細谷功のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人とのコミュニケーションで噛み合わないのは、具体と抽象の視点の違いであることが多い。
自分の話を理解してくれないと感じる相手は、
自分と抽象度において視点がずれていることが多い。
この本を読んで、具体と抽象の観点をインプットすることで、人とのコミュニケーションをより構造的に理解することができるようになってきた。
あとは、相手との関係構築の中で、相手が取っている具体と抽象のバランス感に合わせることで、より双方の理解度を高めることができるだろう。
自分の中でも、仕事や自己成長におけるPDCAサイクルで、この視点を持つことで、成長スピードをあげることができると思った。 -
Posted by ブクログ
「そのままくん」から「なぜなぜくん」へ、ワンランクアップするためのトレーニング
世の中は今、将来の予測が困難な時代になっている。昨日通用したことが、明日には無効になってしまうかもしれない。物事の表面しか見れないWhat型思考の「そのままくん」では、生き抜くことは困難だ。特に日本人は現在の教育体系もあって「そのままくん」の割合が圧倒的に多く、周りと同じことをやっていては埋もれてしまう。物事の本質を捉え、応用していくWhy型思考の「なぜなぜくん」が求められている。What型思考とWhy型思考、どちらも大切でバランスが大事だが、一般的な日本人が人と違う結果を出したいなら、Why型思考のトレーニングが有効だ。本書は「考えること」、「頭を使っていること」を具体的に示すために、「考えていないこと」「頭を使っていないこと」と対比することで、わかりやすくWhy型思考を解説している。「自ら考えること」を学ぶには最適な書籍だった。 -
Posted by ブクログ
メタ思考やアナロジー思考は成長するための「気づき」と思い込みや思考の癖から抜け出すためのヒントをくれる。身近なものからより大きくパッとみ共通項が見えなさそうな業界構造や常識に囚われているものを考える良いきっかけの一冊。
『「相手側の立場にたって」「次のアクションを想定した上で」依頼された内容に取り組めば、一歩先を読んだ形で相手のニーズに応えられる確率が上がります」
『なるべく目を「遠く」に向け、目に見えないものの類似性を探すことで、いくらでもアイデアは出てきます」
『アナロジー思考に必要な観点の一つである「構造」を読み解く上での重要な着眼点はなんらかの「構成費」です。構成比というのは、構成要素の間の「関係性」を示すもの』 -
Posted by ブクログ
【私の人生の教科書 (思考編)】
思考力のヒントが得られる良書でした。
①ゴールから逆算する、②全体像から考える、③簡潔に考える、がキャッチフレーズ。(本書では、結論、全体、単純と書いてありました。)
誰かと話す時にはかなり活かせるなと思いました。例えば、本書の思考が身に付けば、相手目線で考えられ、本質を見抜き、短時間で説明できるなと感じました。
私も自分は何が言いたいか(結論)、相手はどの目線にたって話しているか(全体像)、具体と抽象のバランスを考えてコミュニケーションをはかってみます。まずは友達と会話するなかで養っていこう!
