大門剛明のレビュー一覧
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ネタバレ「城山事件」
連続放火殺人事件の容疑者、城山柳太朗を担当した検察は冤罪を恐れ彼を不起訴とする。その後釈放された城山は自宅に放火、実の弟を殺害した。
その責任を取り検事を辞めることを決めた一人の男の視点で短いプロローグは締められる。冤罪と正義のお話の幕開けだ。
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場面は変わる。
被疑者と検事のやり取りを記録し弁解録取書を作り上げる、立会事務官として働く平川星利菜。担当している検事、田島亮二は検察庁のNO.3、三席の立場であり被疑者の自白を取るプロだった。
星利菜の父は過去、警察署勤務だったのだが取り調べをした少年に撲殺される。その少年 、沢登健太郎の自白を取ったのが田島亮二。しかし彼は冤罪を訴え拘置所にて自殺した。
そして当時彼を弁護していた黒宮が事件を洗い直し、真犯人の目星が付いたことを匂わせた頃、何者かに殺害される。現場に残された監視カメラの映像には血塗れの服と凶器を持ち鬼の形相でその場を離れる田島亮二の姿だった。
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沢登健太郎が起こした過去の事件であるはずの星利菜の父の撲殺事件。沢登が悲痛な想いを書き残した遺書に対して星利菜は「犯人性はシロ」と感じる。しかし、もし冤罪なら自分の怒りの意義が失われてしまう。無実の人間を罵倒し自殺に追いやったのならば、私も人殺しではないか。
過去の事件の繋がりに動揺を隠せない彼女だったが、現在進行形で問題なのは田島亮二の行方だ。彼も冤罪を訴えていた。そして星利菜は田島に対しても「犯人性はシロ」と考えてしまう。
そして星利菜は、田島の代役として呼ばれた変人エリート検事滝川要とこの事件を担当することとなる。
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うぅむ、無難に面白かったのだが、、
折角、田島と星利菜を初めとした主要人物達の鬼気迫る感情がとても面白いのに、お後にわざわざ丁寧に説明を入れる誘導尋問な文体が好みではなかった。そんなに読者を疑わないで。想像させて。
文章に対してどこか神経質さを感じる。
区切りに使われる天候の移り変わりもよく分からない。意図がつかめない。星利菜の感情を表しているのかと思ったが、結局何にもリンクしなかった。
何より鴻池先輩の存在と、村上刑事の無慈悲過ぎるバッドエンドは必要だろうか。私はこの二人が好きだったぞ。脇役では終わらない何かを感じていたんだぞ....。
ストーリーが飛躍してる部分が多かったので内容はエンタメとして無難に楽しんでいた分、心理描写に期待し過ぎてしまったのやもしれない。
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「見所まとめ」
過去の事件が発端となった前代未聞の弁護士殺人事件の真相と、星利菜の父を殺した真犯人の正体は。正義と冤罪のジレンマがエピローグにて繋がる。
しかし、期待値を越える事は無いだろう。 -
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ネタバレ前作で決着がつくと思っていた過去事件の真相解明は、シリーズを続けていく中で徐々に明かされていくものと思っていました。なので、本作でカタがついてしまったことに肩透かしをくらったように感じちゃいました。
その真相というか、キムラヒデユキの正体については「改名してました」は予測がつかなすぎるので、もう少しそれを匂わせる何かが欲しかったように思います。また、現実だったら南野の過去を調べたらすぐに分かりそうに思ったので、ちょっと微妙な印象も受けてしまいました。
本作はそちらよりも、桐生が主役となる第2話「黒と白」の方が面白かったです。裁判官として自分が判決を下した人物からの依頼というシチュエーションが特異なのと、前作から描かれていた桐生の心残りが気になっていたこともあり、惹き込まれて読んでいたように思います。
総合的に見て悪くない作品だと思いますが、同作者の他作品がこれまで個人的にハズレなしだったので、期待が大きすぎて相対的にスッキリしない印象が残ったように感じました。 -
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ネタバレ元医師という異色の経歴の弁護士という設定がフォーカスされた裏表紙のあらすじから、鷹野が中心の話かと思いきや、師団坂法律事務所の面々を主役にした短編集みたいな様相。
各話それぞれ、真実を明かされることが決して「こうであってほしい」という理想とは異なる内容だったりして、なかなか悩ましい気持ちにさせられます。
