大門剛明のレビュー一覧

  • 雪冤

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    死刑囚となった息子の冤罪を主張する父の元に、メロスと名乗る謎の人物から時効寸前に自首をしたいと連絡が。真犯人は別にいるのか? 緊迫と衝撃のラスト、死刑制度と冤罪に真正面から挑んだ社会派推理。

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    2022年02月08日
  • 婚活探偵

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    さくっと読みやすかったです。
    表向きは元刑事のハードボイルド探偵、実はまともに女性と付き合ったことがない草食系おじさんの婚活話。
    マッチング相手に話を合わせるために12万もかけて本を購入したり、服を新調したり…
    不器用で一生懸命で応援したくなります。

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    2022年01月26日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    ネタバレ

    前作で決着がつくと思っていた過去事件の真相解明は、シリーズを続けていく中で徐々に明かされていくものと思っていました。なので、本作でカタがついてしまったことに肩透かしをくらったように感じちゃいました。

    その真相というか、キムラヒデユキの正体については「改名してました」は予測がつかなすぎるので、もう少しそれを匂わせる何かが欲しかったように思います。また、現実だったら南野の過去を調べたらすぐに分かりそうに思ったので、ちょっと微妙な印象も受けてしまいました。

    本作はそちらよりも、桐生が主役となる第2話「黒と白」の方が面白かったです。裁判官として自分が判決を下した人物からの依頼というシチュエーションが特異なのと、前作から描かれていた桐生の心残りが気になっていたこともあり、惹き込まれて読んでいたように思います。

    総合的に見て悪くない作品だと思いますが、同作者の他作品がこれまで個人的にハズレなしだったので、期待が大きすぎて相対的にスッキリしない印象が残ったように感じました。

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    2021年12月05日
  • 不協和音 3 刑事の信念、検事の矜持

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    謎解きは良い。しかし、キャラクターの書き込みが薄いというか、先を急ぎすぎというか、私にはリズムが早すぎるように感じた。この感じは私だけかもしれない。

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    2021年11月28日
  • 正義の天秤

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    弁護士の話。
    今までの弁護士の話とは違って、担当する事件の奥深くまで調べ直すような姿に衝撃。
    何か刑事のような…でも弁護士で…
    警察にもわからなかったような証拠というよりは心情的なところではあるけれど、なんか深いなぁという感じ。

    2021.11.23

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    2021年11月23日
  • 正義の天秤

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    ネタバレ

    元医師という異色の経歴の弁護士という設定がフォーカスされた裏表紙のあらすじから、鷹野が中心の話かと思いきや、師団坂法律事務所の面々を主役にした短編集みたいな様相。

    各話それぞれ、真実を明かされることが決して「こうであってほしい」という理想とは異なる内容だったりして、なかなか悩ましい気持ちにさせられます。

    そこに関しては、よく言えば印象的な話ではあったので、悪くはないポイントだったのですが、鷹野の過去にまつわる話が未解決のまま終わったのにはちょっと肩透かし喰らった感がありました。

    そこは同時に購入した次巻「アイギスの盾」以降で明かされると期待しておこうかと思います。

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    2021年11月21日
  • レアケース

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    世の不平等について生活保護制度を中心に描いた社会派ミステリー。う~ん、著者の過去作と比べてしまうと物足りない印象は拭えない。
    福祉の現場ではあり得る話(義賊以外)で違和感はない。罪の意識のない行為が他者に与えるダメージを想像できる人でありたい…。

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    2021年11月05日
  • 海のイカロス

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    大門剛明氏の作品。
    自然エネルギーの中の潮流発電の研究者・正岡 周平が企てた完全犯罪の行方は...

    最初から、容疑者が分かっているという意味では、倒叙ミステリーの一種でしょうか。
    (倒叙ミステリーは大好きです(笑))

    研究仲間の七海の自殺の真相を知った正岡は、ある人物に復讐を決意する。
    その方法とは、恐らく、誰も考え付かない殺人計画であった...

