あらすじ
気力体力が低下する50代。人生の行く末を思うとき、不安に駆られて落ち込みそうになる──。そんな中高年でも活力を取り戻す方法がある。ヒントは「生きる意味」。その具体策を心理学者が紹介する。スッキリ癒やされる「読むクスリ」。
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Posted by ブクログ
心理学の先生が書いた本なので、堅い内容かと想像していたが、読みやすいものだった
51になった自分には、むなしさの正体が理解でき、今後の過ごし方に大いに参考になり、大変心強く感じた
趣味や経験のない仕事やボランティアやスポーツ、挙げるとキリがないがいろいろ試して、自分の人生後半にやりたいことを見つけようと誓った
Posted by ブクログ
前提として、
人生半ばまで無難に生きてきたけど、何か物足りない。
漠然と「むなしい」、と感じる人が対象かと思った。
(自分より恵まれた人生に対する嫉妬とそれを気にしてしまう自信のなさによる「むなしさ」、つまり『何しても自分はダメだ』的な「むなしさ」とは違う気がした。)
読みやすい文章かと思う。
要所々々でそうかもな、といった言葉が並ぶ。
P84-88で紹介される言葉たちとP114-119の内発的動機づけに関する実験、第5章が印象に残った。
自己実現(ありのまま自分らしく生きること)のために没頭出来る、感情が揺さぶられる能動的な趣味を持とう!
仕事だけに生きず、地域社会や若い人とも関わろう!
そう筆者は伝えたいのだろうと私は思った。
違うかったらごめんなさい。
忙しい諸氏は第5章だけでも読めば、(男性視点寄りな箇所もあるが)実践的な生きるヒントを得られるかもしれない。
Posted by ブクログ
50を迎える心情は、納得することが多かったが、結局、どうすべきかは、自分で考えるしかない。
むなしさを感じることは、現状を超えようとする向上心のあらわれという点は、気持ちを軽くしてくれた。
Posted by ブクログ
自身の置かれた状況の参考にしたいと思い手に取った本書。
これという解答に出会うことはなかったが、心に響く箇所は多くあった。
解答は自分の頭で考えて導き出すしかない、と理解した。
特に印象に残った箇所は以下の通り。
◆結局のところ、だれもが自分の人生に意味があると思いたいのだ。そうでないと前を向いて生きていけない。人生は思い通りにならないことの連続と言ってよい。大きな挫折感に苛まれることもある。それでも前向きに生きていけるのは、そんな人生に意味を感じることができるからだ。人生におけるむなしさに打ち克つことができる人は、人生を意味づける方法を心得ている。(P.46)
◆目的だの結果だのを求めずに、行為そのもの、行為すること自体に意味を感じる生き方。行為の結果から何がもたらされるかなどは考えずに、目の前のすべきことに没頭する。案外それが人生というものなのかもしれない。自分が携わっていることの全貌が見えるようなことは滅多にない。そうであるなら、行為そのもの、生きていること自体、日々の生活の繰り返しの中に、充実感が得られれば、それは満ち足りた人生と言えるのではないか。(P.113)
◆こうした相補的な機能によって、人間はより全体的な生き方へと自己を実現していくことができる。たとえば、外向的に生きてきた者は、より全体的な生き方をするために、まだ発達していない内向性を開発することが必要となる。それによって、ものごとを総合的に判断できるようになる。同様に、思考機能を優先させて生きてきた人にとっては、まだ未熟なままである感情機能を開発することが、幅広い生き方につながる。(P.144-145)
Posted by ブクログ
この1、2年自分を苦しめていたものの正体が何となくわかったように思う。だからといって悩みが解決するわけではないのだが、自分が苦しんでいることには意味があるのだと分かって少し気が楽になった。
Posted by ブクログ
なるほどなと思える事、参考になる事もあるのだけれどもこれは今までの人生でも得てきた事がある人が今後どうしていくかが前提になっているので、今もこれからもどうしようと考えている私にはちょっと違うかなと。
でも、50歳になる前に何か見つけられると良いな。
再読。
改めて読んでみて良かった作者の言葉。
・思い悩むとき、すでに前向きの一歩を踏み出している。
・虚しさに押し潰されそうな思い、それはより良く生きたい気持ちのあらわれ。
・こんな自分はイヤだと自己嫌悪する、それは向上心が強い証拠だ。
Posted by ブクログ
何か違う、何か物足りない、というのは変革のシグナル。後ろ向きにならず、前向きに悩み、納得のいく人生に向けて一歩を踏み出すためのヒントを示す。フランクル、神谷美恵子他多数の至言を引用して読者に寄り添う。
引用されている沢山の言葉を見ていると、昔から、考え尽くされ語られ尽くされていること、そして誰でも簡単お手軽な答えもないってことがわかる。