榎本博明のレビュー一覧
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■仕事のできない人は物事を深く考えないから不安にならない。仕事ができるようになりたかったら不安を感じるほどに物事を深く考える習慣を身につけなければならない。
■ものの見方が単純な人が陥りがちなのがヒューリスティック思考。
ヒューリスティック思考とは頭の中の情報処理を極度に簡略化する思考法のこと。何か判断する際にもあらゆる情報を入念に検討するということをせずに断片的な情報や特定の情報だけに反応して直感的に素早く判断する。本人はちゃんとした判断をしているつもり。
■ポジティブ思考とネガティブ思考をうまく切り替えていくことで建設的な方向に積極的に向かっていくことができる。
■楽観的に構想し、悲観的 -
Posted by ブクログ
タイトルのような断言する書き方はなく少し残念だったが、本を読まないとどうなるかがいくつも書かれている。それだけでなくゲームやスマホの弊害といった現代の問題も交えて書かれているのでとてもリアルで良かった。
私は小さい頃から読書をしてこなかったので空想の世界にワクワクする経験ができず、[将来の夢]というものを持つことなく30代半ばまできてしまったことに気付かされた。そのくらい読書は大事だとういことに子どもがまだ未就学の今気付けて良かった。同じ道を歩むことにならないよう本をたくさん読んで様々な擬似体験をさせて、語彙力を磨いて人生を豊かにしてあげたいと思う。 -
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この著者の本はいつも、私が感じていること、考えていることを明確なことばで表現してくれる。読んでいる間に非常にスッキリしてくる。「自分はこんなもんじゃない」にはポジティブなものとネガティブなものがある、「自分探し」と称して現実逃避する、「自分づくり」に注力するべきだ、と言うのはその通りだと思う。本気を出して負けると立ち直れないからほどほどでいいと言って本気を出さない、というのも最近多い傾向だと思う。偶然のチャンスがキャリアをつくる、そのために間口を大きくして待つ、目の前の仕事に一生懸命取り組む、というのは私の人生を考えてもその通りとしか言いようがない。成功者の多くがそういう道を歩いているのではな
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「称賛」がもてはやされていると感じます。
子供の褒め方や、褒めて伸ばす部下の育成の仕方など、巷にはそんな本が溢れているように。
「パワーハラスメント」を恐れてか、口を紡ぐことが多くなり、中身のない褒め言葉が増えるようになってきたように思えます。
そんな時勢に逆らうような、この本のタイトルの切れ味に妙に惹かれて、手にとり読んでみました。
欧米から、文化的背景も考えないで、伝言ゲームのように取り入れてしまった「褒める文化」。
褒めることの効用の書かれた本の、「ただ褒めればそれで良いというわけではない」という本の主張は、中身を読まずに、タイトルばかりが誇張されて、勘違いが世に広まってしまったと -
Posted by ブクログ
■文化人類学者ホールは意思の疎通を言葉に頼る文化と言葉に頼らない文化があることを指摘し文脈度(コンテクスト度)という概念を提唱した。
・文脈度の低い文化とは人々の間に共通の文化的文脈がなく言葉ではっきり言わないと通じ合えない文化のこと
・文脈度の高い文化とは人々が共通の文化的文脈を持ちわざわざ言葉で言わなくても通じ合う文化のこと(遠回しな言い方,以心伝心,暗黙の了解,察し合い)
■心理学者スナイダーは自分自身の感情表出行動や自己呈示(印象操作のこと)を観察しコントロールする性質には個人差があることを指摘し,そうした個人差を説明するものとして自己モニタリングという概念を提起した。
・自己モニタリ -
Posted by ブクログ
■我々には不安だからこそ必死になるという面がある。
・適度な不安は成長の糧になる
・不安を感じる人の方が勉強も仕事もできるということがある
・不安の乏しい人は危機感に乏しく,人の言うことを深く受け止めることがない
■不安の効用に目を付けたのが心理学者のノレムとキャンター
・非現実的楽観主義者と防衛的悲観主義者
■褒められるばかりだと,次のようなデメリットがある
・頑張り続けることができない
・褒めてもらえないとやる気をなくす
・慎重さ用意周到さにかける
・失敗を怖れる
・失敗を認めたがらない
・耳に痛い言葉がしみこまない
・注意されると反発し自らを振り返らない
・思い通りにならないとすぐに諦め