大門剛明のレビュー一覧

  • 罪火

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    ネタバレ

    罪火というタイトルが良いですね。

    花火大会という大きなキーワードがあるので
    そっちに引っ張られて
    もう一方の「火」の方は語られてるはずなのに
    上手く蓋がされているというか。

    校長が意味ありげに「手紙に書かれた二文字」と
    言った時に「ああっ!」ってなるという。

    でも、それも含めて最後はたくさんある伏線が
    サクサク回収されてて気持ちよかったですね。

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    2019年08月07日
  • 告解者

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    あなたが殺したのですか?
    彼を愛した深津さくらの問いは、彼の心に届くのか?

    毎回、社会的に重いテーマを描く大門氏ですが、第4作となる本作は、犯罪を犯した者の更生と償いがテーマ。

    強盗殺人事件で2人の命を奪った久保島は、23年の刑期を務め、仮出所した。
    そして、更生保護施設の職員であるさくらは、彼の誠実さに強く惹かれる。

    しかし、ある日、中年サラリーマンの殺人事件が発生し、施設の寮生が疑われてしまう。
    せっかく仮出所したのに、彼が、再び犯罪を犯したのか?

    刑事の梶も含めて、関係者それぞれが心の悩みと苦しみを抱え、自分の正義を貫きたいと考える。
    二転三転する真実の向こうに、本当の更生と償い

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    2019年04月27日
  • 雪冤

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    冤罪や死刑制度をテーマにした慟哭の社会派ミステリー。
    15年前の京都。2人の男女を殺害したとして、1人の青年が逮捕された。

    元弁護士の八木沼は、一人息子・慎一の無実を信じ、たった1人で活動していた。

    そして、時効寸前、真犯人を名乗る人物・メロスから電話がかかる。自首の代償として、5千万円を要求する。

    果たして、メロスの言葉は、真実なのか?

    二転三転するストーリー、なかなか見えない真実。
    そして、最後に明らかになるディオニソスの正体とは?

    ラスト数ページで、悲しい真実が明らかになる時、1人の青年の命を賭けた思いが、胸を打ちます。
    まさしく、慟哭の社会派ミステリーと言える作品です。

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    2021年03月12日
  • 罪火

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    犯罪加害者の贖罪とは。更正とは。被害者遺族はなにを望むのか。許しはあるのか。というなかなか、考えさせられるお話でした。一度犯罪を犯したものは、一生許されざるべきなのか。日々、生きていかなければならない中で、犯した罪とどう向き合っていかなくてはならないのか。刑務所で罪を償ってきたからと、犯した事実が消えるわけではない。このお話では、加害者と被害者遺族を会わせる、「修復的司法」が どちらにとっても救いになると信じている校長先生とその娘と息子、過去過失で人を殺めてしまった若宮。若宮にとっては先生は大恩人。そんななか 先生の娘が殺される。読み進めるのが心が痛くなるお話でした。反省すること、謝罪をするこ

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    2019年02月07日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    真面目な刑事だった父が起こした違法捜査。
    それが原因となり、幼い兄弟は、別れて暮らすことに...

    長じて、兄の祐介は、京都府警の刑事となり、弟の真佐人は、京都地検の検事に。

    そして、ある事件をきっかけに、2人は出会う。しかし、性格は合わず、事あるごとにぶつかり合う。

    果たして、本当に、父は違法捜査を行ったのか?
    2人の思いは、常にそこの究明にある事を知る。

    今後のシリーズ化、並びに、彼らの父の違法捜査の真実を知りたいと思います。

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    2018年10月01日
  • 罪火

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    読むなら絶対に真夏!それも花火の夜に読むのが一番!
    完全に筆者にやられました。
    これはドラマ化されているけど、
    観てなくてよかった。
    原作をじっくり読んで、本当に面白かった。

