奈良千春のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ物の番外編らしいのですが、表紙とあら筋で本編読まずにこちらだけ購入。
本編知らずとも、この番外編だけで十分面白かったです!!
ロシアン・マフィア(ウラジーミル)攻めと、日本を追われた元組長(藤堂)受けということでしたが、受けが年上で傲慢な攻めの我儘を仕方ないなと苦笑と両家育ちのおっとりスキルを発揮してやわらかに受け止めていて、非常によかったです。
お互い、父親に殺されかけたという暗い過去を背負いながら、それぞれ父親に抱く感情が違って、でも相通じるものがあり安心できる関係なのが・・・
切りのいい所では終わっているのですが、まだまだ先行きにいろいろありそうですし、是非このカップリングで続刊 -
Posted by ブクログ
思いの外、読み込んでしまいました。
おぼっちゃまのままヤクザになって好きに生きている
藤堂があまり好きではありませんでしたが、
ウラジーミルを助けた過去とか、立場を受け入れて飄々としている感じが好印象でした。
しかし
ウラジーミルの偏愛、凄まじいですね。
十年経っても色褪せない熱情に参りました。
しかも、その間藤堂の身辺をちゃんと調査して把握しています。
冬将軍の異名を取る程冷酷な男の熱愛に凍てつくロシアの
ブリザードも溶けそうですね♡
藤堂といえばおぼっちゃまで色男では有りますが、あくまで男だと思うのですが、年下のイジオットの後継者には姫に見えてるのかも。
パリのアパルトマンに、ロシアの宮殿 -
購入済み
男はつらいよぉ
寅さんじゃなくてもキッツイ展開。前部からの重苦しい流れに乗って嫌〜な刺客・環の存在が表面化し意地悪さ大発揮、芽吹にも兵頭にもイタイ事態に陥ります。ワタクシ個人的に受け攻め双方以外の絡みが地雷だったりするんで、、、苦かった。がしかし、その苦い展開さえ大切なピースでなければ面白味に欠けるんではなかろーか、と振り返ってみれば思います。一件落着後の兵頭の「もう俺に触れたくないですか?」の件には悔しいよーな辛いよーな悲しいよーな心情になり思わず涙してしまいました。作中に「人生が複雑な織物ならその糸の全てが必要だった」全くね、そーですね、どんなであっても過去があってこその今。読了後に人生について考えてしま
-
購入済み
おちゃらけてるだけじゃない
シリーズ始まって以来のシリアスさとゆーか重い過去と絡み合ってて次作とで編成されてる本作。ネタバレしちゃうと面白くないので詳しくは書きませんがここに来て始めて兵頭と芽吹の関係に亀裂が生じます。立場だったり親友の過去の事件に纏わってたりと互いに譲れない状況に反目し合うハメになるんですが、終わり形がね、また苦く切ない。ここで切るのかー?!って感じです(笑)サスペンス度高めで読み応えあり。
-
購入済み
認められない
兵頭との関係は相変わらず何だか曖昧だけど深いところで知らず結びつきが強くなりつつあるって感じでしょうか。序盤で七五三野と張り合った兵頭の芽吹の尻についての熱弁が笑えます(笑)「人を信じられる自分でありたい」と切望しつつどこかでそれは欺瞞なんではなかろーかと自問自答する芽吹、ある事件を通して頑なに信念を貫き通し被害を受けてまでもある青年を信じて助けたかったのですが、、実際は初めから欺かれていた。自分のせいで周りに迷惑をかけなに一つ変えられなかったと反省する芽吹、が自らを弱いと形容しながらも私信を曲げない芯のある姿勢はやっぱり格好いい。しかし兵頭との関係、もおちっと甘くなんないのかな〜(笑)
-
購入済み
格好つけない格好良さ
芽吹がね、いや〜リアルに格好良い。自分の身の丈を知り虚勢を張らずいざって時には潔かったりするところが何とも魅力的。実際は芯の部分が強かったりするんですが何事においてもおごりがないのが素敵だなぁ、と。兵頭は知れば知るほど、、内面の純粋さとゆーか子供っぽさとゆーか、のギャップに笑わされます。2人のやり取りがまた小気味良く、クスクスとゆーよりニヤニヤ(笑)本作では兵頭の念願成就?で芽吹といよいよ体が結ばれます。まだ気持ちがね、無自覚とゆーか追いついてない芽吹のこれからの動向が見ものです。
