大門剛明のレビュー一覧

  • ボーダー 負け弁・深町代言

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    主人公は三重県の伊勢市で弁護士をしている。
    私は伊勢市民なので地元を知っているからこそ、読んでいて町並みがリアルに頭の中で映像化されていくのが面白い。

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    2012年06月27日
  • 罪火

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    ネタバレ

    面白かったー!
    どんでん返しがあるんだけど、なんとなく途中でそうなるんだろうなーって思ってた。
    でも読み進めていくうちに、その伏線のことすっかり忘れちゃうくらい入り込んじゃってた。
    吉田修一の「悪人」が好きな人は好きだと思う。

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    2012年05月14日
  • シリウスの反証

    匿名

    購入済み

    冤罪事件に取り組みチームゼロ。本当に正義でなければ続けられない取り組みだ。人の為に心を尽くして動けるってすごい事です。

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    2026年10月14日
  • シリウスの反証

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    ネタバレ

    とても良かった。手紙の違和感が回収されて満足。
    保身のために隠蔽に手を貸さず、自分の仕事に誇りを持っていることに、他の本との違いが見えた。

    佐奈は手紙が届かなかったら何も動かなかったのだろうか?なによりもまずやるべき案件だった気がする。
    あと、チームゼロに参加していた大して出てこない他のメンバーは一体どんな役割なの。

    あっけなさすぎた佐奈の死と梨沙子との別れがちょっとだけ残念でした。

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    2026年09月25日
  • 確信犯

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    単純な事件に思えたものが、後半次々隠されていた事実が出てきて、細かい伏線も回収される。なかなかのでき。人間ドラマとしても、人格高潔、頭脳明晰な登場人物が多数いる中で、俗物で打算的な穂積が最後、かつて愛した女性の敵を打つため、打算なく頑張る姿がかっこいい。
    ただ、少し違和感があったのは、真犯人に無罪判決を出した判事が、皆、反省したり、後悔したりしてること。裁判というものは、たとえ判事の心証として「こいつやってるな」と思っても、証拠から間違いなく有罪と見なせない限り、無罪にするのがルール。だから彼らの判決も、真犯人を有罪にできなくても、誤判とは言えない。こんなことで法律家が悩むなか、という気はする。

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    2026年09月12日
  • 神都の証人

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    冤罪と戦った人たちの長年にわたる描写。はらはらする。作り方がうまいく、長編なのにずんずん読み進めてしまった。そして最後の真犯人には絶句した。

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    2026年09月26日
  • 神都の証人

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    昭和18年4月20日、戦時中に行われた伊勢神宮の20年に1回の遷宮の最中に宇治山田で起きた一家3人殺人事件。
    犯人とされた谷口喜助は無実を訴えるが聞き入れられず、死刑判決が確定する。

    谷口の8歳の娘波子は、当日父娘が遷宮の川曳の見物で内宮にいたという。

    波子とのふとした縁から谷口の弁護を引き受けた吾妻太一は、再審請求のため友人の弁護士花田勢太郎とともに事件を調べ始める。

    新たな証拠が出るたびに裁判所の再審決定は得られるものの、法的安定性を盾にとる検察の厚い壁にはね返され続け、最中に谷口の死刑も執行され、気がつけば事件から83年、ついに父親の無実が認められた時が来たと思われた波子の前に明らかにされた真実は、実に意外なものだった。

    拷問死した父乙吉の無念を晴らすため、埋葬された父の遺体から掘り起こした頭部を名古屋帝大まで運んだ伊藤捨次郎。
    父のために戦った吾妻を襲って弁護士となり、谷口の再審に身を捧げた捨次郎は真実を悟っていたのか。
    捨次郎が本郷辰治に語った岡麟太郎真犯人説にも別の意図が隠されていたか。

    波子への一途な思慕から谷口の冤罪を晴らすためだけに司法試験に合格し、検事となった本郷。
    真実を知らずに非業の死を遂げた本郷の生涯は、しかし、決して虚しくはなかった。

    波子のために葬儀場に安置された遺体から奥歯を抜くまでした愛娘凪沙に励まされ、真実を追求する捨次郎の不肖の次男太一。
    エリート弁護士の兄、エリート裁判官の妻を持つ太一だったが、一連の事件と一族の縺れた歴史を正すために兄にもできなかった決断をする。

