宮台真司のレビュー一覧

  • どうすれば愛しあえるの 幸せな性愛のヒント

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    ネタバレ

    宮台さんの映画の本が非常に面白かったため、しかも今度は興味が強い「性愛」についての話ということで購入。AV監督二村ヒトシとの対談形式で本書は進むが、主には宮台さんの語りが占める。自分の中でうまく言語化できていない世の中に対してや人間に対しての思いみたいなものを言語化してくれているように感じる。ハレとケというのか、誰もが持つバンパイヤ的なものとか、いい変態と悪い変態、神経症、精神病、倒錯者。もう一度読み返すにはカロリーが高いが、いつかまた読むように思う。アメーバになる。時間が立つのを忘れる。

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    2017年12月10日
  • 日本の難点

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    ん~…
    言いたいことは分かるし、概ね筆者に同意しますが、議論があっちこっちしていて理解しづらく、しかも「その理屈をこの理屈と重ねる!?」みたいなところがあって若干の強引さが気になりました(特に序盤から中盤)。
    僕の評価はA-にします。

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    2017年08月26日
  • おどろきの中国

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    日中戦争とは奇妙な戦争である。仮想敵国はロシアで、仮想友好国の中国。が、いつのまにか友好国を攻めて、いつのまにか泥沼。誰もその意思決定をしていない。
    すると、戦後、何に責任を取ればいいのかわからない。何に謝罪すればいいのかが、誰もわからない。だから終わらない。

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    2017年03月22日
  • 社会という荒野を生きる。

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    4章25テーマに渡って、現代社会の潜在的な問題に宮台氏ならではの口調で切り込んでいく書。
    1つ1つは別のテーマだが、基本的には80年代から始まり90年代の表出した時事問題をキーポイントとして、そこから20年後の現在を論じて行くスタイル。
    政治から経済から社会まで総合的に事象を分析し繋ぎ合わせ説得力のある論を提示する。今の社会はなぜこうなっているのか、理解しながら生きる力を与える良本である。インプットした読者がどうアウトプットしていくのかが大変重要。

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    2016年09月26日
  • 宮台教授の就活原論

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    隣近所が日頃から仲良く交流する間柄であれば近隣騒音だと感じられないノイズが、互いに交流のない場合近隣騒音だと感じられる。

    「仕事は単なる糧ではなく、人生そのもの、社会関係そのものだ」とする日本的発想が、終身雇用・年功序列と結びつく形で、企業への高い忠誠心を生み出す。

    市場での過酷な戦いでの勝利は、共同体での絆抜きではありえない。

    好きな本を読み、好きな映画を観て、思うところを忌憚なく表現する。それができれば貧乏など物の数ではない。

    「会社四季報」にあたり、財務諸表を検討する。

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    2016年07月06日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    感情と論理は、対になる概念なのだろうか。
    「感情的にならず論理的になれ」とか。「お前は理屈っぽい人間だから人の感情が理解できないんだ」とか(これはあまりにも暴論か)。
    感情と論理を対概念として、オルタナティブの様に扱う人は多い。

    しかし、本書はそれを否定する。感情は論理を規程しうる、ということからもわかるように、感情と論理は「あちらが立てばこちらが立たぬ」式の二者択一ではない。

    宮台によれば、いわゆる「ネトウヨ」や「ブサヨ」が台頭している背景にあるのは、「感情の劣化」だ。
    知性とは態度であり、したがって論理的思考力などの知的能力によって規程される類のモノではない。問題はむしろ思考を方向づけ

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    2016年06月06日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    ネタバレ

    哲学は観光に似ている。
    いい意味での無責任さと軽薄さ。

    読書もそんなものじゃないだろうか。
    有限の時間に対しての情報量の多さが、暇の過ごし方に対する自由を奪っている気もする。

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    2016年02月09日
  • おどろきの中国

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    3人の社会学者が、中国とは何か、近代中国と毛沢東、日中歴史問題、中国と日本のこれからの4テーマを語り合う。興味深い切り口をテーマとしているので、中国の入門書としてよい。

    古代に鉄が登場すると、農業の生産力が向上し、農民が武装して対抗できるようになったため、貴族が没落して春秋戦国時代になった(マクニール「戦争の世界史」)。春秋戦国時代には、諸子百家が生まれて様々な政策的選択肢を提供した。秦は法家を採って儒家を退けたが短命で終わった。漢は儒家を採って法家を隠し味にした。唐は儒教を相対化するために仏教と道教も採り入れた。宋は儒教に純化した。法家には、税金を払わなければ罰するという論理しかない。儒家

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    2018年10月31日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    「感情の劣化」、確かにその通りやと思いました。

    東さんが書かれてるように、小林さんと宮台さんの意見がすごく一致してる状況は喜んでいる場合じゃない。
    それだけ社会がヤバくなってると捉えないといけないのもよくわかった。

    面白い対談になってます。

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    2015年12月05日
  • 社会という荒野を生きる。

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    ニュースの社会学って副題があるけど、その時その時のニュースにかなりハードなコメントを喋ったものをそのままに活字にしてみたというところかな。
    コメントはかなりのキレキレで面白い。

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    2015年11月22日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    たちまち理解できないほど小林氏と宮台氏の深い知識・経験と洞察による非常に感銘を受けた鼎談集である。特に宮台氏の発言については再読した上でより深く理解していきたい。

