大門剛明のレビュー一覧

  • 神都の証人

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    最初は戦時下の弁護士の立場が描かれ、何気に受難の時代だなどと思ってたら、中盤は激しい正義と高揚と落胆の繰り返し、秘密の暴露まで。少し都合よくても、こんな激しい作品をまた読みたい。作者さんを追いかけてみます。

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    2026年01月25日
  • 神都の証人

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    エンヤ、それエンヤ。

    「お木曳(おきひき)」とは、伊勢神宮の式年遷宮(20年ごとの社殿の建て替え)に使うご神木を、伊勢市民が力を合わせて神宮へ運び入れる、伊勢の伝統的な民俗行事です。御用材を運ぶ方法により、内宮では五十鈴川を使う「川曳(かわびき)」、外宮では陸路を「陸曳(おかびき)」と呼び、独特の「わん鳴り」という音を立てる木製の「奉曳車(ほうえいしゃ)」で運ぶ様子は、伊勢のまちが最も盛り上がる行事の一つです。

    次の遷宮は2033年、昨年御用材の伐採が行われ、その後8年間にわたり各種祭りや行事が行われるということです。

    お木曳は第一次が今年、第二次が来年行われる予定です。

    神都ビール

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    2026年01月20日
  • 神都の証人

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    戦中から令和まで
    80年間を描いた冤罪ミステリー



    昭和18年4月20日、事件は起きた。
    伊勢神宮の二十年に一度のお祭り・御木曳は、すごい人出と掛け声で賑わっており、見物に訪れていた父と娘も楽しい時間を過ごしていた。

    ところが…
    父・谷口喜介は強盗殺人の犯人として逮捕されてしまう。
    その犯行時刻は御木曳の見物をしていたのだから、もちろん無実だ。
    残された8歳の娘・波子はどうなってしまうのか…



    冤罪における死刑ほど怖いものはないと感じた。
    いくら乱暴な時代とは言え、恐ろしさと憤りで胸が破裂しそうだった。
    罪を晴らすのに80年って…
    あまりにも長い…長すぎる。
    弁護士などこの事件に関わ

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    2026年01月15日
  • 神都の証人

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    ネタバレ

    この長編リーガルミステリーは圧巻でした。
    涙も流しました。

    大門氏の作品は何作か読みましたが、これは特別でした。

    戦中、戦後の世で、まだ科捜研も存在せず、証拠品も充分な調べがつかない中で起きた強盗殺人事件で冤罪が生まれました。
    それを取り巻く、検事や裁判所の司法の闇、様々な問題が世代を越え裁かれていくけれど冤罪が晴れないまま死刑が執行されました。
    その娘、周りの弁護士たちの絆も含め、不条理な死を考えさせられました。
    お薦めです!
    ぜひ一読してみてください。
    読後感は心地いいです!

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    2026年01月14日
  • 神都の証人

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    山田の街 懐かしい風景が脳内で鮮やかに蘇って来ました とても面白かった 冤罪事件をテーマに
    戦時中のとんでもない濡れ衣 そして死刑執行 戦い続ける遺族 全ての登場人物が印象深い 丁寧に人物が描かれ最後までびっくりの展開 素晴らしかった

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    2026年01月13日
  • 神都の証人

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    面白かったー!戦時中に冤罪で死刑になった男の無実を証明する長い年月に渡る弁護士や検事たちの闘いの日々。戦中の横暴な官憲による取り調べや天皇や国家の前で平然と一般市民を蔑ろにする裁判、現代の複雑であまりにも時間のかかりすぎる裁判制度、、あらゆることが壁となって立ちはだかるのにも屈せず、時代を超えて継承されていく信念、執念、絆。もう夜中に読んでいても何度も「え⁈」と声をあげてしまうほどの、そんな展開なの⁈みたいなことが続き、2日間一歩も外出せず引きこもって500ページいっき読み!舞台の伊勢地方の方言で紡がれる語り口調にも気持ちよく引き込まれて、ある父娘をめぐる怒涛の80年の歳月の流れに飲み込まれた

