榎本博明のレビュー一覧

  • すぐに「できません」と言う人たち

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    新しい仕事や課題に直面した時に、すぐに「できません」「無理です」と言う人の心理や思考の癖から脱却して、行動に意欲的に移すための実践的な方法を提示した一冊でした。

    すぐに「できません」と言ったり態度に示す人の心理は、能力不足ではなく「恐怖心」と「思考停止」にあるとのことでした。人は経験のない仕事や、難易度が不明、もしくは身の丈に合わない高い課題を目の前にすると、失敗への恐れや心理的負荷を慮り、無意識に自己防衛反応を働かせてしまいます。しかし、この言動は自身の成長機会を奪うだけでなく、周囲からの信頼を失う大きな要因となります。

    こうした状況を打破するためには、著者は「思考のフレームワーク」を提案しています。
    ①「できない理由」を「どうすればできるか」に変換する
    ② 「できません」と即答するのではなく、「どの条件が整えば可能なのか」を考える姿勢を持つことが第一歩となる。
    ③課題を細分化(スモールステップ化)する

    大きなタスクに圧倒されたときは、今すぐ手をつけることができる極小の行動にまで分解します。これにより、着手への心理的ハードルを劇的に下げることができます。

    * 時間管理と優先順位の再構築
    「時間がない」という言い訳を排除するために、日々の業務を可視化し、本当に注力すべきタスクに集中する環境を整える。
    優先順位をつけて、数字に直結するタスクから取り組みます。

    本書では、ノウハウに留まらず、行動を起こすことで自己肯定感を高め、周囲との信頼関係を再構築するための「マインドセットの改革」を公開しています。
    恐怖心や思考停止の時は、できない理由を探してしまいますが、思考の負の連鎖をどこかで立ち切り、小さくても一歩を踏み出し、幾つもの小さいハードルを乗り越えて成功体験を積むことで自己肯定感を少しずつ高めていくことが重要であると思いました。

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    2026年09月26日
  • じつは残酷な「ほめ育て社会」

