大門剛明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大門剛明『正義の天秤』角川文庫。
6話から成るリーガル・ミステリーの連作短編。結論から言えば並の出来。結末からして続きがありそうだ。
師団坂法律事務所は創業者を喪い、娘の弁護士・芽依が経営を引き継ぐが、業績は下降線を辿る。芽依は元医師で遣り手の弁護士・鷹野和也を海外から招聘するが、鷹野は無能な弁護士をあっさり切り捨てる。
リーガル・ミステリーという点で言えば、事件全体を俯瞰して真相を見極める鷹野に対して、多の弁護士は事件の細部しか見ていないためになかなか真相に辿り着けないというパターンばかりで飽きて来る。鷹野和也が抱える過去の事件の秘密とは……
本体価格700円
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Posted by ブクログ
面白かった
テーマは重く、死刑と冤罪
しかし、二転三転する展開が楽しめます。
ストーリとしては、15年前の殺人事件で死刑囚となっている慎一。その慎一の冤罪を信じ、活動を続ける元弁護士の父親悦史。路上で知り合い、その冤罪活動を手伝う持田。そして、慎一の弁護士の石和。殺された女性の妹の菜摘。
慎一は冤罪なのか?
15年前の殺人事件で殺された男子学生と女性の事件の真相は?
いつ、死刑が執行されるかわからない中、真犯人の名乗る人物から菜摘に電話が..
さらに、その人物は時効後に自首をすると言い、その代償として五千万を悦史に要求。
真犯人は?
結局どうなるの?
っていう展開です。
読み進めることで、 -
Posted by ブクログ
テレビドラマ化されるということで購入。
てっきり一つの事件を軸にした長編ミステリーかと思いましたが、全5章からなる連作短編集でした。連続ドラマ向きで、各章ごとで起きる事件を解決していく構成になっています。基本的には、これで解決?だと思ったり、捜査に行き詰まった時には弟からの謎の助言で、解決へと導く形式になっています。各章は、一時間の連続ドラマくらいの量なので、サクサク読めました。内容としては、事件が発生し、解決していく様が描かれ、時折、兄弟の過去のエピソードが加わります。
視点は刑事である兄のみで、検事の弟の視点はありません。
なので、弟の気持ちは実際のところどうだったのかは書かれていませ