榎本博明のレビュー一覧

  • 「さみしさ」の力 ──孤独と自立の心理学

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     この本はさみしさの根源にあるものに注目している。榎本博明氏のさみしさに対する考え方を文学や哲学などから考え、その根源にあるものを指摘している。
     人生の在り方にも関わることが載っているので、寂しく感じていない人でも読んでみて欲しい。

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    2025年11月20日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    自己肯定感を高めることばかり言われていることがまちがいであることを、欧米との文化差として日本人の謙遜や自己向上力、自己価値感情、コミュニケーション力など多くのことや著者自身の調査から明らかにしている。
     引用文献が全く書かれていないので、学生がそのままこれを利用して卒論を書くことができないのが残念である。

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    2025年11月13日
  • なぜあの人は同じミスを何度もするのか

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    記憶は思い出すときに再構成される。とてもタメになる本だった。全員が一読すべき。ーメタ認知。気分一致効果。想像と現実は思った以上に混同されやすく、想像力が豊かな人ほど記憶は揺らぎやすい。成功追及動機が強いか、失敗回避動機が強いか。4年以上前のことはいつの出来事だったか思い出しにくい。意味付け。

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    2025年10月26日
  • 「対人不安」って何だろう? ──友だちづきあいに疲れる心理

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    思春期の子どもや人間関係に疲れた大人にも薦めたい一冊。

    気にしすぎ、と一蹴されればそれだけのことを、丁寧に紐解いてくれます。

    欧米がマイペースな「自己中心の文化」(ここだけ読むと語弊がありそうだけど、どちらが良い悪いではないのは読み進めれば分かります。)なら日本は相手の気持ちや立場に配慮する「間柄の文化」。
    気づかいの応酬がお互いを否定せず、攻撃しない、穏やかで思いやり溢れる人間関係をもたらす。

    人を気づかうことを、「人に影響を受ける」というと否定的な印象になるが、「人のこ とを配慮できる」というと肯定的な印象になる。

    対人不安のおかげで人とうまくつき合っていける、という視点が大事だな

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    2025年10月03日
  • 絶対「謝らない人」

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    ■「謝罪」に必要な7つの要素
    ①自分の言動によって傷つけられたり、不快感を与えたり、損害を与えたり、負担をかけたりといったことが生じたのを認めること
    ②その責任は自分にあるのを認めること
    ③自分の言動を反省すること
    ④被害者の気持ちに共感し理解を示すこと
    ⑤同じようなことをもう二度と繰り返さないと誓うこと
    ⑥被害者から許しを請うこと
    ⑦補償を申し出ること
    ■気持ちを重視する日本的感受性においては、謝罪が許しにつながりやすいのだが、実利を重視する感受性のもとでは、謝罪は自分に非があることを認めた証拠とみなされ、許すどころか責任の追求が厳しくなる。
    ■絶対に「謝らない人」は二つの能力がかけているこ

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    2025年09月30日
  • 孤独 ひとりのときに、人は磨かれる

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    いろいろ普段思っていることが「やっぱりそうだよな」と、納得できる話が、満載でした。
    自分に足りないのは「そういう考えもあるんだ」と、違う考えの人のことも認めること。
    「時間は節約するものではなく、充実させるもの」
    時間を忘れて没頭する趣味が欲しい!しかも1人で出来ていつでも気軽に始められること…と、思っていて水彩画を始め、充実した時間を過ごすことが出来る様になった。

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    2025年07月15日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    【目次】

    はじめに

     1.自己肯定感っていう言葉を最近よく耳にする
    自己肯定感を高めようという働きかけへの違和感/自己肯定感の低い自分はダメなのか?/ほめられても自己肯定感が低い自分はおかしいのか?/自分に満足できなくなるのは心の成熟のしるし/自分の現状に満足できないからこそ成長できる

