宮台真司のレビュー一覧

  • おどろきの中国

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    非常に興味深く読んだ.今年読んだ新書では一番面白かったかな.とても冷静な議論で中国を論じている.「そもそも国家なのか?」という問いの立て方は秀逸.自分なりの考えを持って読むことを薦める.

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    2018年10月09日
  • どうすれば愛しあえるの 幸せな性愛のヒント

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    衝撃を受けた。こんな風にセックスや性愛のこと考えたことなかった。難しい言葉が並んでいるが、宮台真司が同じことを何度も繰り返し発言しているので、主張したいことは分かった。ここに書かれているような性愛を自分は感じたことがまだないので、憧れたかも。損得よりも正しさ。本当にそうかも。

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    2018年08月12日
  • どうすれば愛しあえるの 幸せな性愛のヒント

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    一冊の本に、こんなに傍線を引いたのは何年ぶりだろう、ほとんど緑線なのも。

     主張は要するに「野良男と賢し女構造の」野良男、つまりバイオレーターになるしか、人生を、仲間を、社会豊かにする方法はないぞ。という、何千年も続く神話の繰り返しだったが、耳通りの良い言葉で、なんというかリフレッシュされる。

     ぼくは、丙午のへそ世代だけど、工学部大学時代マン研の先輩の何割かは性経験があり、僕らは片思いの経験があり、後輩はそれすらゼロだったのを思い出す。そこに断層があった。恋愛至上主義世代の最後の尻尾だ。

     よく考えると、恋愛至上主義の解体はバブルの終焉よりも速かったように思う。

     今より昔の方が、昔

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    2018年01月07日
  • おどろきの中国

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     中国観が大きく変わったきっかけとなる1冊。もっと勉強せねばと強く思う。
     3人の鼎談というスタイルがよかったのか、複雑な課題に対して、複眼でとらえることができる点が本書の良いところ。何か妙な主張ばかりする、すぐパクる、という良いイメージがない国だったが、少し改めて、歴史観とともに共生を目指したい。自国(の首脳部)が結局何も考えられていない、という点が何とも切ない。相当の議論を重ねているのは間違いないが、結果がなぜか、えっという場合が多いのが残念。本書でこれも中国との関連で捉えている点が面白い。

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    2017年04月24日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    3人とも今の日本を憂いている。危機感を持っている。日本がアメリカの属国的な立ち位置から脱却し、真の独立性を取り戻すために安易な国家主義的ナショナリズムに走るのではなく、保守主義の神髄を説く。

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    2016年09月19日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    宮台真司を見直すことが出来たのが最大の収穫。結局現在は右も左も迷走しているというのは同意。どうしても悲観的になってしまうね。

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    2015年11月16日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    非常におもしろかった。我々が知らない画期的な自然エネルギーについての話がたくさんあってとても勉強になる。飯田さんの豊富な知識もさることながら宮台氏の鋭い考察も読んでいて唸らされる。なぜもっと早く読んでおかなかったんだろう?

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    2015年07月09日
  • おどろきの中国

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    中国はすぐ隣にあり、歴史的にも深いつながりがあるのに、実の姿をほとんど知らないし、謎に思う側面が多い。でもこの本を読んで、おぼろげながらも全体が見えた気になった。
    そもそも中国とは国家なのか。二千年以上前に統一され、トップが変わってもあれだけ広い土地と国民が、漢字の表記は一緒でも発音は様々というのに、長く国家という認識をもっているのは外からは不思議なことに見える。だがこれが中国の人々には不思議ではないことを理解しないと、中国がわからない。政治的統一を第一に考えること、中華思想や幇、儒教の考え方を知らなければいけない。
    そうして少しずつ歴史と考え方を紐解くと、なぜ歴史問題でこれだけすれ違いが生じ

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    2015年05月03日
  • 宮台教授の就活原論

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    自分用キーワード
    タブラ・ラサ タルコット・パーソンズ ハーバート・サイモン ニクラス・ルーマン 進化の袋小路 就活における「適応力」 フォード主義 ジョン・デューイ ポストフォード主義 スローフード運動 仕事以外の場で承認を(帰還場所:
    ホームベースを見つける) 宗教的不安の回避 葬式を出さなくなった日本 プライミング ミメーシス フィードインタリフ 小林秀雄「様々なる意匠」 ハイパーメリトクラシー主義 「誰か何とか言ってやれよ問題」 サプライヤー目線 カセクシス 「言葉を言わせている文脈」に注目 「テクストから身を外す(コンテクストに注目する)」 世直し宗教・癒し宗教 

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    2015年03月21日
  • おどろきの中国

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    社会学者3人による中国理解のための鼎談書。
    タイトルからは、想像できない、骨のある議論がなされている。これが全てとは言えず、まだまだ知らないことが沢山あるのだろう。
    東京裁判と靖国問題については、解りやすい説明であると感じられたし、外交政策上の数々の問題には変革を期待したいと思った。

