大門剛明のレビュー一覧

  • 氷の秒針

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    時計の仕組みになぞらえている表現がとても美しい。
    読解力が乏しく、最後の最後で真相が分からなくなった。キョトンとしてしまい感動が薄れてしまった。ちゃんと理解できていたら★5にしたと思う。読んだ方ぜひ真相を教えてください(^人^)

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    2025年12月07日
  • 雪冤

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    2000年代初期の京都が舞台。
    主人公八木沼は死刑囚の息子の冤罪を信じて奔走する。
    そんななかついに死刑が執行されてしまう…

    弁護士の石和や被害者遺族の菜摘など、死刑に対し登場人物が様々な意見を戦わせる。
    どれも考えさせられる意見だが、どれも答えではなく、読者が考える余地があるように構成されていた。

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    2025年11月21日
  • 神都の証人

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    山風賞受賞作。やっぱ安心のブランドやね。本作もなかなか。冤罪の父と、その娘との物語。かなりのボリューム感を誇るし、内容も同一の事件を各視点から繰り返し語られるから、ともすれば冗長とも取られかねない。それを拒むのは、実際の冤罪に思いを致した場合、永遠に続くとも思えるような無力感に心当たるから。そのやり切れなさをも見事に現出している点でこの物量は必然だし、問題提起力も強いものとなる。

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    2025年11月17日
  • シリウスの反証

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    大門剛明『シリウスの反証』角川文庫。

    冤罪事件をテーマにした社会派ミステリー小説。

    最近は冤罪が疑われる事件で再審請求が認められたり、再審の結果、無罪判決が下されるケースが増えているように思う。既に刑が執行された事件の死刑囚の中にも、実は無罪だったという人も居たに違いない。

    和歌山毒物カレー事件の犯人とされ、既に死刑が確定し、再審請求中の林眞須美死刑囚も冤罪の可能性が高いという。曖昧な状況証拠と林眞須美の家からヒ素が見付かったという、かなり弱い物証だけで死刑囚にされたのではたまったものではない。

    さて本作であるが、大門剛明が度々テーマにしている冤罪事件の行方が描かれる。新たな証拠と真犯

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    2025年10月31日
  • テミスの求刑

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    とてもよく練られたお話だったけど、
    登場人物たちの言動が、いまいち理解し難かった。

    プロローグはあなたでしたか!

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    2025年10月11日
  • 両刃の斧

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    この結末は予想できなかった。
    腑に落ちないことも少しあったけど、読みやすくてとても良かった。

    犬が出てくる話に弱いので、家にひとりぼっちでいた時は身構えてしまったけど、何もなくて良かったー。
    普通の犬なら大量に置いた餌もあっという間に食べてしまうよ。いい子だねマロ。

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    2025年08月08日
  • 神都の証人

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    何を信じたらいいのかわからんわ。これだけたくさんの人が長い年月をかけて明らかにしていくのは大変なことや。嘘はあかんわ〜。

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    2025年07月13日
  • 罪人に手向ける花

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    とても面白かった。最後そう来たかー

    黒木検事、最初ちょっと苦手だった。
    「頑張らない」というのがよく分からない。そこまで何回も言うほど焦点が当たっていない気がする。シリーズ化してその理由が明らかになったりするのかな。

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    2025年06月11日
  • 死刑評決

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    「完全無罪」に続くシリーズ第二弾

    裏表紙にあるあらすじ、入手する時に読んだけど、実際読む時はその内容を忘れていたので、70ページ弱で唖然としてしまった。

    千紗はなぜ気付けたんだろう?ちょっと出来過ぎな気がしたけど、切ない物語だったけど、とても良かった。

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    2025年05月20日
  • 雪冤

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    ネタバレ

    冤罪と死刑についての話。被害者は加害者を罰する方法として死刑を望むが、殺しの動機・事件の発端となった別の事件など全貌が明らかになるほどに、冤罪となった加害者を守ろうとする側、逆に真犯人を守ろうとする側が存在して、その構造が『メロス(実行者)』と『ディオニス(首謀者)』が誰かを見極めることを極めて困難にしているという展開が魅力的。ディオニスが八木沼をおちょくることで、死刑廃止派の彼が激昂してディオニスへの殺意を漲らせる一方で、その状況こそがディオニスが「別のディオニス(=メロス)」を守るために必要なことになっている‥‥AとBの対立構造が実はCの中にあって、CとDが対立していて、という複雑な状況に

