宮台真司のレビュー一覧

  • 宮台教授の就活原論

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    ネタバレ

     巷に溢れる就活マニュアルとは全く違い、<脱>就活マニュアル的な本。
     就活が適職があるという幻想に踊らされていることや、自己実現の最良の方法でないことを明晰に示している。他のことを疎かにして就活だけうまくいくはずないということ。たとえそれで就職できたとしても持続できない。
     この本で自分が大切だと感じたのは、仕事がどうであろうと自分が自分でいられること。自分を入れ替え不可能な存在として承認してくれる人間関係さえあればどうとでも生きていける。依存せずに自立できるためのホームベースを獲得できるように、就職の意味を再検討するための一冊。いや、幸せになるための生き方を見つめなおす一冊。

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    2012年01月23日
  • 愚民社会

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    読み進めるごとに、宮台・大塚両氏の諦念というか覚悟というか、とても納得できます。

    この国は、この国の人たちは、変わることなく流されるように生きていくんだな…
    どうしてそうなんだろう?と考えるけど、風土とか歴史とか地理的条件とか日本語とか…色々複雑にありそうだな…一言では言えない。

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    2012年02月21日
  • IT時代の震災と核被害

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    ルポから思想まで豪華布陣だが、宮台さんの激憤しながらの筆致が鮮やか。『「ファストフードからスローフードへ」と同じく「原子力から自然エネルギーへ」も日本的に勘違いされるでしょう。〈食の共同体自治〉の問題が、食材選択の問題に短絡したように、〈エネルギーの共同体自治〉の問題が、電源選択の問題に短絡するでしょう。(略)原発災害からの学びがその程度で終わってしまうのですか。』pp.384-385. まさにそこなのだ。設計の悪い世論調査と内閣支持率に翻弄されて愚昧な二択に落とし込んではいけない。そこで一般意志2.0の登場なんだろうな。東さんと宮台さんと津田さんは全く方法論が違うけど、震災をきっかけに議論が一気に接続されてきた気がする。

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    2012年01月23日
  • 愚民社会

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    大塚氏が宮台氏に的確に切り込んでくださっており、いつもは推し量りながら距離をとっているような感のある、氏のその意図や真意を随分はっきりと聞き出して頂いている最新の対談に加え、過去の対談も見逃していたものが多く、酷く示唆に富む一冊となりました。

    大塚氏は、個人的に、そして実に勝手ながら卑近過ぎるきらいがあってやや避けていたのですが、今回見事に、やはり一番近しかったのだということを明らかにされてしまった感です。また、もちろん天地の違いがあるわけで、”母”や“母系”の愚、弱点についても、母のファシズムについても、見ないようにしていた点を見事に描き出してもらいました。今年一番の猛省点、来年に向けての宿題が明確になった思いです。

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    2011年12月31日
  • 宮台教授の就活原論

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    タイトルこそ就活だが、内容はそんなものにとどまらない。就職とは全く関係ない自分が読んでも非常に面白く、ガツンとした衝撃があった。良書。

    1.「任せて文句垂れる社会」から「引き受けて考える社会」へ
    2.「空気に縛られる社会」から「知識を尊重する社会」へ
    3.「行政に従って褒美を貰う社会」から「善いことをすると儲かる社会」へ
    4.「国家と市場に依存する社会」から「共同体自治で自立する社会」へ
    5・「便利と快適を追及する社会」から「幸福と尊厳を追求する社会」へ

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    2011年12月20日
  • 愚民社会

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    <愚民社会>
    この本について多くを語ると、ただでさえ色々なことを想像させるタイトルなのに余計に読者の方に予断を与えてしまうかもしれないという気がしているので、この本の読み方のヒント、というか、頭を冷やしつつ真摯に読む助けになりそうだと思う部分を、新たに収録された大塚英志さんの言葉から引用させていただきます。

    ――「沖縄ノート」をめぐる裁判が象徴するように大江的な「戦後民主主義的言説」を「叩く」ことのほうがこの何年も世の中の「空気」だったのに、「反原発」になった瞬間、用いられるロジックは大江そのものである、という「気持ち悪さ」を、しかし感じないところが「気持ち悪い」。
    【そもそも自身の「鏡像」に向かった「気持ち悪さ」を指摘することが「批評」】 
     なんだけれど、それが成立しない。つまり「土人」化と無自覚な「大江」化は同じ現象です。(第1章「全ての動員に抗して」より。【 】カッコは編集部による)


