大門剛明のレビュー一覧

  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    「正義の天秤」アイギスの盾
    【購読動機】
    ドラマの原作です。シリーズもので第2作に当たります。
    ドラマでは、亀梨さんが主演です。
    医師を辞めて弁護士に。
    この経歴にまず関心を持ちました。
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    【弁護士の務め】
    依頼人・被告の利益を守ること。
    弁護士として、この利益を守ることが、時として「正義」に反しているかも・・・という葛藤を持つことがあります。
    この葛藤が小説、ドラマのなかでは、描かれています。

    ・真実はどこか?
    ・依頼人被告に対する求刑は、妥当性はあるのか?

    弁護士として、事件の証拠を集め、真実に近づきます。
    その真実は、時として検察側に「新しい事実」となり、審判に影響を

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    2023年05月20日
  • 雪冤

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    ネタバレ

    面白かった。
    死刑を扱う小説は幾つかあるが、大きく自己主張せずに賛否両面から書き上げている。
    時折垣間見えるネットスラングを織り交ぜた若い文体。
    これも時代なのだなぁと思った。
    しかしそれを本筋へのささくれとする事なく骨太に力強く進んでいく。
    とても読み応えがあった。

    ただ、置石の唐突感。
    私の読み込み、イマジネーション不足もあるのかな。
    電車のダイヤ運行中にそれが可能なのかと。
    もう一つ、恵美が死んでいるのを確認し、他殺に偽装するために刺したとあるが、その刺創に生活反応があるかどうかは解剖時に解るのではないかなと。
    野暮と言えば野暮なのだが、死刑が争点になった事件、裁判だったはずなのだから

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    2023年05月16日
  • 鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ

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    大門剛明『鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ』文春文庫。

    連作短編形式の警察犬小説。

    警察犬をテーマにした小説では、樋口明雄の『K-9シリーズ』が有名であるが、『K-9シリーズ』は主に山岳救助を描いているのに対して、本書は純粋に警察捜査を描いている点で興味深い。

    警察犬の活躍と事件の背後にある人間模様が巧みに織り込まれており、非常に面白い。結末からして、シリーズ化されそうな感じがする。

    『第一章 手綱を引く』。既読作。恐らく警察小説のアンソロジーで読んだのだろう。幾重にも謎が織り込まれた、非常に面白いストーリーである。第75回日本推理作家協会賞短編部門の候補作になったというのも頷ける。主人公の

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    2023年01月11日
  • 死刑評決

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    ネタバレ

    前作の『完全無罪』に続き期待して読んだ。前半はスローペースだったけれど徐々に読む手が止まらないというのは著者の思惑どうりのよう。千紗の真実に迫る勢いは応援したいけれど陶子に逃げ切って欲しいという思いもあり終盤はそちら傾いていった。だって元々は陶子は悪くない、と思えたから。真の悪人は法では裁けないという気がして。ラストは予想外だったけれどすんだり受け入れられた。陶子に比べると千紗は優秀ではないにしてもその直感の鋭さと行動力は真山が一目置くだけあって才能なのだろう。

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    2022年12月09日
  • 完全無罪

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    一日で読み切ってしまった...
    最後の最後まで気が抜けない!
    この作家さん初めて読んだけど、ほかのもチェックしてみようっと

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    2022年12月03日
  • 雪冤

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    素晴らしいの一言につきる。
    予想を続け様に裏切られた。
    心の描写をこんなに丁寧に拾い上げ
    人とは、何なんだと改めて問われる
    今後、益々 期待したい作家の一人だ。

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    2022年09月22日
  • 死刑評決

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    「完全無罪」で自らが誘拐被害者となった過去の事件の真犯人にたどり着いた弁護士・松岡千紗シリーズ第2作。

    8年前に事件当時19歳だった少年に死刑判決を下した判事・日下部陶子。
    裁判官、裁判員ともに無期懲役と迷いに迷い、わずか一票の差で死刑となった。
    その少年の幼なじみが千紗に、彼の心の内を知りたいと依頼が入る。
    少年と接見した千紗が彼の心が開きかけた感触を得た矢先、死刑が執行されてしまう。

    一方、陶子の元にかつての死刑判決に間違いがなかったかを問う不審な電話が入る。
    電話の主と会った陶子は、裁判時には見たこともない事件当日の動画を見せられ自分達の判決が誤りであったことを知るー。

    今回は最初

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    2022年09月10日
  • 完全無罪

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    最後の最後まで真相が分からず、ハラハラ。

    あぁ危ない!って思うシーンも何回かあったけど短絡的ではない展開。
    んーこの人が真犯人か?怪しい。と思う人も、あら違うのか…が何回も。
    そしてラスト!おぉー!