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    2025年02月07日
  • 雪冤

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    中盤でまさかの展開があって、結構衝撃だった。

    とても良かったのだが、最後の最後で複雑さが増した。あの人とあの人の行動にはちょっと違和感がある。そこまでする?と感じてしまった。

    JAMの歌詞出てきて、おぉってなった。

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    2025年01月16日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    とある弁護士事務所に所属する様々な経歴を持つ弁護士たちの物語。 世界は地続きで続きつつ、1話毎に主役となる弁護士が切り替わるオムニバス風。 弁護士や被告人、被害者家族など、表面的に見せている姿と内面で考えていることのギャップが数多く描かれており人間の人柄の多様さを痛感。なかなかおもしろかった。最終話の「正義の心臓」で、鷹野は久美子殺害犯にやっと辿り着くが、鷹野は別事案でのこの殺害犯の死刑回避を弁護する事になる。個人的には赦すことの出来ない殺害犯の弁護、この裁判で鷹野はどうするのか、弁護士としての鷹野の葛藤、苦渋の決断が読みどころ。

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    2024年11月30日
  • 罪人に手向ける花

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    これはやられた!
    素晴らしいミステリー
    大どんでん返しというわけではありませんが、驚きの真相!

    癒し系女性検事の黒木二千花が主人公。
    ふわふわした会話で、このキャラはダメか...と依然読んだ「ねこ弁 弁護士・寧々と小雪の事件簿」のダメダメの再来かと思いきや、二千花の悪を赦さないという強い信念を感じさせる物語で、その信念の行きつく先は哀しくも厳しいものでした。

    元検事の父親が不起訴とした殺人事件。
    その容疑者が再び殺人事件で起訴されます。
    その検事が二千花
    今度は裁判で有罪となるのか?
    弁護するのは、その容疑者の息子。
    という展開です。

    まず、本件の前に、夫への殺人未遂で逮捕された妻の事件

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    2024年11月02日
  • 鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ

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    警察犬とハンドラーの厳しい訓練、活躍、そして絆に胸打たれる。出動要請に備え、また、現場で気が逸れないように1日6回と排便訓練まで受けていることに驚く。行方不明者、爆弾はわかるけど遺体を見つける特別な訓練を受けてる犬もいるとは。近所にシェパードが飼われているが本当に身体も鳴き声も大きく警戒心が強い。警察犬になれる素質、向き不向きはあるけどどの子も一生懸命に頑張っているのを読むだけで涙が出てしまう。ひき逃げ、行方不明者捜索、色んな事件が絡むミステリなのでそちらも楽しめる。爆弾魔事件解決への続編はあるのか期待。

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    2024年10月29日
  • 正義の天秤

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    師団坂法律事務所の弁護士 鷹野和也を主人公とする短編6編。ラストの後味がどれも違うので、読むたびにどんどん引き込まれた。

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    2024年10月07日
  • 両刃の斧

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    刑事の娘が刺殺された事件が迷宮入り、15年後に継続捜査によって浮かび上がった犯人もまた刺殺される。 当然容疑者は娘を殺された元刑事と思われるが…さすがにこれは予想できなかった。最後の最後でちょっと、ん?ってなった。

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    2024年09月13日
  • 死刑評決

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    これはなかなか面白かった。
    あっという間に引き込まれ、一気読み!
    最後の大どんでん返しにビックリ!
    大門さん、流石です。。

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    2024年09月04日
  • 不協和音 2 炎の刑事VS.氷の検事

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    4話とも何一つ推理が当たらなかった。自分の無能さを憐れむべきか、それとも著者の類稀な展開の素晴らしさに脱帽というべきか。

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    2024年08月18日
  • 完全無罪

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    故郷が舞台になっているのと、先日WOWOWでドラマ化され、無料放送をしていたのをきっかけに、読んでみた。
    地元の名前が出てくる懐かしさと、方言、いわゆる特産物なども出てくるので、満載といえば満載。
    話の内容も二転三転していく展開に、「冤罪なのかどうか」という視点にいきがちなところを、最後に「あ、そういうところに話のオチを」という感じにはなりました。言いたい事は、悪くは無いです。
    姉に薦めようとは、思います。

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    2024年07月27日
  • 完全無罪

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    途中の尾行のシーンでは手に汗握る展開ですごくドキドキさせられました。面白かったと思いますが、真犯人が判明する時がなんかしっくりこなかったと言うか少し残念な気持ちにもなりました。気になる展開で一気に読めたので良かったです。

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    2024年07月21日