大門剛明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
短編連作?
6章からなる物語。
鍵の専門用語が多くて、正直よくわからない。
鍵って難しいのねって思う次第(笑)
飛び降り自殺を図った孔太。通りかかった心晴に助けられ、そのまま、鍵師の多聞の見習いとして、鍵屋の野村十六堂に住み込みで働くことになります。
多聞が開けるものは鍵だけではなく、事件そのものの謎も解き明かしていくという展開。
そして、最強の錠前を開錠した「鍵師ギドウ」の存在。
警察や多聞、孔太、心晴はそのギドウを追います。
ギドウは誰なのか?
最後の最後で明かされるギドウの正体には驚き!
なるほど、そう来たかっていう感じで、爽快でした。
途中、様々な謎も含めて解き明かしていく展 -
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾!
いよいよ、父親の過去の冤罪事件の真相が明らかに。
そして、反目しあっていた兄弟も理解しあって、真相にたどり着きます。
■メデューサの証言
子供がみた放火犯の特徴。逮捕された男と一致するが...
結果不起訴に.
ここから、父親の事件に関連する人たちが出てきます。
■足跡
老人宅からの財布の窃盗未遂事件。
疑われるヘルパー。
そしてそこから、父親の事件にも関連が..
こちらの事件よりも徐々に父親の事件に重心が移っていきます。
■かすり傷
主婦の車の自損事故。しかし、そのブレーキホースは人為的に切断。誰が切ったのか?
そこにはDVで別居している夫なのか?
真相は意外でし -
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾!
前作同様に短編連作となっています。
本作では4編。
反目する兄弟が徐々に理解しあっていく感じ!
■密室のゆりかご
幼児虐待を担当していた職員が死体で発見されます。
犯人は?そこには過去の幼児虐待事件が絡んでいます。
そして、自首してきた医師が守ろうとしていたモノ..
この展開はちょっと驚き
前作同様、キレがありますね。
■同意なし
テレビのコメンテータとしても有名な法学部の准教授が婦女暴行。同意があったのか?
それともハニートラップなのか?
弁護士とは事件を仄めかす会話が..
これは見事に引っ掛かってしまった。
しかし、この手の話はいつの時代もありますね。
今も、週刊 -
Posted by ブクログ
短編連作ミステリー。
ドラマにピッタリと思ったら、ドラマ化されていたんですね。
刑事だった父親の事件は冤罪だったのか?父親の死後、生き別れた兄弟は、兄は刑事、弟は検事となって再会します。
動の兄、祐介、静の弟、真佐人。どちらかというと敵対しているような二人が事件を解決していきます。
■偶然と必然
妻を殺害したと自白しながらも、途中から黙秘を続ける被疑者。妻の死体は見つからず。結果、不起訴。
その理由は?
真佐人により、事件のさらなる真相へ。
事件の違和感が解決されてすっきり!
■箱師の鉄
殺人事件を追う途中で見つけたスリ師。殺害現場でも姿が目撃されます。犯人なのか?
なるほど、箱師の鉄の正 -
Posted by ブクログ
フォローしている方のレビューに惹かれて買ってきた。
5つの話からなるが、第一話はベテランハンドラーの野見山が主人公。愛犬に向けられた疑惑とそれに対する彼の決断がかなり苦い話からスタート。
それを前日譚にして、第二話からは、念願がかなって鑑識課警察犬係に配属された岡本都花沙を主人公に、新米ハンドラーの彼女が愛犬とともに行方不明者の捜索やひき逃げ犯、少年院からの脱走者の捜査に奔走する日々が描かれる。
終わったかと思ったところからもう一捻りある各話の展開と、それらが第一話とつながっていく構成は、なかなかに面白く読めた。
ただ、警察犬が臭いを追う捜査は、雨が降れば捜査を切り上げなければならなかったり -
Posted by ブクログ
有罪判決を受けた被告人が控訴するかどうかを賭けるギャンブル"赤落ち"。
先輩刑務官たちの姿に新米刑務官の良太は戸惑うが、賭けに勝つため解き明かされた真実に心を動かされ……。
新米刑務官を主人公とした、連作短篇社会派ミステリです。WOWOWでドラマ化もされた一冊。
刑務所内という特殊な舞台設定の中、そこにある事情や人間描写・人間関係がリアル。先輩刑務官やキャリアの統括、収容者たちとの交流を通じながら刑務所の闇に迫り、刑務官として成長してゆく姿を描いています。
テーマは重いですがどの話にも情があり、読後感はそれほど悪くありません。
善も悪も、一概に断定することのできない難 -
Posted by ブクログ
警察犬。事件の犯人を追跡したり、行方不明者を捜索したり、シェパードなどの大型犬が多かったり、と、何となくのイメージはあるが、そういえばあまり詳しいことは知らない。
本作は警察犬を中心に据えた警察小説。この設定はなかなか珍しいのではないか。
シリーズタイトルにもなっている鑑識課警察犬係に配属となった警察官がハンドラーとなり、警察犬の指導や管理にあたる。犬とハンドラーの息が合うことが非常に大切で、ハンドラーは日々、犬の面倒を見ながら訓練を積み重ねる。
但し、組織には異動がつきもの。警察犬係も例外ではない。せっかくある程度職務に慣れても、人の側は出入りがある。犬がベテランであっても、ペアが変われば訓