    犯罪者とその被害者。心理描写と伏線の数々。
    最後の最後で。。。
    「やられた-!」と叫びました。

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    2018年08月23日
  • 鍵師ギドウ

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    大門剛明『鍵師ギドウ』実業之日本社文庫。鍵師を主人公にした変わった設定のミステリー。最後の最後まで謎が解き明かされず、ミステリーとしてはまあまあの仕上がりなのだが、『雪冤』『氷の秒針』といった傑作に比べると切れ味がない。

    人生に悲観して自殺を図った孔太は、通りかかった心晴に助けられ、東京・谷中の鍵屋、野々村十六堂に住み込み、鍵師の多聞の弟子になる。孔太は多聞と共に窃盗犯・鍵師ギドウを追跡するのだが…

    好みの問題かも知れないが…

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    2017年02月15日
  • 獄の棘

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    大門剛明『獄の棘』角川文庫。このところ、自分にとって大門剛明は安心して読める作家の一人になった。

    青森県弘前刑務所を舞台にした連作短編小説である。主人公の新米刑務官、武島良太はキャリアの名久井惣一看守長から極秘の調査を依頼される…

    刑務所という特異な社会を舞台に、何とも見事なミステリーと人間ドラマを描いたものだ。短編の一つひとつに張り巡らされた数々の伏線。それが一つに交わった時、全ての謎が白日の下にさらされ、長編小説が完成する。

    長岡弘樹の『教場』にも似た雰囲気を持つ面白い作品である。

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    2017年02月05日
  • 氷の秒針

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    大門剛明『氷の秒針』双葉文庫。時効廃止の法改正をテーマに、事件に翻弄される遺族たちの生き様を描いた社会派ミステリー。冒頭から最後まで二転三転の展開と遺族たちの揺れ動く心情が描かれ、一気読みした。時効廃止の法改正により、発生時期の数ヶ月の差で線引きされてしまう二つの凶悪殺人事件。時効成立となったのは一家惨殺事件、時効撤廃となったのは、その数ヶ月後に起きた若妻殺害事件。あろうことか一家惨殺事件の犯人は時効成立後に自首するが、数日後に何者かに殺害される。この殺人事件の犯人と疑われたのは一家惨殺事件の生き残りの小岩井薫だった。一方、若妻殺害事件の遺族である原村俊介は犯人と目される百瀬拓一を追い込んでい

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    2016年12月18日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

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    連作ミステリー。『雪冤』以来の久々の傑作ではないだろうか。ミステリーとしての面白さと描かれる人びとの人生の機微。最終話の余韻を残すラストが非常に良かった。

    刑事だった父親の冤罪…そんな父親の背中を見て育った息子の川上祐介は父親と同じ刑事の道に…そして、祐介の前に検事として現れた生き別れた実の弟、唐沢真佐人。

    刑事の兄と検事の弟がミステリーと共に紡いでいく人生の機微。

    『偶然と必然』、『箱師の鉄』、『英雄の群像』、『右と左』、『発火点』の5編を収録。

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    2016年04月06日
  • 罪火

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    デビュー作『雪冤』に続く、社会派ミステリーの第二作。

    ミステリーとしての仕掛けも上手いのだが、それ以上に加害者と被害者の断ち切れぬ連鎖というデリケートな問題を前面に出し、強く訴えて来るものがある傑作。

    二転三転する展開からの結末には納得し、安堵するのだが、振り返るとみると、その結末に哀しみを覚えるという不思議な後味の作品。

    『雪冤』でも思ったのだが、本作もまた薬丸岳の一連の作品のような味わいの社会派ミステリーである。

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    2014年01月05日
  • ぞろりん がったん 怪談をめぐるミステリー

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    怪談をモチーフにした連作ミステリ。でもあまりあからさまにホラーではなく、さほど怖くもなく。ミステリとしては、案外シンプルに思えたのに。ラストでのひねりにことごとく騙されてしまいました。
    お気に入りは「言うなの地蔵」。ある意味倒叙ミステリなので、経緯のどきどきが読みどころかと思っていたら。これには完全にやられました。そういうことだったのか!

