大門剛明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第174回直木賞候補作とのことで、手に取りました。
『神都の証人』は、5作品の中で一番の厚みを持つ作品です。
498ページという大ボリュームですが、年末年始に一気読みしてしまいました。
テーマは「冤罪」。
私をページをめくる手から離さなかったのは、読んでも読んでも姿を現さない「真犯人」への執着でした。
その正体を知りたい一心で、物語に引きずり込まれていったのだと思います。
とにかく、真犯人にたどり着くまでが長い。
「あと一歩で事件解決なのでは?」
そう思った矢先、さまざまな事情によってキーマンとなる人物が命を落としてしまう。
これを運命のいたずらと言わずして、何と言えばいいのでしょうか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ昭和、平成、令和にかけて、とある一家惨殺事件の犯人だとされていた人物の冤罪を晴らすべく戦うひとびとの物語……だけにとどまらず、その時代ごとの正義や悪、そして生活について書かれた帯び通り、究極の「冤罪」大河ミステリーでした。特に、冤罪を晴らそうとする男性たちーー弁護士や検事ーーの性格や生まれた環境が当たり前だけれど違っていて、でも、腹のど真ん中に据えた「正義とはなにか」、「どうしたら冤罪を晴らせるのか」には各々一本太い芯が通っていて、読んでいて、声を出して泣きました。スマートに綺麗に成し遂げる形ではないからこそ、そのある種の不器用さにもまた涙しました。私はアルコール得意ではないけれど、熱燗片手に
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦中。三重で一家惨殺事件が起こるが犯人とされる男は8歳の娘と祭りに出かけていた。
◎
弁護士の吾妻が事件を解く。
殺人現場から走り去る犯人を見たと証言した乙吉は警察署で死ぬ。頭に殴られた痕があっても脳溢血判定。
証人の息子の捨次郎は遺体の首を切り落とし、法医学者の元に持っていき司法解剖をすると、外傷とのこと。弁護士会総出で挑む。
大立ち回りで裁判を転がすも、被告人の暴行警察官が首吊り自殺をしたとのことで、裁判が終わる。
ちょっと追い掛ければすごい技で返してくる…
その暴行警察官から死ぬ前に書いた手紙が届く。そこには本当は目撃者が嘘の証言をしたと言いにきたが、今更撤回すると天皇陛下のお墨