大門剛明のレビュー一覧
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ネタバレ始まりは昭和18年。
本の厚さからして、これは吾妻太一の長きにわたる戦いの物語かと覚悟を決めて読んでいたら…
あぁ。
第二部で弁護士が「捨次郎」と名乗ったときには、しんみりと熱くなった。
時代や状況がどんどん変わっていくなかで、
うまく行きそうになるとまさかの展開となり、正義を貫くことがこんなにも困難なのかと私の方が挫けそうになった。
自分やその周りを守りたいという思い。多少の犠牲は止むを得ないと切り捨てる心が化物を生み出すのなら、阻止することは難しいかもしれない。そんなふうに感じてしまうこと自体、間違った正義だと
「法的的安定性?あほちゃうか」
「自分が傷つかない程度の正義、もうそんな -
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冤罪を着せられた父を持つ娘の語り口調から始まります。正義とはいったいなにか。戦中、戦後の混乱した司法制度の中その不毛な渦に巻き込まれていく“お父ちゃん”と波子、最初に谷口喜介を弁護したのは、検事の仕事に疑問を抱き弱いものの助けになりたいと弁護士なった吾妻太一。
それから90年近くもかけて「神都法律事務所」が
バトンを引き付きながら喜介の冤罪と戦う話し。
個人的には本郷辰治のところがとても面白かった。
熱くギラギラとした信念と執念、読み応え満点。
すでに死刑が執行されている事件で、司法が易々と再審請求を認めない中でも粘り強く戦っていく。
最後に登場する伊藤太一弁護士
読み終わって、最初に谷口喜介 -
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80年にも及ぶ長きにわたり国家権力と
闘い続けた人々の物語。
昭和18年に起きた一家惨殺事件、
逮捕されたのは、谷口喜介。
彼はその日、娘の波子と神事のお木曳き祭りに
行っていた。父親の冤罪を晴らすため、
娘の浪子は弁護士の吾妻太一に助けを求める。
一人の死刑囚の無実を勝ち取るために、
昭和から平成、令和、
吾妻太一から本郷辰治、伊藤太一へと
弁護士たちの意志が受け継がれていく。
いつになれば証拠は明らかになるのか。
あともう少しというところで
いつも壁が立ちはだかり、振り出しに戻る。
尽力する人々の、気の遠くなるような道のり。
冤罪は晴れるのか、真犯人は?
最後まで目の離せない物語だっ -
Posted by ブクログ
かつて神都であった伊勢の式年遷宮。そのお木曳を見に行った父娘の父親が、殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受ける。冤罪を晴らすため、証拠を捜し、証人を追い求め、裁判を繰り返すが、判決は覆らない。裁判は昭和、平成、令和と時代を重ね、弁護士も3代引き継がれ、80年という長い時を費やすこととなる。冤罪が、本人や家族だけでなく、周囲の人々の人生まで大きく変えてしまうことが、苦しいほど伝わってくる。
それでも法の下の正義を自らの矜持を持って遂行する弁護士の姿が、世代ごとに人物を変えて描かれる。戦時下で子供が弁護士に向かって「正業に就け」と罵倒(??)するのに驚いた。そんな時代があったのか‥今作では弁 -
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ネタバレ直木賞の候補になっていて、あらすじを見て気になったので読んでみた。
かなりボリュームがある本で読むのに時間はかかったが、読み応えがあり読んで良かったと思える本。
昭和18年に起きた一家強盗殺人事件で、無実の罪に問われた谷口喜介。
当時8歳である娘の波子とその周囲の人達が、人生をかけて冤罪に立ち向かう話。
時代が変わり、世代を超えて、なんとか無罪を…の思いの元に、弁護士や検事達が奮闘する。
やはり身近に法曹界の人間がいるとその道に進もうとなるのか、あまりにも次から次へと皆が弁護士になっていくので出来すぎでは…という思いも抱きつつ(まあ小説だし)、一度死刑執行されてから無罪を勝ち取ることがどれだ