大門剛明のレビュー一覧

  • 海のイカロス

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    大門剛明氏の作品。
    自然エネルギーの中の潮流発電の研究者・正岡 周平が企てた完全犯罪の行方は...

    最初から、容疑者が分かっているという意味では、倒叙ミステリーの一種でしょうか。
    (倒叙ミステリーは大好きです(笑))

    研究仲間の七海の自殺の真相を知った正岡は、ある人物に復讐を決意する。
    その方法とは、恐らく、誰も考え付かない殺人計画であった...

    二転三転する展開に、読者もすっかり裏をかかれます。果たして、こんなにうまく行くのかと、やや疑問もありますが、ストーリーの展開は、さすが大門氏と言えると思います。

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    2021年10月18日
  • 雪冤

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    横溝正史ミステリ大賞の傑作と書いてあったので買った一冊。

    冤罪と死刑の話だった。

    想像と全く違う内容だった。

    しかも事件の真相は全く想像してない予想外の真相だった。

    死刑についてちょっと知る事ができた。
    死刑の存続か廃止かなんてそんなに考えた事なかったが、死刑の廃止派の意見はちょっとわかった。

    冤罪と死刑
    難しいテーマの小説でした。

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    2021年10月08日
  • 不協和音 2 炎の刑事VS.氷の検事

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    ドラマを観て続きが気になり2巻を読む。
    キャラクターが既に頭に入っていたせいもあり、
    すごく読みやすかった。
    それぞれの事件の犯人は簡単に判明するものの、
    なぜ事件が起きたのか?という部分は
    毎回ひねりが効いていておもしろかった。
    2巻でもまだ気になる謎は解けず、
    次回発売の3巻までお預け。

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    2021年10月02日
  • 正義の天秤

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    ドラマ化されることで、内容を知り、原作を読んでみたくなった。
    元医師である鷹野を主人公にしたリーガルミステリー。
    元々は大手の弁護士事務所であった師団坂法律事務所。
    しかし、絶対的な存在であった創設者を病死で失ってからは下降の一途をたどっていた。
    創設者の娘で、弁護士でもある佐伯芽依は事務所の危機を救うため、海外から鷹野を呼び寄せる。
    しかし、元医師である鷹野は事務所を診断し、無能な弁護士を切除してしまう。
    短編で描かれるので、無駄な描写がなく、リーガルミステリーなのにさらっと読みやすい。
    鷹野が登場する1作目は、やたら登場人物が多く、覚えられないと思っていたが、鷹野の「切除」により、残った主

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    2021年09月18日
  • 氷の秒針

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     殺人罪の時効が撤廃されたが、平成七年に起こった、一人娘の小岩井薫を遺して一家3人が惨殺された小岩井事件についてはそれが適用されず、限りなく疑わしい鮎沢誠二を逮捕することができないまま、ついに時効を迎えてしまう。しかし鮎沢は時効が成立した途端、自首して自分が犯人であることを認める。

     時効が成立した小岩井事件と、主人公の原村が妻を殺害された時効撤廃対象の殺人事件、2つの事件について描かれる。同じ被害者という立場でありながら、なかなか心を開くことができない原村と薫。事件を追い続ける刑事や加害者の息子の不良少年など、最終的にいろいろ繋がっていたけれど、ちょっとご都合主義かなぁと。

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    2021年09月05日
  • 告解者

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    更正保護施設職員のさくらは、入寮してきた久保島の誠実な人柄に惹かれはじめる。
    彼強盗殺人で2人の兄弟を殺めて、23年の刑期を勤め仮出所したばかりだった。
    仕事もアパートも決まり、順調だった久保島の生活。そんな中、寮生が疑われる殺人事件が起こる。
    本当の更正とは何か?
    好きになった久保島を信じたいけれど、昔の恋人の影がちらついて、気持ちがゆれてしまう、さくら。
    刑期を終えて、再出発したくても世間の風当たりは辛く、生活を立て直せないうちに心が荒み、また罪を犯してしまうと聞いたことがある。
    悲しいことだが、それが現実であり、人はそんなに簡単には変われないのではないかと思ってしまう自分がいる。
    もう会

