細谷功のレビュー一覧
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ネタバレ細谷さんの書籍はなかなか着眼点もよくてついつい読んでしまう。
今回の書籍は割とテーマ設定が具体的な内容。
企業におけるゴーイングコンサーン神話がライフサイクルと乖離していき、老化してくというのはまさにと思った。
自分がまさにそんな新たなルールや規則追加などを行っていることもあって、企業における複雑高度化がなぜ老化に繋がるかを簡潔に説明してくれている。
やはりエントロピー増大の法則。
なかなかおすすめですよ。奥さん。
目次
第1章:会社の流れは一方向
第2章:老化した会社の「止められない」症候群
第3章:老化を加速させる大企業のジレンマ
第4章:会社の老化がイノベーターを殺す
第5章:何が -
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ネタバレエントロピー増大の法則は、会社にも当てはまる
リモコンボタンの増殖は止められない
規則・マニュアルの増加も止められない
会議の肥大化、組織の細分化も不可逆プロセスだ。
混ぜることで価値は下がる。
砂糖と塩を混ぜれば、使い物にならない。
一杯500円のワインと一杯500円のビールを混ぜると一杯1000円の価値のあるアルコール飲料にはならない。もとの二つのものに個性の違いがあればあるほど、混ぜたときの価値の減少も大きいといえるだろう。
たとえばミルクとワインを混ぜたほうが、ミルクとヨーグルトを混ぜるより価値の減少は大きい。
組織の質は混ぜれば必ず劣化するという仮説が、ここから導かれる。 会社同士が -
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老舗メーカーで生きづらさを感じている技術系人材必読の書である。
会社の成長と人間の一生をここまで詳細に対比する発想は従来ありそうでなかったし、ましてや会社にも老化現象があって、かつ寿命が意識されていないという視点も言われてみると新鮮である。
自分の勤務先も創立100年を迎える老体であり、かつての栄光を引きずるバリバリの老人会社であるが、本書で指摘する老化現象、特に官僚主義とオペレーター型人材の優越が著しい。そうか、だから自分のようなイノベーター寄りの人間は周囲と話が噛み合わないし冷遇されるのか!基本未熟で非常識な社員と思われているのね。まあその通りなんだけど。
そういう恵まれないイノベータ -
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ネタバレ問題解決のジレンマということで、
問題解決ができる人は問題発見ができないというジレンマや無知の定義やいま求められている知のあり方などについて、抽象的な話を非常にわかりやすく解説した良著。参考になり。
<メモ>
・思考の軸とは大きさや重さといったある変数で表現される一つの次元であり、二つの極で表現されるものである。思考の箱のセットがフレームワークと呼ばれるものである。
・線を引くという要素によって知識の蓄積を重ねてきているが、新しい発想をするときには障害となることがある。
・知識は事実と解釈のスナップショット。
・無知には様々な種類がある。ポジティブな事実の無知は「知らぬが仏」、ネガティブな事 -
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2015年47冊目。
「問題“解決”者」の思考と「問題“発見”者」の思考は二項対立にあり、必要な価値観やスキルは180°異なるという「問題解決のジレンマ」を説いている。
序盤では、思考の領域を「既知の既知」「既知の未知」「未知の未知」の3つに分類し、それぞれ「問題解決された状態」「問題は発見されているが解決されていない状態」「問題が発見されていない状態」と整理され、場合分けで丁寧に解説が進むため非常に分かりやすい。
中盤では、問題解決者を「アリ」、問題発見者を「キリギリス」と例えて、両者がどのように異なり、なぜ今キリギリス的な視点が重要視されているのかが説明される。
最後に、「無知の知」に至 -
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■老化した会社
A.老化した会社では「思考停止」現象が頻発する。すなわち、思考が自分中心となり、全体像を考えずに視野狭窄に陥り、具合の悪いことが起これば「私は悪くない」と考えるようになる。
B.老化した会社を活性化できるのは、起業家精神を持つイノベーターである。だが皮肉にも、会社の老化が進むほど彼らを活用できない。なぜなら、会社が成長し、成熟するにつれ、決められた仕事を着実にこなす「オペレーション型人材」が社内で幅をきかせるようになるからである。
C.会社の老化への対処法としては、例えば、次のようなものがある。
・会社の老化は止められないという現実を受け入れる。
・新しい世代を生み出して -
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地頭力で有名な著者の新書、オススメです。疑問を持たずに言われたことをそのまま受け入れる「What型思考」と対比させて、疑問をぶつけて物事の本質を見ようとする「Why型思考」の大切さを教えてくれます。
what型思考は、一言で言えば思考停止の状態です。自分で考えずに言われたことをそのまま行動に移すスタイルです。著書では「そのままくん」と呼んでいます。一方why型思考は、言われた言葉を表面的に捉えずに、言葉に潜む背景を見抜き、相手が言いたいことは何なのかを考えようとします。著書では「なぜなぜくん」と呼んでいます。
前例主義や形骸化したマニュアルがはびこる職場、知識偏重で詰め込み主義の教育 -
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AI時代に汎用的に役立つ大きな武器の1つ
AIを利用しながら
65%主義
限られた時間と情報で最善の答えを出す
100%の準備が整う日など永遠に訪れることはない
頭の良さ3つ
物知り
機転が利く
地頭がいい
知識だけで乗り切るのは困難な理由
誰でもネットで得れる
世の中の動きが速く陳腐化しやすい
過去の成功体験や法則そのものが未来の成功に役立つとは限らなくなっている
ベースとなる3つの力
知的好奇心
その上に
論理的思考力 守り
直感力 攻め
その上に
抽象化思考力 単純に考える
フレームワーク思考力 全体から考える
仮説思考力 結論から考える
仕事の生産性が上がる
推定ロジックで -
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以前夢の中で、小学生になった息子から「抽象って何?」と尋ねられて、どう説明するか考えた。夢の中で。
抽象という概念自体が抽象的なので、抽象を分からない人に抽象を教えるのは難しい。
特にそれが、一般的に抽象的に考えられるようになるとされる13歳以下だとさらにハードルが上がる。
書店にやけに「13歳から○○」という本が氾濫するのはそうした理由からだ。
ポイントは「具体例で説明する」ことだ。
具体例を複数挙げると、それを取りまとめて昇華したものが抽象になる。
本書で特に良いなと思う点は、学生をターゲットにしているため、学校の教科・授業を例にしていることだ。自分の身近な例を挙げられた方がイメージし