-
購入済み
今更ですが。。
やっと交渉人デビューしました(笑)榎田さん作品を読み漁る昨今、どの作品も大抵面白く読み応えありその中でも代表作的な本作、期待通りまだ序章なのにすっかり捕まってしまいました。芽吹の屈折した青年期を経てのガラッパチなツンデレさん具合が味があっていいなぁ。で冷静さが要のお仕事してるのに俺様ってゆーか傍若無人ってゆーかな兵頭に振り回されてるのがね、何かニヤニヤしちゃいます。正直、無理やりとか強引に体を繋でやろーって流れは愛が感じられず好きではありませんが本作ではそれも大事な演出の一つ。若気の至り、想いが強すぎて暴走した、さて兵頭くんどー挽回してくんだろう?(笑)
-
Posted by ブクログ
うあー・・・泣いた。泣かされた。
前作でもグッときましたが、今回はそれを越えほろほろと・・・。
「天使の啼く夜」スピンオフ。
純愛ですね。
水商売オーナー×ヤクザの組長の息子(かたぎ)です。
前作では主人公CPの受の兄として登場していた男が、今回の想われ人として登場します。
ふたりは同級生で、受の片思い。
自分にも恋人がいながらそれでも忘れられない男を、自虐的なまでに健気に想い続け、ひた隠しにし友人として振舞っています。
どんどん追いつめられていく受の、攻に対する想いが切なくて切なくて・・・幸せになんかなれない立場に、破滅の足音が聞こえてきます。
前作よりも受攻共に心の機微が伺えて、より -
Posted by ブクログ
号泣じゃないけれど二人の絆に目頭熱くなったというか…泣かされました。きっと何か裏があるんだと思いながら読んではいましたが、ボロボロになっていく芽吹がツラくて今回かなりしんどかった…。やっぱり目の前で愛する人が他の人と…というのは堪えます(;д;)たとえBL的に美味しかったとしてもwでもこれで芽吹は今まであやふやだった自分の気持ちがはっきり分かったのだと思います。もう自分は兵藤のもの、いや兵藤は自分のものだという事を。兵藤の言葉にもグッときました。「俺は先輩だけの男です…たとえなにがあろうと、絶対に」いい男です(*≧艸≦)
今回信じるという事がキーワードでした。自分を信じる、兵藤を信じる、仲間た -
Posted by ブクログ
うわ〜今回なんてとこで終わっているの!?積本しておいてよかった〜それほど芽吹にとっては衝撃のラスト…二人の愛の試練です(;д;)
今回二つのUSBを通して現在と過去の事件が重なりあっていくプロットに舌を巻きました!榎田さんさすがです。でも決してラブ要素は忘れず嫉妬でお仕置きエチもありBL面も充実w七五三野が目ざとくダブルベッドに反応する辺りも笑いました。
そしてなんと言っても芽吹の過去、親友若林の存在…重くて辛いです。でも彼の人間的魅力がいかに芽吹に影響を与えたのか、彼を失った芽吹がいかにボロボロだったのかが痛いほど分かります。親友への罪悪感と兵藤…天秤にかけなくてはならなかった選択が辛いです -
Posted by ブクログ
芽吹が他の男と意図せずスキンシップを取っていると必ず現れる兵藤の感の良さ(*≧艸≦)兵藤と七五三野に挟まれる芽吹のシーンは爆笑!本当に芽吹愛されてるなぁ。
でもそれを裏付けするほど、彼はルックスの良さだけでなく強さや弱さも含めて人間的な魅力に溢れた本当にいい男なんですよね。自ら危険に飛び込んでしまう気質はあるにせよ、そこがまたほっとけないというか可愛らしいというか。
今回は前半のコメディ部分がぶっ飛ぶほどのシリアスな後半で痛いシーンも多々あって…でもだからこそこの作品が普通のコメディに終わらない重みのあるところなのでしょうね。ボロボロになった芽吹を包み込む兵藤の優しさにグッときました。芽吹の過