    いろいろな糸がもつれ合い、まさに禍福は糾える縄の如く浮き沈みの激しい展開は、息をもつかせない。
    本郷たちが追いかけた岡家の闇はまさかの傍筋だった。

    人生の敗者から立ち直りながらも劣等感を抱える太一が下した選択は、周囲の人々にどんな影響を与えるのだろうか。

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    2026年08月07日
  • 神都の証人

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    冤罪で死刑判決を受けた父の無罪を信じる娘波子。80年に渡って再審に向けて闘うストーリー。弁護士もその間には代替わりするのだけど、それぞれが弁護士になった道程も感慨深いし、個性も違い魅力的。
    一度被疑者になると疑いを晴らすのは困難で、検察に都合の悪い証拠は隠されてしまう。理不尽なことが罷り通って、人生を潰される人がいることに怒りと恐怖を覚える。

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    2026年07月31日
  • 神都の証人

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    文章が読みやすいので、長さのわりに順調に読み進めることができた。それでも5日くらいかかったかな。
    話はおもしろい。
    でも、とにかく長すぎる。

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    2026年07月26日
  • 死刑評決

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    ネタバレ

    ドラマや映画を一本見終えたような満足感があった。

    特に印象に残ったのは、千紗と陶子の対比の部分。後半になるにつれ、どんどん辛くなっていった。置かれた立場や運命によって人生は大きく変わってしまう。その描かれ方がとても虚しかった。

    読んでいて感じたのは、どんな立場であっても公平で正しい判断をすることは難しい、ということである。犯罪を犯してしまう人にも、その後深く自分を責める人にも、それぞれの性格やこれまで育ってきた環境が影響している。もし自分が何かを判断する立場に立ったなら、自分の感情は抜きにして、相手と真剣に向き合い、その背景まで考えなければならないと思った。
    今は全くできていないけど、そうできる人が人間性がある、といえるんだと思う。

    また、裁判員制度についても改めて考えさせられた。実際に自分が裁判員に選ばれたら、とても重い責任を感じるだろう。だからこそ、日頃から自分の判断に責任を持ち、多くの本を読んだり、さまざまな人と向き合ったりしながら視野を広げていきたい。

    犯罪を扱った作品としては、薬丸岳さんの作品の方が恐ろしく、重くて読み応えがあるように思う。本作は物語のまとまり方や登場人物の魅力が特に凄くて、最後まで引き込まれながら読むことができた。

    この作家の作品はこれまであまり読んだことがなかったので、他の作品も読んでみようと思う。

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    2026年07月20日
  • 神都の証人

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    冤罪を晴らす王道のストーリーかと思いきや、想像をはるかに超える壮大なスケールで展開していく作品。
    一部、やや強引に感じる急展開もあったが、ラストに待ち受ける「正義とは何か」という問いかけには、前段の重厚なストーリーの積み重ねがあってこその、圧倒的な説得力と深さがある。

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    2026年07月11日
  • 両刃の斧

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    テンボ良く展開され、文体も読みやすいのでいっきに読んだ。作中にも〝こんな滅多にない確率〟などとある通り若干偶然が過ぎる気もするが矛盾もないし、何しろ読後感が良い。全体的には悲しい話しなんだけど…

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    2026年07月03日
  • シリウスの反証

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    ネタバレ

    法廷ものは独特の緊張感と重厚さがあるし、「人が人を裁くということ」といったテーマもあるので面白い。冤罪であるのなら、なぜ凶器に被告の指紋がついていたのかをメインの謎に据えておきながら、鑑定ミスだったというのは、普通の推理小説ならアウト。しかし法廷もので、指紋鑑定のやり方から詳しく説明されると納得できる。それに、そこに表れている考え方は優れて推理小説的だと思う。同一の指紋だと認定する方法は、一致点が十あろうが十二あろうが、結局、他人ならそれほど一致するわけがない、という常識的な判断でしかない。しかし明確な相違点が一ヶ所でもあれば、それは別人の指紋だと直接的に証明できるというのは、なるほどと思う。その場所にいなかったという証明は難しいので、他の場所にいたことを示し、その場所にいなかったことの証明とするアリバイの考え方に似てると思う。

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    2026年06月30日
  • 神都の証人

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    冤罪事件に真っ向から立ち向かった弁護士たちと検察官の物語。国家権力の非道さと見捨てられていく人々、やりきれない思いもあるが、真実を求める少なくない人々に希望を感じた。骨太の読み応えのある物語。