    二転三転する展開に、読者もすっかり裏をかかれます。果たして、こんなにうまく行くのかと、やや疑問もありますが、ストーリーの展開は、さすが大門氏と言えると思います。

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    2021年10月18日
  • 雪冤

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    横溝正史ミステリ大賞の傑作と書いてあったので買った一冊。

    冤罪と死刑の話だった。

    想像と全く違う内容だった。

    しかも事件の真相は全く想像してない予想外の真相だった。

    死刑についてちょっと知る事ができた。
    死刑の存続か廃止かなんてそんなに考えた事なかったが、死刑の廃止派の意見はちょっとわかった。

    冤罪と死刑
    難しいテーマの小説でした。

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    2021年10月08日
  • 不協和音 2 炎の刑事VS.氷の検事

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    ドラマを観て続きが気になり2巻を読む。
    キャラクターが既に頭に入っていたせいもあり、
    すごく読みやすかった。
    それぞれの事件の犯人は簡単に判明するものの、
    なぜ事件が起きたのか?という部分は
    毎回ひねりが効いていておもしろかった。
    2巻でもまだ気になる謎は解けず、
    次回発売の3巻までお預け。

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    2021年10月02日
  • 正義の天秤

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    ドラマ化されることで、内容を知り、原作を読んでみたくなった。
    元医師である鷹野を主人公にしたリーガルミステリー。
    元々は大手の弁護士事務所であった師団坂法律事務所。
    しかし、絶対的な存在であった創設者を病死で失ってからは下降の一途をたどっていた。
    創設者の娘で、弁護士でもある佐伯芽依は事務所の危機を救うため、海外から鷹野を呼び寄せる。
    しかし、元医師である鷹野は事務所を診断し、無能な弁護士を切除してしまう。
    短編で描かれるので、無駄な描写がなく、リーガルミステリーなのにさらっと読みやすい。
    鷹野が登場する1作目は、やたら登場人物が多く、覚えられないと思っていたが、鷹野の「切除」により、残った主要人物は鷹野を含め、5人となる。
    2作目からは、この5人それぞれの目線で物語が描かれる。
    主人公である鷹野が出過ぎないところも、なかなかいい。癖はあるが、自分勝手なイメージもなく、言葉は少ないが、きちんと残ったメンバーをフォローし、徐々に信用していく様子も丁寧に描かれている。
    次作も楽しみ。

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    2021年09月18日
  • 氷の秒針

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     殺人罪の時効が撤廃されたが、平成七年に起こった、一人娘の小岩井薫を遺して一家3人が惨殺された小岩井事件についてはそれが適用されず、限りなく疑わしい鮎沢誠二を逮捕することができないまま、ついに時効を迎えてしまう。しかし鮎沢は時効が成立した途端、自首して自分が犯人であることを認める。

     時効が成立した小岩井事件と、主人公の原村が妻を殺害された時効撤廃対象の殺人事件、2つの事件について描かれる。同じ被害者という立場でありながら、なかなか心を開くことができない原村と薫。事件を追い続ける刑事や加害者の息子の不良少年など、最終的にいろいろ繋がっていたけれど、ちょっとご都合主義かなぁと。

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    2021年09月05日
  • 告解者

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    更正保護施設職員のさくらは、入寮してきた久保島の誠実な人柄に惹かれはじめる。
    彼強盗殺人で2人の兄弟を殺めて、23年の刑期を勤め仮出所したばかりだった。
    仕事もアパートも決まり、順調だった久保島の生活。そんな中、寮生が疑われる殺人事件が起こる。
    本当の更正とは何か?
    好きになった久保島を信じたいけれど、昔の恋人の影がちらついて、気持ちがゆれてしまう、さくら。
    刑期を終えて、再出発したくても世間の風当たりは辛く、生活を立て直せないうちに心が荒み、また罪を犯してしまうと聞いたことがある。
    悲しいことだが、それが現実であり、人はそんなに簡単には変われないのではないかと思ってしまう自分がいる。
    もう会えないかも知れない久保島を、行ってらっしゃいと見送ったさくら。
    いつかこれで良かったんだと思える日が来て欲しい。

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    2021年09月02日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    最初は「真佐人嫌なやつ〜」と思いながら読んでいたが、実は兄思いだったというのもジーンときたし、父の事件の真相を知ろうとしているあたりからも、素直になれないだけなんだなと可愛くも思えた。

    父の件の真相が気になる。続編も必読。

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    2021年08月28日
  • 雪冤

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    冤罪なのに死刑執行されてしまった息子の雪冤を晴らすため、元弁護士の父親が過去の真相から真犯人に迫るというあらすじ。
    最後の最後まで誰が真犯人か全く読めない!よく作り込まれてるわー!
    死刑執行された息子が「Soon-Ah Will Be Done」を歌うシーンがあったんだけど、この曲って労働差別に苦しまされた黒人のレクイエムなんだね。「もうすぐ逝ける」という内容の。
    中学の合唱コンクールでこれ歌ったんだけど、当時は全く意味わからずに「うぉーー」と勢いで歌ってたなぁ。意味わかると「あの時は滑稽だったなぁ」と恥ずかしくなってしまう笑
    構成とかはかなり作り込まれてるので、ミステリーとしては素晴らしいと思うけど、若干文章にクセがあるのか、読みづらさがあったかも。

