宮台真司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一冊の本に、こんなに傍線を引いたのは何年ぶりだろう、ほとんど緑線なのも。
主張は要するに「野良男と賢し女構造の」野良男、つまりバイオレーターになるしか、人生を、仲間を、社会豊かにする方法はないぞ。という、何千年も続く神話の繰り返しだったが、耳通りの良い言葉で、なんというかリフレッシュされる。
ぼくは、丙午のへそ世代だけど、工学部大学時代マン研の先輩の何割かは性経験があり、僕らは片思いの経験があり、後輩はそれすらゼロだったのを思い出す。そこに断層があった。恋愛至上主義世代の最後の尻尾だ。
よく考えると、恋愛至上主義の解体はバブルの終焉よりも速かったように思う。
今より昔の方が、昔の女のほうが開放されていた。こんな事実も忘れてしまっていたことにショックを受ける。多分2006年のハルヒのころには気づいてたんだが。
少し前なら「全ての若者が読むべき」と言ってたと思うが。もう望みがない。
この本は「恋愛工学」偏差値が80を超える人のもので、残りの99%の人には困難すぎるとしか思えない。むしろ炎上的な感情反射の棒で叩かれるだけだろうと思う。社会の閉塞にしか寄与しないだろう。すでに持ってる人にだけ届くだけだ。格差拡大。
sexというものが「病院でスポイトで種付けされるのが標準で、チンポをマンコに入れるのは異常!」
という社会まで、あと10年もかからないという印象しかモテなかった。生命の始まりも終わりも病院でないのは銀行が許さない社会。
「LGBTのみがリーガルな社会になりつつある」とは、よく言ってくれたの感 -
Posted by ブクログ
自分用キーワード
タブラ・ラサ タルコット・パーソンズ ハーバート・サイモン ニクラス・ルーマン 進化の袋小路 就活における「適応力」 フォード主義 ジョン・デューイ ポストフォード主義 スローフード運動 仕事以外の場で承認を(帰還場所:
ホームベースを見つける) 宗教的不安の回避 葬式を出さなくなった日本 プライミング ミメーシス フィードインタリフ 小林秀雄「様々なる意匠」 ハイパーメリトクラシー主義 「誰か何とか言ってやれよ問題」 サプライヤー目線 カセクシス 「言葉を言わせている文脈」に注目 「テクストから身を外す(コンテクストに注目する)」 世直し宗教・癒し宗教 -
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90年代の氏の著作に感銘を受けつつ、その後15年以上放置状態にあったが、本作でひさびさに宮台節を聴く。
難点が故か、結構難しい・・・。これ以上平易に記述不能と氏は言うので、もっとほりこんだ読みが必要かもしれない。が、そうさせようと思うほどのパワーを感じる次第。結局どうなのよという点についても、ある程度明快な結論を提示している点がすっきりしていて良い。しばしばそうでない論客がTVではお目にかかれるもので。
無論色んな視点から書にある各種問題は論じることができる。が自ら言うように、一通りの課題群を一気通貫で論じるという意義は非常に深いと思う。明日への思考の一助となるということで、勝手に気をはいている状態になった。 -
Posted by ブクログ
父として考える
P.17 循環する時間と成長する時間
あるステイタスのときに特定のコミュニケーションをし忘れると、そのときに意味があった刺激がそうでなくなるので、「だったら時間を有効に使わなくてはいけない」と思うようになりました。(宮台)
おっしゃる通りです。5,6歳までが決定的に重要な時期だと思いますが、結局そのときは一回しかない。取り返しがつかないわけです。この期間を親としてどう過ごすか。
これはじつは、大人と対する時にはない感覚なんですよね。むろん来年の宮台さんはいまの宮台さんとちがう存在ですが、しかしたいていは意識しないでコミュニケートしている。大人にとっては、今年も来年も同じ。仕事の時間は結局は「循環する時間」です。他方で子どもは「成長する時間」を持っている。そういう違う時間性を持つ存在が、同じ家の中に現れた。それがもっとも大きな変化だと感じています。(東)
P.25 子どもがいかに勝手に育っていくか
たとえば子どもが社交的か非社交的か、明らかに生得的としか言いようのない部分がある。男女の差もある。それは決して能力の高低ということではなく、むしろ人格の総合的な方向性みたいなものなのですが、その差異を全否定するのは不可能です。人間の能力のじつに多くが最初にプリセットされている。だから子供を育てるとは、結局は子どもがいかに勝手に育っていくか、自由にその能力を開花させるか、その環境を整えることに尽きる。それはルソー以来の近代教育学の基本だと思うのですが、なるほどこういうことだったかと意味を体感しました。
P.42 流動性の確保=リスクヘッジ、に挑戦してくる子どもという存在
(住む場所、という要素が子育てに決定的に重要だ、という話のなかで)
子どもにとっては根無し草という概念はありえません。いくら短い期間でも、ある場所にいればそこに根を生やしてしまうし、それは一生の中で特別な経験を構成する。親にとっては流動性だと感覚されているものが、子供にとっては流動性ではない。この「世界観のギャップ」は重要だと思いました。いまの社会では、すべての決定で流動性が前提になっているというか、流動性の確保こそが正解=リスクヘッジだとみなされる傾向がある。しかし子どもの存在はその前提に真っ向から挑戦してくる。 -
Posted by ブクログ
とても面白くて読みやすかったです。
永久に輝きを失った世界のなかで、将来にわたって輝くことのありえない自分を抱えながら、そこそこ腐らずにまったりと生きていく知恵を身につける……酷だなぁ。私たちニート世代はどうなんでしょね。でもFBやTwitterで承認欲求を満たしてるひとは多いんじゃないかな。。
宮台さんが、後半の対談の中で「ひとは大人になっていく過程でそこそこの自分とそこそこの世界に耐えていくことができる。それを阻む装置を、観念であれモノであれ制度であれ、徹底的に破壊しつくすことが、僕の目的なの。」って言ってるのがカッコいい。
3.11は、ハルマゲドンだった?
あと、「コクリコ坂から」を観たときに抱いた憧れのような、もう永遠に手に入らないような気がしたものが一体何だったのか良くわかった。全てが暴かれてしまう前の、あの希望に満ち溢れたかんじ!まだムラ的な共同体が根付いているかんじ!全てが羨ましい。