ダグラススチュアートの作品一覧
「ダグラススチュアート」の「シャギー・ベイン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ダグラススチュアート」の「シャギー・ベイン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
世のアルコール依存症に悩む人々に是非読んで欲しい凄い小説。失踪日記(吾妻ひでお)や今夜すべてのバーで(中島らも)に並ぶアル中文学の大傑作。
主人公シャギー・ベインの母はエリザベス・テイラー似の美人。この女が主人公以上に物語の核なんだが、ちょっとしただらしない性格で、そのだらしなさからアルコールに溺れていき依存症となる。
アグネスの周囲の人々がまた本人以上にクズみたいなヤツばかりで、浮気性でハラスメント要素をもつ夫シャグをはじめ、アグネスの酒を助長する連中ばかり。
一度は断酒を決意するアグネス、1年以上も成功した断酒をぶっ潰したのはシャグと同じタクシードライバーのユージーン。多分こいつが作
Posted by ブクログ
分厚さの大半は「シングルマザーと自分、それを取り巻く1980~90年代の英国の荒んだ空気」
自伝というからリアルに描かれた迫力がビンビン響いてくる。
だが、国情の違いも加わり、共感を得、感動はしなかった。
日本でもつとに言われるヤングケアラー。
内容自体は古い歴史にもちょいちょい登場する、いわば小説ネタ。それを逆手に感動をうらんかなはまっぴらごめんと思っているだけに痛みだけが残った読後。
自分の過去を言語に置き換え綴って陽の目を当てたいという筆者の努力は才能だけでなく、並大抵の努力が有ったと思う・・しかし、同じ環境に有って正反対の反社会的環境で蠢いたり、あの世に行ってしまった人間の方がはる
Posted by ブクログ
イギリス・グラスゴー。日本人の私からしたら、全く知らない土地なのに、読み進めるうちに懐かしいような気がしてくる。家の中のことが近所に筒抜けで、格好なんてつけない。ただ自分のままで生きている。必死で生にしがみついている。そういう階層の人間たちが集まっている。裸で人生を進んでいる人たち。
貧しいということの、泣きたくなるような悲しさ。お金がないということが心を貧しくし、しかしそれと反比例するように生が色濃くなっていく。
作者の自伝的小説というのは、ある種の性格を持ち合わせている。強烈なメッセージを主張したいがために書いたわけではないのに溢れ出てしまう感情の大波。こういうものは、津波のあとの町のよ