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    ■親心には社会的に望ましい方向に心を鍛える厳しさを持った心と、優しく包み込む受容的で保護的な心という、対照的かつ補い合うような二つの側面がある。どちらが強いにしても、親心には両側面が不可欠。
     厳しいことを言わない親というのは、この二つの側面のうち、社会的に望ましい方向に心を鍛える厳しさを持った親心が弱く、子供の社会適応を促す力が乏しいということになる。そのような親のことを頼りなく思う者は自分の中に向上心や厳しい心があり、親が鍛えてくれない分、自分自身に厳しくすることで、忍耐力やモチベーションを高め、理想とする自分像に向かっていくことができる。
    ■レジリエンスが高い人は逆境にあっても心が折れるということはなく、何とか克服しようと頑張り続けることができる。
     レジリエンスが高い人の生い立ちに関する研究では、育ちのプロセスで厳しい状況を経験した方がレジリエンスが高いという結果が得られている。厳しい状況を乗り越えてきた人の方が、甘い環境の中をのほほんと生きてきた人よりも、厳しい状況に潰されることがないのは納得のいくところ。
    ■フランスの親にとっては、しつけが厳しいことが自慢であり、親は子供に対して絶対的な権力者でなければならないと考えている。そして衝動コントロールができる子に育てようとしていることが、次の記述からうかがえる。「フランス人は赤ちゃんが途方もない苦痛に耐えるべきだとは思っていない。だけど、多少のフラストレーションで子供が潰れるとも思っていない。むしろ子供がより安定すると信じている。」
    ■褒められるばかりで厳しいことを言われずに育つと、元々向上心が強く、意志が強く、自分自身に厳しくできる場合は問題ないかもしれないが、元来やる気が乏しく、意志が弱く、自分に甘い場合は、誘惑に負けてしまうなど、どうしても楽な方に流されやすくなってしまいがち。
     それでは、社会に出てから困るはず。元々自分に厳しいタイプなら、褒めて育てられることの弊害はあまりないが、元々意思が弱く自分に甘いタイプの場合、褒めて育てられることによって、自分を律する厳しさを獲得できないままとなり、誘惑に負けるなど楽な方に流されやすくなってしまう。
    ■少し前までは就職した会社がブラック過ぎて耐えられず離職するという早期離職が目立っていたが、最近では就職した会社がホワイト過ぎて不安になり離職するという早期離職も目立つようになってきた。
    ■注意してもらえないとメタ認知がうまく機能しない
     ゆるい職場の最大の問題点は、例えば顧客対応に未熟な点があっても、書類作成の仕方にまずい点があっても、プレゼンのやり方にもっと工夫すべき点があっても、そうした難点をはっきり指摘されないことにある。そのため自分の仕事のやり方のどこに問題があり、どのように改善すべきなのかが分からないままになる。つまり、メタ認知がうまく機能しにくくなってしまう。
     メタ認知というのは、認知活動についての認知である。仕事をするのも認知活動になるので、自分の仕事のやり方について、「これでいいのか」「どこかまずい点はないか」「改善すべき点はないか」などと振り返るのが、まさにメタ認知の働きである。
     ゆるい職場では、厳しい指摘をしてもらえないため、自分の実力の現状がわからず、できないのにできたつもりでいたり、足りない点・もっと鍛えないといけない点があってもそのことに気づけなかったりして、いわゆる勘違い人間のまま成長できないといったことになりがちである。
     ミスをするたびに、それをはっきり指摘されれば、どういうところに注意すればいいかが分かる。それでもまた似たようなミスを繰り返してしまい、厳しく注意されれば「これはまずい」と思うため、注意すべき点が心に強く刻まれる。それによってメタ認知がうまく機能するようになる。
     厳しく注意されないゆるさは、決して優しい環境とは言い難い。自分のやり方のまずい点、改善すべき点に気づかないままになってしまうのである。それは優しい環境というよりも、むしろ冷たい環境というべき。
    ■富家美那子と宮前淳子は、小中学校の教員を対象として中1ギャップの認識についての調査研究を行った結果、小学校の教員も中学校の教員も、中1ギャップの要因が友人関係における困難にあるという共通認識があることが分かった。
    ■褒めて育てるということが奨励されるようになることで、なぜそこまでレジリエンスが低くなってしまうのか。それは元々日本の親は甘すぎるため、、甘やかすと子供をだめにすると世間で言われていることから、無理して厳しくしていたという日本の文化的な特徴があるからと言える。比較文化的観点からは、父性原理が機能している欧米に対して、日本では母性原理が機能しているとされる。父性原理とは「子供を厳しく鍛える機能」、母性原理とは「子供を優しく包み守る機能」。