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    2013年06月30日
  • 有罪弁護 負け弁・深町代言

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    シリーズ3作目。
    地元伊勢を舞台に、津、鈴鹿と三重の地名が。
    1作目からの複線があり、最後までハラハラの展開。
    ネタばれしないようにこの辺で・・・

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    2012年08月22日
  • 沈黙する証人 負け弁・深町代言

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    前回のボーダーに続き伊勢周辺を舞台にした作品でした。
    最後こうなるか!と

    続編が出ているみたいなので読みたいと思います。

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    2012年07月11日
  • ボーダー 負け弁・深町代言

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    主人公は三重県の伊勢市で弁護士をしている。
    私は伊勢市民なので地元を知っているからこそ、読んでいて町並みがリアルに頭の中で映像化されていくのが面白い。

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    2012年06月27日
  • 罪火

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    ネタバレ

    面白かったー!
    どんでん返しがあるんだけど、なんとなく途中でそうなるんだろうなーって思ってた。
    でも読み進めていくうちに、その伏線のことすっかり忘れちゃうくらい入り込んじゃってた。
    吉田修一の「悪人」が好きな人は好きだと思う。

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    2012年05月14日
  • 神都の証人

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    80年にも及ぶ長きにわたり国家権力と
    闘い続けた人々の物語。

    昭和18年に起きた一家惨殺事件、
    逮捕されたのは、谷口喜介。
    彼はその日、娘の波子と神事のお木曳き祭りに
    行っていた。父親の冤罪を晴らすため、
    娘の浪子は弁護士の吾妻太一に助けを求める。

    一人の死刑囚の無実を勝ち取るために、
    昭和から平成、令和、
    吾妻太一から本郷辰治、伊藤太一へと
    弁護士たちの意志が受け継がれていく。

    いつになれば証拠は明らかになるのか。
    あともう少しというところで
    いつも壁が立ちはだかり、振り出しに戻る。
    尽力する人々の、気の遠くなるような道のり。
    冤罪は晴れるのか、真犯人は?
    最後まで目の離せない物語だっ

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    2026年02月25日
  • 神都の証人

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    かつて神都であった伊勢の式年遷宮。そのお木曳を見に行った父娘の父親が、殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受ける。冤罪を晴らすため、証拠を捜し、証人を追い求め、裁判を繰り返すが、判決は覆らない。裁判は昭和、平成、令和と時代を重ね、弁護士も3代引き継がれ、80年という長い時を費やすこととなる。冤罪が、本人や家族だけでなく、周囲の人々の人生まで大きく変えてしまうことが、苦しいほど伝わってくる。
    それでも法の下の正義を自らの矜持を持って遂行する弁護士の姿が、世代ごとに人物を変えて描かれる。戦時下で子供が弁護士に向かって「正業に就け」と罵倒(??)するのに驚いた。そんな時代があったのか‥今作では弁

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    2026年02月15日
  • 神都の証人

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    立場や時代を超えて1つの真実を追い求め、衝撃的な結末を迎える話。
    「え?え?まじ?、、え、ということは、、」ってなる。
    とても面白い作品。

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    2026年02月12日
  • 神都の証人

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    ネタバレ

    直木賞の候補になっていて、あらすじを見て気になったので読んでみた。
    かなりボリュームがある本で読むのに時間はかかったが、読み応えがあり読んで良かったと思える本。

    昭和18年に起きた一家強盗殺人事件で、無実の罪に問われた谷口喜介。
    当時8歳である娘の波子とその周囲の人達が、人生をかけて冤罪に立ち向かう話。
    時代が変わり、世代を超えて、なんとか無罪を…の思いの元に、弁護士や検事達が奮闘する。
    やはり身近に法曹界の人間がいるとその道に進もうとなるのか、あまりにも次から次へと皆が弁護士になっていくので出来すぎでは…という思いも抱きつつ(まあ小説だし)、一度死刑執行されてから無罪を勝ち取ることがどれだ

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    2026年02月06日