最後に30秒で○○を説明せよ、これは常に考えます。本質を見抜く力を付けます! -
Posted by ブクログ
具体化、抽象化について分かりやすくまとめられた本。特にビジネスマンは必読かと。自分は1度読んだだけではきちんと理解できず、再読が必要だった。自分は抽象化が苦手というのはよくわかった。
・抽象化=複数のものをまとめて、一つのものとして扱う。数や言葉が抽象化の代表例。
・抽象と具体は、抽象を頂点としたピラミッド型。階層上位が持っている性質を下位が引き継ぐ。(魚の特徴は鮪も鰹も引き継ぎ、鮪の特徴は本マグロもキハダマグロも引き継ぐ)
・目的と手段も、目的=抽象的、手段=具体的。
・どのレベルの話をしているかの視点を合わせないと、話がかみ合いにくい。
・ビジネスでは変革期や上流の仕事は抽象度の高い視点(少人数で作る。コンセプトや全体構成の決定)、安定期や下流の仕事は具体的な視点(大人数で作る。個別の具体策)が必要。
・上流で必要なのは個人の創造性、下流で必要なのは大人数が動きやすい効率性や秩序、管理、チームワークなど。
・仕事を頼んだり頼まれたりする時は、相手の好む抽象度・自由度の大きさを考慮する必要あり。
丸投げと感じるか、好きにできるチャンスと感じるか。
・大きな方向性や将来のビジョンを決定する上で必要なのは抽象化能力。方向性が決まっていると場当たり的に対応する必要がなく無駄が無くなり整合性が取れる。
・具体レベルでデザインや機能を真似ることはパクリだが、アナロジー(類推)は抽象レベルのものまねで、斬新なアイデアになり得る。一見遠い世界のものを抽象レベルで結びつけることが創造的な発想の基本。
・抽象度の高い概念は、見える人にしか見えないマジックミラー。抽象化できる人は具体化もできるが、具体的にしか見れない人には抽象概念は理解できない。また一度上がったら(抽象概念を理解したら)簡単には降りられない。 -
Posted by ブクログ
「まずい、このままでは…」
本書を読み進めるうちに、私は焦り、思わずそう呟いていた。
年齢を重ねるごとに、私たちは「陳腐化したストック」の中で生きる時間が長くなっていく。学び、経験を重ね、知識を増やせば増やすほど、それらは“正しさ”の名のもとに積み重なり、やがて私たちの視野を狭めてしまう。もちろん、知識は武器であり、ストックの世界で生きることは、決して悪いことではない。むしろ、論理的で素早い判断力を身につけ、知的な成果を出せるようになる点で、現代社会では大いに求められる能力だ。
だが一方で、そうした「ストック思考」が私たちから確実に奪っているものがある。
それは“新鮮さ”だ。
たとえば人と出会ったとき、私たちは無意識にストックに基づいたフィルターで相手を見てはいないだろうか。
「優しい人は断るのが苦手」、「金髪でサングラスをかけた若者は無愛想」…。こうした“あるある”は、確かに一定の確率で当たることもある。その話を共通認識として他者と共有できれば、共感や安心感を得られる場面もあるだろう。けれどもそのたびに、私たちは目の前の“その人”を、たったひとりの存在として見ることを忘れてしまっているのではいないか?
細谷氏が提唱する「フローとしての具体」という視点は、まさにこの問いかけに光を与える。
本来、人間は子どものころ、誰もがフロー感覚の中で世界を生きていた。「なぜ?」「どうして?」と目の前の現象に純粋な驚きを持ち、全身で世界を感じていたはずだ。そこには知識による枠組みやパターンはなく、ただ目の前で起きていることを“ありのまま”に見る姿勢があった。
この「フロー感覚」を持ち続けることが、いかに難しく、同時にいかに大切か。
私自身、この一年を振り返って、何度このフロー体験を味わっただろうかと思いを馳せた。
目の前の出来事に、知識ではなく感情で反応できた瞬間。誰かの言葉に対し、論理ではなく直感で共鳴できた瞬間。そんな時間こそが、私にとって心が動く、生きている実感のある時間だったのだと思う。
本書の中で「フロー感覚を持てる人は少数派」と述べられている。だからこそ、それを自分の中に灯しておける人は希少であり、価値ある存在なのだと感じた。
知識や経験というストックに支えられつつも、目の前の人や出来事を過去の枠組みに当てはめることなく“今この瞬間の出来事”として受け取る。それはまさに、新鮮な共感を交わせるコミュニケーションのあり方であり、その人ならではの若々しさを維持することに繋がると思う。
フロー状態とは究極的には、「他者の目」からも解放されている状態と言えるのではないだろうか。
あなたの中にもきっとある、あなただけの“フロー感覚”。
それをぜひ、胸の中に留めず言葉にしてアウトプットしてみてほしい。うまく言おう、うまく書こうとしなくていい。ただ、感じたままを自分の言葉で述べること。そうすることで、「面白い」と感じる体験が、いつまでもあなたの心に残るはずだ。
私もこの読後感を、そのままに綴った。
これは、知識ではなく“私自身”のゆらめく感情そのものだ。