大門剛明のレビュー一覧

  • 婚活探偵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    つい先日読んだ「正義の天秤」がシリアスな話だったので、コミカルな本作は本当に同じ著者なのか何度か確認したほど、作風が全然違っててビックリ。

    ただ、タイトルと表紙の絵柄からコミカル路線だとは予想していたので、シリアスじゃないから期待外れということはありません。むしろ、本職の探偵話より慣れない婚活にもだえ苦しむ黒崎の姿が可笑しくてたまりませんでした。

    久々に読んでいて笑った小説でした。懸念点は、ドラマ化の主人公は向井理さんなので、イケメンすぎて本作との乖離が激しすぎるのが心配という点だけですね。

    0
    2021年12月29日
  • 完全無罪

    Posted by ブクログ

    様々な視点から読み進められて面白かった。自分を誘拐したかもしれない男の弁護をするという複雑さ。本当に冤罪なのかどうなのか?、最後まで緊張感を持って読める。特に個人的にラストが1番色んな登場人物の想いが描かれている感じがして良かった。

    0
    2021年12月26日
  • 告解者

    Posted by ブクログ

    テンポが良くてとても良かった
    更生とはなんなのか、被害者の捉え方など改めて考えさせられた。
    再犯が多い時代、「更生した」とはいえずとも「更生している」人はどれくらいいるのか
    いつどこで犯罪に遭うかわからない、もし私だったら赦せるのか?被害者もある意味時間をかけて「更生」していく必要があることも考えた。
    久保島の一途な思いとさくらからの思い、続きが読みたくなった作品。

    0
    2021年06月10日
  • 反撃のスイッチ

    Posted by ブクログ

    展開に引き込まれ一気読み。

    敵として描かれている権力者が弱者を下に見て、とにかく馬鹿にしている。
    腹のたつ奴だが、口は上手くここぞというときの嗅覚がすごい。
    だてに一代で会社を急成長させてないなと感じる。

    主人公はどうしようもないクズだが、誘惑に踊らされるところが人間味あって良い。
    あと、中国人女性とのやり取りがほっこりして良い。

    窮地に追い込まれ、覚悟を決めた主人公には期待してしまう。

    0
    2021年06月04日
  • 罪人に手向ける花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    帯に「新ヒロイン誕生」とあるのに、なかなかそれらしい人が登場しなかったり、二章に入ったらいきなり20年以上経過するなど、意表を突かれまくり。他にも二千花と本宮の関係や、米山事件の犯人など驚きの連続に加え、最初の事件の真相はいったいどうなのかが終始気になって、終わりの数ページ手前まで読むことを中断できませんでした(就寝直前に読み始めてしまったので、寝不足ですよ……)。

    良い意味で予想を裏切り、上回ってくる展開ばかりだったし、キャラも二千花や古沢など個性的かつ魅力的な人物が多く、最近読んだ小説の中ではダントツで面白い作品だったと思いました。

    これは映像化(二千花はガッキーが、加瀬涼真は竹内涼真

    0
    2021年03月30日
  • 罪人に手向ける花

    Posted by ブクログ

    大門剛明『罪人に手向ける花』ハルキ文庫。

    23年前の事件と現在の事件とが交錯する検察ミステリー小説。

    最初は検察事務官の立原愁一を主人公にした小説かと思ったのだが、何と途中から登場したゆるふわ癒し系女性検事の黒木二千花が主人公に取って代わった。さらには黒木二千花が立原がかつて世話になった検事の本宮の娘というのだから、さらに驚くばかりだった。そして何よりも、事件の真相が全て明らかにされた時の驚きと面白さは、ここ数年に読んだミステリーの中でもピカイチだった。

    23年前に殺人事件の容疑者となった加勢高志は弁護士の古沢の手腕により検事の本宮と検察事務官の立原の努力も虚しく不起訴となる。それから2

    0
    2021年03月26日
  • 不協和音 2 炎の刑事VS.氷の検事

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。短編4作。適度な長さでテンポ良く読み進む。事件に絡みながら、父の事件の真相にも少しずつ近づきつつある。次回作が楽しみである。

