大門剛明のレビュー一覧

  • 罪火

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    花火大会の夜、ひとりの少女が殺害される。
    殺人犯である若宮と、被害者の母・理絵。
    何故若宮は少女を殺害したのか。
    若宮の心情を丁寧に描いていくことで、物語はより深いものになっているように思う。

    事件の真相はいったいどこにあるのか。
    すべてを知る若宮は、けっしてそのことを明かそうとはしない。
    けれど、徐々に真実へと近づいていく理絵。
    そして、若宮を取り巻く人間関係。

    修復的司法という言葉を初めて知った。
    加害者と被害者が対話をすることで、本当に被害者の痛みが和らぐのかはわからない。
    どの程度有効だと思われているのかも、実際にはわからない。
    けれど、この物語ではこの修復的司法というものが大きな

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    2017年04月11日
  • 獄の棘

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    刑務所を舞台にした連作短編ミステリー。刑務所内でのリアルな実態とともに描かれる人間ドラマに引き込まれた。さらにミステリーサスペンスも堪能出来るエンタメ作品。WOWOWのドラマが楽しみ。キャスティングが見事。

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    2017年03月26日
  • ボーダー 負け弁・深町代言

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    ネタバレ

    文庫書下ろしみたい。割と薄めでするする読める。主役の深町がどうして刑事事件をしなくなったのか、はっきり明かされていないのは、続編を見越してのことか。しかし、最近はニートってめっきり言わなくなったよなー。気のせい?ニートって34歳までなんだ。知らなんだ。伊勢市駅前の弁護事務所なので、あの雰囲気を思い浮かべながら読む。何となくのどか。続編も楽しみだ。作者の人も昔弁護士を目指してたんだって。道理で犯罪系に詳しいはずだ。

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    2015年03月01日
  • ぞろりん がったん 怪談をめぐるミステリー

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    なかなか面白い構成の連作短編集。

    序章で消防士の内畠拓也は、広川まどかという女性から作家の世良耕平の妻が失踪したらしく、確かめて欲しいと相談を受ける。世良の家を訪れた内畠は、世良から執筆中の原稿を読んで欲しいと言われ…

    ここから、日本各地に伝わる怪談をテーマにした短編が5編続き、最後の『ぞろりん がったん』で全ての真相が明かされる。

    なるほど。最初に短編を描き、序章と終章の『ぞろりん がったん』を書き下ろしで追加し、再構成して、ひと味違う作品として仕上げたのか。

    短編の『座敷わらし』『言うな地蔵』『河童の雨乞い』『吉作落とし』『チロリン橋』のいずれも、怪談をテーマにしながら、ひねりの効

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    2015年02月19日
  • 沈黙する証人 負け弁・深町代言

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    シリーズ第二弾。轢き逃げ事件を巡り、弁護士・深町代言と敏腕検事・滝川要が対決する。

    ボリュームとしては中編程度で一気に読める。事件を巡る人々の様々な事情と人間模様が描かれている。轢き逃げ事件の被疑者は真犯人なのか…

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    2014年06月22日
  • ボーダー 負け弁・深町代言

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    弁護士・深町代言を主人公にした社会派ミステリーのシリーズ第一弾。刑事事件への情熱を失い、東京の法律事務所を辞め、伊勢の貧乏法律事務所に所属することになった深町は強殺事件の被告人のために再び刑事事件へと…

    小さな貧乏法律事務所を舞台に展開される再生と成長の物語。描かれる事件も身近に感じるもので、それだけに現実味があり、事件の真相も納得の行くものだった。社会派ミステリーの中に温かい人間の心が描かれ、好感の持てる作品だった。

    大門剛明と言えば、デビュー作の『雪冤』が非常に面白く、注目していた作家。このシリーズの続編も楽しみである。

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    2014年06月22日
  • ねこ弁 弁護士・寧々と小雪の事件簿

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    少々狙いすぎな感は否めないですが、謎の設定はなかなか面白いです。謎そのものに猫があまり絡まないのが、ちょっとタイトル負けかな。

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    2013年10月23日
  • 罪火

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    ネタバレ

    「VOM」という言葉は時々雑誌等で見かけた事がある。偽善的な行為ではないか、と思わなくもない。読み始めた当初は特にそう感じた。被害者のためといいつつ、結局は加害者側と仲介者の自己満足の行為でしかないのではないか。

    <ネタバレ>
    「罪火」を読み進めていくうち、いつしか加害者が自分の罪への反省を深めていく姿に、徐々にではあるが、この罪人が「ひと」らしい姿に映っていく。そしてラストは...。読んでいる側すら救われる様な思いだった。加害者が自分の罪を真に自覚し、後悔するのは、自分に未来があると心の底から思った時であった。加害者に罪を償わせるという行為がなければ、加害者自身も救われないし、自暴自棄な状

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    2012年05月16日
  • 沈黙する証人 負け弁・深町代言

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    深町が勤める負け組法律事務所に、ひき逃げ事件の容疑者が飛び込んできた。泥酔していたため記憶はないが、自分は運転しておらず無実だと訴える。相手は敏腕で知られる滝川検事。どう見ても勝ち目のない戦いなのに、松月の信念は事件の意外な真相を照らし出す••••••

