大門剛明のレビュー一覧

  • 死刑評決

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    テーマはいいんだけどね...。ホワイダニットでの展開の難しさを痛感させられる一冊。この手の作品を読み慣れている人であれば、ほぼネタバレ。ドキドキ感では前作の方が良かったかな。これ、第三弾、あるのかなぁ...。

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    2020年11月18日
  • 完全無罪

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    う~ん、『雪冤』よりは面白かったが、二転三転する展開の中で最後の落し所がそこかぁ...。中盤まではゾクゾクします! 冤罪の原因となる複雑な構造を丹念に綴る。続編に期待!

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    2020年11月16日
  • 正義の天秤

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    名門法律事務所に赴任した鷹野和也は、前職が医師という型破りな弁護士。ユニークな設定で、一般のリーガルミステリーとは、一線を画すかのような連作短編集。
    反発を受けながら、無能な弁護士を切除し、カンファレンスと称する会議を主導する。
    「俺にとっては、弁護は治療だ」
    「人を治療し、救えなければ正義じゃない。法律は刃物のようなものだ。使いようによっては善にも悪にもなる」
    そう語る鷹野は、単純に弁護側を勝利に導くだけでなく、時には検察以上の調査で真実を暴きだす。
    最終話は、鷹野の過去に絡んだ終わり方をし、続編を読まずにいられない。

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    2020年10月02日
  • 婚活探偵

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    仮面の女と二人の女が面白かった。

    結婚相談所に行くのが恥ずかしくて
    エレベーターで消費者金融の階に降りてから階段で向かうのがハードボイルド黒崎ぽい!

    相談所やお見合いならではの、次から次へと相手が現れてはお断りしたりされたりするのが、
    結婚相手を探すという重要な目的なのに人間関係が簡単に行き交う感じがして不思議だった。
    回転寿司のコンベアみたいな感じ。

    ドラマにしたら面白いのでは?一話完結で。

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    2020年08月20日
  • 告解者

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    ネタバレ

    何をもって償いというんでしょうね。
    最後の最後に久保島は思い踏みとどまって良かったなとは思うが、私はさくらのように無期懲役の人間を好きになるか?
    ならないだろうな。
    なのであまり共感はできなかった。

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    2020年08月14日
  • 婚活探偵

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    無理に婚活しなくても、本人にその気がないなら。
    でも「*活」とか言われるとやった感が得られるもんなぁ。
    きっとそのうちいい人が現れるって。

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    2020年07月24日
  • 不協和音 2 炎の刑事VS.氷の検事

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    大門剛明『不協和音 2 炎の刑事vs.氷の検事』PHP文芸文庫。

    シリーズ第2弾。文庫書き下ろし。第1弾は非常に面白かったが、第2弾はどうだろうか。

    第1弾の出来が良すぎたのか、イマイチだった。別な人生を歩み、刑事と検事になった兄弟の不協和音。幼児虐待事件、婦女暴行事件、父親による実の子供の殺害事件……

    本体価格720円
    ★★★

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    2020年05月30日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    感情的で青臭さのある刑事 川上祐介と
    冷静で論理的な検事 唐沢真佐人
    同じ父親を持つ正反対な兄弟のやりとりのもどかしさ。
    でもそれが良い味を出しています。
    ドラマ化していたことを知っていたというのもあり、唐沢真佐人は完全に中村倫也の顔しか浮かびませんでした(笑)

    京都が舞台になっていることもあり、周りの風景が浮かびやすい表現、季節の描写が印象的でした。

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    2020年05月14日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    ネタバレ

    この1冊だけではなんとも。
    ただ兄弟で(結果的には)協力して数件の事件を解決した1冊。
    解決しなかった父の冤罪事件、弟のチート感…
    ぜひ続編が出てもっと味わい深い作品になってほしい。
    でもつい最近スペシャルドラマが田中圭くんと中村倫也くんで放送されたのは知らなかった、見たかった…(笑)

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    2020年04月29日
  • 両刃の斧

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    4月-9。3.0点。
    長女を殺害された元刑事。次女は白血病で死亡。
    あるきっかけで長女を殺害した犯人がわかるが、殺害される。
    犯人を殺害したのは、被害者の父である元刑事なのか。

    二転三転。うーん、ちょっとひねりすぎたかな。
    300ページくらいで読みやすいけど、ここまでひねるなら500頁くらいあった方が。。。

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    2020年04月20日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    刑事だった父親が違法捜査で冤罪を生んだと疑われて亡くなった後、別々に育てられた兄弟。兄は刑事に、弟は検事になって再会するが‥
    田中圭と中村倫也のドラマがよかったので原作を読んでみたところ、こちらもいい。
    連作短編集で、さまざまな事件を兄弟がぶつかったり協力したりしながら解決していく。
    父の冤罪事件は未解決だが、5月に続編が出るらしいので楽しみ。