     河合隼雄は、母性原理は「包含する」機能によって示され、父性原理は「切断する」機能によって示されるとする。そして、母性原理はすべてのものを良きにつけ悪しきにつけ包み込み、すべての子供を平等に扱うのに対して、父性原理はすべてのものを切断し分割し、主体と客体、善と悪、上と下などに分類し、子供をその能力や個性に応じて類別するとする。母性原理に従えば、子供の個性や能力に関係なく、我が子である限り、すべて平等に可愛いのである。そのような母性原理はその肯定的な面においては、生み育てるものであるが、呑み込みしがみつきして死に至らしめる否定的な面ももっている。一方、父性原理に従えば義務を果たしたり、能力を発揮したりするものだけを認めるのであって、義務を果たさなかったり、能力を発揮できないものは切り捨てざるを得ない。そのような父性原理は、強いものをつくり上げてゆく建設的な面を持つと同時に、切断の力が強すぎて破壊に至る面ももっている。河合は分かりやすいように単純化して、「我が子はすべてよい子」というのが母性原理で「よい子だけが我が子」というのが父性原理だとしている。
    ■ネガティブな心理の持つメリット
    ①ネガティブ気分は記憶をよくする
    ②ネガティブ気分は対人認知の正確さをもたらす
    ③ネガティブ気分は対人関係をよくする
    ④ネガティブ気分は説得力を高める
    ■ネガティブ気分は慎重になり、その慎重さが周囲に注意を払い、じっくり観察するという姿勢を促すため、目撃した出来事をよく覚えていたり、周囲の情景をよく思い出せたり、相手をしっかりと観察して正確な判断ができたりする。
    ■甘い環境ではレジリエンスは高まらない
     レジリエンスが高い人の生い立ちに関する研究では、育ちのプロセスで厳しい状況を経験した方がレジリエンスが高いという結果が得られている。過保護な環境下で育つと、困難に直面して傷ついたり混乱したりしながらも、なんとかして打開しようと粘り抜く経験が乏しいため、いざ厳しい状況に直面すると、どうしたらいいのかわからず、立ちすくんでしまう。そうしてみると「褒め育て社会」ではレジリエンスが鍛えられにくいといってよい。
     常に褒めてポジティブな気分にさせてもらっていると、ネガティブな状況に耐えることができなくなってしまう。ネガティブな気分を持ち堪える力がついていない。それは、いわばレジリエンスが鍛えられていないということになる。レジリエンスが高ければ、注意されたり叱責されたりしたとき、多少落ち込むことはあっても、自分の仕事への姿勢や仕事のやり方の改善にそれを活かすことができる。ところが、レジリエンスが低いと、注意されただけで立ち直れなくなるくらいに傷ついたりするため、パワハラを受けたなどと感じたりすることさえある。
    ■レジリエンスの高い人の特徴
    ①加点法的発想によって積極的に行動できる
     失敗に目を向け、失敗を避けようとするのが減点的発想、成功に目を向け、成功を追求しようとするのが加点的発想。加点法的発想を身に着けている人は「とにかくできることをやっていこう」「とりあえずやってみよう」という感じで積極的に行動することができる。そうした試行錯誤が窮状打開の道につながる。
    ②認知反応で気持ちの切り替えができる
     窮状に追い込まれたとき「さてどうすればいいか」「とにかく今できることをやっていくしかない」というように認知反応ができれば感情に振り回されて動揺することなく気持ちを切り替えて建設的な行動を模索することができる。
    ③ネガティブな出来事にもポジティブな意味を見出すことができる
     客観的に見れば相当に困難な目に遭っているにも関わらず、自分の人生を肯定的に受容し、前向きに生きている人たちの共通に見られるのは、ネガティブな出来事にもポジティブな意味を読み取ろうとする心理傾向である。
    ④本当の自己受容ができている
     自己受容というと、自分は素晴らしいというように自分を全面的に肯定することを指すと思う人が多いかもしれないが、そうではない。まだまだ至らない点が多々あることをも含めて未熟ながらも向上を目指して頑張っている自分を肯定する。それが自己受容である。
    ⑤失敗を恐れない
    ⑥結果に囚われすぎずプロセスを楽しめる
    ⑦負荷のかかる状況で頑張った経験がある
     レジリエンスの高い人は、これまでに負荷のかかる状況でもめげずに頑張り続けた経験があることが多い。逆境でもへこたれない人は自分は頑張り抜くことができるといった感覚を身につけているものである。心理学者のバンデューラは、「こうすればうまくいく」とわかっていても、だれもが実行できるわけではないことから、期待を「こうすればうまくいく」という結果期待と、「自分はそれができる」という効力期待に分けた考えた。この後者が自己効力感に相当するが、レジリエンスの高い人は自己効力感を身に着けている。レジリエンスの低さの背景に困難に直面するとすぐに諦める心理がある。粘ることができない。頑張り続けることができない。そこにも自己効力感が関係している。
    ■ストレスをもたらすものをストレッサーというが、仕事生活に伴う主要なストレッサーは過重労働と職場の人間関係と言われる。




