大門剛明のレビュー一覧
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久しぶりに活字を読む時間ができたので。主人公が自分と同じ働く女子なので、感情移入はできました。田島のことを信じたいのに信じられない揺らぐ気持ち、窓を開けるか開けないかの決断する時の狂いそうなくらいの悩みが想像にたやすく、せりなちゃんと一緒に頭を抱えていました。
大どんでん返し!!ってわけではなかったけど、最後にたどりついた答えと、最後の田島さんの自白は真犯人の胸を思って涙が出るほど悲しかった。
出だしから田島側!って思ってましたか、飄々とした掴みどころのない最強検事滝川とイケメン秀才深町弁護士のバトルもっと見たい。
とても面白かったです。 -
Posted by ブクログ
正義とは何か?
ある者は『真実』と言い、ある者は『思考停止』と言い、そしてある者は『人を幸せにすること』と言う。
果たして、本当の正義とは?
大門剛明氏の短編集。全6話。
名門・師団坂法律事務所。
創設者を喪い、経営が傾く中、創設者の娘・芽依は、元医者でやり手の弁護士・鷹野和也を海外から招聘する。
しかし、彼は結果が全てと、大幅なリストラを敢行する。反発する者も多い中、着実にその実力を見せる。果たして、彼を突き動かすものは、何なのか?
それぞれの話を、リストラから残ったメンバーが1話ずつ主役となって弁護に当たる。
各話とも、次第に明らかとなる驚愕の真実とは?
そして正義とは?
いろい -
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大門剛明『正義の天秤 アイギスの盾』角川文庫。
『正義の天秤』の続編。書き下ろしリーガル・ミステリー連作短編。5編を収録。
前作は今一つという感じがしたが、本作は意外に面白い。
短編という限られた時間の中に凝縮される冤罪事件をはじめとする様々な事件の弁護が描かれ、展開が早く面白い。しかし、こんなに簡単には冤罪や無実が証明されないというのが今の日本の司法の現実である。
名門・師団坂法律事務所の刑事事件専門部門であるルーム1に持ち込まれる数々の弁護依頼。様々な経歴を持つルーム1の弁護士たちの活躍が描かれる。
そんな中でハイライトはやはり最終話だろう。ルーム1の筆頭・鷹野和也が長年抱えてい -
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『不協和音』シリーズ、第二弾。4編の連作物。
違法捜査をしたと弾糾されたまま亡くなった父。そして、幼い頃、別れ別れになった兄弟。
兄は父を信じ刑事となり、弟は父を憎み検事となる。性格も真逆で、常に反発し合うものの、どこかお互いを憎めない兄弟。
今回、4つの事件は、表面上は単純で解決は容易いと思われたものの、本当の真実は...
特に、『第二章 同意なし』は、証拠となる音声データもあり、容疑者や犯罪行為は明確で、この事実がどうひっくり返るのか不明でしたが、そう来たか...!
まるでオセロのように、今まで黒と思っていたコマが白になると、盤上の構図がガラッと変わる。その展開に驚きました。
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大門剛明氏による慟哭の社会派ミステリー。
捜査一課の刑事・柴崎の娘が刺殺体で発見される。
懸命な捜査にも拘らず、事件は迷宮入りとなる。
そして、15年後、後輩刑事の川澄は、容疑者と思われる男の身元を特定、いよいよ逮捕というタイミングで、その男が殺害された。
いったい誰が殺したのか?
警察を引退した柴崎による、憎しみの果ての仕業なのか?
極秘中の極秘である男の身元について、なぜ、柴崎が知っているのか...
二転三転するストーリーに、ハラハラドキドキします。
やがて見えてきた驚きの真実とは?
自分の命に替えても守りたかった真実とは?
最後に、悲しい事実(偶然?)が明らかになります。
お互い -
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『生活保護制度』をテーマにした大門氏の社会派ミステリー。
市役所の生活保護担当のケースワーカー・石坂壮馬。
様々な生活保護者の実態に、日々奮闘するも、制度の矛盾を感じていた。
そんな中、以前広島県で活躍し、今、滋賀県で動き出したという現代のねずみ小僧。悪徳な富豪から金を盗み、それら全てを貧困者に配っているという。
やがて、石坂の担当する乱暴で素行の悪い生活保護者が、殺害され、ケースワーカーであった石坂が容疑者に...
生活保護者殺害とねずみ小僧の窃盗の2つ、最初バラバラであったストーリーが、やがて複雑に絡み合い、真実に結びつく。
隠された本当の真実は、いつも悲しみがありますね。でも、 -
Posted by ブクログ
読書好きな会社の方からおススメされたので、読んでみました。
この作品は、「完全無罪」シリーズ第2作目ということで、第1作目を読まずにこちらを先に読みました。予備知識というものがなくても普通に楽しめました。
後半からは、法廷のシーンがメインなのですが、真相が明らかになっていくまでの緊迫した緊張感・表には出さない心理戦がグイグイと世界観にもっていかれて、ページが止まりませんでした。
犯人は、早い段階で明らかになっているのですが、最後の方で新たな隠された真実があったので、不意打ちでした。
読者としては、犯人が分かっていながらも、どう話の決着が待っているのか、頭の中で予想していたのですが、意外でした。