大門剛明のレビュー一覧

  • テミスの求刑

    Posted by ブクログ

    検察官の人間ドラマ。冤罪だったとわかったときの検察官の苦悩を余すことなく描いている。
    ただし、少し迫力不足か?読みやすいのだが、心に響くものが少ない。

    0
    2022年07月12日
  • 死刑評決

    Posted by ブクログ

    裁判官が殺人犯?
    最後には思いもかけない意外な展開にやられた。裁判員裁判の歪みを明らかにし、裁判官としての矜持を描いたこの作品はズシリと身に染みた。
    完全無罪第二弾として、良い本に巡り会えた。

    0
    2022年07月07日
  • 死刑評決

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    完全無罪シリーズ、第二弾!
    女性弁護士・松岡千紗が活躍する物語
    驚きの結末、そして真相でした!

    8年間に裁判員裁判で死刑評決を受けた当時19歳の死刑囚に死刑が執行されます。
    当時の評決では死刑か無期懲役で大きく分かれ、結果、多数決で死刑が求刑されたものでした。

    しかしながら、その評決の裏には様々な思いが..
    そして起こった殺人事件。
    その犯人は、なんとエリート女性裁判官!
    しかし、彼女は自首せず、この殺人事件の裁判を行います。その容疑者として、8年前の事件の裁判の裁判員。
    8年前の評決と今回の殺人事件の関係が..

    その容疑者の無実を証明するため、闘う千沙
    真犯人の女性裁判官

    0
    2022年06月12日
  • 正義の天秤

    Posted by ブクログ

    正義の天秤シリーズ第一弾。
    正義とは何か。この単純にして複雑なものを極めようとする弁護士たち。
    法廷小説としては新しい切り口で人間ドラマを描いてみせる。次作も読んでみたい。

    0
    2022年05月18日
  • 優しき共犯者

    Posted by ブクログ

    田舎町の人情モノ
    1人の女性のために仲間が協力して事件をもみ消そうとする話。
    途中から刑事目線になったので、違う視点から人間模様が見えて面白かった。
    ただ刑事目線で書き始めた割には刑事側のキャラクターが弱い気がしました。
    エピソードも若干の無理矢理感がありました。

    0
    2022年05月16日
  • 獄の棘

    Posted by ブクログ

    面白かった
    刑務所内の闇に迫る短編連作ミステリー
    新米刑務官の武島良太が一人前の刑務官になる物語
    確かにドラマのワンクールにピッタリ!
    長岡弘樹さんの「教場」シリーズと似てるかも(笑)

    ■赤落ち
    キャリア刑務官の名久井から腐敗した刑務官たちの行いを報告するよう指示された良太。
    そこでは「赤落ち」という有罪判決を受けた被告人が控訴するかどうかを賭けていた刑務官たち
    それを告発するのか..
    刑務官たちは誰もが控訴する側に賭けるが、秋村だけは控訴しない側に賭ける
    秋村が明らかにしたその事件の真相..

    これ、一番面白いですね。

    ■脱獄の夜
    刑務所内からの脱獄を予告するメッセージ
    脱獄は成功するの

    0
    2022年05月14日
  • 雪冤

    Posted by ブクログ

    話のすすみ方が早いのですぐに読み終りました。ただ、登場人物の関係性と時系列がとても複雑で混乱しました。殺人の動機も少し物足りなかったです。「走れメロス」のキャラクターになぞらえて推理?がすすんでいくので、メロス自体を読み返した方が話がスッと入ってきたかもしれません。

    0
    2022年05月08日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

    Posted by ブクログ

     リーガル・ミステリー「正義の天秤」第2弾。本書は表題作含む5話収録。
     自分の感情に背きつつも犯罪者の弁護をしなければならない弁護士という職業の難しさが伝わる作品。接見して無罪だと信じていた被告人に裏切られた遣る瀬無さ、冤罪を生み出してしまうのではという恐怖、そういったものと戦っているのだなと感じる。冤罪は確かに怖いが、逆も怖い。つまり有罪の人を弁護によって無罪にして野に放ってしまうことだ。
     人が人を裁く難しさを改めて考えさせられる。

    0
    2022年04月28日
  • 正義の天秤

    Posted by ブクログ

     法律事務所の弁護士たちが繰り広げる法廷サスペンスの連作短編集。
     毎話ごとに主人公(視点)が変わり面白いが、話の根っこの部分は貫き通している。人が人を裁く、人が人を弁護することの奥深さ、難しさを実感する作品。正義を守るのは実に脆くて難しいと感じる。そもそも、正義とは何かという問題が前提にあるのだと思う。一方の正義を貫くことは、他方からすると悪になるわけで、正義とは基準の定まらないなんともホワッとした存在なのだと思う。

    0
    2022年04月21日
  • 雪冤

    Posted by ブクログ

    第29回横溝正史ミステリ大賞及びテレビ東京賞受賞作。死刑制度や冤罪をテーマとした社会派ミステリ。深く考えさせられる内容ですが、ミステリとしては詳細が荒っぽく、???と感じる部分がありました。

