奈良千春のレビュー一覧

  • エス 裂罅

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    ネタバレ

    裂罅は最初に読んだとき泣いてしまったくらい感情移入した。タイトルにひびとあるように、2人の関係にも、物語の展開にも大きな節目が訪れる感じ。一番盛り上がってる巻はこれじゃないかな。言葉で言い尽くせないくらいこのシリーズには感謝してる。

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    2011年09月01日
  • リセット〈下〉

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    現在の事件と橘田の過去の事件がどう展開していくのか読み応えがあってとても面白かった。倉橋の心情はわかりやすいものの橘田、高平の本質的なものが見えにくいため一見、トライアングルにも思えるが、それぞれの心の動きや関係性の類似点、相違点を読み解いていくと見えてくるものがあるという運びも良かった。時効という法律による強制的な一区切りと被害者の心情とのズレや、あとがきにある時効撤廃による別の重荷というものを考えると「リセット」というタイトルがとても深い。明日を生きるために必要なればこそ。

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    2011年08月27日
  • リセット〈下〉

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    もう二度と会う事は無い筈の過去の事件に拘った人物とのピースが次々埋まって行きます。
    元暴力団員で金貸しだった中尾一家殺人事件を端に発して、事件は意外な展開を見せます。
    橘田と高平の人生をも変えてしまったあの殺人事件が時効を過ぎた途端、再び手がかりが見つかって。
    橘田の義弟でありルポライターである倉橋が事件の手がかりを掴むのに大活躍します。彼の関西弁は頑な心も癒しますね、憎めないんです。
    彼も突然橘田に捨てられて、受かった大学も中退し、その後上京して編集になったはいいけれど会社が倒産で今に至る。という感じで結構苦労しているのにも拘らず他人に優しくできる良い性質の男です。
    恨み言の一つでも言ってい

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    2011年08月27日
  • リセット〈上〉

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    「リセット」という題名が気になります。
    重い過去を抱えて、手を差し伸べてくれる側にいる大切な人の手を
    自ら断ち切って警視庁のキャリアとして働く橘田が痛々しいです。
    衝撃的な過去を抱えているせいか他人とは一線を張って生きている
    彼が切なかった。
    狂気と現実の境に何度もいたのであろうと。
    それを支えてくれたたった一人の親友に負わせてしまった痛みをどれだけ悔やんでいるのでしょう。自分も十分に苦しんでいるのに。
    その親友の前から姿を消して、父親の再婚相手の息子とも情を交わしてしまうのだけれど、それもまた断ち切ってしまうのです。
    不眠症で誰かの助けがいる筈の彼が精一杯頑張って断ち切ってきた絆が、偶然なの

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    2011年08月27日
  • 薔薇の血族

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    ネタバレ

    盛り上がってます。守護者二人と行くとこまで行ってますし読み応えたっぷりでした。啓が想いやりがあって年齢相応に迷ったり恐れたりするところがいいです。二人の守護者の強引な面も気に入ってます。脇役の個性的な面々もストーリーに奥行きを加えていて、私のお気に入り雄心です。
    PS.1巻でもの足りなっかたエロい場面も繰り返し堪能。評価を5★に修正します。
    ヴェロニカのお説教「《薔薇騎士》と《守護者》に精神的な繋がりは必要です。けれぢ肉体的な繋がりは不要ですよ。」

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    2011年10月30日
  • 薔薇の陰謀

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    私は本来、複数の人と関係を持つという設定は好きではありませんがこれは何故か許せるwなぜだかわからんがww結局、攻めが魅力的で一途で受けにだけ純情で従順な野郎には幸せになって欲しいんだよね。だからすごく納得のいく関係で嬉しいです。松岡先生のF&Bのナイジェルとビサンテも正直そんなふうになってくれればなんて思ったなぁ・・・。
    それにしてもストーリーは波乱の展開でものすごく面白いです。意外にアダムが好きなので孫を可愛がる?彼が見たいです。

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    2013年07月22日
  • スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX.

