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Posted by ブクログ 2021年11月04日
なんとも切ない話だった。ラスト数ページの流れから明るい未来を期待したい。
15年前の事件から、また死刑判決を受けた4年前から、慎一は真実を独り抱え、自身の意思を一貫して…。
持田や菜摘、石和、八木沼…尋常でない苦しみを飲み込むと、こんなものの考え方が出来るようになるのだろうか。
Soon-ah ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月09日
推理小説として展開が面白い上に、メッセージ性が深く考えさせられた。
一度読んで、結末に驚き、
二度読んで、伏線の緻密さに感動する。
ごく自然な登場人物の台詞や仕草も、真実を知った後で読み返すと違う意味に気付いたり、後の展開へのスパイスになっている。
読んだ後は、本のメッセージが心に残る。
本当に最後...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月10日
冤罪や死刑制度をテーマにした慟哭の社会派ミステリー。
15年前の京都。2人の男女を殺害したとして、1人の青年が逮捕された。
元弁護士の八木沼は、一人息子・慎一の無実を信じ、たった1人で活動していた。
そして、時効寸前、真犯人を名乗る人物・メロスから電話がかかる。自首の代償として、5千万円を要求す...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月28日
「雪冤 無実の罪を晴らして、身の潔白を明らかにすること」
ちょうど「京アニ放火殺人」犯の死刑判決があった。彼は死刑になるために生かされた。
リーガルサスペンスの題材としては「冤罪」「死刑廃止問題」は王道。
今回は事件の被害者遺族と死刑確定も冤罪を主張する側の家族を、同時に描いていること。
いつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月13日
久しぶりにミステリーが読みたくて、書店に平積みされていたこちらを発見。
正直あまり期待せずに買いましたが、なかなか面白かったです。
15年前に男女二人を殺した罪で逮捕され、死刑囚となった八木沼慎一。
慎一の父・悦史は息子の冤罪を信じているが、面会は拒絶されていた。
ある日、被害女性の妹・菜摘に真犯...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月09日
1.著者;大門氏は、小説家・推理作家で、代表作は「雪冤」「罪火」「確信犯」等です。氏が追求するのはリアリティですが、死刑などの現場を見るのは困難です。リアリティの弱さを経験で補う為に、電車での押し屋アルバイト、新聞配達、派遣労働者・・・を体験したと言います。本書にこれらの経験が生かされ、作品に現実味...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月14日
大どんでん返しにさらに衝撃のラスト。
面白かった。
死刑執行時の慎一の父親への思いには涙してしまった。
犯罪被害者家族、加害者家族、冤罪、死刑廃止論とテーマは重く難しかったけど、文章が読みやすくスルスルと読めた。
死刑。安易に「悪い奴はとっとと死刑にしろ!」「生かしておくのは税金の無駄遣い!」よく聞...続きを読む
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