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    2015年02月08日
  • 日本の難点

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    この人の言葉の選び方が好きだ。
    専門的な語彙と平易な語彙のバランスが心地いい。
    こんな風に、社会で起っていることをきちんと堀下げて考える事って、やっぱ大事。

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    2014年06月30日
  • 終わりなき日常を生きろ ──オウム完全克服マニュアル

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    『14歳~』を借りた時に隣にあって面白そう♪と思い背表紙借り。
    よって、家に帰って初めてオウムと知った(^^;
    あとがきに、緊急声明的な本…と書かれてたけど、充分普遍的。とっても興味深く読んだ。
    『透明な存在の不透明な悪意』に先に出会ってる自分としては文庫版あとがきが、特に面白く感じた。

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    2014年06月23日
  • 日本の難点

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     90年代の氏の著作に感銘を受けつつ、その後15年以上放置状態にあったが、本作でひさびさに宮台節を聴く。
     難点が故か、結構難しい・・・。これ以上平易に記述不能と氏は言うので、もっとほりこんだ読みが必要かもしれない。が、そうさせようと思うほどのパワーを感じる次第。結局どうなのよという点についても、ある程度明快な結論を提示している点がすっきりしていて良い。しばしばそうでない論客がTVではお目にかかれるもので。
     無論色んな視点から書にある各種問題は論じることができる。が自ら言うように、一通りの課題群を一気通貫で論じるという意義は非常に深いと思う。明日への思考の一助となるということで、勝手に気をは

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    2014年06月18日
  • 終わりなき日常を生きろ ──オウム完全克服マニュアル

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    ポストモダン的な90年代解釈。終わりなき日常は戦後を通じた日本全体の前提として存在していたが、世代によりその対処方法が異なっていた。高度経済成長、全共闘世代、しらけ世代、新人類、オタク、そしてオウムなどの宗教、ブルセラ。
    日本の大きな物語は東西冷戦構造共に崩壊したのではなく、戦後常にそこに存在し、個人をより小さな物語へと突き動かしつつあった。

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    2014年03月30日
  • おどろきの中国

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    これは面白い!中国庶民の日常感覚を知っている人だから語れる、中国近代史の本当の意味。変に西洋基準で見ると不思議な中国だが、儒教国家として見れば納得できなくはない。確かに日本人の感覚の方が、より変かも知れない。世界の双頭であるアメリカと中国に対して、より良い関係を築いていくためには、お互の歴史と庶民感情を理解する事が重要ですね。

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    2014年02月24日
  • おどろきの中国

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    「ふしぎなキリスト教」に続き、橋爪、大澤コンビに加え、宮台真司まで加わった、ハイレベルの鼎談。ハイレベルといえども決して難解ではなくわかりやすく「中国」を読み解く。帯にあった通り、そもそも中国というものが「国家」なのか、というあたりから議論は始まる。文字通り、その二千年以上の歴史を知らずして、昨今の日中問題など語ることなどできないことがよくわかる。必読の一冊。

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    2013年10月27日
  • 日本の難点

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    「普遍主義の不可能性と不可避性」の視点から日本の課題を分析する一冊。ポストモダンを生き抜く視点を提示してくれます。

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    2013年09月02日
  • 父として考える

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    父として考える

    P.17 循環する時間と成長する時間
    あるステイタスのときに特定のコミュニケーションをし忘れると、そのときに意味があった刺激がそうでなくなるので、「だったら時間を有効に使わなくてはいけない」と思うようになりました。(宮台)

    おっしゃる通りです。5,6歳までが決定的に重要な時期だと思いますが、結局そのときは一回しかない。取り返しがつかないわけです。この期間を親としてどう過ごすか。
    これはじつは、大人と対する時にはない感覚なんですよね。むろん来年の宮台さんはいまの宮台さんとちがう存在ですが、しかしたいていは意識しないでコミュニケートしている。大人にとっては、今年も来年も同じ。仕

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    2013年05月23日
  • 宮台教授の就活原論

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    励まされた気がする!

    ゆるく、就活したいなぁ〜
    もう、就活前に決まってるようなもんだなーと思った!

    そして平田オリザ氏の「わかりあえないことから」
    に通じる就活の矛盾を、また別の言葉で書いてあって面白く思った

    なにごとも俯瞰して考えたいな〜と思った

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    2013年03月31日
  • 終わりなき日常を生きろ ──オウム完全克服マニュアル

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    とても面白くて読みやすかったです。
    永久に輝きを失った世界のなかで、将来にわたって輝くことのありえない自分を抱えながら、そこそこ腐らずにまったりと生きていく知恵を身につける……酷だなぁ。私たちニート世代はどうなんでしょね。でもFBやTwitterで承認欲求を満たしてるひとは多いんじゃないかな。。

    宮台さんが、後半の対談の中で「ひとは大人になっていく過程でそこそこの自分とそこそこの世界に耐えていくことができる。それを阻む装置を、観念であれモノであれ制度であれ、徹底的に破壊しつくすことが、僕の目的なの。」って言ってるのがカッコいい。

    3.11は、ハルマゲドンだった?

    あと、「コクリコ坂から」

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    2013年02月26日