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    2026年06月25日
  • 神都の証人

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    ネタバレ

    は〜すごかった〜おもしろかった〜
    冤罪がテーマの戦中から約90年にわたる話。
    3冊ぐらい読んだ感じがする。

    最後は好みが分かれるかな?無理やりどんでん返しにしなくてもとも思ったけど、作家としてはそういうわけにいかんのやろね。

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    2026年06月16日
  • 神都の証人

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    賑やかな関西弁の場面から入り、物語に入りやすい。テンポよく進む話は数十年の歴史を描く。

    人情や各人の個性が繊細に表現され、多方面から筋の通った冤罪というテーマを掘り下げていく。

    ボリュームはあるものの飽きずに読み進められる冤罪ミステリー。

    また、モチーフとなった事件が存在するのも興味深い。

    法律は人権や基本的な営みを道徳の観点から守ってくれるものと理解しているが、ひとたび頭のいい人がそれを保身や武器に使おうと試みるなら、法律ほど残酷なものはないと思った。また、法律は不備や欠陥があると危険なものだと、改めて思う。

    ぜひ最後まで読んでほしい。

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    2026年06月09日
  • 神都の証人

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    意外と壮大な物語だった。
    時代や世代が移り変わって物語は進んでいくけれど、読み終えてみると大事なことは序盤に出てくる「正義とは何なのか」ということに尽きる話だったように思う。

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    2026年06月07日
  • 雪冤

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    ネタバレ

    「結局被害者遺族にとって犯人ってのは道端に落ちた泥まみれのパン切れみたいなもんだ」

    「汚ねえパンなんぞ普通は食べねえが、飢えていたら食うしかねえ。がつがつとな。その状態が被害者遺族の状態なんだと。犯人を死刑にしても空腹は埋まらない。一時の飢餓状態から脱するだけでかえって腹を壊すかもしれない。お前にはそんなパンの一切れもない。
    だがそれを嘆くな、決して死にはしない。飢えに耐えてもっといい食い物を探すんだって言っていた」

    完全無罪 が好きで読んだ大門剛明2作目

    完全無罪と同じテーマの冤罪事件と死刑制度の2軸のストーリー

    冤罪で死刑になった息子の助けるために奔走する父と被害者の妹、それぞれの目線で事件とそのなりゆきが書かれている

    全編を通して死刑制度を廃止するか存続するかがキャラクターごとに主張されていてエンタメ性に加えて読者に考えさせる本だった。

    印象的だったのは、被害者遺族の苦しみと死刑制度を現行は簡単に結びついてるのではないか という問いかけ。 確かにこれまで自分は家族が殺されたらと想像すると犯人には死刑になって欲しいと考えるのは当然としていたけれど、万が一、時間があって家族を失った苦しみが癒えることができたら、その時犯人を死刑にしてほしいと考えてるか といえばそうとも言えないかなあと思った。

    けど、それでもずっと苦しみが癒えず、犯人がのうのうと生き続けるということに絶望してその先の人生を生きていくことをやめる遺族も生まれる可能性も否定できないな、、とも思った。

    結局、どっちの道になっても全員が納得する方法はないと思うけど、自分としては存続派かなと思う。
    死刑囚になった人たちを見ていて、彼らが生きていて、自分の家族や友達が殺されたその先の人生はとても納得できないものだと思うから。

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    2026年05月25日
  • 雪冤

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    ネタバレ

    同じ作家の直木賞候補作品読んだ後に17年前のデビュー作読むという珍しいケース。しかも、いずれも死刑囚が処刑された後で、真犯人が捕まるかという重い冤罪がテーマ。言い古されたクサイコメントや粋がった借り物の表現、会話の飛躍は愛嬌で、ミステリーとしては二転、三転で候補作品より楽しめた。一貫して冤罪問題に取り組んできた大門さん、感服です。

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    2026年05月19日
  • 獄の棘

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    刑務官が主人公の短編集です。
    短編集ですが、一冊の大きな流れの中で繋がっているので、すごく読みやすかったです。
    悪徳刑務官や職務を全うできなかった恋人など、リアルな設定の中での物語なので、どんどんのめり込んでいきました。
    綺麗事では済まされない刑務官の職務を知ることができました。

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    2026年04月24日