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    2026年08月24日
  • 「指示通り」ができない人たち

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    仕事だけでなく人間関係、子育てでもかなり重要な一冊と思った。
    仕事ができないというのにも種類があり、それは能力だけではなく、メタ認知が大きく関係している。
    もしくは意識がどこかに向いてしまって記憶の保持ができなくなっていたり、さまざまな原因がある。
    自分で意識している自分自身と相手から見た自分自身のギャップについて知ることが、仕事を円滑に回すためにも重要である。

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    2026年08月11日
  • 絶対「謝らない人」

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    タイトルに惹かれて読んだ

    なんかこういう人いたな ーー って感じした

    『 もう私は謝らないから 』 みたいな

    感じのひといた気がする ‼️

    これから何があってもしっかりと謝ろう

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    2026年07月31日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    自己肯定感を無理やり上げようとするのは違うと思う。最近、自己肯定感を上げなさいって感じの主張が多くてモヤモヤしてたから読んだ。自分を無理やり全肯定するのではなく、いたらないところもあるがトータルこれでいいと思えるような生き方にしたい。いたらないところは認識して改善する努力をする。

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    2026年07月27日
  • なぜあの人は同じミスを何度もするのか

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    実生活でよく起こる問題が非常にわかりやすく説明され、よく理解できました。
    過去は変えられるという言葉がとても印象的でした。

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    2026年06月27日
  • 「さみしさ」の力 ──孤独と自立の心理学

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    自分がなぜ高校で孤独を感じていたのか、なぜ大学で孤独を感じていないのか、それを解明できた。個人的にバイブル的存在。

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    2026年06月09日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    本当の自己肯定感というものはどういうものなのか、また、なぜ日本人の自己肯定感が低いのかがよく理解できた。高くなくてもいいんじゃないか、と思えた。

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    2026年05月15日
  • 「すみません」の国

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    日本人が使う「すみません」とは、「自分が悪かったです。すべての罪は自分にあります」という意味ではない。謝ることで相手との関係について良好にするための潤滑油だ。そんなことが学べた。

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    2026年05月05日
  • 「指示通り」ができない人たち

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    具体的でわかりやすかった。実際にあったような話で、対策が書かれておりなるほどと思った。認知、メタ認知、非認知の3つ。読解力、振り返り、自律する力。つまり、読書による読解力が非常に重要ということとなる。読書の習慣による積み上げ、これが非常に後から効いてくる。歴史上、現在の哲人はすべからく読書家。改めて認識できた。きっとこの順番なんだろうな。読解力があることから、メタ認知して、自分を俯瞰し、ギャップを埋めるべく邁進する。こんな感じか。最終章が読み応えがあった。

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    2026年04月15日
  • イクメンの罠(新潮新書)

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    第一子が生まれた後で購入。
    同時期に読んだ「子供を呪う言葉・救う言葉」の内容が薄っぺらかったが、本作は中身が詰まっていて有意義だった。

    母性と父性のバランスの話が特に有用で、甘やかすだけでなく、試練を与えてそれを乗り越えたら初めて褒めるというのは重要だと感じた。
    いま思えば自分の両親も、バランスが取れていたのかも。

    江戸時代にも、親は子供を甘やかしていたという話は驚きで、どの時代でも変わらないんだなと思った。

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    2026年04月01日
  • すぐに「できません」と言う人たち

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    ネットで情報が流れてきて、早速、購入して読み始めました。悩める管理職の心に寄り添ってくれる一冊。すぐに「できません」と言う人たちに、どう向き合うとよいか、ヒントを沢山いただくことができます。大感謝!

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    2026年03月01日
  • 思考停止という病理

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    audible

    2026
    2/6(木)

    『思考停止という病理』
    櫻本博明

    考えることを人に任せて、長いものに巻かれて、「疑問」ということをやめてしまう。
    世界に対抗していくには、疑問に思うこと、「疑問」を言葉にして伝えていくことが大事なのではないかと思った。

    「批判されるのが怖い」
    「肯定されない」
    「頭ごなしに“だからお前はダメなんだ”と言われる」

    考えを口にする。
    否定され続けると、自分を改造しようと思い、思考を停止させる。
    それが本当に正しいのかと教えてくれた本。

    最近、自分の中の疑問や「?」なこと、「なんで」と思うことが多い。
    誰に投げたら答えが返ってくるのか。

    答えの返ってこない言葉に淋しさを覚え、思考停止する。
    相手の言うことに違和感を感じても、多くの人がその意見に賛成なら、私も賛成する。
    自分じゃなくなってしまう。

    相手の言いなりな私ができあがる。
    それが思考停止の罠なんだと思った

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    2026年02月26日
  • 思考停止という病理

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    私の好きな本です。どうして本を読むのか、思考停止させずに物事を考えるには何をしたら良いのかが、分かりやすく示されていると思います。自分の言葉で伝えられるよう、内容しっかり理解したいと思います。

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    2026年01月24日
  • 勉強ができる子は何が違うのか

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    勉強ができるかできないかは、単なる知能(認知能力)の差ではなく、「非認知能力」と「メタ認知能力」が大きく関わっていると説く本。

    まず、非認知能力は、自己コントロール力を中核とし、失敗や挫折をしても折れずに立ち直り、粘り強く取り組み続けるレジリエンス(回復力)などからなる。

    次に、本書が特に重視しているメタ認知は、「認知についての認知」とでもいうべきものであり、自分の認知活動を客観的にとらえる力である。
    本書によれば、メタ認知は大きく分けて「メタ認知的知識」と「メタ認知的活動」の2つの要素で構成されている。
    メタ認知的知識は、自分の学習を改善し、効率を上げるための戦略としての知識である。
    メタ認知的活動は、知的活動に対するチェックと修正のプロセスであり、「メタ認知的モニタリング」(自分の理解度や進捗を常に監視すること)と、「メタ認知的コントロール」(モニタリングの結果、まずい点があれば学習の進め方を修正すること)からなる。

