大門剛明のレビュー一覧
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冤罪で死刑判決を受けた父。
そして、8歳でたったひとり残されてしまった娘。
昭和から令和へ――80年という途方もない歳月をかけ、「無実」を証明しようとする人々の執念と祈りに、何度も胸を揺さぶられた。
人を裁くことの重さ。
一度下された判決を覆すことの絶望的な難しさ。
正義を信じるだけでは越えられない現実の壁にぶつかりながら、それでも希望を手放さずに進み続ける姿が、深く心に残る。
ニュースを見ていて、「判決まで慎重すぎるのでは」「死刑執行まで長すぎるのでは」と感じたことは少なくなかった。
けれど、この物語を読んだ今は、簡単に答えを出せなくなった。
もし、ほんのわずかでも冤罪の可能性があるの -
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ネタバレ「結局被害者遺族にとって犯人ってのは道端に落ちた泥まみれのパン切れみたいなもんだ」
「汚ねえパンなんぞ普通は食べねえが、飢えていたら食うしかねえ。がつがつとな。その状態が被害者遺族の状態なんだと。犯人を死刑にしても空腹は埋まらない。一時の飢餓状態から脱するだけでかえって腹を壊すかもしれない。お前にはそんなパンの一切れもない。
だがそれを嘆くな、決して死にはしない。飢えに耐えてもっといい食い物を探すんだって言っていた」
完全無罪 が好きで読んだ大門剛明2作目
完全無罪と同じテーマの冤罪事件と死刑制度の2軸のストーリー
冤罪で死刑になった息子の助けるために奔走する父と被害者の妹、それぞれの -
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ネタバレ「正義ってやつが一番悪だよな」
大門剛明一作目
状況証拠と捏造で自白させた事件の再審請求のストーリー
リーガルものなのに読みやすい文体でサクサク読めた
有森達が勝手に決めつけた結論ありきの捜査で冤罪事件が生まれてしまい、改めて偏見から生まれる結論の恐ろしさを感じた。
自分が正義だと信じるもののためなら暴力や証拠の捏造、加害者家族を追い込むことすらする作中で表現された「怪物」を全編を通して読むことができた。
有森にも被害遺族のサポートをしている面もあり、嫌いになれないがそんな人でも主観ですべてを推し進めた独善的な行為はやはり許せないという感情がある。
終章での真山の本音というか抱えてい -
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昭和18年、三重県伊勢市で一家三人が殺害される殺人が発生。事件当時、谷口喜介は娘の波子とお木曳を見に行ってたのにも関わらず逮捕され、死刑判決を受ける。弁護士の吾妻太一は谷口喜介の冤罪を証明するために奔走するが…
大河小説が好きだ。
Wikipediaによると、大河小説とは“一個人の生涯、あるいは一族の数世代にわたる歴史を、社会的・時代的背景とともに広範囲に描いた長編小説“。時代の移り変わりと共に、登場人物達が成長しつつ世代交代していく人間ドラマに魅了される。既読の大河小説では、『赤朽葉家の伝説』、『檜垣澤家の炎上』、『百年の時効』が非常に面白かった。私の本棚で“大河小説”でタグ付けしているの -
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ネタバレ始まりは昭和18年。
本の厚さからして、これは吾妻太一の長きにわたる戦いの物語かと覚悟を決めて読んでいたら…
あぁ。
第二部で弁護士が「捨次郎」と名乗ったときには、しんみりと熱くなった。
時代や状況がどんどん変わっていくなかで、
うまく行きそうになるとまさかの展開となり、正義を貫くことがこんなにも困難なのかと私の方が挫けそうになった。
自分やその周りを守りたいという思い。多少の犠牲は止むを得ないと切り捨てる心が化物を生み出すのなら、阻止することは難しいかもしれない。そんなふうに感じてしまうこと自体、間違った正義だと
「法的的安定性?あほちゃうか」
「自分が傷つかない程度の正義、もうそんな -
Posted by ブクログ
冤罪を着せられた父を持つ娘の語り口調から始まります。正義とはいったいなにか。戦中、戦後の混乱した司法制度の中その不毛な渦に巻き込まれていく“お父ちゃん”と波子、最初に谷口喜介を弁護したのは、検事の仕事に疑問を抱き弱いものの助けになりたいと弁護士なった吾妻太一。
それから90年近くもかけて「神都法律事務所」が
バトンを引き付きながら喜介の冤罪と戦う話し。
個人的には本郷辰治のところがとても面白かった。
熱くギラギラとした信念と執念、読み応え満点。
すでに死刑が執行されている事件で、司法が易々と再審請求を認めない中でも粘り強く戦っていく。
最後に登場する伊藤太一弁護士
読み終わって、最初に谷口喜介