    0
    2022年04月10日
  • テミスの求刑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「城山事件」
    連続放火殺人事件の容疑者、城山柳太朗を担当した検察は冤罪を恐れ彼を不起訴とする。その後釈放された城山は自宅に放火、実の弟を殺害した。
    その責任を取り検事を辞めることを決めた一人の男の視点で短いプロローグは締められる。冤罪と正義のお話の幕開けだ。
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    場面は変わる。
    被疑者と検事のやり取りを記録し弁解録取書を作り上げる、立会事務官として働く平川星利菜。担当している検事、田島亮二は検察庁のNO.3、三席の立場であり被疑者の自白を取るプロだった。
    星利菜の父は過去、警察署勤務だったのだが取り調べをした少年に撲殺される。その少年 、沢登健太郎の自白を取ったのが

    0
    2022年03月12日
  • 正義の天秤

    Posted by ブクログ

    刑事事件を扱う弁護士チームのお話。被告の利益を尊重しつつも真実を追求するという感じで、そこそこ面白かったが、青臭いというかおはなしおはなししていてリアリティとかそういうのは感じなかった。6話が収められていてドラマとかなったりするのかなと思ったが、NHKでドラマになったみたい。

    0
    2022年02月15日
  • 雪冤

    Posted by ブクログ

    死刑囚となった息子の冤罪を主張する父の元に、メロスと名乗る謎の人物から時効寸前に自首をしたいと連絡が。真犯人は別にいるのか? 緊迫と衝撃のラスト、死刑制度と冤罪に真正面から挑んだ社会派推理。

    0
    2022年02月08日
  • 婚活探偵

    Posted by ブクログ

    さくっと読みやすかったです。
    表向きは元刑事のハードボイルド探偵、実はまともに女性と付き合ったことがない草食系おじさんの婚活話。
    マッチング相手に話を合わせるために12万もかけて本を購入したり、服を新調したり…
    不器用で一生懸命で応援したくなります。

    0
    2022年01月26日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作で決着がつくと思っていた過去事件の真相解明は、シリーズを続けていく中で徐々に明かされていくものと思っていました。なので、本作でカタがついてしまったことに肩透かしをくらったように感じちゃいました。

    その真相というか、キムラヒデユキの正体については「改名してました」は予測がつかなすぎるので、もう少しそれを匂わせる何かが欲しかったように思います。また、現実だったら南野の過去を調べたらすぐに分かりそうに思ったので、ちょっと微妙な印象も受けてしまいました。

    本作はそちらよりも、桐生が主役となる第2話「黒と白」の方が面白かったです。裁判官として自分が判決を下した人物からの依頼というシチュエーション

    0
    2021年12月05日
  • 不協和音 3 刑事の信念、検事の矜持

    Posted by ブクログ

    謎解きは良い。しかし、キャラクターの書き込みが薄いというか、先を急ぎすぎというか、私にはリズムが早すぎるように感じた。この感じは私だけかもしれない。

    0
    2021年11月28日
  • 正義の天秤

    Posted by ブクログ

    弁護士の話。
    今までの弁護士の話とは違って、担当する事件の奥深くまで調べ直すような姿に衝撃。
    何か刑事のような…でも弁護士で…
    警察にもわからなかったような証拠というよりは心情的なところではあるけれど、なんか深いなぁという感じ。

    2021.11.23

    0
    2021年11月23日
  • 正義の天秤

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    元医師という異色の経歴の弁護士という設定がフォーカスされた裏表紙のあらすじから、鷹野が中心の話かと思いきや、師団坂法律事務所の面々を主役にした短編集みたいな様相。

    各話それぞれ、真実を明かされることが決して「こうであってほしい」という理想とは異なる内容だったりして、なかなか悩ましい気持ちにさせられます。

    そこに関しては、よく言えば印象的な話ではあったので、悪くはないポイントだったのですが、鷹野の過去にまつわる話が未解決のまま終わったのにはちょっと肩透かし喰らった感がありました。

    そこは同時に購入した次巻「アイギスの盾」以降で明かされると期待しておこうかと思います。

    0
    2021年11月21日
  • レアケース

    Posted by ブクログ

    世の不平等について生活保護制度を中心に描いた社会派ミステリー。う~ん、著者の過去作と比べてしまうと物足りない印象は拭えない。
    福祉の現場ではあり得る話(義賊以外)で違和感はない。罪の意識のない行為が他者に与えるダメージを想像できる人でありたい…。

    0
    2021年11月05日
  • 完全無罪

    Posted by ブクログ

    弁護士と被害者と警察、いろいろな立場から書かれていてとても引き込まれた。
    被害者が自分のために決着をつけたい、そのために弁護するってすごいなぁ。
    冤罪?やっぱり犯人?って最後までドキドキした。
    冤罪だったとしても、疑惑は晴れない。心から信じることはできないかもしれない。

    0
    2021年10月30日