問題解決のジレンマ―イグノランスマネジメント:無知の力

問題解決のジレンマ―イグノランスマネジメント:無知の力

1,408円 (税込)

7pt

4.2

思考の限界を超えよう!
巨人ピーター・ドラッカーが最後に挑もうとした「無知の活用法」

ピーター・ドラッカーは亡くなる約2年前のインタビューで、「書き残したテーマがあるとしたら?」という質問に対して
「無知(イグノランス)のマネジメントだ。もし書いていたら、私の最高傑作になっただろう」と語っている。

ソクラテスは「自分がいかに知らないかを知る」=「無知の知」を唱えた。

本書は、ソクラテスとドラッカーが唱えた「無知」に着目して、
「無知」に気づき、「無知」を活用する「問題発見」のための思考法を体系化している。

「知識量で勝負すること」や「与えられた問題を解くこと」は、もはや人間が取り組む問題ではなくなってきている。
人間が集中すべき課題は、新しい問題を発見し、定義する(広義)の問題解決の「上流部分」にシフトしている。
「下流」の問題解決と「上流」の問題発見では、必要な着眼点も価値観もスキルも異なる。

本書では、「アリとキリギリス」のアナロジーによって、問題解決型と問題発見型の2つの思考回路を対比し、
その対立構造を明らかにしている。

アリとキリギリスが共存共栄できる道はないのか。

キリギリスのように「跳んで考える」ためにはどうしたらいいのか。

「問題発見のための思考回路」を理解し、「無知・未知」を意識することで、「常識や壁」を打ち破る発想が生まれる。
すなわち、キリギリスのように新しいフロンティアに向かって、高く跳び立つこともできるようになる。

【主要目次】
PART1 「知」と「無知・未知」~その構造を明らかにする
「知らないことすら知らない」=「未知の未知」という死角
「知」は事実と解釈の組み合わせ
「無知・未知」を考えるためのフレームワーク
既知と未知との不可逆的サイクル
ソクラテスとドラッカーが唱えた「無知」の二つの視点

PART2 「問題解決」のジレンマ~「問題解決」できる人は「問題発見」ができない
「知(識)の」ジレンマ
「閉じた系」のジレンマ
「問題解決」のジレンマ

PART3 「アリの思考」vs.「キリギリスの思考」~問題解決から問題発見へ
「アリの思考」と「キリギリスの思考」の違い
「ストック」から「フロー」へ
「閉じた系」から「開いた系」へ
「固定次元」から「可変次元」へ
「特異点」からの問題発見法
アリとキリギリスは共存共栄できないのか

PART4 問題発見のための「メタ思考法」~次元を上げて問題を発見する
上位概念と下位概念
「抽象化・アナロジー」で次元を上げる
思考の「軸」で次元を上げる
「Why(上位目的)」で次元を上げる
「メタ思考法」を活用するために

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問題解決のジレンマ―イグノランスマネジメント:無知の力 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年06月14日

    【目次】
    1.「知」と「無知・未知」
     ― その構造を明らかにする
    2.「問題解決」のジレンマ
     ― 「問題解決」できる人は「問題発見」ができない
    3.「アリの思考」vs.「キリギリスの思考」
     ― 問題解決から問題発見へ
    4.問題発見のための「メタ思考法」 
     ― 次元を上げて問題を発見する

    0

    Posted by ブクログ 2015年04月06日

    2015年47冊目。

    「問題“解決”者」の思考と「問題“発見”者」の思考は二項対立にあり、必要な価値観やスキルは180°異なるという「問題解決のジレンマ」を説いている。
    序盤では、思考の領域を「既知の既知」「既知の未知」「未知の未知」の3つに分類し、それぞれ「問題解決された状態」「問題は発見されて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月13日

    めちゃくちゃ話がむずいけど、ここまで論理的で言語化能力が高い人の本はおもしろい。

    具体と抽象を意識すること大事
    抽象化によってエッセンスだけを取り出しほかに活かす。
    問題解決は枠の中の最適化
    問題発見は白紙に枠をつくる

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月08日

    読み物として面白かった。内容としては、まあそれなりに自分もできているかなあと思う。

    日々、大喜利をやっている成果かと思う。発想が柔軟になり、抽象化も鍛えられる。

    随所に挙げられた例えがわかりやすいので理解しやすい。

    0

    Posted by ブクログ 2015年04月29日

    ドラッカーというキーワードが気になって手に取った一冊。
    “既知の未知(知らない事を認識している)”と“未知の未知(知らないということに気付いていない)”の定義は、自分の中でも自然に壁を作って、後者を意識できていない部分が多いかも。解決策としての抽象化が、比較的身近な『なぜ3分析』つながっていたけど、...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年03月27日

    問題解決のジレンマということで、
    問題解決ができる人は問題発見ができないというジレンマや無知の定義やいま求められている知のあり方などについて、抽象的な話を非常にわかりやすく解説した良著。参考になり。

    <メモ>
    ・思考の軸とは大きさや重さといったある変数で表現される一つの次元であり、二つの極で表現さ...続きを読む

    0

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