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    2021年09月02日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    最初は「真佐人嫌なやつ〜」と思いながら読んでいたが、実は兄思いだったというのもジーンときたし、父の事件の真相を知ろうとしているあたりからも、素直になれないだけなんだなと可愛くも思えた。

    父の件の真相が気になる。続編も必読。

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    2021年08月28日
  • 完全無罪

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    なかなか日本の法廷小説は面白く無いですね。終り方も面白く無く主人公も何か弁護士ではなくて容疑者みたい。

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    2021年08月02日
  • 完全無罪

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    完全無罪。
    大門剛明さん。

    冤罪のお話。
    ????
    で、では?犯人は誰なの?と、
    どんどん引き込まれていった。

    おもしろかった。

    冤罪を生む、警察も恐いし、
    うまく、逃げた
    本当の犯人は、もっと恐い。
    犯罪がなくなって欲しい。

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    2021年07月20日
  • 雪冤

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    冤罪なのに死刑執行されてしまった息子の雪冤を晴らすため、元弁護士の父親が過去の真相から真犯人に迫るというあらすじ。
    最後の最後まで誰が真犯人か全く読めない!よく作り込まれてるわー!
    死刑執行された息子が「Soon-Ah Will Be Done」を歌うシーンがあったんだけど、この曲って労働差別に苦しまされた黒人のレクイエムなんだね。「もうすぐ逝ける」という内容の。
    中学の合唱コンクールでこれ歌ったんだけど、当時は全く意味わからずに「うぉーー」と勢いで歌ってたなぁ。意味わかると「あの時は滑稽だったなぁ」と恥ずかしくなってしまう笑
    構成とかはかなり作り込まれてるので、ミステリーとしては素晴らしいと

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    2021年05月11日
  • 確信犯

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    腹黒いやつばっかり。

    なかなか主語(行動を取ってる人)の名前が出てこないから、頭の中に映像が浮かんでくるまでに時間がかかる。

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    2021年05月10日
  • 婚活探偵

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    ハードボイルド風中年男性の婚活記。

    何回勘違いされてふられてるんだ、と思ったけど、実際の婚活もそんなこと多いのかな。
    二階堂さんもそんな感じのセリフがあったし。
    いや〜でも、交際まで進んでるならもっとちゃんと話をしなよって思ってしまう。

    実際に婚活中の友人(女性)の話でも、たくさんの人に会って、年収・職業・趣味・人柄や雰囲気などで判断していくとコミュニケーション能力の成長にはなるけど、どういう人が自分と合うのかわからなくなるって話も聞く。
    そういった話を聞いてると、このお話はとてもリアルなのかな、と思う。

    1話1話がそんなに長くないし、文調も軽いので読みやすかった。

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    2021年04月30日
  • 両刃の斧

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    171頁までが最高潮で、以後、波が引くように...。伝えたいことは分かるもののミステリーとしては...。
    ただ、自分の娘が何者かに殺されたとしたら、と胸が締め付けられた事だけは確かだ。救いのあるラストで読後感は悪くない。

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    2021年04月17日
  • 雪冤

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    ネタバレ


    先が気になる感じの展開であっという間に読み終わった。

    自分が死刑になってまで死んだ人間を庇うというのが正直わたしには分からない。

    走れメロスを読んでみたくなった。
    soon ah will be doneは心に沁みる曲だった。

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    2021年03月24日
  • 優しき共犯者

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    鳴川仁   居酒屋利庵店主、37歳、主任児童委員
    弓岡喜八  弓岡製鎖工業社長、鳴川を雇う
    弓岡翔子  喜八の娘。石井一樹の連帯保証債務3億
    鬼塚萌   居酒屋利庵のアルバイト店員
    鳴川杏里  仁の母、利庵経営
    藤井清子  70歳、元看護師、利庵の常連客
    山崎祥ニ  管理部長、翔子の遠縁
    石井一樹  石井鉄鋼社長、昨年倒産し失踪
    浅尾昌巳  弓岡製鎖工業ベテラン、36歳、鳴川の同僚
    近藤信子  茉莉花、風俗、長山と関係、
    小寺沢義彦 NPO法人しらさぎBANK理事長、40歳
    長山和人  不動産社長、債権者、弓岡社長室で絞殺、
    47歳、185cm、90

