奈良千春のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いい幕切れ。途中痛い場面があったのでなおさらです。
芽吹と兵頭に訪れた試練は過酷でしたが、いっそう二人の絆は深まったのでほっとしました…
そこまでを一気に読ませてしまうつくりの上手さには、逆らえません。読み手までを嵌めようとするあざとさも、かえって嬉しくなったりして。
テーマは「信じる」ことなんですが、こうもあっさりハラハラさせられて、途中彼らを疑って、逆方向に行ってしまうなんて私はまだまだ読みが甘かった。
私とUSBメモリとどっちを取るの?的な展開から、愛だけではどうにもならないんだよ風に転がるのかと思いきや、そうでもないところが面白い。
その結末を知ると、生きる世界が違う二人が、男とし -
Posted by ブクログ
「黙らない」「疑わない」「振り返る」と続いた交渉人シリーズが、今回は2巻同時発行の長編で読み応え充分なボリュームです。
慣れ親しんだ芽吹と兵頭に再会できるのはうれしい限り。こう続くと、マンネリや劣化は少なからずあるもので、そこは大目に見ようと身構えたけれど、心配無用でした。ちゃんとエンターテイメント。
そんなことより、奈良絵師の微妙な作風の変化に「ん?」と首を傾げてしまいました。暗く重かったのが、なんだかコミカルに。作品との関連付けをどこまで重く見るかにもよるけれど、一応挿絵のイメージでキャラを捉えるわけだし。あまり極端には変えて欲しくないですね。いちいち脳内変換するの、大変なので。
住む -
Posted by ブクログ
良かったううう。前作で予想ついてたはずなのに陽一の歪みきれない素直さと志水の感情を殺した複雑な葛藤がとてもイイ!!
ショック過ぎて激することも出来なかったからあれなんだろうな。だけどお互いが救われる相手であって…。展開素晴らしい。
シリーズで三組登場したけど、それぞれの立場でキャラが分岐点になる出来事を乗り切っていく様が読み応えあった。
「天使の啼く夜」「天使の爪痕」「天使の片羽」ストーリーは繋がってるから順番に読むのがいいと思う。
とーちゃん、悪役全うしてたなww兄ちゃんどこいったーー!ちょっと兄ちゃんのその後が出てこないかなと期待したけどなかったww潔いキャラだから仕方ないかww -
Posted by ブクログ
ハァハァしまくり!二人ともかわゆす〜♪楽しかった〜!少ない言葉で頑張って言う事は言うキヨも、負けん気の強い王様だったのに感情を堪えて受け入れようとしている智紀の様子も可愛くてたまらん〜!智紀の成長がええわ。信頼関係がええわ。キヨの過去は予想外にアッサリ控え目に書かれてる感じしたけど、二人がどんな感じで一緒にいるのか、微笑ましくハァハァできる事に重点置かれてたようなwwそこんとこ満足〜!芽吹も幸せそうで何よりwwwもうあなた晒すとこがないんじゃないのww交渉人シリーズもっと読みたくなったwww
シリーズの前振りがあったからこその楽しさがとっても! -
Posted by ブクログ
SM、調教、監禁、奴隷、もう絶好調のバーバラ片桐センセ!これでもかってくらい、エロスの限りがつくされていて素晴らしいの一言です。
ストーリー的には、突っ込みどころがいろいろあるけど。。。でも、私にとってはすべて許される範囲。
この先、これ以上のダイレクトなエロ追求作品は、私の中で、とてもハードルが高くなりましたよ。
かといって、情緒的な部分が皆無かと言えば、そんなことはありません。後半、ぴよに戻った祥貴と長殿の、こっちが恥ずかしくなるような会話は、エロシーンよりさらに萌えました。
奈良千春センセのイラストがすごーくいいです。直球でエロ。すごい。後ろ暗くなくて前向きで、吹っ切れてます。