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Posted by ブクログ
大門剛明『罪人に手向ける花』ハルキ文庫。
23年前の事件と現在の事件とが交錯する検察ミステリー小説。
最初は検察事務官の立原愁一を主人公にした小説かと思ったのだが、何と途中から登場したゆるふわ癒し系女性検事の黒木二千花が主人公に取って代わった。さらには黒木二千花が立原がかつて世話になった検事の本宮の娘というのだから、さらに驚くばかりだった。そして何よりも、事件の真相が全て明らかにされた時の驚きと面白さは、ここ数年に読んだミステリーの中でもピカイチだった。
23年前に殺人事件の容疑者となった加勢高志は弁護士の古沢の手腕により検事の本宮と検察事務官の立原の努力も虚しく不起訴となる。それから23年後、再び別な殺人事件で容疑者となった加勢高志。そんな加勢高志を弁護するのは息子の加勢涼真。検事の黒木二千花は事件の真相を暴くことが出来るのか。タイトルの『罪人に手向ける花』の意味は……
本体価格720円
★★★★★
Posted by ブクログ
これはやられた!
素晴らしいミステリー
大どんでん返しというわけではありませんが、驚きの真相!
癒し系女性検事の黒木二千花が主人公。
ふわふわした会話で、このキャラはダメか...と依然読んだ「ねこ弁 弁護士・寧々と小雪の事件簿」のダメダメの再来かと思いきや、二千花の悪を赦さないという強い信念を感じさせる物語で、その信念の行きつく先は哀しくも厳しいものでした。
元検事の父親が不起訴とした殺人事件。
その容疑者が再び殺人事件で起訴されます。
その検事が二千花
今度は裁判で有罪となるのか?
弁護するのは、その容疑者の息子。
という展開です。
まず、本件の前に、夫への殺人未遂で逮捕された妻の事件。
DVの夫に対しての正当防衛を主張する妻。
その事件の真相については、驚きの結末と二千花の検事としての切れ味!
好きな展開です。そして、本件です。
状況証拠は間違いなく容疑者が犯人。
弁護士の息子の頑張りもむなしく、そのまま、有罪かというところで突如現れた容疑者のアリバイを証言する人物。
おいおいそんなタイミングで都合よく証言者が出てくるの?っと思います。
結果、裁判の判決は無罪。
しかし、その裏側ではという展開で、唸らされます。
何が正義なのか?
そして、二千花が明らかにした真相..
これは、すごい!
続編あれば、読みたいけど、これを超えるのは難しいでしょう(笑)
とってもお勧め。
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小説・文芸
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