無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
父から継いだ製鎖工場で女社長を務める翔子は、倒産した製鉄所の連帯保証債務を押し付けられ、自己破産の危機に追い込まれていた。翔子に想いを寄せるドロ焼き屋の店主・鳴川は金策に走るが、債権者の長山には相手にもされない。その矢先、長山が死体となって発見された。捜査に乗り出した刑事・池内は、殺人犯の他に死体を遺棄した共犯者がいると直感するが――。情の鎖がすべてを繋ぐ、社会派ミステリの旗手による傑作長編。
※本書は二〇一一年七月に小社から刊行された単行本『共同正犯』を、加筆・修正のうえ改題し文庫化したものが底本です。
Posted by ブクログ 2019年06月09日
『連帯保証人制度』がもたらす悲劇の社会派ミステリー。
大門氏は、常に、社会的な問題や様々な弱者をテーマにしていますが、本書も姫路市を拠点にした地域の人々の厚い人情物語とも言えます(厚い心の鎖?)。
父親から製鎖工場を継いだ女社長・翔子は、別の製鉄所の倒産により、連帯保証債務を押し付けられ、自己破...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月20日
鳴川仁 居酒屋利庵店主、37歳、主任児童委員
弓岡喜八 弓岡製鎖工業社長、鳴川を雇う
弓岡翔子 喜八の娘。石井一樹の連帯保証債務3億
鬼塚萌 居酒屋利庵のアルバイト店員
鳴川杏里 仁の母、利庵経営
藤井清子 70歳、元看護師、利庵の常連客
山崎祥ニ 管理部長、翔子の遠縁
石井一樹 ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。