     2.日本の若者は自己肯定感が低いって言われるけれど……
    国際比較によれば日本の若者の自己肯定感は極端に低い/ここで浮上する三つの疑問/海外と違うと日本に問題ありとする図式が問題/データを真に受けることで気持ちが萎縮してしまう/なぜ日本の若者は自己肯定感が低いのか/文化の違いに目を向ければ謎が解ける/他の

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    2025年05月27日
  • 「指示通り」ができない人たち

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    ネタバレ

     こんなに付箋紙を貼りまくった本は久しぶり。
     主に部下の問題に悩んでいる管理職と、その悩みにアドバイスをする会話という形式で文章が成り立っていて、まるでマンガを読んでいるようにスラスラ読めました。
     読書の効用が、多く語られていました。自分以外の視点を取りこむことができるようになる。読解力が高まり、自己認知、メタ認知がうまく機能するようになる。「わかったつもり症候群」からも脱出できる。
     スマホが近くにあるだけで、気にしないようにという努力で脳のエネルギーが割かれて、認知能力が低下し、課題遂行能力が落ちることはさまざまな実験で証明されている。おそろしい~。
     自分の思いを人に伝えるには、思い

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    2025年05月01日
  • 〈自分らしさ〉って何だろう ――自分と向き合う心理学

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    ネタバレ

    尊敬する人が話していた本だったので読んでみました。
    よく「自己肯定感が下がっている」と言われるが、抽象的思考ができるようになってくると理想自己と現実自己の違いに苦しみ自己肯定感が下がってくることにつながるということが腑に落ちた。
    ただ単に子どもの自己肯定感が下がってきた、というのを悪いようにとるのではなく、思考が育ってきたからという視点から見るのもひとつだなと感じた。
    人と比べたり、人と話したり、人に評価されることで自分のことを客観視したり、自分はこういう面もある、と感じられるというのは、人との関わりの中で生きているんだなというのを強く感じた。日本語では「人」と人間関係を表す「人間」がほぼ同じ

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    2025年04月25日
  • 思考停止という病理

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    今まで物事を理解したり、考えたりする時には「わかりやすさ」を重視していたが、必ずしもそれが良いとは限らないことに気付かされた。具体例などを用いてとてもわかりやすく説明されていたため、理解が深まったし、これからの自分自身の学びに大きな影響を与えた本だった。

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    2025年02月24日
  • 「指示通り」ができない人たち

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    モヤモヤしていたことが整理できてよかった。コミュニケーションは、単に感じがいいだけでなく、論理的な考えも含まれるという記述は印象的。
    もちろん、自戒として意識していきたい。

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    2025年01月11日
  • 記憶の整理術 忘れたい過去を明日に活かす

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    人の記憶は曖昧で不安定なものだ。ついこの間まで難なく覚えていた事なのに、何故か今日は思い出せない。テレビで見た俳優の名前を、あいうえお順に何処か引っ掛かる文字がないか順に辿っていって、何とか3文字ぐらいは候補に残るが、そこから先が思い出せない。そんな事は頻繁にある。歳を重ねるに連れ、記憶力が落ちるとも言われるが、幸い記憶に関する色々な書籍を見てきたから、加齢による衰えだとは思っていない(幸いにも)。要は経験や知識が増えてくれば、あまり使わないような記憶はアクセス速度が落ちても仕方ないし、もっと重要な事柄があれば、そうでないものは当然気に掛けなくなるから、記憶の引き出しから出せなくて当たり前だと

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    2024年12月19日
  • 傷つきやすくて困った人

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    社会に出て約10年経ちますが、うつ病を発症する程の人間関係に悩まされました。なんで「うつ病」になったんだろうと、ようやく冷静に考える余裕が出てきたので、この本を読んでみました。

    傷つきやすい傾向に同意することが多く、改めて真から自分と向き合い始めることができました。対人不安、自己犠牲が強くなってしまった今だからこそ、自身の考え方、認知の仕方を変えていこうと決心しました。この本に出会えて、本当に良かったです。

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    2024年11月04日
  • 教育現場は困ってる