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    2021年05月11日
  • 確信犯

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    腹黒いやつばっかり。

    なかなか主語(行動を取ってる人)の名前が出てこないから、頭の中に映像が浮かんでくるまでに時間がかかる。

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    2021年05月10日
  • 婚活探偵

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    ハードボイルド風中年男性の婚活記。

    何回勘違いされてふられてるんだ、と思ったけど、実際の婚活もそんなこと多いのかな。
    二階堂さんもそんな感じのセリフがあったし。
    いや〜でも、交際まで進んでるならもっとちゃんと話をしなよって思ってしまう。

    実際に婚活中の友人(女性)の話でも、たくさんの人に会って、年収・職業・趣味・人柄や雰囲気などで判断していくとコミュニケーション能力の成長にはなるけど、どういう人が自分と合うのかわからなくなるって話も聞く。
    そういった話を聞いてると、このお話はとてもリアルなのかな、と思う。

    1話1話がそんなに長くないし、文調も軽いので読みやすかった。

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    2021年04月30日
  • 両刃の斧

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    171頁までが最高潮で、以後、波が引くように...。伝えたいことは分かるもののミステリーとしては...。
    ただ、自分の娘が何者かに殺されたとしたら、と胸が締め付けられた事だけは確かだ。救いのあるラストで読後感は悪くない。

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    2021年04月17日
  • 雪冤

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    ネタバレ


    先が気になる感じの展開であっという間に読み終わった。

    自分が死刑になってまで死んだ人間を庇うというのが正直わたしには分からない。

    走れメロスを読んでみたくなった。
    soon ah will be doneは心に沁みる曲だった。

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    2021年03月24日
  • 優しき共犯者

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    鳴川仁   居酒屋利庵店主、37歳、主任児童委員
    弓岡喜八  弓岡製鎖工業社長、鳴川を雇う
    弓岡翔子  喜八の娘。石井一樹の連帯保証債務3億
    鬼塚萌   居酒屋利庵のアルバイト店員
    鳴川杏里  仁の母、利庵経営
    藤井清子  70歳、元看護師、利庵の常連客
    山崎祥ニ  管理部長、翔子の遠縁
    石井一樹  石井鉄鋼社長、昨年倒産し失踪
    浅尾昌巳  弓岡製鎖工業ベテラン、36歳、鳴川の同僚
    近藤信子  茉莉花、風俗、長山と関係、
    小寺沢義彦 NPO法人しらさぎBANK理事長、40歳
    長山和人  不動産社長、債権者、弓岡社長室で絞殺、
    47歳、185cm、90kg
    池内準規  巡査部長、32歳
    池内篤志  準規の兄、14年前に失踪、弓岡工業勤務
          鳴川の同僚、茉莉花に想い
    岩田公平  警部補、40代半
    池内聖菜  準規の娘、3歳
    池内千春  準規の妻
    鬼塚哲也  萌の父、鬼塚建材社長

    連帯保証債務制度が起こす悲劇がテーマ。
    登場人物は、殺された長山以外、全員情に篤い、いい人。
    主人公の鳴川は自分よりも他人を思い過ぎるいい奴。20代の頃、弓岡社長に出会い、工場の従業員となり仕事を得たことで恩義を感じている。当時高校生だった娘の翔子に一途に想いを寄せている。工場で働いていた20代の青春の思い出は今も大切なもの。

    プロローグは鳴川が遺体を運び出すシーン。

    かつて石井と交際していた翔子は、石井鉄鋼の雇われ社長に登記された為、石井鉄鋼倒産後、3億2千万円の連帯保証債務を負うことに。当の石井は自己破産して、別の女と暮らしている。

    工場を辞め、亡き母が経営していた店を継ぎ、居酒屋店の店主となった鳴川。店の名物はドロ焼き。
    翔子が借金に悩んでいることを知った鳴川は、銀行の小寺沢に融資を頼むも断られた。債権者の長山に借金をどうにかしてほしいと頼むが一蹴される。帰り道、弓岡工場の社長室に灯がついているのが見え、社長室に入ると、そこに長山の死体があった。翔子が長山を殺したと思った鳴川は、遺体を長山の自宅に運び、自殺を偽装。
    だが、長山を殺害したのは翔子ではなかった。一体誰が?

    長山殺しの捜査担当は、岩田と池内。池内の兄はかつて弓岡工場で働いていたが、同僚の鳴川らに借金をし、その後失踪していた。





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    2021年02月28日