    メタ認知の重要性は、例えば、成績が振るわない子は自分の理解度を過大評価しがちであるのに対し、勉強ができる子は「本当に理解できているか」を、ある程度客観的にモニタリングできるという点に表れる。
    また、メタ認知能力の向上にはメタ認知的知識を活用することが有用であり、本書では3頁にわたってメタ認知的知識が箇条書きされている。
    下記に「これは」と思うものを例示する。
    ・理解の確認に関するもの
     →教科書を読みながら自問自答し、重要な箇所では読むスピードを調整する。
    ・記憶の工夫に関するもの
     →丸暗記に頼らず、具体的なイメージを膨らませたり、図解や要約をしたりして意味を深く理解する。
    ・弱点の克服に関するもの
     →自分の苦手な箇所を明確にし、そこに重点的に時間をかける。
    ・アウトプットに関するもの
     →他人に説明したり、自分で問題を作成したりすることで、理解不足な点を浮き彫りにする。

    最後に、本書では、これらの能力を育む背景として、「読書習慣」の重要性が説かれる。
    読書は単に知識を増やすだけでなく、語彙力や読解力といった「認知能力」の基礎を作るものであり、特に小中学校時代の読書量は、将来的な読解力の高さと強い相関があると指摘されている。

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    2026年01月04日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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     タイトルを見て、面白そうな気配を感じて購入した。割と軽い気持ちで読み出したら、かなり参考になる新たな視点がもたらされた。
     本当の自己肯定感とは何か、ほめる教育は何をもたらすのか。自己肯定感に悩む子供にも、子供と関わる大人たちにも読んでほしい。

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    2025年12月09日
  • 「さみしさ」の力 ──孤独と自立の心理学

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     この本はさみしさの根源にあるものに注目している。榎本博明氏のさみしさに対する考え方を文学や哲学などから考え、その根源にあるものを指摘している。
     人生の在り方にも関わることが載っているので、寂しく感じていない人でも読んでみて欲しい。

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    2025年11月20日
  • 自己肯定感は高くないとダメなのか

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    自己肯定感を高めることばかり言われていることがまちがいであることを、欧米との文化差として日本人の謙遜や自己向上力、自己価値感情、コミュニケーション力など多くのことや著者自身の調査から明らかにしている。
     引用文献が全く書かれていないので、学生がそのままこれを利用して卒論を書くことができないのが残念である。

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    2025年11月13日
  • なぜあの人は同じミスを何度もするのか

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    記憶は思い出すときに再構成される。とてもタメになる本だった。全員が一読すべき。ーメタ認知。気分一致効果。想像と現実は思った以上に混同されやすく、想像力が豊かな人ほど記憶は揺らぎやすい。成功追及動機が強いか、失敗回避動機が強いか。4年以上前のことはいつの出来事だったか思い出しにくい。意味付け。

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    2025年10月26日
  • 「対人不安」って何だろう? ──友だちづきあいに疲れる心理

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    思春期の子どもや人間関係に疲れた大人にも薦めたい一冊。

    気にしすぎ、と一蹴されればそれだけのことを、丁寧に紐解いてくれます。

    欧米がマイペースな「自己中心の文化」(ここだけ読むと語弊がありそうだけど、どちらが良い悪いではないのは読み進めれば分かります。)なら日本は相手の気持ちや立場に配慮する「間柄の文化」。
    気づかいの応酬がお互いを否定せず、攻撃しない、穏やかで思いやり溢れる人間関係をもたらす。

    人を気づかうことを、「人に影響を受ける」というと否定的な印象になるが、「人のこ とを配慮できる」というと肯定的な印象になる。

    対人不安のおかげで人とうまくつき合っていける、という視点が大事だなと。

    自己主張するにしても、相手に配慮するにしても、目の前の相手に向き合わなければただのスキルみたいになってしまう。

    どちらの文化でも大切なのは「誠実さ」だと思いました。

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    2025年10月03日