大門剛明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。
6編からなる短編連作リーガルミステリー。
今までの作品とはちょっと異なり、ライトな感じもありながら、1編1編中身の濃い物語となっています。
さらに登場人物もかなりキャラが立っています。
ドラマ化されるのですね。納得です。
■ブレーメンの弁護士たち
師団坂法律事務所に赴任した鷹野和也は、前職が医師。
医師っぽい仕事の仕方と、いきなり、無能な弁護士を首にするという展開から始まります。
リストラされた男が交差点の集団に車で突っ込む事故。
ブレーキ痕もないこの事件をどう弁護するのか?
その真相に迫ります。
■カルネアデスの方舟
首にされずに残った若手の杉村の視点の物語。
釣りボート店でアルバイトしていた男が乗客1名を乗せて釣りに行った先でボートが転覆。
二人とも海に投げ出されたが、一つの浮き輪を巡って争い、乗客を溺死させたとしたアルバイトの男の事件。
事件の真相は?
■マアトの天秤
元裁判官の桐生の視点の物語。
ストーカ殺人容疑のクズの男、間違いなく犯人と思われるその男を無罪にするために悩みながらも調査を継続。
桐生の出した結論は?
■悪魔の代弁者
元刑事の梅津の物語。
女性の殺害容疑で逮捕された男。殺害を自白しているが、その動機について調査。殺害された女性の正体は?
彼女の真の姿とは、そして、事件の真相は?
■アメミットの牙
事務所の創設者の娘の芽依の物語。
少年院を出所した男を殴り殺した男の弁護。殺された男は、4年前に娘を殺しながらも当時15歳。復讐殺人
、本人も死刑を希望。
しかし、その事件の真相は?
■正義の迷宮
鷹野の物語。
殺人事件で司法取引があったのでは?と調査。
その真相は?
本作はこれでは終わりません。
鷹野の過去の女性である弁護士だった久美子の謎が残されたまま。
続編を探さなければ...
これは、お勧めです。 -
Posted by ブクログ
裁判員制度、司法制度改革をテーマとした物語ですが、登場人物が多く、かつ、主人公が誰なのかよく分からなくなってしまった(笑)
主人公なのかなと思っていた人が途中で殺されてしまい、え?っとなりました。
広島を舞台にした物語ですが、マツダスタジアムとか、その必要性もよくわからん(笑)
ストーリとしては、
広島でおきた殺人事件において、父親を殺された子供の目撃証言が弱く、3人の裁判官による裁判の判決は無罪。
そして、14年後、当時の裁判長が殺害されます。
当時の裁判官だった響子は弁護士として活躍していましたが、この事件の真相を追います。
さらに、もう一人の裁判官だった穂積は政界進出を目指しています。
過去の事件は誤審だったのか?
誰が裁判長を殺したのか?
事件の真相は?
といった展開です。
冒頭にも書いたように、主人公と思っていた人物も殺されてしまいます。
二転三転するストーリ展開で楽しめました。
「確信犯」とは..
ストーリ途中での確信犯の意味と、最後の最後での確信犯の意味が変わってきます。
これは、深い。
お勧めです -
Posted by ブクログ
面白かった
テーマは冤罪、正義、そして、償い
優秀な検事の田島の元で働く検察事務官の星利菜。
星利菜の父親は警察管でしたが、何者かに殺され、その犯人として捕らえられたのが沢登健太郎。その事件を立件したのが田島でしたが、沢登は冤罪を訴え拘置所にて自殺。
そして弁護士の黒宮はその当時の事件の真相に迫った最中、何者かに殺害され、その現場付近の監視カメラには大型ナイフと血塗れの服をきた田島の姿が..
逮捕された田島は何者かに嵌められたと、冤罪を主張。
しかし、肝心なことは黙秘。
起訴され、法廷でその真相を明らかにしていくことになります。
現場でいったい何が起きていたのか?
田島は犯人なのか?
沢登健太郎の事件は冤罪だったのか?
といった展開です
被害者遺族でもある星利菜の複雑な思い
田島の想い
過去事件が冤罪なのか、それが、今の事件にどう絡むのか、そして、法廷で最後の最後で明らかになった事件の真相ということで、とてもスッキリ。
お勧めです -
Posted by ブクログ
面白かった!
完全無罪シリーズ、第二弾!
女性弁護士・松岡千紗が活躍する物語
驚きの結末、そして真相でした!
8年間に裁判員裁判で死刑評決を受けた当時19歳の死刑囚に死刑が執行されます。
当時の評決では死刑か無期懲役で大きく分かれ、結果、多数決で死刑が求刑されたものでした。
しかしながら、その評決の裏には様々な思いが..
そして起こった殺人事件。
その犯人は、なんとエリート女性裁判官!
しかし、彼女は自首せず、この殺人事件の裁判を行います。その容疑者として、8年前の事件の裁判の裁判員。
8年前の評決と今回の殺人事件の関係が..
その容疑者の無実を証明するため、闘う千沙
真犯人の女性裁判官VS千沙
という構図です。
しかし、千沙は絶対的な不利な状態に。そこから挽回することができるのか?
そして、突き止めた一つの事実
明らかになる真相
という展開です。
女性裁判官が本当に守りたかったもの..
この真相がとても切ない
人が人を裁く難しさ、恐ろしさ。
重いテーマの物語でした。
これはお勧め! -
Posted by ブクログ
面白かった
刑務所内の闇に迫る短編連作ミステリー
新米刑務官の武島良太が一人前の刑務官になる物語
確かにドラマのワンクールにピッタリ!
長岡弘樹さんの「教場」シリーズと似てるかも(笑)
■赤落ち
キャリア刑務官の名久井から腐敗した刑務官たちの行いを報告するよう指示された良太。
そこでは「赤落ち」という有罪判決を受けた被告人が控訴するかどうかを賭けていた刑務官たち
それを告発するのか..
刑務官たちは誰もが控訴する側に賭けるが、秋村だけは控訴しない側に賭ける
秋村が明らかにしたその事件の真相..
これ、一番面白いですね。
■脱獄の夜
刑務所内からの脱獄を予告するメッセージ
脱獄は成功するのか?
刑務官たちは見つけることができるのか?
■プリズン・グルーピー
受刑者と面談を繰り返す女
ついには獄中結婚という形に
しかし、その女の行動の真相は?
■幸せの天秤
刑務所内での講和の後に書かれた感想文の殺人をほのめかすメッセージ
誰が書いたのか?
態度の悪い刑務官と受刑者の関係
■矯正展の暗号
作られた家具に数字の暗号
その暗号の意味は?
その真相は?
ちょっと楽しめます
■獄の棘(ひとやのとげ)
ここで、腐敗した刑務官が明らかになります
キャリア刑務官の名久井の真の想いが明らかに
■銀の桜
良太に後輩ができます
しかしその後輩が突然の辞意
その真相を良太一人で解決
名久井や秋村が謎の真相を解決していくところがちょっと面白い。
そして、その二人の影響をうけて良太が成長するところがポイント