【感想・ネタバレ】鍵師ギドウのレビュー

あらすじ

事件の謎、人の心――鍵師が錠前とともに開けるのは? 仕事も住む場所もないニート青年の孔太は、人生を悲観してマンションの屋上から飛び降り自殺を図った。通りかかった心晴に助けられ、東京の下町、谷中銀座商店街のはずれにある鍵屋、野々村十六堂に住み込みで働くことになる。小晴は介護士として働くかたわら、十六堂の手伝いもしていたのだ。十六堂の主は、鍵師・野々村多聞。孔太はそれまでピッキングで窃盗を繰り返すコソ泥のようなことをしていたが、心晴の指導を受け、多聞の仕事を見ることで、鍵師としての力を身につけていく。「最強の錠前」といわれる「ガヴィニエスの錠前」を開錠し、警察も秘密裡で追う窃盗犯“鍵師ギドウ”の存在を知った孔太は、師匠・多聞たちとその跡を追うが――。ラストで明かされる「秘密」の鍵をあなたは見つけられるか!? 社会派ミステリーを得意とする著者の新境地!

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Posted by ブクログ

大門剛明『鍵師ギドウ』実業之日本社文庫。鍵師を主人公にした変わった設定のミステリー。最後の最後まで謎が解き明かされず、ミステリーとしてはまあまあの仕上がりなのだが、『雪冤』『氷の秒針』といった傑作に比べると切れ味がない。

人生に悲観して自殺を図った孔太は、通りかかった心晴に助けられ、東京・谷中の鍵屋、野々村十六堂に住み込み、鍵師の多聞の弟子になる。孔太は多聞と共に窃盗犯・鍵師ギドウを追跡するのだが…

好みの問題かも知れないが…

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2017年02月15日

Posted by ブクログ

短編連作?
6章からなる物語。
鍵の専門用語が多くて、正直よくわからない。
鍵って難しいのねって思う次第(笑)

飛び降り自殺を図った孔太。通りかかった心晴に助けられ、そのまま、鍵師の多聞の見習いとして、鍵屋の野村十六堂に住み込みで働くことになります。
多聞が開けるものは鍵だけではなく、事件そのものの謎も解き明かしていくという展開。

そして、最強の錠前を開錠した「鍵師ギドウ」の存在。
警察や多聞、孔太、心晴はそのギドウを追います。

ギドウは誰なのか?

最後の最後で明かされるギドウの正体には驚き!
なるほど、そう来たかっていう感じで、爽快でした。

途中、様々な謎も含めて解き明かしていく展開も好きです。

お勧めです。

しかし、鍵師ってある意味怖い。
この人たちがいることで、鍵をなくして困っている人とかが救われるパターンもありますが、あっという間に開錠できてしまう技術の前には、どう防犯すればよいのか?と思います。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

仕事も住む場所もない孔太は、人生を悲観して飛び降り自殺を図った。通りかかった心晴に助けられ、東京・谷中の鍵屋、野々村十六堂に住み込みで働くことに。最強の錠前を開錠、警察も秘密裡で追う窃盗犯“鍵師ギドウ”の存在を知った孔太は、師匠・多聞たちとその跡を追うー。鍵師が開けるのは、錠前だけじゃない!

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2018年06月17日

Posted by ブクログ

ミステリではあるが、人間ドラマとして面白かった。きっと読者は鍵師に憧れることになるだろう。
あらすじ(背表紙より)
仕事も住む場所もない孔太は、人生を悲観して飛び降り自殺を図った。通りかかった心晴に助けられ、東京・谷中の鍵屋、野々村十六堂に住み込みで働くことに。最強の錠前を開錠、警察も秘密裡で追う窃盗犯“鍵師ギドウ”の存在を知った孔太は、師匠・多聞たちとその跡を追う―。鍵師が開けるのは、錠前だけじゃない!渾身の書き下ろしミステリー。

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2017年02月05日

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