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    2015年11月13日
  • 愚民社会

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    読み手にもある程度の知識が必要。自分はまったく足りてないので、ところどころ分からない部分が多かった。

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    2015年07月29日
  • おどろきの中国

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    題名につられ軽い気持ちで読み始めたが、しっかりした議論がされた本格的な内容で、読み応えがあった。時には、自分の理解に余るところもあったが、三章、四章の話は、今の日本の政治にも、また、一般市民にも欠けているところを分かりやすく指摘しており勉強になった。

    とくに、日中戦争に関するくだりや、靖国問題については明快であり、解決するための方策はそんなに難しくな話い気もする。今の政府のやり方は、メンツにこだわっているだけの、幼稚な対応に終始しているだけであるのが、よく分かった。

    なかなか骨太な内容なので、再読し理解を深めたい。

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    2015年06月02日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    原発社会からの具体的な離脱論の展開を期待したが、いささか内容が飛びすぎる。どちらかと言えば国策批判、官僚批判がメイン。

    「貧しくならない省エネ」という考え方には同意。ただし30万円する薪ストーブを「普通の人」が買うかどうかはちょっと疑問。

    「生活をいちいち反省しなくてもいいから、原発でいい」国民の心が一番変わらなければならないが、一番変われないのも国民の心では。その方法論をもっとブレストしたい。

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    2014年11月18日
  • 日本の難点

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    現代の日本が直面しているさまざまな問題に対して、著者が解決の道筋をクリアに示した本です。

    著者には、一問一答式でさまざまな問題に回答を示した『これが答えだ!』(朝日文庫)という本もありますが、本書はそれよりももうすこし説明がくわしく、とくにパーソンズやルーマン、ギデンスといった社会学者たちの考えを現実の問題にあてはめる著者の「手つき」を見て学ぶことができるという意味で、おもしろく読むことができました。

    「生活世界」が自明視され、便利な「システム」を利用すると素朴に信じられていた時代が「モダン」(近代)であるとすれば、「システム」が生活世界の全域を覆ってしまい、社会の「底が抜けた」感覚がひろ

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    2014年11月12日
  • おどろきの中国

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    腑に落ちたところも、「?」のところもあったけれど、総じて面白かった。

    第一部は、中国が何をアイデンティティにして成り立つ国家なのかという話。
    儒教や漢字が大きく作用していて、それは軽く民族や王朝といった枠組みを越えてしまうとのことだった。

    第二部は毛沢東の「権力」とはどのようなものだったかの話。
    フーコーなどの社会理論が当てはまる部分、当てはまらない部分が列挙されていた。
    こういうところが「反知性」の立場の人からは、知的遊戯というか、まだるっこしく見えるんだろうなあ、と思う。
    ただ、私は理論を使いこなすというのは、こういうことなのかなあ、とむしろ好意的に読んだ。

    第三部は歴史問題をどう考

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    2014年11月03日
  • 父として考える

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    面白かった、といえるほど読みこなせた訳ではない。が、二人が自らの育児から離れて、社会システムや現代若者論に脱線していくさまが面白かった。結局は、「人を幸せにできる人」に導くこと。当たり前で一番難しい、それが父としてやるべきこと。今を生きる子供たちに。ありがとう。

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    2014年11月03日
  • 父として考える

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    再読。この対談は『東京から考える』くらい好きだ。まえがきにもあるように、戸惑いに満ちている気がする。父として、父になれない者として、父になってしまった者としての。時折見える説明原理(独身者に対する子育て支援のロジックとか)について、宮台さんよりあずまんの方が正しかったんだということが、今読み返せばわかる。

    時代は自分と直接関係のない(ないはずないんだけど、ほんとは)人間に対して、「そんな人間知るか!」「嫌いだ!」「俺のほうが大変だ」「あたしのほうがえらい」……の合唱になっている気がして、息が苦しい。
    『ウェブ社会の思想』の脚注にも通じる話だけど。

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    2014年06月26日
  • 民主主義が一度もなかった国・日本

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    2009年出版。
    社会学者の宮台真司氏と当時民主党議員の福山哲郎氏の対談本。
    ちょうど自民党政権から民主党政権になったときの話だから、まだ民主党が隆盛な時期。当時は自民党が負けて民主党になるのは自明のことだったが、今思うと民主党よ・・・という感は否めない。しかしこの本に書いてあったように、民主党は政策はいろいろ考えていたかもしれないが、政治過程についてやはりまだ未熟だったと言わざるをえない。しかしそれは与党にならない限りどうしようもないのだが。
    また、野党はマニフェストで勝負をして、与党は実績で勝負するというのは確かにと思った。メディアは各党のマニフェストを比較したりするが、与党はマニフェスト

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    2014年06月12日
  • おどろきの中国

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    いろいろと「おどろき」ました。
    中国は3回旅行しましたが、その時に感じた疑問のいくつかが解決しました。
    2013年2月に出版されていますが、台湾問題なんかは、橋爪先生の予言通りに推移してますね。

    本書で触れられる日中関係等の近代史の解釈は納得できない人もいるでしょうが、
    それ以外の中国についての話は誰しも一読の価値ありです。

    巷に溢れる中国評は、現在の利害だけを強調し、危機を煽るようなものばかりで辟易します。
    中国は反日教育をしてる、と言う。
    なら日本の教育はどうか。日本史を選択したら、世界史は選択しない…というのは常識ですしね。

    そのような論法に欠けているのは、現在を歴史の流れの中で捉

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    2014年05月16日