であるはずだが、不思議なことだ。

    本作品から見えた幻覚は『無限のリヴァイアス』、『癒しの葉』、『地獄の黙示録』。
    『癒しの葉』は、エレメンタルのありようのモチーフになったのではないかと思ったり思わなかったり。
    『地獄の黙示録』は、狂ってく様と後半に覚えた「オイオイ、いーのかよそれで」なガッカリ感。
    『無限のリヴァイアス』は

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    2025年04月14日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    超メジャーなサスペンス
    結構早めにあらすじは読めてしまった
    映画化とかピッタリ

    ただ、早川書房の「新訳版」文庫で読み始めたが、
    自分的にフォントがせっかく大きいのに何だか読みにくいし、やたらミス○○な表現が多くてイライラしてしまい75%は電子書籍の旧訳版で読んだ
    お金が勿体ない、、、と反省

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    2025年03月24日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ちょっと読みづらい
    野生のブタって絶対こんなんじゃないよなとか仰向けって書いてあるけど状況的にうつ伏せじゃねとか余計なこと考えてしまう

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    2025年06月22日
  • 闇の奥

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    解説を読むと、どうやら著者はそのように仕向けているのだろうが、読者の受け取り方で評価が分かれる作品となっている。
    読後、モヤモヤが残る。

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    2025年03月14日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    言わずと知れたアガサ・クリスティーの名作。
    中学生の頃、やたらアガサ・クリスティーを読む友人がいた。ある日、彼がこの本を読んでいたことを思い出し(といっても40年以上も前の思い出だが)、読もうと思い立ち手に取る。
    1937年に書かれたものだが、僕の思い出とは異なり、色あせることはない。
    まず「ナイルに死す」というタイトルが、何とも異国情緒に溢れた響きがあり、いいではないか。
    物語は、アフリカの大地をゆったり流れるナイル川のように、さまざまな人々の背景、船上での新たな人間関係、密かな思惑など全てをゆっくり飲み込むかのように流れていく。
    太古の文明を築いたエジプトとはそういう場所なのだろうか。

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    2025年02月12日
  • 幻の女〔新訳版〕

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    妻殺しの罪で死刑執行が迫る男と彼の潔白を証明すべく奔走する親友の姿を描いた時限サスペンスの古典。事件の鍵を握る幻の女の造形に些か物足りなさを感じるが冒頭の有名な一節を含む洗練された表現及び巧みなプロットは読者を愉します

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    2024年12月24日
  • ザ・ロード

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    ピュリッツァー賞受賞作。
    最後までまったく面白くなかったのに、文章の流れにのると没頭できてしまった。サラエボ包囲を想像して読み進めてからは、純文学的な言葉の川に溺れることができて、それはそれでよきでした。言葉と言葉で緻密に紡がれて形成されたその場限りの世界に篭りたい時ってあるよね。

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    2024年12月07日
  • ザ・ロード

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    読書会課題本。ストーリーは「何だがわからないがめちゃくちゃ荒廃し、住民がほぼ野生化したアメリカの近未来で、とある親子が放浪の旅をする」という話。荒廃した理由が不明な上、矛盾している描写も多いので、SFとして読むとかなり物足りない。しかし、現代社会を風刺した寓話として読むと「ああ、なるほど」というのがある。そういう意味で、現地でヒットした理由も、ピューリツァー賞受賞も納得がいく。

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    2024年11月16日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    新潮社版の方は訳が古いので、読み易そうなハヤカワ版をチョイス。スティーブンキングが影響受けてるということが解説でも書いてある通り、キャッスルロックという名前が出てきたり、ゆったり始まり急転直下のラストと話の構造も似てなくもないような。時代背景とか影響云々の付加価値がないと衝撃度はちょっと薄い。

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    2024年11月04日
  • 幻の女〔新訳版〕

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    海外作品は私にとって読みづらさがあるが、
    この作品はスラスラ読めました。
    順に追って真相に近づいていく緊張感が良かったです。
    ただし、「幻の女」と言う設定は少し物足りなかったです。
    ラストがちょっとね!

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    2024年10月15日
  • すばらしい新世界

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    管理されすぎた世界を描いている。その世界をどう感じるか、ディストピアなので負の世界と思うか、それでも幸福と思うか。苦労をする権利を主張できるか。

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    2024年08月16日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    『ナイルに死す(Death on the Nile)』ってそういうことかな、と思った。犯人は意外な人物だったな。
    まだアガサ・クリスティの作品を読み慣れていないので、物語の進みがすごくゆっくりに感じられた。

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    2024年08月15日
  • 幻の女〔新訳版〕

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    知らなかったがミステリーの古典らしい。
    ストーリーは今から見れば強引な展開が多いものの、バーや観劇といったニューヨークの都会的な雰囲気、幻想的な描写、唯一のアリバイ証言者となる消えた幻の女を探すという仕立てが上手く嵌っていると思えた。
    ネタバレしてしまうから映像化は難しいと思ったけど、何度も映画やテレビドラマになっているらしい。

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    2024年08月07日
  • すばらしい新世界

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    ネタバレ

    昔の小説かつ翻訳本ということで読み辛かった。。。
    15〜16章の哲学弁舌対決の部分以外は正直面白さは感じなかった。
    面白くなかった理由は物語全体を通して分かりやすい"主人公"がいないからかもしれない。

    また"最大多数の最大幸福"を実現した未来世界は、野蛮人ジョンの視点からディストピアのように描かれているが、争いが絶えず格差が広がるばかりの現代社会よりかはマシなように思った。

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    2024年07月28日
  • すばらしい新世界

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    この小説で描かれた世界は気持ち悪い。
    「人類全体の幸福のために」と考えたはずであるが、倫理を無視した手段を採ってしまったと感じる。

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    2024年05月31日
  • すばらしい新世界

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    ディストピア的なものに対して畏怖と憧れが同時に存在していたあの時を懐かしく感じる。
    今はどうだろう。。

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    2024年05月22日