大門剛明のレビュー一覧

  • 死刑評決

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    弁護士松岡千紗が主人公の、『完全無罪』に続く第2弾。
    ひとたび死刑が執行されたら、その後無罪が明らかになっても取り返しがつかない死刑という制度。
    人の生死が、裁判官と裁判員との多数決で決まる裁判員制度。裁判員には、被害者に寄り添う一方、罪を犯した者への懲罰的な判決に傾きがちになるという面もあると聞く。
    本作は、その裁判員が被害者になる殺人事件が発生し、裁判員が容疑者ともなる。
    彼らが関わった裁判が、事件を引き起こしたことは明らか。
    その背景は、読者には明らかにされており、登場人物たちがどのような行動を取るかに焦点が当たる。
    現実的にはあり得ない設定に鼻白らむが、著者の問題提起は重く、裁判員制度

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    2022年01月03日
  • 死刑評決

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    ネタバレ

    裁判物ですがとても面白かった。ラストのどんでん返しは効いたなあ。そこから涙が止まらん止まらん。外で読んでたから隠すのに必死だったよ。

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    2021年12月25日
  • 完全無罪

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    「無罪は無実ではない」。そんな刺激的な惹句が文庫本の帯に踊る。
    冤罪再審裁判で無罪になっても、真犯人が捕まらない限り、その人を危険人物とみる世間の目は、すんなりとは改まらない。一度社会から排除された人間が復帰するのは想像以上に困難という、そんな世評に一石を投じる社会派ミステリーといえる。
    女性弁護士松岡千紗は、少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判を担当する。
    彼女自身が、過去に誘拐監禁された経験を持ち、今回担当する裁判の被告平山がその犯人かもしれない。現実的にはあり得ないシチュエーションも、著者の巧まざる筆さばきに物語世界にのめり込んでしまう。
    平山を疑いながらも必死に弁護活動する千紗ともに読者もま

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    2021年11月16日
  • 罪火

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    ネタバレ

    読んでいる最中は「星3つかなー」と考えていたが、ラストの読者に対する作者のどんでん返しが印象に残り、星4つに格上げ。
    心が痛いというか、やや凄惨な内容もあるため、読んでいて楽しくない部分もあるが、救いなくエンディングを迎えそうな中で、少しの救いをもたらしたラストは読み応えがあった。

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    2021年11月13日
  • 不協和音 3 刑事の信念、検事の矜持

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    大門剛明『不協和音3 刑事の信念、検事の矜持』PHP文芸文庫。

    シリーズ第3弾。文庫書き下ろしの連作ミステリー。

    これでシリーズは完結なのだろうか。ついに31年前に刑事だった父親が関係した冤罪事件の真相が明らかになる。面白かったが、取って付けたような最終盤の『不協和音』のくだりは不要だったように思う。兄弟の織り成す『不協和音』でも十分に納得できた。

    別々に育てられた兄弟。刑事となった兄の祐介と検事になった弟の真佐人の二人が刑事だった父親の31年前の冤罪事件の真相に迫る。水と油の如く反目し合いながらも、どこかでお互いを認め、様々な事件の真相を突き止める祐介と真佐人。

    本体価格780円

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    2021年11月10日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    「正義の天秤」の続編。
    前作同様、章ごとに主人公を変えて描く連作短編集と言う形を取りながら、鷹野の恋人が殺された事件の真相に少しずつ迫っていく。
    創業者の娘・佐伯芽依、元裁判官の桐生、ニートだった杉村、元刑事の梅津。
    鷹野に「ブレーメンの音楽隊」と言われたメンバーだが、それぞれの個性を活かし、各々が裁判に臨む姿が端的に描かれる。
    鷹野の登場シーンがほとんどないのが、この作品の凄いところ。でも的確なアドバイスはそれぞれの胸に響き、信頼関係が徐々に築かれていく様子もよく分かる。
    そして、最終章の「正義の心臓」では鷹野の恋人が殺された事件の真実が15年ぶりに明らかになる。
    リーガルミステリーでありな

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    2021年10月09日
  • 雪冤

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    1.著者;大門氏は、小説家・推理作家で、代表作は「雪冤」「罪火」「確信犯」等です。氏が追求するのはリアリティですが、死刑などの現場を見るのは困難です。リアリティの弱さを経験で補う為に、電車での押し屋アルバイト、新聞配達、派遣労働者・・・を体験したと言います。本書にこれらの経験が生かされ、作品に現実味を持たせています。「色んな事に興味を持ち、人がやらない事にチャレンジ」をモットーにしているそうです。
    2.本書;8章構成(序章;あおぞら合唱団~終章;歌声)で、死刑制度と冤罪という2つの重い問題を考えさせる社会派ミステリー小説です。概要は、京都で二人の男女が殺されるという、残虐な事件が発生。容疑者と

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    2023年01月10日
  • 罪人に手向ける花

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    まさかの展開で面白かったです。

    公判終盤にアリバイ証人が現れる、そんな裁判を是非傍聴してみたいです!