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    「交渉人」シリーズのスピンオフ。長身で無口で日本人離れした容姿の紀宵と、ちっちゃくてかわいいのにそう言われると激怒する「狂犬チワワ」智紀です。

    本編読んでるときには、じゃれてるままでずっと行くんだろうなぁと思ってたら、まさかのcp成立。この二人をどうやってくっつけるのかな?と興味津々でかぶりつきました。
    本編の大人な兵頭×芽吹とは違って、若さとエネルギーあふれるキヨ×トモのラブストーリーです。
    二人に降りかかる難事件や恋愛に対して真正面からぶつかっていって、時に暴走して、ハラハラしてしまうけど、目が離せないかんじですごくよかった。

    二人の生い立ちや過去が仔細に描かれていて、それが現在の生き

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    2011年08月05日
  • この血の果てに

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    これは凄く好きなお話でした。
    内容的にはタイトルを見ればピンとくる人は多いと思うけれど、歳の差CPのうえに……。主人公の少年と、彼を傍に置く男の関係が単に繋がっているじゃだけじゃなく、まさにタイトル通り「果て」なのかと解るまでの苦しさとか切なさが堪らない。
    わたなべあじあさんの「鈍色の花」を読んだ後だったので、ダブル効果w

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    2011年08月02日
  • 交渉人は黙らない

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    兵頭がエロすぎる。

    芽吹の発言はクサ過ぎて私は少し引いてしまうんだが、それを絶対正しいと主張しないので、一つの個性として好きだ。

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    2011年07月31日
  • 交渉人は振り返る

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    交渉人シリーズ第3弾。

    今回は結構重い話でした。

    弁護士時代の芽吹さんの過去を知る人物がメインになります。

    強気受けな芽吹さんが自分と向き合い葛藤し弱っていくのをハラハラしつつ見守り、弱ってしまった場面できちんとフォローしてくれる兵頭に救われた気分になります。

    このシリーズは結構コミカル路線だと思っていたのですが、この重い展開がシリーズ全体に深みを出している気がして個人的には好きです。
    一方で冒頭なんかは笑える展開でそこも良いです。キヨと智則の今後が大変気になる…(しつこい/笑)

    続刊もますます気になります!

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    2011年07月31日
  • この血の果てに

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    ザ・背徳感!めちゃくちゃ萌えました。

    逃げても逃げてもまとわりつく業の深さに、とうとう観念した蒼でしたね。
    失った愛を消し去るため、節操の無い肉体関係を繰り返す蒼の心を初めて動かした相手が、意識を失って路上に倒れていた葉月です。大学生になって上京したばかりの葉月は、不測の事態が重なって住む場所をなくしていたのを蒼の好意で居候することに。
    そこで蒼と女の情事を盗み見てしまったのがきっかけで、二人は急速に体を重ねあう関係になってしまいます。

    二人の濡れ場がハンパなくエロ。年の差がかなりあるのもいいし、蒼がノンケだけど恋愛経験豊富で手馴れてるのもいいし、乱れた女性関係を気にして嫉妬してそれでも離

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    2011年07月28日
  • 薔薇の奪還 【イラスト付】

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    ……すっごい楽しかった‼ 陽気なラウルにまた会えるなんて(涙)

    期待はしてたけど予想外な三人での絡みも‼‼ ごちそうさまな巻でした(満足)

    成長した啓に対して守護者2人の感想とか欲しかったなぁ~

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    2011年09月21日
  • 恋する絶対の法則

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    弁護士×高校生。

    「好きこそ恋の絶対」シリーズのスピンオフです。高城さんの弟優弥の物語。

    優弥の事をこの本で一気に好きになりました(笑)
    お兄ちゃんの事もあって気持ちを認めたくなくて、受けの曹から逃げちゃうとことかリアルで良いです。
    そんでまた曹がめちゃめちゃ可愛いんだな!健気!!