    ほんと大門剛明さん小説のこういう所が好きだ。

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    2022年06月25日
  • 完全無罪

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    よくできた話である。主人公の幼年期のトラウマもよくわかるし、刑事の心境についても良く理解できる。
    途中で散りばめた伏線を終わりにかけ回収していくのも秀逸である。
    この小説は文庫本書き下ろしであり、今まで気にしていなかった本であった。お見それしていました。今年読んだ本の中では一番です。

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    2022年06月24日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    ネタバレ

    登録し忘れに気がついた笑

    前作より、話がどっしりしていて面白かった。

    動物の引き取り屋はほんとうにひどい話だ。

    宿敵が現れてくるあたりから一気読み。
    なんと!!ってなったわ。

    これからの話も読みたいが、蛇足になってしまうのかな。

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    2022年06月02日
  • 正義の天秤

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    連作短編でサクサク読めた。
    短編だからしょうがないけど、かなりあっさりしているかな。
    長編を読んでみたい。

    元所長娘の天真爛漫さ(といえば聞こえはいいが空気読めなさや思慮の浅さや無神経さ)が鼻につくけど、そういうキャラ設定なんだろうな。

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    2022年04月27日
  • 婚活探偵

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    書店で見かけて気に留めていたら、テレビでドラマが始まって面白かったので読んでみた。

    41歳の恋愛経験のない探偵が結婚したいと思って結婚相談所に登録して婚活を始めて、そこで体験したエピソードが7話綴られている。

    とても面白かった。婚活エピソードはリアルで、主人公が語る本音も面白かった。婚活は心が折れそうだけど、自分を成長させてくれるものでもあるんだな。探偵として扱った件のエピソードも出てきて、やはり浮気調査が多いんだなと思った。
    まだ続きそうな終わり方だったので、続編もぜひ読みたい。

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    2022年01月31日
  • 婚活探偵

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    ネタバレ

    つい先日読んだ「正義の天秤」がシリアスな話だったので、コミカルな本作は本当に同じ著者なのか何度か確認したほど、作風が全然違っててビックリ。

    ただ、タイトルと表紙の絵柄からコミカル路線だとは予想していたので、シリアスじゃないから期待外れということはありません。むしろ、本職の探偵話より慣れない婚活にもだえ苦しむ黒崎の姿が可笑しくてたまりませんでした。

    久々に読んでいて笑った小説でした。懸念点は、ドラマ化の主人公は向井理さんなので、イケメンすぎて本作との乖離が激しすぎるのが心配という点だけですね。

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    2021年12月29日
  • 完全無罪

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    様々な視点から読み進められて面白かった。自分を誘拐したかもしれない男の弁護をするという複雑さ。本当に冤罪なのかどうなのか?、最後まで緊張感を持って読める。特に個人的にラストが1番色んな登場人物の想いが描かれている感じがして良かった。

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    2021年12月26日
  • 雪冤

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    なんとも切ない話だった。ラスト数ページの流れから明るい未来を期待したい。

    15年前の事件から、また死刑判決を受けた4年前から、慎一は真実を独り抱え、自身の意思を一貫して…。
    持田や菜摘、石和、八木沼…尋常でない苦しみを飲み込むと、こんなものの考え方が出来るようになるのだろうか。

    Soon-ah will be done がこの小説を読んでる間、ずっと頭の中で鳴っていた。小説と音楽のセットのようだった。

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    2021年11月04日
  • 告解者

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    テンポが良くてとても良かった
    更生とはなんなのか、被害者の捉え方など改めて考えさせられた。
    再犯が多い時代、「更生した」とはいえずとも「更生している」人はどれくらいいるのか
    いつどこで犯罪に遭うかわからない、もし私だったら赦せるのか?被害者もある意味時間をかけて「更生」していく必要があることも考えた。
    久保島の一途な思いとさくらからの思い、続きが読みたくなった作品。

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    2021年06月10日
  • 反撃のスイッチ

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    展開に引き込まれ一気読み。

    敵として描かれている権力者が弱者を下に見て、とにかく馬鹿にしている。
    腹のたつ奴だが、口は上手くここぞというときの嗅覚がすごい。
    だてに一代で会社を急成長させてないなと感じる。

    主人公はどうしようもないクズだが、誘惑に踊らされるところが人間味あって良い。
    あと、中国人女性とのやり取りがほっこりして良い。

    窮地に追い込まれ、覚悟を決めた主人公には期待してしまう。

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    2021年06月04日
  • 罪人に手向ける花

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    ネタバレ

    帯に「新ヒロイン誕生」とあるのに、なかなかそれらしい人が登場しなかったり、二章に入ったらいきなり20年以上経過するなど、意表を突かれまくり。他にも二千花と本宮の関係や、米山事件の犯人など驚きの連続に加え、最初の事件の真相はいったいどうなのかが終始気になって、終わりの数ページ手前まで読むことを中断できませんでした(就寝直前に読み始めてしまったので、寝不足ですよ……)。

    良い意味で予想を裏切り、上回ってくる展開ばかりだったし、キャラも二千花や古沢など個性的かつ魅力的な人物が多く、最近読んだ小説の中ではダントツで面白い作品だったと思いました。

    これは映像化(二千花はガッキーが、加瀬涼真は竹内涼真

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    2021年03月30日
  • 罪人に手向ける花

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    大門剛明『罪人に手向ける花』ハルキ文庫。

    23年前の事件と現在の事件とが交錯する検察ミステリー小説。

    最初は検察事務官の立原愁一を主人公にした小説かと思ったのだが、何と途中から登場したゆるふわ癒し系女性検事の黒木二千花が主人公に取って代わった。さらには黒木二千花が立原がかつて世話になった検事の本宮の娘というのだから、さらに驚くばかりだった。そして何よりも、事件の真相が全て明らかにされた時の驚きと面白さは、ここ数年に読んだミステリーの中でもピカイチだった。

    23年前に殺人事件の容疑者となった加勢高志は弁護士の古沢の手腕により検事の本宮と検察事務官の立原の努力も虚しく不起訴となる。それから2

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    2021年03月26日
  • 雪冤

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    ネタバレ

    死刑になるほどの覚悟を持てるかは理解出来なかったですが、ミスリードさせられる文章に引き込まれて一気に読んでしまいました。

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    2020年10月24日