宮台真司のレビュー一覧
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震災後の極端な二項対立での反原発、がれき広域処理反対を冷ややかに見ていたけれど、それではいけないと感じた。自分も土人であると意識し、自力で思考する、どうすべきか考えるきっかけになると思う。
著者の両氏とも立場の変遷を素直に話し、誤ったと認めているので、地に足のついた内容になっていると感じた。自論を守るためにまた論を展開されると、ますますついていけなくなるので、、、。
また、それぞれの主張について、背景や詳細な説明、備考が豊富であるのがよい。難しいと感じた話でもなんとか読むことができた。
大塚氏が「人は教育によっていかようにも変わることができる」といっている。子供には「空気に従うのではなく自 -
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東電も官僚も銀行も、自分の利益を守る。強引に狡猾に、また愚直に。法律の例や前福島県知事の例などから強く感じた。
感情ではなく事実から判断しないといけないということも学んだ。二項対立で、自分の陣地から抽象しているだけではどこにも進めない。国や大手マスコミが流す大本営発表に対し、フリージャーナリストの方々が情報集めて流し、一般市民がSNSで情報を収集できる現状はだいぶよくなったと思う。次は我々が自分の問題として自分の考えを持つこと。
欧州の経過や現状との対比から、日本の問題点を洗い出している点は興味深い。正直なところ私には内容が難しく、かなりの割合で理解できていないのが残念だが、、、
エネルギー安 -
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【リード】
社会を空洞化させる企業行動・人生を空洞化させる仕事の仕方
【内容】
○ 10年後に企業が何を作っているか、どんなサービスを提供しているか定かでない。そのために、「適応」ではなく、「適応力」が求められるようになっている。
○ ホームベースがあるものは燃え尽きずにモチベーションを維持できるが、ホームベースのないものは、途中でモチベーションを失う
○ ワークライフバランスとは自由な時間に趣味を楽しむという意味じゃない
○ 内定を取りまくるのは、「自分は何でもやれます。実際こんなことをやってきました」という学生
【コメント】
『日本の難点』の著者。首都大学東京の元就職 -
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大震災の後、トータル的に自然エネルギーについて語れる人はこの人しかいないという状態になって、ずーとマスコミに出っ放しになっている飯田哲也氏の震災後初めての本になった。時間がないから対談本になっているのは仕方ない。いつかきちんと整理した自然エネルギーシフトへの啓蒙書を出して欲しいと思う。
対談相手は、私は初めてだが、社会学者の宮台真司氏。氏によっておそらく今回の対談は歴史的な広がりを持った。今回の原発問題が、何度も繰返してきた日本の社会システムの過ちをまた繰返していることが明らかになった。歴史の教訓からどのように未来デザインを描くのかをある程度は示した。
今回の原発問題が、戦前の大本営の失敗 -
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宮台著書を拝読すると、「そうできたらいいのになああああ!」とか「そうなったらいいのになあああ!」と思うことばっかりでいつも悶えます。自分なりに噛み砕いて、あるいはちまちまとでも実践して、でも感染してもらえるほどには自分が至らないのでほんと凹む(笑)
シュウカツ生ではないのですが、ちょうど「年長世代の自明性を打ち破ってなおかつ人間関係を破綻させ」てしまい辞職した時だったので諸々突き刺さりました。処方箋過ぎて困る。。。でもどうやるのかはやっぱり自分で練習していくしかないなとか。それでもビジョンをすっきりはっきりさせて貰えるだけで相当ズルしてるなー申し訳ないなーダメだなーくらいには思います。これも -
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社会システム論の観点から、重層的な日本の思考的再編を試みている。
「コミュニケーション」「教育」「幸福」「米国」「日本」の5つの章からなる構成。
面白かったのは第2章「教育」。
「ダメなものはダメだ」と言えることと、「本気を感染させられるすごい奴」の論考は興味深かった。
「『いじめたらいじめられる』なんて理屈で説得できると思うのはバカげています。
世の中、弱い者いじめだらけだし、それで得をしている大人がたくさんいるのですから。
そうじゃない。『いじめはしちゃいけないに決まってるだろ』と言う人が
どれだけ『感染』を引き起こせるかです。
スゴイ奴に接触し、『スゴイ奴はいじめなんかしない』と