    批評とは自身の鏡像に向かった気持ち悪さを指摘すること。
    そこから私は、

    ◆『愚民社会』に書かれていることを自分に言われていることとして受け止めなくてはいけないということ(「バカどもの生態をあざ笑ってやる」という気持ちではなく!)
    ◆大塚さんと宮台さんご自身も、この社会に自身の鏡像を見るような思いをされているのではないか
    ということを思いました。
    誰よりも実践的である大塚さんと宮台さんですので、ただ上から「もう日本は終わっている」と言っているわけでは全くない、ということは、強く言えると思います。

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    2011年12月15日
  • 宮台教授の就活原論

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    就活をテーマにしていますが、日本の社会と会社の転換期について書かれた本ともいえます。5つの社会変革の提言は、3・11以降、ビジョンというよりTo Doリスト化していると思います。本書の問題把握が本質的であればあるだけ、新しい世代のこれからは大変!「年長世代の自明性を破る提案を連発しつつ、相対的に人間関係を台無しにしないで済ませる能力」なんて、なんとスーパーなコンピテンシーか…しかし、試行錯誤しながら他者性を獲得しようとするしたたかさはこれからの時代に本当に必要な力であるともいえます。ただ、就活世代に求めるだけではなく、会社がどう変われるのかも同時に問われているのだと思います。「就活原論」の続編として「リクルーティング原論」も読みたい!

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    2011年11月13日
  • 宮台教授の就活原論

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    これから生きていくにあたり、大切なことが書いてあります。就職活動とは生き様の表れ。人生論と思って読むことをオススメします。

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    2011年11月02日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    原発の話以前に、日本社会のなんたるやが書かれた本だと思います。
    私自身がそうだけれど、日本は先進国だとか、日本の教育はすごいとか、日本人ほど他国に信頼される国民はいないとか、そういうおおよそ平和ボケした神話をまんまと刷り込まれて、ある程度洗脳されつつどこかに違和感や恥ずかしさを感じながら生きてきたように思います。
    日本は変わりたい。日本を変えていきたい。飯田さんが最後に書いていますが、日より見でも野次馬でもなく、どろどろになって行動したい。行動に移す方法を探っていきます。

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    2011年10月31日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    市場をうまく導入することで、社会の流れも変わってくる可能性があるという話は、なるほどと思った。
    制約を加えた上で、市場に任せることで変化は自然に起きる。エコだからお金の話が絡んじゃだめってことはないんだろうな。どうしても、一般の人間より、我慢して、無理してやっているってイメージがある。

    自然エネルギーについては、真剣に考えてみようと思う。北海道に住んで、家の作りで(断熱性能で)暖房のあり方も、コストも全然違うことがよくわかったしなぁ。
    もっと当事者の意識が必要なんだろう。いろんなものが拡大して、多くの人が分け前をもらえた時代は終わっちゃってるんだから。

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    2011年10月28日
  • 宮台教授の就活原論

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    OB訪問をして「素敵な人に会いました☆(正確には☆ではなく、キラキラしたのが点滅する)私もこんなふうになりたい☆(正確には以下略)」と書く女子学生、「就活セミナーを主催します」と告知する男子学生etc.etc。
    学生時代、就活生のやっているキラキラした(いわゆる意識の高い)就活ブログにぶちあたる度にはらわたを掻きむしりたくなるような気分になった方は、私以外にも多いのではないでしょうか。
    大部分がそこに乗っていけない自分への劣等感だということはわかりつつ、一方で「なぜこのゲームに乗ることを自明視するのか?」という疑問もある。『宮台教授の就活原論』は、そんなぐるぐるした気持ちを解決してくれる、初めての就活本です。

    ◆就活というゲームの仕組みがわかる
    日本を代表する社会学者のひとりである宮台真司さんが、産業構造の変化、働くということの変化などから、就活とは何かを社会学的に解き明かします。

    ◆現代社会で働く時に必要なことがわかる
    キーワードは「適応」と「適応力」。グローバル化の進展で市場の流動性が上昇する中、現状に「適応」していては生きていけない。大切なのは「適応力」。これは、今生きていく上で何にでも当てはまることだと思います。さらに、仕事を適応力で乗り切る場合に必要な「ホームベース」の大切さにも言及します。

    ◆3.11後の世の中を良くするために必要なことがわかる
    今の就活に適応した先に待っているのは、<任せて文句垂れる><空気に縛られる><行政に従って褒美を貰う><国家と市場に依存する><便利と快適を追求する>デタラメな社会。この社会を変えるための指針が書かれています。

    ◆就活に必要なことがわかる
    「充実した学生生活を送ること」「ひとかどの人間であること」など、基本的には時間をかけるしかないことが多いですが、「他人に『そんなんじゃだめだ』と言われたら素直に受け止める」というのは、すぐにできることだと思います。

