黒原敏行のレビュー一覧

  • エンジェルメイカー

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    長い。長すぎて疲れた。なんなんだろう、ミステリではないな多分。感覚的にはSFです。ハマる人には傑作だろう。私はそうではなかったが。

    巻き込まれ型の主人公の周囲は、怪しげな機械や怪しげな人物やらで雪だるま式に膨らんでいく。場面が変わるたび、そこに絡むエピソードに費やすページが多くなかなか本筋に入らない。早々に満腹感に見舞われた。二本立てのもう一方は女性エージェントのお話。こちらの方が相性がよく、読み応えもあり面白かった。

    “なんでもあり”のお話です。ジャンルも、スチーム・パンク、悪漢小説、冒険スパイと多岐にわたってるし、リアリティがないから、謎の団体が、誰が、どこで何をやってもお構いなしに進

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    2016年03月06日
  • 闇の奥

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    マッカーシーのブラッド・メリディアンで
    名前が出ていたので読んでみる。
    当時の大陸にいた先人にとって、
    海外から襲いかかってきた侵略者は
    一種の神秘という表現はおもしろいなーと。

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    2015年10月31日
  • 越境

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    オオカミを失い、
    家族を失い最後は弟を失う。
    越境するたびに何かを失う話。

    陰鬱なはずの描写もあるが、
    他作品と同じくまるで風景のよう。

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    2015年10月15日
  • チャイルド・オブ・ゴッド

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    どちらかといえば初期のころの作品だが、
    独特の文体、表現はすでにこの時点で固まっていたのだと思う。
    猟奇殺人ではなく、
    それを取り巻く世界を描いたという訳者の解説はなるほどと思った。

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    2015年09月30日
  • 越境

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    物語は一気に読むものという認識を強くさせられた。読むのに時間をかけすぎた。タイミングが悪かったことにして、いつか再読の必要があるだろう。

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    2015年09月15日
  • 悪の法則

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    映画脚本の日本語訳である。

    選択した気がなくてもいつの間にか選択している。
    そしてその結果に従うしかないってこと。
    他の作品でも見られるマッカーシー哲学を簡潔にした感じ。

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    2015年08月22日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(上)

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     めくるめく世界である。
     あれ? SFだっけ。現代のようだけれども……現代にしては、いろいろとできすぎる、そうか、SFだからか、となる。

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    2015年07月12日
  • 闇の奥

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    夏目漱石が愛読したコンラッドの代表作。
    そして、オーソンウェルズ、スタンリーキューブリック、フランシスコッポラなど巨匠たちがこぞって映画化しようとしたけれども、実現には至らなかった。

    という前情報〔千夜千冊1070話〕に興味をそそられて読み始めた。

    しかし、読みにくかった。
    けっして難しい文章ではないのだが、どうにもリズムが合わない。

    読後に解説を読んでみると、色んな人が翻訳しており、今回手にしたのは新訳だとわかった。
    そして、そこで、原文が読みにくいことで有名だということもわかり、それに対して、それぞれの訳者が色々試行錯誤していることもわかった。

    うーむ、その結果が、こういう訳になる

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    2014年09月28日
  • 悪の法則

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    映画「悪の法則」の脚本。こうして読むと、コーマック・マッカーシーの小説は普段から脚本というスタイルに近い。もともと心理描写がほぼないからか。普段の小説と違うのは会話が多いくらいかも。
    ただ、脚本だけに誰が誰か少しわかりづらい。映画を観た前提で読めば変わるのだろうか。
    映画のビジュアルを意識してか、いつもよりダイレクトにショッキングだった。

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    2014年05月07日
  • チャイルド・オブ・ゴッド

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    感情をそぎ落とした文体、訳の分からない異常な殺人行為。
    Cマッカーシーらしい作品なのだが、
    「血と暴力の国」のようなストーリー性は皆無なので
    かなり理解できなかった部分もありました。

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    2013年10月17日
  • チャイルド・オブ・ゴッド