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    2026年01月13日
  • 神都の証人

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    正義が失われたとき、
    私たちは何を信じて生きればいいのだろう。
     

    『神都の証人』大門 剛明

    読み終えたあと、しばらく言葉が出なかった。
    幸せだった日常は、ある日突然、音もなく壊れてしまう。
    父親が一家惨殺事件の犯人として、死刑判決を受けたのだ。

    ただ一人残された幼い娘・波子。
    「お父ちゃんを助けて」
    その切実な声から、長く果てしない戦いが始まる。



    重くのしかかるのは、「冤罪」という現実。
    物語の発端は昭和18年、戦時下の日本。
    「お国のために」がすべてに優先される時代に、
    個人の正義はほとんど意味を持たなかった。

    秩序の維持が最優先。
    国があってこその人民。
    そんな社会で、死

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    2026年01月10日
  • シリウスの反証

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    ネタバレ

    読み始めた直後は、登場人物の多さや小堀と太田の冤罪の話が次々と登場し、「前作があるのだろうか」と感じるほど情報量の多さに少し戸惑いました。しかし、物語の背景が頭の中で整理されるのに従って、少しずつのめり込んでいったように思います。

    とりわけ衝撃的だったのは、物語の要となる人物の突然の退場。加えて、真相に近づくほど強大な権力による妨害が重なり、この先ちゃんと事件は収束・解決するのかとう不安感が強烈な求心力となって一気に引き込まれました。

    終盤の展開にはやや割り切れない思いが残ったものの、それ以上に没入感高く読ませる力のある一冊だったと思います。

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    2025年12月29日
  • 神都の証人

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    山田風太郎賞
    直木賞候補

    直木賞候補ということで読み始める。著者の本を読むのは初めて。

    最初から最後まで、ページをめくる手が止まらない。ちょっと荒唐無稽な点もないでもなかったが、面白さがまさった。

    袴田事件などもあったが、冤罪事件に立ち向かう弁護士たちの正義感が素晴らしい。
    戦時中など、人権などない時代ゆえ、弁護士が非常に軽んじられていて、街中の子供たちからも『お前ら、正業につけや』とやじられるほどだったが、冤罪事件を晴らすため闘った弁護士、吾妻から物語は現在まで続いていく。

    法的安定性(判決がころころ変わってはいけない)という言葉をたてに、再審を妨害する検察にも怒りがわいた。

    また

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    2025年12月27日
  • 神都の証人

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    ネタバレ

    大門さん初読み。法務を仕事にしているので興味はあったが、これまで手を出せてなかった。死刑囚死亡後の相続人による再審請求に隠された真実の物語。再審請求まで大変な時間を有する中で、取り組む弁護士や検事が奮闘する物語で、多くのエピソードが胸を打つ。推理部分の落としどころも冴えてて、やられたと思うが、ラストに至って真実までの展開が、なるほど山田風太郎賞か納得してしまう。直木賞候補になって出会うきっかけとなって嬉しい。このウルトラ技へのプロセスへの評価次第では十分受賞範囲内と感じた。

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    2025年12月26日
  • 神都の証人

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    直木賞ノミネート作品ということで拝読。

    戦時から今の令和の時代まで、途方もない時を巡り、事件の真実に辿り着く。
    こんなにも人の想いが受け継がれていく物語は、他にないのでは。

    この物語は、時代の流れに沿って、3人の人物の視点で展開されていく。
    それぞれの苦悩や迷いが丁寧に描かれていて、それ故に読んでいる読者側もしんどくなる。
    ただ、そのしんどさの中でも、この3人の信念は煮えたぎるほど熱いものだった気がする。
    そして、信念を貫き通すことは、大切な誰かを傷つけてしまうリスクもある。