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     知識偏重の詰め込み教育は良くないと、ディスカッションをさせたり早期からの英語教育を取り入れたりしているが本当にそれで良いのか?と警鐘を鳴らす。契約書や広報の読み方なんて絶対に学ぶ必要はなく、読解力をつけることが諸々の文章を読むことはもちろん、コミュニケーション力向上につながることには全くもって同意見。教科への興味の多寡は多少あれど、教師の能力によって8割方決まる。教えるのが上手い先生に当たると、苦手科目でも大いに成績が上がるものだ。今になって学ぶことの意義を痛感する。

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    2024年10月30日
  • 「指示通り」ができない人たち

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    職場にいる今イチ使えない人材に対して悩んでいる管理職におすすめ。

    【概要】
    ●人材に対する管理職の大きな勘違い。
    ●認知能力・メタ認知能力・非認知能力の問題
    ●各能力の改善

    【感想】
    ●管理職側の視点から困った人材を分析した本である。さまざまな人材例が示されているが、これほど的確に分析された本は他にないのではないかと考える。自分がいる組織にはこの本に記されている事例に当てはまる者が多数いることに驚いた。ただし、それぞれの改善策をとることが可能か、若しくは改善策に効果があるかについては疑問があるものの、参考にすることはできる。
    ●人にはそれぞれの異なった世界が構成されているため管理職が勘違い

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    2024年10月12日
  • 「やさしさ」過剰社会 人を傷つけてはいけないのか

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    「優しさ」とは、「褒める」とは、人間社会に於いてとても難しい課題だ。相手の環境など感受性の違いで「優しい」と思われるのか「うざい」と思われるか。ただ子供の教育で「褒める教育」について、成果も何もないのに褒める親、何をやっても怒らない親は、今後姿勢態度を変えるべきで、忍耐力が欠ける軟弱で短気な人間に育つ、と言う。それには、欧米諸国にあるように怒りを全面に出すのではなく「子供に反省する機会と、考える余裕(なぜこれが悪いのか)を与えること、更に繰り返す場合には罰を与える」は今後親の言うことなど素直に聞く子供になる気がする。

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    2024年09月02日
  • ビジネス心理学 100本ノック

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    端的にビジネスでの応用事例が載っているため、大変勉強になりました。
    上司とのコミュニティ、交渉、顧客対応、マーケティングなど多岐にわたる分野の知識が得られます。

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    2024年07月14日
  • 「聴いてるつもり」症候群

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    個人的にはこの作者の本は当たり外れの差が大きいと思っているが、これについては当たり。聞いているつもりとはどういう状態か、どういう悪影響があるかなど参考になる本。解決策は人に関心を持つというところに落ち着くからそれを実践出来るかは別問題として、心構えとしては重要だと思う。

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    2024年05月19日
  • 読書をする子は○○がすごい

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    卒論研究の資料として読みました。
    当時大学四年生で活字離れについての社会学調査としてこの本を選びましたが、改めて読書ってすごいんだなって思いました。本読みが好きな方は一度でも読んでください。そして読書することを誇っていただきたいです!
    そしてAIが活躍する時代に必要な力をぜひとも考えていただきたいです。
    卒論を書く私は読書の有用性から読書離れにより起こる深刻な問題をこの本からたくさん学びました。

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    2024年04月23日
  • 「さみしさ」の力 ──孤独と自立の心理学

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    【目次】

    はじめに

     第1章「さみしさ」を感じるのは自立への第一歩
    自分が嫌になることがある/親の言葉や態度に、なぜかイライラする/もう言いなりではいられない/秘密をもつ/わかってほしい、でも見透かされたくない/依存と自立の間で揺れる心/タテの関係からヨコの関係へ

     第2章 自己の個別性への気づきがもたらす「さみしさ」
    自分と向き合うことで芽生える自己意識/自分だけみんなと違うように感じる/自己の独自性の意識と孤独/自分はどこに向かっているのか/自分の人生は自分で背負っていくしかない/だれともわかり合えないさみしさ/孤独だからこそ自意識を麻痺させることも/間柄の文化の住人だからこそ切実な

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    2024年04月09日