    普段は強気受け推奨派ですが、健気受けも良いですね…!もうなんでもしてあげたくなっちゃいます(爆)

    結構痛い展開もあるのですが、2人の丁々発止のやりとりとか、テンポよく明るい感じでいおか先生らしくて好きです。

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    2011年07月14日
  • 君こそ僕の絶対

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    シリーズ第2弾。

    新米刑事×敏腕検事の交際3ヶ月目。

    真二は可愛さに情熱と逞しさが加わってきて男らしく。
    高城さんは強気の中に可愛げが色濃く浮かびだしてきゅんきゅんです。意外とメロメロ!(笑)

    相変わらず忙しいうえに、新キャラ優弥や高城さんの家族の反応など2人を悩ませる問題も起こり…だけどラブラブな2人の姿には読んでる側も幸せな気分になります。

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    2011年07月14日
  • 好きこそ恋の絶対

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    新米刑事×敏腕検事。

    年下ワンコ攻め×強気受けです。私本当このパターン好きです(笑)

    攻めの真二が本当最強です。可愛い。今まで読んだワンコ攻めの中でも最強レベルだなぁ…
    特に告白シーンはきゅんきゅんです。

    私は物語で関西弁読むのってあんまり好きではないのですが、この場合はすごく良い感じに効いてます!

    ストーリーは痛快な刑事モノという感じでどなたでも楽しめる内容だと思います。

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    2011年07月14日
  • 赤い呪縛

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    父親の違う二人の兄を持つ、高校生日向。末っ子らしく甘え上手の上容姿も色白で繊細、色黒の異母兄達に甘やかされて育った。女性にもだらしなく、先生に手を出している事をオラオラ系の次兄に咎められても耳をかさずにいると、「お前を弟としてみるのをやめる」と宣言され。
    縁を切るのではなく弟としてみないという事が肉欲の対象になっている、禁忌を犯している事の重さに耐えられずに居た日向だがそれが次第に押さえられない愛に変わっていく。
    禁忌という重いテーマですが、オラオラ系というものがすんなり受け入れられて面白かった。
    こういうお話も大丈夫な自分に驚きました☆〜
    また奈良先生の絵が最高ですね。
    次兄の龍昇の色気にあ

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    2011年06月25日
  • Dr.の傲慢、可哀相な俺 電子書籍特典付き 龍&Dr.(16)

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    今回はいつもの主人公二人は全く出てきません(会話上で氷川先生の名前が出るだけ)。
    この本では普段はちょろっとしか出てこない医療事務の久保田薫主任が主人公。周りの変態医師3人にとことん振り回される話でした。あー面白かった!
    いつもの龍Dr.のような893関係のごたごたが無い代わりに、明和病院での医師たちの日常がじっくりみられます。素敵です。
    読んでいて薫の胃にいつ穴が開くのかとハラハラしましたとも。明和病院には素敵な変態が沢山いて大変でしょう、薫。だがしかし見てる側だと大変面白かった。
    この4人の関係は今後も気になります!

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    2011年12月20日
  • 薔薇の陰謀

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    この巻でもレヴィンとラウル、どちらかを選べず悩む啓ですが、この3人の関係性にも何か意味があるのではと思えてなりません。それは、序章の啓パパのお話を読むと物語のベースにパパの意思が強く作用している気がするから。そして、アダムのことで啓から相談されたラウルのあっけらかんとした答え、これって実は本質を突いているんじゃないかとちょっと驚いたり。いくつかの秘密が明かされるものの新たな登場人物でまた謎が増え、そして終盤の衝撃的な展開…このシリーズ、どの部分も見落としてはいけないと、読んでる私もすごく真剣になってるw

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    2011年05月06日
  • 愛されすぎだというけれど【特別版】

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    労働者街シリーズ完結巻。

    斑目さんのカッコよさが際立っていた気がする…!!
    全体としてはもう下ネタ全開のオヤジでしかないんですけどwその分要所要所で見せる男らしさとか先生への優しさが際立ちます。

    そして先生も元から強いキャラでしたが、更に強くてしなやかになったなと思います。

    話全体としては結構やるせない展開もあって、胸が痛くなるようなところもあるのですが、そこが物語に現実味…とまではいかないまでも深みを持たせているなと思います。

    そして中原先生らしく濡れ場はワイルドかつ淫靡です。あっさり斑目さんに煽られてノリノリになってしまう先生がいいですw

    完結してしまったのがもったいないなと感じ

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    2011年05月03日
  • リセット〈上〉

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    読み応えありました。もう今から下巻が楽しみ。
    挿絵目当てで購入したけれど文章から感じる橘田のイメージとイラストにちょっと違和感を感じた。かな。

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    2011年04月30日