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    2021年02月20日
  • 獄の棘

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    武島良太  弘前刑務所の刑務官、26歳
    武島    良太の父、刑務官看守長
    川岸次道  刑務官看守部長、43歳、元自衛官
    志田幸樹  28歳、飲酒運転で死亡事故、ラーメン店主
    秋村繁晴  刑務官看守部長、禿頭太り体型
          赤落ちギャンブル首謀者
    奥崎潤也  志田の事故で死亡、会社員、ネットに酷評
          褒評を書いて志田の店を潰した
    名久井惣一 刑務所統括矯正処遇官、良太の1歳上
    丸山弘之  志田ラーメン店の常連客
    吉村美菜子 志田の別れた妻
    与田悦子  良太の彼女、元刑務官、北海道でケーキ店
    木原保雄  受刑者、名久井のS、出所し美代子を騙す
    浜崎正樹  受刑者、元ボクサー
    野間

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    2021年02月18日
  • 確信犯

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    中川幹夫  65歳、被告人、吉岡殺害で無罪判決
    吉岡政志  41歳、被害者、吉岡部品会社社長
    吉岡拓実  政志の息子、中川を目撃したと証言、10歳
    穂積直行  未特例判事補、30歳→43歳講師
    正木響子  特例判事補、30歳→43歳法テラス弁護士
    末永六郎  広島高裁判事、元裁判長、中川を無罪判決
    高遠聖人  最高裁判所事務総長、50代半ば
    穂積麻耶  直行の娘、高2
    高遠乃愛  広島大学法科大学院生、裁判官を目指す
          22歳
    中川勲   マツダスタジアム球場で働く、幹夫の弟?
    吉岡拓実  乃愛のバイト仲間、23歳
    吉岡明美  拓実の母、旧姓伊藤
    矢口幸司  広島弁護士会所属弁護士

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    2021年02月18日
  • 雪冤

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    石和洋次  四条法律事務所弁護士
    八木沼慎一 京大法学部生、好青年、死刑判決
    やっさん  ホームレス、石和にやさしい
    八木沼悦史 慎一の父、元弁護士、61歳、息子の雪冤を     
          願う
    八木沼咲枝 八木沼の妻、若くして他界
    持田    ミュージシャン、フリーター
    沢井恵美  15年前に殺害された、裸で15ヶ所以上刺傷
    長尾靖之  15年前に殺害された、死傷は1ヶ所内臓出る
          父は地元の大手企業、万引窃盗傷害の常習
    沢井菜摘  恵美の妹、慎一に好意
    長尾孝之  靖之の弟、菜摘に好意
          傷害窃盗、婦女暴行
    佐々木和幸 教会の牧師
    メロス   真犯人と名乗る人物

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    2021年02月20日
  • 告解者

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    ネタバレ

    鶴来が舞台で方言もあり、親近感。さくらの気持ちが深まるところがもう少し丁寧に書かれてたら、もっとよかったかなぁ。ストーリー展開の中心人物が全部性被害絡みなのがやや気になった。まぁ、それが求心力になっての話なのかも。後半はスピード感あり。

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    2021年01月16日
  • 獄の棘

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    雪冤に続く大門さん2作目。
    星3かな。連短だけど、全体的には良いかな。
    特に『銀の桜』とかは好物です。
    雪冤よりこっちの方が好きかなぁ。


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    2020年12月12日