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    コーマック・マッカーシーは国境三部作がよかったしその力量を否定するつもりは全くないけれど、最近このテの小説はしんどい。”このテ”というのは暴力や犯罪、性描写がストレートに出てくる小説のことである。
    だいたい、孤独→犯罪を引き起こす、という図式はステレオタイプ過ぎないか。

    孤独が犯罪を生むわけではないはずだと思う。

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    2013年10月12日
  • 越境

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    国境三部作の第二作目。

    オオカミを故郷へ帰そうというくだりは本当にすばらしかったが、その後が少し冗長。
    「すべての美しい馬」を先に読んでいたので、同じような展開に感じてしまい、あまり入り込めなかった。

    ただときどき入る逸話はとても興味深かったです。

    もう少し集中して読めば、この小説の神話的な真価が感じ取れるのかしら。

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    2013年04月11日
  • すべての美しい馬

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    牧場という理想郷を失った少年は新たなる土地を求め旅に出る ―

    アメリカ大陸を横断し、メキシコへと向かう中での景色はまさにアメリカ。
    荒野、草原、平原、稜線・・・著者は広大な世界を読者の我々に、まるでそれが目の前であるかのように描きます。

    それは時に暖かく、時に厳しい西部の大地。
    そして人生も同じです。

    出会い、別れ、失意、幸福、絶望、暴力。
    たくさんの経験が少年たちを喜ばせ、苛み、成長へとつながっていく。

    続編「平原の町」も楽しみだ。

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    2013年03月20日
  • すべての美しい馬

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    アメリカ人にとってメキシコはいつでも夢の場所なんだろうか。ケルアックが目指した喧騒とは異なる、忘れられた南部の夢を求めて主人公たちは国境を越える。しかし、そこにはやはり熱狂があり、喧騒があるのだ。ボロの30年型フォードよりもよっぽど頑張り屋の馬が伴侶となるが。隣人たちは、彼等をまるではるか彼方、1万光年を旅した宇宙飛行士のように崇める。しかし、そこはやはり彼等のいる場所ではないのだ。

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    2011年03月22日
  • 平原の町

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    ジョン・グレディは、「馬」のころにもまして
    厄介の種に対して熱く真っ直ぐに駆け出しすぎる
    喪失から再び彷徨いにいたるビリーは
    世界や運命や人間というものに巻き込まれる
    ジョン・グレディは、個人であり
    ビリーは、個人を取り巻く世界
    個人をつつむ運命と人間への問いかけだった。
    私は、ビリーでいたい。

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    2010年04月04日
  • すべての美しい馬

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    なんだろう、これ、この感じ。
    物語としては先に読んだ「越境」のほうが好みだが
    読み進むスピードと、惹きこまれ具合は、コチラのほうが上。

    かぎ括弧の無い会話は、表向き交わされる記号の
    やり取りにしか過ぎないのだろうか。
    何かを求めて国境を越え、何もかも失って戻る。
    失いながらも得たものを背負って次の地平へ向かう。
    若き日のココロに現れる
    理想と現実、無限の希望と挫折、荒廃と再生
    運命に抗えない人間
    「平原の町」を読み終わるまで
    全ての姿は見えないのかもしれない。

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    2010年03月04日
  • 越境

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    単に昔のアメリカ・メキシコを描いた物語に見えて
    挿話と主人公のリンクを考えると
    神、運命、世界といったものを描いている作品

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    2009年12月26日
  • 黒い天使

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    愛人殺しで有罪となった夫の無実を晴らそうと若妻は

    偶然見つけた手掛かりをもとにイニシャルMの真犯人を

    探し出そうと一人探偵行に身を投じる。



    「幻の女」(W・アイリッシュ名義)は

    あまりに有名なオールタイムベスト級の作品で傑作だった。

    「暁の死線」はサスペンスフルで徹夜で読んだ。

    短編もいくつか読んでいるはず。

    けれどおおまかな粗筋しか憶えておらず、ミステリーなのに

    事件がどう解決したのか綺麗さっぱり記憶から消えている。

    心に鮮明に焼き付いて残っているのは作品のムードや文章、印象的な場面だ。

    「黒衣の花嫁」「喪服のランデヴー」等有名どころの作品は

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    2009年10月04日