    0
    2020年09月11日
  • 両刃の斧

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     隠し球のような一冊。
     現実的な真相かと言われると困るけれど、ストーリーはずいぶんと小気味よくツイストしている。

    0
    2020年03月09日
  • 死刑評決

    Posted by ブクログ

    完全無罪がとても面白かったので、この続編も読んだ。こちらも凄く面白かった。ページをめくる手がもどかしいほど、もっと長く話が続いて欲しいと思ったほど、楽しめた。この作家の作品を他にも読んでみようと思う

    0
    2020年02月11日
  • 死刑評決

    Posted by ブクログ

    『完全無罪』シリーズ、第二弾。
    高松の女性弁護士・松岡千紗が活躍する慟哭のミステリー。一部、真犯人側の視点からも描かれるので、倒叙ミステリーとも言えるでしょうか?

    帯にある『裁判員が殺人犯?』に惹かれて、購入しましたが、あっという間に読破。

    誰が真犯人か、というより、動機の面で、なぜ真犯人はそんなことをしたのか、単に保身のためなのか?というところがポイントでしょうか?

    裁判員裁判で死刑評決を受けた当時19歳の青年(小杉優心)の死刑が執行された。松岡が、量刑不服として再審請求する矢先であった。

    そして起こった新田という男性の殺人事件。
    その容疑者は、死刑評決が出された8年前の事件の裁判の

    0
    2020年02月07日
  • 罪火

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    罪火というタイトルが良いですね。

    花火大会という大きなキーワードがあるので
    そっちに引っ張られて
    もう一方の「火」の方は語られてるはずなのに
    上手く蓋がされているというか。

    校長が意味ありげに「手紙に書かれた二文字」と
    言った時に「ああっ!」ってなるという。

    でも、それも含めて最後はたくさんある伏線が
    サクサク回収されてて気持ちよかったですね。

    0
    2019年08月07日
  • 告解者

    Posted by ブクログ

    あなたが殺したのですか?
    彼を愛した深津さくらの問いは、彼の心に届くのか?

    毎回、社会的に重いテーマを描く大門氏ですが、第4作となる本作は、犯罪を犯した者の更生と償いがテーマ。

    強盗殺人事件で2人の命を奪った久保島は、23年の刑期を務め、仮出所した。
    そして、更生保護施設の職員であるさくらは、彼の誠実さに強く惹かれる。

    しかし、ある日、中年サラリーマンの殺人事件が発生し、施設の寮生が疑われてしまう。
    せっかく仮出所したのに、彼が、再び犯罪を犯したのか?

    刑事の梶も含めて、関係者それぞれが心の悩みと苦しみを抱え、自分の正義を貫きたいと考える。
    二転三転する真実の向こうに、本当の更生と償い

    0
    2019年04月27日
  • 罪火

    Posted by ブクログ

    犯罪加害者の贖罪とは。更正とは。被害者遺族はなにを望むのか。許しはあるのか。というなかなか、考えさせられるお話でした。一度犯罪を犯したものは、一生許されざるべきなのか。日々、生きていかなければならない中で、犯した罪とどう向き合っていかなくてはならないのか。刑務所で罪を償ってきたからと、犯した事実が消えるわけではない。このお話では、加害者と被害者遺族を会わせる、「修復的司法」が どちらにとっても救いになると信じている校長先生とその娘と息子、過去過失で人を殺めてしまった若宮。若宮にとっては先生は大恩人。そんななか 先生の娘が殺される。読み進めるのが心が痛くなるお話でした。反省すること、謝罪をするこ

    0
    2019年02月07日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

    Posted by ブクログ

    真面目な刑事だった父が起こした違法捜査。
    それが原因となり、幼い兄弟は、別れて暮らすことに...