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    2021年09月21日
  • 正義の天秤

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    まもなく(2021年9月)NHK総合で放送予定の連ドラの原作。著者の作品は同じく連ドラ原作の「テミスの求刑」と「獄の棘」を読んでるが、それらに比べると内容は軽くはないが、文体は軽い感じで、読み易い。ドラマの主演は亀梨君だが、悪くない印象を受けた。なお、ドラマでは桐生は女性に変更されるようだ。まあ、ドラマも楽しみかな

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    2021年09月07日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    師団坂法律事務所に属する弁護士たちが、黙秘権を行使させて被告人の無罪を勝ち取るなど、ユニークな弁護活動を描く連作短編集第2弾。
    全話を通じて謎となっている、シニアパートナー鷹野が絡む事件の真相が最終話で明らかになる。
    これで、このシリーズも終わりなのだろうか。それぞれにユニークな弁護士たちの活躍をもっと見てみたい気がするが。

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    2021年09月01日
  • 不協和音 2 炎の刑事VS.氷の検事

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    『不協和音』シリーズ第2弾。
    短編ということもあり、サクサク読み進められた。

    父の事件の真相にもだんだん近づいてきている。
    続編に期待。

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    2021年09月01日
  • 死刑評決

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     前作「完全無罪」に続く2作目。本作でも裁判員裁判が焦点となっている。
     前作では法廷ミステリーではあるが、法廷を舞台にした記載が少なかったが、本作はいかにも法廷といった流れ。まさかの結論が待っていて、思わず「え?」となったが、法廷での緊張感などは伝わってきて、個人的には前作より楽しんで読めた。
     本作は、裁判員裁判で死刑評決を受けた犯行当時19歳の少年の死刑が執行されたことを発端として、その時死刑評決を支持した裁判員が容疑者となる殺人事件が発生。その弁護をヒロイン松岡千紗が行うというストーリー。
     人が人を裁くことの難しさもさることながら、裁かれない悪もあることが浮き彫りになる。むしろ、そち

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    2021年06月29日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    5話収録
    前回から続いているお話もありました
    今回もまたいろんな弁護がありましたが
    単純なものはなく楽しめました
    このシリーズは今後も出てきそうだなぁ

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    2021年06月11日
  • 正義の天秤

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    弁護士事務所のあるチームのお話
    全6話の構成でした
    いずれの事件もすんなりではなかったし
    そういうことだったのかということで
    予想は難しいです
    でも楽しめました

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    2021年06月08日
  • 反撃のスイッチ

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    ネタバレ

    社会に上手く馴染むことが出来ない生活困窮者「負け組」達が社会不適合者という定義を作りそれをゴミとする産まれ持っての「勝ち組」の娘を狙う「誘拐事件」。身代金は「四百円」。
    主犯の男はメンバーに一千万を渡す約束をし、手伝いを頼む。彼の内に秘めたる想いとは。
    そしてそれを受け継いだのか否か一人残った男は何を感じ何を考え、どう動き出すのか。
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    私にとって「趣味」が生活の中心でありそれをする為の「仕事」だ。どちらかに全ベットする事は出来ない。恐らく良い意味では無い「マイウェイですよねぇ」なんてセリフはこの人生で100万回言われてきた(産まれてから1日1回言われていた

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    2021年02月25日
  • 反撃のスイッチ

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    どんどんと展開していく誘拐劇には圧倒されて、読むのが止まらなかった。その分、結末はこれでよかったのか…と思わざるを得ない。

    権力者は何かを失わない限り、弱者の気持ちを理解することはできないのだろうか。
    人の命の価値に差などない。いや、本当はあるのかもしれないが、それでも無いと声を上げていかなければならないのではないか。
    そうしなければまた次の柳瀬、沖田達を産むことになる。

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    2021年01月11日
  • テミスの求刑

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    久しぶりに活字を読む時間ができたので。主人公が自分と同じ働く女子なので、感情移入はできました。田島のことを信じたいのに信じられない揺らぐ気持ち、窓を開けるか開けないかの決断する時の狂いそうなくらいの悩みが想像にたやすく、せりなちゃんと一緒に頭を抱えていました。
    大どんでん返し!!ってわけではなかったけど、最後にたどりついた答えと、最後の田島さんの自白は真犯人の胸を思って涙が出るほど悲しかった。
    出だしから田島側!って思ってましたか、飄々とした掴みどころのない最強検事滝川とイケメン秀才深町弁護士のバトルもっと見たい。
    とても面白かったです。

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    2020年12月14日
  • 正義の天秤 アイギスの盾

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    大門剛明の『正義の天秤』の続編。
    5編からなる短編集。

    前作で、名門の師団坂法律事務所の立て直しにやって来た元医師の弁護士・鷹野。

    荒療治で賛否両論があった彼が、なぜ弁護士になったのか?その悲しい過去の経緯が明らかとなります。

    特に、最後の『正義の心臓』は、彼の被告人が、何と彼が弁護士になるきっかけとなった別の事件の容疑者とは...
    果たして、被告人を弁護士として守るのか、それとも、弁護士を捨てて復讐に走るのか?

    最後は、やはり弁護士としての矜持でしょうか。
    今後の活躍を楽しみにしています。

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    2020年11月30日
  • 死刑評決

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    完全無罪の続編。
    死刑判決と裁判員制度を題材としていて、前作に引き続きなかなか考えさせられて面白い。
    被害者遺族、加害者関係者、判決を下した裁判官と裁判員、そして野次馬、様々な立場の人間から見た死刑。判決後の人生。
    そこから始まるミステリー小説。

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    2020年11月12日
  • 死刑評決

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    女性弁護士、女性判事の両名のキャラクターが良かった。ストーリーは途中までは思った展開だったが最後はいい意味で裏切られた。
    一点だけおやっと思ったのは死刑判決が出た被告の執行が早すぎたように感じた。
    それから舞台が何と私の故郷だったのもびっくりした。またこの作家の本は読みたいと思った。

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    2020年10月16日