【感想・ネタバレ】社会という荒野を生きる。のレビュー

あらすじ

「いま僕たちはどんな時代を生きているのか」「この不透明な時代に何を捨て、何を守るべきなのか」
社会学者・宮台真司が、旬のニュースや事件にフォーカスし、この社会の“問題の本質”を解き明かす。
「明日は我が身の時代」に社会という荒野を生き抜く智恵を指南する書。
過激発言で人気の宮台真司ラジオ時事批評(TBSラジオ『荒川強啓 デイ・キャッチ!』金曜コメンテーター)を200%ボリュームアップして一冊に!!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

宮台真司の「これが答えだ」という本があったが同じ筆者によるアップデート版とも言える内容。ニュースをネタにしてこれまでの性愛や政治の言説がダイジェストで語られる。筆者の最近の考え方がよく分かって良い。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書における著者宮台さんの言論については必ずしも意見が一致するわけではありません。

ただ、2015年発刊で少し時代背景もコロナ前ということを差し引いても、自分にない視点や社会学の見識は参考になりました。

オウムー奪われた「共同体にとっての価値」の代替的回復

オウム真理教の事件が起こったとき、前代未聞の国家転覆計画に驚いた記憶と、一般的にエリートとされる人々が多く加わっていたことに驚きました。

著者は、そこに見られたのは「目標に到達できなかった」という挫折感ではなく、専ら「目標に到達したのに自分は輝いていない」という〈こんなはずじゃなかった感〉だと言います。

社会思想家アクセル・ホネットの「愛による(個体性の)承認」「法による(権利の)承認」「連帯による(共同体にとっての価値)承認」の枠組みを用いて動機の背景を分析しています。

「連帯による(共同体にとっての価値)承認」の認識不足が〈代替的な地位達成〉に向かう動機づけを与える、ということです。

エリーㇳ教育を受けて社会の中で〈共同体にとっての価値〉を承認して貰えると思ったのに全てダメで、世俗の「外」の宗教に〈代替的な承認チャンス〉を探すようになったのです。

心理学と社会学はどこが違うか

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2023年08月03日

Posted by ブクログ

作者の講演会に行きました。勉強の哲学を読んだ時と同じような爽快感がありました。ゼミの学生にはクオリアが大事だとといているそう。体験質。表現は全て体験のデザイン。ナンパの話だとか援助交際の話だとか性愛の話だとか、いちいち社会背景があり理由がある。私たちが社会に組み込まれた存在であるということをはじめて意識することのきっかけになったといえる内容でした。規定時刻で退出しましたが2部もあり宮台さんのゼミの学生を羨ましく思いました。

本の中で第3の承認、こんなはずじゃなかった感。ホネットの第3の承認の場というのが長年の疑問を少し紐解いてくれたような。して、絶望の時代の希望の恋愛学も読もうっと。

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2019年03月31日

Posted by ブクログ

4章25テーマに渡って、現代社会の潜在的な問題に宮台氏ならではの口調で切り込んでいく書。
1つ1つは別のテーマだが、基本的には80年代から始まり90年代の表出した時事問題をキーポイントとして、そこから20年後の現在を論じて行くスタイル。
政治から経済から社会まで総合的に事象を分析し繋ぎ合わせ説得力のある論を提示する。今の社会はなぜこうなっているのか、理解しながら生きる力を与える良本である。インプットした読者がどうアウトプットしていくのかが大変重要。

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2016年09月26日

Posted by ブクログ

ニュースの社会学って副題があるけど、その時その時のニュースにかなりハードなコメントを喋ったものをそのままに活字にしてみたというところかな。
コメントはかなりのキレキレで面白い。

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2015年11月22日

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