    長じて、兄の祐介は、京都府警の刑事となり、弟の真佐人は、京都地検の検事に。

    そして、ある事件をきっかけに、2人は出会う。しかし、性格は合わず、事あるごとにぶつかり合う。

    果たして、本当に、父は違法捜査を行ったのか?
    2人の思いは、常にそこの究明にある事を知る。

    今後のシリーズ化、並びに、彼らの父の違法捜査の真実を知りたいと思います。

    0
    2018年10月01日
  • 罪火

    Posted by ブクログ

    読むなら絶対に真夏!それも花火の夜に読むのが一番!
    完全に筆者にやられました。
    これはドラマ化されているけど、
    観てなくてよかった。
    原作をじっくり読んで、本当に面白かった。

    犯罪者とその被害者。心理描写と伏線の数々。
    最後の最後で。。。
    「やられた-!」と叫びました。

    0
    2018年08月23日
  • 鍵師ギドウ

    Posted by ブクログ

    大門剛明『鍵師ギドウ』実業之日本社文庫。鍵師を主人公にした変わった設定のミステリー。最後の最後まで謎が解き明かされず、ミステリーとしてはまあまあの仕上がりなのだが、『雪冤』『氷の秒針』といった傑作に比べると切れ味がない。

    人生に悲観して自殺を図った孔太は、通りかかった心晴に助けられ、東京・谷中の鍵屋、野々村十六堂に住み込み、鍵師の多聞の弟子になる。孔太は多聞と共に窃盗犯・鍵師ギドウを追跡するのだが…

    好みの問題かも知れないが…

    0
    2017年02月15日
  • 獄の棘

    Posted by ブクログ

    大門剛明『獄の棘』角川文庫。このところ、自分にとって大門剛明は安心して読める作家の一人になった。

    青森県弘前刑務所を舞台にした連作短編小説である。主人公の新米刑務官、武島良太はキャリアの名久井惣一看守長から極秘の調査を依頼される…

    刑務所という特異な社会を舞台に、何とも見事なミステリーと人間ドラマを描いたものだ。短編の一つひとつに張り巡らされた数々の伏線。それが一つに交わった時、全ての謎が白日の下にさらされ、長編小説が完成する。

    長岡弘樹の『教場』にも似た雰囲気を持つ面白い作品である。

    0
    2017年02月05日
  • 氷の秒針

    Posted by ブクログ

    大門剛明『氷の秒針』双葉文庫。時効廃止の法改正をテーマに、事件に翻弄される遺族たちの生き様を描いた社会派ミステリー。冒頭から最後まで二転三転の展開と遺族たちの揺れ動く心情が描かれ、一気読みした。時効廃止の法改正により、発生時期の数ヶ月の差で線引きされてしまう二つの凶悪殺人事件。時効成立となったのは一家惨殺事件、時効撤廃となったのは、その数ヶ月後に起きた若妻殺害事件。あろうことか一家惨殺事件の犯人は時効成立後に自首するが、数日後に何者かに殺害される。この殺人事件の犯人と疑われたのは一家惨殺事件の生き残りの小岩井薫だった。一方、若妻殺害事件の遺族である原村俊介は犯人と目される百瀬拓一を追い込んでい

    0
    2016年12月18日
  • 不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳

    Posted by ブクログ

    連作ミステリー。『雪冤』以来の久々の傑作ではないだろうか。ミステリーとしての面白さと描かれる人びとの人生の機微。最終話の余韻を残すラストが非常に良かった。

    刑事だった父親の冤罪…そんな父親の背中を見て育った息子の川上祐介は父親と同じ刑事の道に…そして、祐介の前に検事として現れた生き別れた実の弟、唐沢真佐人。

    刑事の兄と検事の弟がミステリーと共に紡いでいく人生の機微。

    『偶然と必然』、『箱師の鉄』、『英雄の群像』、『右と左』、『発火点』の5編を収録。

    0
    2016年04月06日
  • 罪火

    Posted by ブクログ

    デビュー作『雪冤』に続く、社会派ミステリーの第二作。

    ミステリーとしての仕掛けも上手いのだが、それ以上に加害者と被害者の断ち切れぬ連鎖というデリケートな問題を前面に出し、強く訴えて来るものがある傑作。

    二転三転する展開からの結末には納得し、安堵するのだが、振り返るとみると、その結末に哀しみを覚えるという不思議な後味の作品。

    『雪冤』でも思ったのだが、本作もまた薬丸岳の一連の作品のような味わいの社会派ミステリーである。

    0
    2014年01月05日