    などなどのことから考えるに、このもやもやした気持ちを抱える私は「適応してはダメだとなんとなく思っていたけど、適応力はないし別のルールを作る能力もない」……ってつまり頭でっかちな大学生だったってことですね。
    これから就活の方も、就活に悩む方も、私のように現在働いている人にもオススメする、色々な読み方ができる「働くこと」の基本書です。

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    2011年10月20日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    日本の政治家で、環境問題について歴史をおさえ、一定の知識人なら当然知っているべき知の体系(環境ディスコース)にもとづいて語れる人はほぼゼロ。

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    2011年09月12日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    ネタバレ

    飯田哲也さんという半端なく頭の良い人の今までされて来られたこと、さらにはおいたち、さらに宮台真司さんという社会学者の一般人にも面白く分かり易い話で綴られた対談本。
    勉強してなかった私なんかは、何かおかしいぞとまでは思うけど、それが何かがわからないでいた。今まで何だか疑問が残ったまま時が流れていたことの、答え合わせ本。自治体、個人個人がもっと勉強し責任感をもつこと。
    三月の震災以降、始めて明るい未来が見えてきた。
    東電をゾンビのように生かすのは、やはり変なんだ。東電や国の払うべき代償を国民に押し付けるなんてことはあってはいけない。
    誰でも電気を作って都市ではそれを共有する。スエーデンの様に何発電かも選べたらすごい進歩!早くそういう社会になりますように!
    また読み返します。

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    2011年08月12日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    宮崎氏の堅苦しい話が展開すると思いきや、飯田氏の熱くクールな話で向かうべき方向性は示してもらったように思う。
    あとは誰がやるかだが、一人一人が空気に流されず自覚を持って主張し行動するという、世界の中では至極当たり前のことが日本人に、私自身に求められている。

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    2011年07月03日
  • 原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて

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    一筋の希望の光とともに、この先のエネルギー問題について考えたいひと必読の一冊。

    ここでは「3.11以後の日本」について、社会学者の宮台真司氏と環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏ふたりの対話を通じて、おもに「エネルギー」面から論じている。

    宮台氏はここまで原発社会をつくってきた日本人の「心性」について、「《悪い共同体》とそれに結合した《悪い心の習慣》」「知識社会」「ガジェットの集積を尺度とした豊かさ」といったキーワードから語っているが、まさに核心をついている。

    一方、もともと技術者として原発開発の現場に身を置き、原発行政にも深く関わってきた飯田氏の話も生々しく興味深い。その後訪れたスウェーデンで出会った自然エネルギーについて、ヨーロッパのみならずアジア諸国の導入例や、日本における可能性や過去の失敗例まで紹介されており勉強になる。

    そして、この先のヴィジョンとして提唱される「小さな統治ユニットによる共同体自治」は、エネルギー問題だけでなく、この先の日本、とりわけ東北〜北関東の早期の復興のためにもぜひ実現してもらいたいと思う。もちろん、あわせて電力の固定価格制度の早期導入もまたれるところ。なぜか福島県や新潟県に「東京電力」の原発があるという不自然を是正するためにも。

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    2011年06月24日
  • 民主主義が一度もなかった国・日本

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    民主党に政権交代した後に出版された本。その後、首相は変わるし、民主党のマニフェスト自体も変わってきてる。今読むとだいぶ状況は違うが、本書で触れられた内容が現在、問題として噴出している部分もある。領土問題しかり、地震による原発問題の裏にあるエネルギー政策しかり。マスコミ報道のありかたについても問題が多い。今読んでも面白かった。

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    2011年05月05日
  • 終わりなき日常を生きろ ──オウム完全克服マニュアル

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     オウムの問題を切り口に、当時の社会を分析する。共同幻想が崩壊した後のどのように生きていくかを述べている。要所々々で挟まれるコラムは意味不明だけど、当時の空気をよくあらわしている・・・ように思える?

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    2011年03月23日
  • 父として考える

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     父として、教育、社会、子育てについて対談する。現代社会を鋭くえぐりとって、論議している。つべこべ言わずに読みなさい。

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    2011年03月23日
  • 父として考える

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    同時代に父なった同世代として共感できる内容が多かった。論壇でもとがった二人が「父」としての表情に照れている感じが好感もてました。

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    2010年11月01日
  • 民主主義が一度もなかった国・日本

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    対談本としては類を見ないレベルの高密度。
    日本の難点よりは政治の背景部分が丁寧でわかりやすい。

    これと対決するような本と合わせて読むとより政治の理解がより深まると思うのですが
    そういった本,どなたかご存じないですか??

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    2010年07月25日