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    2012年01月14日
  • ボーダー 負け弁・深町代言

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    テレビでも人気の若手弁護士•深町代言は、ある事件をきっかけに東京を去る。流れ着いた伊勢で所属したのは、志は高いが裁判で勝てない"負け弁"が集まる貧乏法律事務所。刑事事件への情熱を失った深町だが、ニート強殺事件の被告人の無罪を信じる同僚•実花の窮地に再び立ち上がる。

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    2012年01月14日
  • 神都の証人

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    無実の罪を着せられた末に死刑が執行されるという、現実世界では「起きていない」はずの出来事を描くのは、いくら小説とはいえ勇気のいることだと思う。著者は冤罪をテーマにした作品を数多く発表しているそうだが、もうこの志だけで評価したくなる。
    昭和から令和にかけての約80年にわたる物語をこの程度の長さで収め、かつリーダビリティの高い読み物としてまとめ上げているのはまさしくプロの技といった趣だ。

    しかしながら本作には看過できない問題があり、墓から頭部を掘り出して持ち運ぶとか、息子の事件を隠ぺいするために無人島に島流しするとか、葬儀場に忍び込んで奥歯を盗むとか、さすがにそれはあり得ないでしょといった感じで

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    2026年01月10日
  • 神都の証人

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    結構重厚に進んでいくが、終盤の展開が呆気なくも転々とする。その上、子供がこんなことするかできるかの違和感が数々。

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    2026年01月10日
  • 神都の証人

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    ネタバレ

    まずは犯人がおじいさん、お父さんだったのか。

    そして司法試験に受かった人が多くてびっくりした。

    でもタツが殺される辺りまでは想像できていましたので、ストーリーはある程度予想通りでした。が、最後の歯が予想の範疇を越えましたが。

    歯をすり替えるって無理があり過ぎでは?

    でもこの本は「無実を証明する」ことが主眼であって犯人が誰かは警察の仕事だよ。そこは求めちゃいけないよ。って言っている気がする。テレビの見過ぎかな...

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    2025年12月27日
  • 神都の証人

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    冤罪で死刑囚となってしまった男の再審無罪を勝ち取ろうとする人たちの戦いを、戦中昭和から令和までの大きな時間スケールで描いたリーガルミステリでとても読み応えがありました。受け継がれる法曹界の矜持や執念には読んでいて何度胸を熱くされたでしょう。だからこそ、第三部の視点登場人物の序盤の熱量はトーンダウンさせず、継続したまま一気に突き進んで欲しかった。

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    2025年12月20日
  • 完全無罪

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    ネタバレ

    弁護士であり、子供の頃誘拐事件に巻き込まれたことのある松岡さんが、自分のトラウマである誘拐事件の容疑者と向き合い、21年前の真相に迫るお話。

    事件を起こしたであろう一人を野放しにして、これから起こり得るかもしれない重大事件を考慮しないのもどうかと思うが、過剰にそれを信じ込むと冤罪(罪なき人を傷つける)可能性があることを知り、刑事の被疑者に対する向き合い方の難しさを感じた。

    冤罪であった人が無罪と分かるが、大事な家族を殺されたことを根に持ち、復讐を実行する気持ちはとても理解できるが、その人に救いがあまりないのが悲しく感じた。また、犯人が意外な人で、内心……

    とても作り込まれた素晴らしい作品

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    2025年10月06日
  • 偽りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    東野圭吾を読み慣れているせいか、どうやら私の目が肥えすぎているらしい。
    ということで、全体的な評価は3ということで。

    堂上瞬一「手口」
    長岡弘樹「裏庭のある交番」
    今野 敏「ニンジャ」
    は、なかなかよかった。

    あ、6人中3人の作品がよかったってことで、星3なのか(笑)
    なるほど。

    ちなみに、堂上瞬一作品は以前に読んだことがあることも付記しておく。

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    2025年10月01日
  • 正義の天秤

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    登場人物が多く、それに事件が絡んでくるので、混乱するところもありますが、一つ一つの裁判が短編なので、サラッと読みやすいです。

    まだ、2巻3巻と続くようですので、今回は人物の自己紹介的なお話ですね。
    弁護士さんも、刑事のようなことするんだな~と、刑事物読んでいる気分になりました。

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    2025年07月28日
  • 婚活探偵

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    まさか大門さんの書いた本で笑ってしまうとは(笑)
    でも納得いかないところもいくつかあるので、評価に困る。

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    2025年07月20日
  • 雪冤

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    死刑制度や冤罪について考える機会を与えてくれた一冊。死刑制度の存廃は国民的な議論にするべきとは思うが、議論できる前提まで国民の知識や知見が成熟しない限り、簡単に結論は出すべきでないと思う。

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    2025年06月08日
  • 婚活探偵

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    ほのぼの読めてよかった。
    婚活やってみたかったかも。
    しかしドラマは向井理って、
    イメージ違いすぎやろ…

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    2025年06月08日