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    2020年04月17日
  • 正義の天秤

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    大門剛明『正義の天秤』角川文庫。

    6話から成るリーガル・ミステリーの連作短編。結論から言えば並の出来。結末からして続きがありそうだ。

    師団坂法律事務所は創業者を喪い、娘の弁護士・芽依が経営を引き継ぐが、業績は下降線を辿る。芽依は元医師で遣り手の弁護士・鷹野和也を海外から招聘するが、鷹野は無能な弁護士をあっさり切り捨てる。

    リーガル・ミステリーという点で言えば、事件全体を俯瞰して真相を見極める鷹野に対して、多の弁護士は事件の細部しか見ていないためになかなか真相に辿り着けないというパターンばかりで飽きて来る。鷹野和也が抱える過去の事件の秘密とは……

    本体価格700円
    ★★★

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    2020年03月29日
  • 氷の秒針

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    3月-15。3.0点。
    妻を殺害された時計店の主人、容疑者はいるが逮捕されず。
    一方、一家が殺害され、一人生き残った女性。被害者の会で知り合う。
    時効撤廃となるが、片方が時効、片方が継続と明暗が。

    双方とも解決とは言い難い結末。重く暗い感じが続くが、ラストに救いが。
    サラッと読める。

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    2020年03月27日
  • 獄の棘

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    22青森県の刑務所を舞台にした連作短編集。新米刑務官を語り手にして、看守業務のなかで起きる謎を解いて行くという形でなかなか面白かったWOWOW連続テレビ化の表紙。

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    2020年03月25日
  • 死刑評決

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    ネタバレ

    前作が面白かったので購入

    中盤まで、先が気になる展開でとても面白かった。

    終盤、松岡が日下部判事に迫る描写は迫力はあった
    が、弁護士がやることではないのでは…と思いさめてしまった。

    面白かっただけにリアリティがなくなり残念だなと。

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    2020年03月25日
  • 反撃のスイッチ

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    格差社会がテーマ。強者の論理、ノブリス・オブリージュ。持てる者と持たざる者の戦い。自己責任。競争社会が生み出した社会問題を鋭く抉る。鳩尾が痛くなる展開...。本音と建前を赤裸々にした本書は、読後感が不快になること間違いない。このモヤモヤの共有が現代社会に必要なのではないだろうか。

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    2020年03月15日
  • 雪冤

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    面白かった
    テーマは重く、死刑と冤罪
    しかし、二転三転する展開が楽しめます。

    ストーリとしては、15年前の殺人事件で死刑囚となっている慎一。その慎一の冤罪を信じ、活動を続ける元弁護士の父親悦史。路上で知り合い、その冤罪活動を手伝う持田。そして、慎一の弁護士の石和。殺された女性の妹の菜摘。
    慎一は冤罪なのか?
    15年前の殺人事件で殺された男子学生と女性の事件の真相は?
    いつ、死刑が執行されるかわからない中、真犯人の名乗る人物から菜摘に電話が..
    さらに、その人物は時効後に自首をすると言い、その代償として五千万を悦史に要求。
    真犯人は?
    結局どうなるの?
    っていう展開です。

    読み進めることで、

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    2020年03月14日
  • 死刑評決

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    裁判員登録のお知らせが届いた直後に見かけて購入した本。
    裁判員の目線でアレコレが描かれているかと思いきやそうではなく、ストーリーも途中でオチが読めたので、推理ものなのかサスペンスなのかドラマなのかなんとも言えない味だった。
    世の中には自分で思いつかないほど悪いことを考えたりしたりする人がいる。本当の悪は誰なのか、という視点では面白かった。

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    2020年02月03日
  • 両刃の斧

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    ネタバレ

    お勧め度:☆6個(満点10個)。これぞ、まさに警察ミステリーそのものと言う感じで面白かった。ただ、すごい人情物で、捜査というより、お涙頂戴というストーリーにも思える。内容は、娘を殺害され迷宮入りとなった事件が急展開、その元刑事の復讐殺人に世間は騒然とするが、本人は黙秘を続ける。何とか真相をつきとめようと、後輩の刑事が奮闘するのを描いている。最後の最後でようやく、真相にたどり着いた彼が選んだ結末とは・・・。ストーリーもいいけど、やはり最後は涙を誘う展開だった。純粋に刑事物として楽しむにはいい作品だと思う。

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    2019年11月29日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    テレビドラマ化されるということで購入。

    てっきり一つの事件を軸にした長編ミステリーかと思いましたが、全5章からなる連作短編集でした。連続ドラマ向きで、各章ごとで起きる事件を解決していく構成になっています。基本的には、これで解決?だと思ったり、捜査に行き詰まった時には弟からの謎の助言で、解決へと導く形式になっています。各章は、一時間の連続ドラマくらいの量なので、サクサク読めました。内容としては、事件が発生し、解決していく様が描かれ、時折、兄弟の過去のエピソードが加わります。

    視点は刑事である兄のみで、検事の弟の視点はありません。
    なので、弟の気持ちは実際のところどうだったのかは書かれていませ

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    2019年10月30日