そこに関しては、よく言えば印象的な話ではあったので、悪くはないポイントだったのですが、鷹野の過去にまつわる話が未解決のまま終わったのにはちょっと肩透かし喰らった感がありました。
そこは同時に購入した次巻「アイギスの盾」以降で明かされると期待しておこうかと思います。 -
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ドラマ化されることで、内容を知り、原作を読んでみたくなった。
元医師である鷹野を主人公にしたリーガルミステリー。
元々は大手の弁護士事務所であった師団坂法律事務所。
しかし、絶対的な存在であった創設者を病死で失ってからは下降の一途をたどっていた。
創設者の娘で、弁護士でもある佐伯芽依は事務所の危機を救うため、海外から鷹野を呼び寄せる。
しかし、元医師である鷹野は事務所を診断し、無能な弁護士を切除してしまう。
短編で描かれるので、無駄な描写がなく、リーガルミステリーなのにさらっと読みやすい。
鷹野が登場する1作目は、やたら登場人物が多く、覚えられないと思っていたが、鷹野の「切除」により、残った主要人物は鷹野を含め、5人となる。
2作目からは、この5人それぞれの目線で物語が描かれる。
主人公である鷹野が出過ぎないところも、なかなかいい。癖はあるが、自分勝手なイメージもなく、言葉は少ないが、きちんと残ったメンバーをフォローし、徐々に信用していく様子も丁寧に描かれている。
次作も楽しみ。 -
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殺人罪の時効が撤廃されたが、平成七年に起こった、一人娘の小岩井薫を遺して一家3人が惨殺された小岩井事件についてはそれが適用されず、限りなく疑わしい鮎沢誠二を逮捕することができないまま、ついに時効を迎えてしまう。しかし鮎沢は時効が成立した途端、自首して自分が犯人であることを認める。
時効が成立した小岩井事件と、主人公の原村が妻を殺害された時効撤廃対象の殺人事件、2つの事件について描かれる。同じ被害者という立場でありながら、なかなか心を開くことができない原村と薫。事件を追い続ける刑事や加害者の息子の不良少年など、最終的にいろいろ繋がっていたけれど、ちょっとご都合主義かなぁと。 -
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更正保護施設職員のさくらは、入寮してきた久保島の誠実な人柄に惹かれはじめる。
彼強盗殺人で2人の兄弟を殺めて、23年の刑期を勤め仮出所したばかりだった。
仕事もアパートも決まり、順調だった久保島の生活。そんな中、寮生が疑われる殺人事件が起こる。
本当の更正とは何か?
好きになった久保島を信じたいけれど、昔の恋人の影がちらついて、気持ちがゆれてしまう、さくら。
刑期を終えて、再出発したくても世間の風当たりは辛く、生活を立て直せないうちに心が荒み、また罪を犯してしまうと聞いたことがある。
悲しいことだが、それが現実であり、人はそんなに簡単には変われないのではないかと思ってしまう自分がいる。
もう会えないかも知れない久保島を、行ってらっしゃいと見送ったさくら。
いつかこれで良かったんだと思える日が来て欲しい。
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冤罪なのに死刑執行されてしまった息子の雪冤を晴らすため、元弁護士の父親が過去の真相から真犯人に迫るというあらすじ。
最後の最後まで誰が真犯人か全く読めない!よく作り込まれてるわー!
死刑執行された息子が「Soon-Ah Will Be Done」を歌うシーンがあったんだけど、この曲って労働差別に苦しまされた黒人のレクイエムなんだね。「もうすぐ逝ける」という内容の。
中学の合唱コンクールでこれ歌ったんだけど、当時は全く意味わからずに「うぉーー」と勢いで歌ってたなぁ。意味わかると「あの時は滑稽だったなぁ」と恥ずかしくなってしまう笑
構成とかはかなり作り込まれてるので、ミステリーとしては素晴らしいと思うけど、若干文章にクセがあるのか、読みづらさがあったかも。 -
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ハードボイルド風中年男性の婚活記。
何回勘違いされてふられてるんだ、と思ったけど、実際の婚活もそんなこと多いのかな。
二階堂さんもそんな感じのセリフがあったし。
いや〜でも、交際まで進んでるならもっとちゃんと話をしなよって思ってしまう。
実際に婚活中の友人(女性)の話でも、たくさんの人に会って、年収・職業・趣味・人柄や雰囲気などで判断していくとコミュニケーション能力の成長にはなるけど、どういう人が自分と合うのかわからなくなるって話も聞く。
そういった話を聞いてると、このお話はとてもリアルなのかな、と思う。
1話1話がそんなに長くないし、文調も軽いので読みやすかった。