大門剛明のレビュー一覧
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大門剛明『正義の天秤』角川文庫。
6話から成るリーガル・ミステリーの連作短編。結論から言えば並の出来。結末からして続きがありそうだ。
師団坂法律事務所は創業者を喪い、娘の弁護士・芽依が経営を引き継ぐが、業績は下降線を辿る。芽依は元医師で遣り手の弁護士・鷹野和也を海外から招聘するが、鷹野は無能な弁護士をあっさり切り捨てる。
リーガル・ミステリーという点で言えば、事件全体を俯瞰して真相を見極める鷹野に対して、多の弁護士は事件の細部しか見ていないためになかなか真相に辿り着けないというパターンばかりで飽きて来る。鷹野和也が抱える過去の事件の秘密とは……
本体価格700円
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Posted by ブクログ
テレビドラマ化されるということで購入。
てっきり一つの事件を軸にした長編ミステリーかと思いましたが、全5章からなる連作短編集でした。連続ドラマ向きで、各章ごとで起きる事件を解決していく構成になっています。基本的には、これで解決?だと思ったり、捜査に行き詰まった時には弟からの謎の助言で、解決へと導く形式になっています。各章は、一時間の連続ドラマくらいの量なので、サクサク読めました。内容としては、事件が発生し、解決していく様が描かれ、時折、兄弟の過去のエピソードが加わります。
視点は刑事である兄のみで、検事の弟の視点はありません。
なので、弟の気持ちは実際のところどうだったのかは書かれていませ -
Posted by ブクログ
物語は、広島で起きた殺人事件の公判シーンから始まる。
目撃者である被害者の息子の証言も空しく、被告人に無罪が言い渡される。
14年後、無罪判決を言い渡した当時の裁判長が、判決は誤りだったと認めた後、何者かに殺されたことから事件が再び動き出す。
切れ者の女性弁護士・正木響子、エリートコースには乗り損ねたものの、野心だけは人一倍の元裁判官・穂積直行、司法官僚の娘・高遠乃愛、その恋人で14年前の事件の被害者の息子・吉岡拓美が広島マツダスタジアムを舞台に、事件の真相に迫る。
司法制度の抱える問題を盛り込んだ社会派作品に留まらず、ミステリとしても二転三転まさかの展開で息がつけない。
主役と思っていた人 -
Posted by ブクログ
愛知県警本部捜査一課の刑事・柴崎の娘が何者かに殺された。必死の捜査もむなしく事件は宮入りした。15年後、継続捜査専従捜査班と共に捜査に当たっていた所轄の刑事・川澄は、犯人と目される男の身元を特定、逮捕の一歩手前まで追い詰めた矢先、男が殺害された。
殺したのは柴崎なのか?逮捕された柴崎が完全黙秘する理由とは。事件の背後に浮かび上がる元警察高官の許されない行為、二転三転する事件の姿。
最初から怪しい、こいつが犯人!と睨んでいた男が結局いいやつで、結末はな~んだっていう感じ。
途中までの引っ張り感と、ワクワクが凄かっただけに、真相は地味でちょっと肩透かし感が否めないなぁ~。
ただ、血液のDNA型鑑定 -
Posted by ブクログ
社会の底辺と言われる沖田たち4人、彼らが計画した誘拐計画とは?
生活困窮者の自立を支援するジョブトレーナー・沖田は、仲間3人とともに、過激な発言で注目される富豪の原沢の娘・詠(えい)を誘拐する。
しかし、その要求する身代金は、なんと『400円』...
なぜ、そんな金額を?
そして、一旦、誘拐が上手くいったように見えたが、更なる裏があった。なんと...
やがて、沖田の遺志を継いだ柳瀬が、第2の誘拐計画を実行する。その内容は?
二転三転するストーリーに、はらはらドキドキします。
あまり、謎解きの要素は少ないですが、最後は切ないですね。
本当に、人は変われるのだろうか?