大門剛明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリー小説。小説を読んでいると登場人物に対して、この人は良い人そう、この人はなんか嫌な人とか、なんとなくの白黒の「色メガネ」をつけて読んでいるものだが、この作者はほんの些細な描写一つで、「えっ、、もしかしてあの人が犯人なの?」と、こちらが認識していた登場人物の色をガラッと変えてくる。その度にページを遡ってその人物のセリフや態度を、もう一度色メガネを変えて見てみると、まるで見え方が変わってくるゾクっとくる感覚が、この小説では、数回仕掛けられている。
小説を見終わった後には、物語の結末の切なさに加えて、この小説を読み終えてしまう寂しさを感じさせてくれる傑作小説だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めた直後は、登場人物の多さや小堀と太田の冤罪の話が次々と登場し、「前作があるのだろうか」と感じるほど情報量の多さに少し戸惑いました。しかし、物語の背景が頭の中で整理されるのに従って、少しずつのめり込んでいったように思います。
とりわけ衝撃的だったのは、物語の要となる人物の突然の退場。加えて、真相に近づくほど強大な権力による妨害が重なり、この先ちゃんと事件は収束・解決するのかとう不安感が強烈な求心力となって一気に引き込まれました。
終盤の展開にはやや割り切れない思いが残ったものの、それ以上に没入感高く読ませる力のある一冊だったと思います。