    人は、時として、誰かの親であったり、子であったり、配偶者であったり、恋人であったりする。
    どれかの立場であろうと

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    2025年12月20日
  • 神都の証人

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    昭和十八年、宇治山田市で起こった一家殺人事件で犯人として逮捕された谷口喜介は死刑判決を受けた。彼は無実を訴えるものの、時代が変わっても判決は覆ることはない。父親の無実を信じる波子を中心に、冤罪事件の重さとそれに立ち向かおうとする人々の戦いを描いたリーガルミステリです。
    証拠物件の適当さといい取り調べの横暴さといい、戦時中日本の時代情勢がそういうものだったから、と言ってしまうのは簡単ですが。しかし時代を経ても冤罪を雪ぐことはなぜこんなに難しいのでしょうか。もちろん判決の揺るぎなさというものがなければその判決に安心できないというのも納得はできますが、それでも冤罪の被害者からするととんでもないことで

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    2025年12月19日
  • 神都の証人

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    テーマ 冤罪事件を親子に渡って解決しようとする弁護士 戦中から戦後 伊勢
    何十年にわたってようやく無罪が立証できるところで、実は、真犯人が---だったとは。
    これを立証すれば、自分は家族は弁護士をやっていられないばかりか 普通の生活はできないだろう さて どう進めるのだろうか

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    2025年12月19日
  • 鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ

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    警察犬訓練所で働く凄腕ハンドラー野見山と鑑識課警察犬係に配属された新人の都花沙。
    都花沙の相棒は老犬だが様々な事件を解決に導いたアクセル。
    最初のうちは都花沙を鼻であしらい相手にしなかったアクセルだが徐々に都花沙を相棒と認め始めていく。
    大先輩の野見山は不正の疑いで警察を去り、民間の犬舎へ移ってしまうがその真相は....
    時には厳しく時には優しく犬と一緒に一人前のハンドラーになっていく都花沙の過程を描いた作品だ。
    難事件を解決に導く犬。
    感銘を受けた。

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    2025年10月01日
  • 両刃の斧

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    読みやすい文体でスラスラと楽しめました。
    二転三転する内容に続きが気になって、大どんでん返しに文章を思わず二度見しました。
    ワンチャンが健気でした。

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    2025年09月28日
  • 黒い蝶は死を運ぶ2 絞め殺しの木

    購入済み

    黒い蝶は死を運ぶ2

    いつも就寝前に読んでいますが寝るのを忘れて読んでいます。非常に面白くて時間を忘れて読んで早く次に行きたくて終わりません

    #深い #スカッとする

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    2025年09月25日
  • 罪人に手向ける花

    匿名

    購入済み

    複雑な思いです。
    最初から事実を認めていれば誰も傷つかないでよかったのに。敏腕弁護士の力で無罪になったけれど、結局はそこが1番の罪の始まりでした。事件に関わった人達の苦しみと思い込みは恐ろしい。

    #切ない #深い #ドキドキハラハラ

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    2025年07月03日
  • 完全無罪

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    昔自分を誘拐した男が冤罪で逮捕された可能性があり真犯人は誰なのか…というお話し

    読みやすい文章にどんどん起こるどんでん返し、緊張感や異質さ、不気味さを見事に言語化されており、続きが気になり一気に読んでしまった

    真犯人は消去法でわかりやすいがその後に起こる展開もお見事
    素晴らしい作品でした

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    2025年02月22日
  • 死刑評決

    匿名

    購入済み

    スピード感ありで、すぐに物語に引き込まれました。
    絶対悪だと思ってた人物に同情の気持ちが芽生えてしまったり、けれど悪は悪と考え直したり。
    すごく考え深い話しでした。

    #切ない #ドキドキハラハラ #タメになる

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    2025年02月18日
  • 完全無罪

    匿名

    購入済み

    昔誘拐され心に傷を持っている若手弁護士と、冤罪を訴えている受刑者。弁護士は冤罪と信じて彼を救うことに、そこからは話しが二転三転と代わり真実はどれか何度もわからなくなました。すごく引き込まれてました。悲しいけれど、少し心が晴れやかにもなれました。

    #怖い #ドキドキハラハラ #切ない

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    2025年02月17日