大門剛明のレビュー一覧
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読み応えのある本であった。
最初は昔の話からはじまったので読み進められるかな、と思ったがあっという間にすすんだ。
戦時中から現代まで時を超えて1つの事件を再審無罪にしようと尽力していく様子を描く。
舞台は三重、伊勢神宮があることから神都といわれた。
谷口事件の真相は最後の最後、まさかと思ったが、
冤罪事件の周りの人は人生を大きく変えられてしまうと感じた。波子が逃げ出したくなる気持ちがよく伝わってきたし、もう一度向き合おうとしたタイミングでのタツが殺されてしまうのは心が痛んだが、それでも花田や伊藤太一など支える人がいたことは心強く思った。 -
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ミステリー小説。小説を読んでいると登場人物に対して、この人は良い人そう、この人はなんか嫌な人とか、なんとなくの白黒の「色メガネ」をつけて読んでいるものだが、この作者はほんの些細な描写一つで、「えっ、、もしかしてあの人が犯人なの?」と、こちらが認識していた登場人物の色をガラッと変えてくる。その度にページを遡ってその人物のセリフや態度を、もう一度色メガネを変えて見てみると、まるで見え方が変わってくるゾクっとくる感覚が、この小説では、数回仕掛けられている。
小説を見終わった後には、物語の結末の切なさに加えて、この小説を読み終えてしまう寂しさを感じさせてくれる傑作小説だった。 -
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戦時中から令和まで、
実に80年に渡る冤罪との闘い。
ニュースなどでは見たことはあるが
再審請求とはこんなにも長期間かかるんですね。
一体司法とは、正義とは何なのか。
これは!という証言や証拠が出てきても
何度も何度も跳ね除けられる。
第一章 吾妻太一(弁護士)
第二章 本郷辰治(検事)
第三部 伊藤太一(弁護士)
第一部も第二部も
最後に「えええ」と私が絶望して
挫けそうになった。
第三部は最後のどんでん返しに
声が出るほどびっくり。
そんな(涙)、、。真実は想像以上の衝撃でした、、。
吾妻さんに憧れて
弁護士になった伊藤捨次郎。
父を信じ、息子にその憧れの人の名前を託して、活動し -
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直木賞候補作
大門さんは初読みです
こちらはブク友のみなさんの本棚でよくお見かけしていて気になってたんですが
aoi-soraさんのレビューを見て予約しました(^^)
ここのところ毎回言ってるのでくどくなってしまいますが、予約本ラッシュ中でして、、、
そこにこの分厚さが届いて
もう見た瞬間に無理やなって思いました笑
でも試しにちょっと読んでみたら
面白いんですよー!
読めちゃうんですよ
さすが直木賞候補作
他の候補作は全然読んでないんですが
これが大賞でもいいでしょってくらい
面白かったです(o^^o)
戦争中に起こった強盗殺人事件
犯人として捕まったの -
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第16回山田風太郎賞受賞作品。
めちゃくちゃ良かった。最後の最後まで飽きさせずに読ませる力量のある作品。今月は良い作品が多いけど、1-2を争う良い小説だった。
第1部 弁護士の吾妻は倒れていた少女ナミコを拾う。どこの子かわからない。仲間の弁護士花田が、殺人犯で今は名古屋の拘置所に入っている谷口の娘だと教えてくれた。ナミコは津の拘置所に父が入っていると思って日参しているようだ。吾妻は波子を連れて名古屋拘置所に谷口に会いに行く。谷口は冤罪だと吾妻に告げる。
第2部前編 辰二は船乗りだが、してもいない強盗殺人の容疑者として拘束されるが、同時刻の目撃情報のおかげで釈放される。その時の弁護士伊藤先生