大門剛明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
ドラマの続編が決まったようなニュースを聞いたら、すぐ続編が出た気がする。
前作で恋人を殺した犯人の弁護を引き受けることにした鷹野。
その話の続きかと思ったが、どちらかと言うと今作は師団坂法律事務所ルーム1のメンバーたちをそれぞれ主役にした連作短編集。
鷹野の相棒的存在の芽依から始まり、元刑事の梅津、元裁判官の桐生とメインの登場人物を変えて、事件が進むがそれぞれが壁にぶち当たると、鷹野が登場し、窮地と思われていた状況が一変すると言う、お決まりの展開でいまいち面白さにも新鮮さにも欠ける。
最終章で鷹野の話に戻るが、ドラマも控えていることだから、きっと間を置かずに続編が出るのだろう -
Posted by ブクログ
大門剛明『正義の天秤 毒樹の果実』角川文庫。
シリーズ第3弾。日本有数の規模を誇る師団坂法律事務所の刑事事件を専門に扱うルーム1の弁護士たちの活躍を描いた5編の短編を収録。
いずれもスッキリしないグレーな結末の短編ばかりが並ぶ。
ルーム1の弁護士たちが壁に突き当たると必ずボスである鷹野和也が現れ、サジェスチョンを与え、それで弁護に成功するという黄金の必勝パターン。
そして、同時に鷹野和也が恋人の雨宮久美子が殺害された事件の被疑者の弁護を行うというテレビドラマに有りがちのサイドストーリーが展開する。
『第一話 毒樹の果実』。芸能人の覚醒剤事件はよく聞く話。毒を持って毒を制する。難しい正 -
Posted by ブクログ
「正義の天秤」の続編。
前作と続けて読むことができてハッピー。
本作も短編連作リーガルミステリとなっています。
そして、本作では、鷹野の恋人だった久美子の謎が解き明かされます。
■アイギスの楯
杉村の物語。
黙秘権の重要さがわかる物語。
駅のホームで女性を突き飛ばし電車にはねさせ、死亡させたとした男の弁護。
その事件の真相は?
3年前の事件に絡んだ悲しい事実。
■黒と白
桐生の物語。
桐生が過去に裁判官として裁いた男からの再審請求。
その再審請求を桐生自身が行うことに。
冤罪だったのか?
その事件の真相がとんとんと明らかになるのに加えて、再審請求の裏側に隠されたものに唸らされます。
うーん -
Posted by ブクログ
ネタバレ警察小説アンソロジー
【誉田哲也「レイン」】
流石の誉田哲也、一気読み。ああ、なるほど、アンソロジー表題の「偽りの」ってのがきっと、一冊通してのテーマなのねと、納得。
【大門剛明「手綱」】
初読みの作家さん。警察犬捜査の明暗。
まあまあかな。
【堂場瞬一「手口」】
安定の堂場瞬一。
堂場さんのシリーズもののスピンオフか?または何かの作品の前日譚か?という雰囲気。
【鳴神響一「虚飾の代償」】
これまた初読みの作家さん♫
いわゆる推理小説 かな。おお、そう来たか、と思わせられるオチだったが・・・東野圭吾臭がしてあまり好きでは無い作風。
【長岡弘樹「裏庭のある交番」】
本作品集ではこれが一 -
Posted by ブクログ
面白かった。
6編からなる短編連作リーガルミステリー。
今までの作品とはちょっと異なり、ライトな感じもありながら、1編1編中身の濃い物語となっています。
さらに登場人物もかなりキャラが立っています。
ドラマ化されるのですね。納得です。
■ブレーメンの弁護士たち
師団坂法律事務所に赴任した鷹野和也は、前職が医師。
医師っぽい仕事の仕方と、いきなり、無能な弁護士を首にするという展開から始まります。
リストラされた男が交差点の集団に車で突っ込む事故。
ブレーキ痕もないこの事件をどう弁護するのか?
その真相に迫ります。
■カルネアデスの方舟
首にされずに残った若手の杉村の視点の物語。
釣りボート -
Posted by ブクログ
裁判員制度、司法制度改革をテーマとした物語ですが、登場人物が多く、かつ、主人公が誰なのかよく分からなくなってしまった(笑)
主人公なのかなと思っていた人が途中で殺されてしまい、え?っとなりました。
広島を舞台にした物語ですが、マツダスタジアムとか、その必要性もよくわからん(笑)
ストーリとしては、
広島でおきた殺人事件において、父親を殺された子供の目撃証言が弱く、3人の裁判官による裁判の判決は無罪。
そして、14年後、当時の裁判長が殺害されます。
当時の裁判官だった響子は弁護士として活躍していましたが、この事件の真相を追います。
さらに、もう一人の裁判官だった穂積は政界進出を目指していま -
Posted by ブクログ
面白かった
テーマは冤罪、正義、そして、償い
優秀な検事の田島の元で働く検察事務官の星利菜。
星利菜の父親は警察管でしたが、何者かに殺され、その犯人として捕らえられたのが沢登健太郎。その事件を立件したのが田島でしたが、沢登は冤罪を訴え拘置所にて自殺。
そして弁護士の黒宮はその当時の事件の真相に迫った最中、何者かに殺害され、その現場付近の監視カメラには大型ナイフと血塗れの服をきた田島の姿が..
逮捕された田島は何者かに嵌められたと、冤罪を主張。
しかし、肝心なことは黙秘。
起訴され、法廷でその真相を明らかにしていくことになります。
現場でいったい何が起きていたのか?
田島は犯人なのか?
沢