榎本博明のレビュー一覧
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知性の向上には、認知能力(従来の意味での賢さ)とは別に、非認知能力とメタ認知能力が欠かせないと書いてあった。
自分の子供を賢くしようという気持ちはなく、息子が賢くなりたいなら改めて彼が読めばよいと思うので、自分を賢くしたい。
自己分析をすると、認知能力は凡庸で、非認知能力は少し低く、メタ認知能力がとても弱い。自分を客観的にみて、弱いところを強化できるようになりたい。
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非認知能力
未熟ながらかんばっている自分を受け入れ、自分で自分を励まし、自分を向上させようとする力
マシュマロテスト:1日我慢すれば1個報酬が増えると説明したうえで、我慢できるかどうかを図る非認知能力を判断するテスト。
メタ認知能力
自分の学習状況をモニターし、まずい点があればそこを改善する
これから何を学ぶのかを意識することで理解が進む
苦手なところをはっきりさせて、時間をかけて取り組むようにする
①どのような読み方をしたら理解が進むか
②どのように覚えれば記憶が定着しやすいか
③どのようにすれば頭の中で考えを整理することができるか(ごちゃごちゃから整理した状態にする)
④どのような点に注意すればうっかりした誤答を防げるか
⑤どのようにすれば重要な概念の理解が深まるか -
Posted by ブクログ
最近の子育てや教育のやり方とその弊害を著者の視点でまとめた本。
この本に書かれていることはなるほどと思うことが多かった。我が家のしつけは、今の日本の平均よりはおそらく厳しめなので、この本を読んでそれでOKだと思えたのでよかった。
教育は、一般論と自分の子供にそれが当てはまるかは別、ということを前提に、何が自分の子供及び自分たち親子に合っているか、試行錯誤するしかないように思います。
我が家は現在アメリカ在住。この本のP.203〜204)の内容には同意。
「アメリカには、褒めるけれど、言うことを聞かないのは許さないという親の厳しさ、能力を発揮できなければいくら頑張っても留年させると言う学校の厳しさがある。日本の場合、親も学校もそのように切り捨てる厳しさがなく、心理的一体感があるため、言葉で褒めることはせず、言葉だけは厳しくしていた。(中略) 結局、厳しさ抜きに褒めて育てるようになり、忍耐力も頑張る力も鍛えられず、自由ばかり尊重されすぎた結果、社会適応に苦しむ若者が少なくない。」
アメリカは州や地域によって教育の格差が大きいので、アメリカの教育には問題は山ほどあるが、アメリカできちんとした学校で教育を受けた場合、この本に書かれている、レジリエンス、非認知力、共感力など、社会で生きていくために必要なスキルが身につきそう。日本の小学校は、先生が保護者に萎縮しすぎていて勿体無い。 -
Posted by ブクログ
父親の子育て参加は賛成だが、母親が二人いるような参加の仕方はN.G.という主旨の本。
誤解を恐れずにいれば、「子育てには母性だけではなく、父性も必要で、父性が欠けた子育ては危険」ということだと思います。
「年齢差別」と言われるかもしれませんが、年齢的に、著者は、自分よりも一回り以上先輩、ということもあってか、父親の役割や母親の役割の決めつけが激しいように感じました。
が、子育てにおいて両親が果たすべき様々な役割とその分担、という視点で解釈すれば、「なるほど」と思える部分の多い本でした。
「日本はそもそも子どもに甘い」とか、「日本の子育てで父親の存在感が薄れたのは、主に戦後から(サラリーマンが増えたから)」とか、「ヨーロッパで『ほめる子育て』が注目されているのは、そもそもの子育てが非常に厳しいから」といったことを踏まえ、かつ、子どもの将来を考えて、子どもに接するようにすれば、子育てに関する流行に流されずに、子育てにあたることができるように思います。
そして何より、子育てに失敗はつきものですし、子どもは親の言うことを素直に聞くとは限りません。
失敗しても、それを反省して改善していけばいいですし、子どもが言うことを聞かなくても、あとになって子どもが理解してくれればよい。
そういった柔軟さと長い目が、子育てには必要、ということだと思います。 -
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ネタバレ前提として、
人生半ばまで無難に生きてきたけど、何か物足りない。
漠然と「むなしい」、と感じる人が対象かと思った。
(自分より恵まれた人生に対する嫉妬とそれを気にしてしまう自信のなさによる「むなしさ」、つまり『何しても自分はダメだ』的な「むなしさ」とは違う気がした。)
読みやすい文章かと思う。
要所々々でそうかもな、といった言葉が並ぶ。
P84-88で紹介される言葉たちとP114-119の内発的動機づけに関する実験、第5章が印象に残った。
自己実現(ありのまま自分らしく生きること)のために没頭出来る、感情が揺さぶられる能動的な趣味を持とう!
仕事だけに生きず、地域社会や若い人とも関わろう!
そう筆者は伝えたいのだろうと私は思った。
違うかったらごめんなさい。
忙しい諸氏は第5章だけでも読めば、(男性視点寄りな箇所もあるが)実践的な生きるヒントを得られるかもしれない。 -
Posted by ブクログ
2024/01/01
勉強ができるようになるためにはどうしたらいいのか、というとても大きな課題について書かれた本。
結局のところメタ認知能力を高めることや、そのための幼少期からの読書経験が大切なんだと言うことをいろいろな形で言い換えながら述べられているように感じました。
内容がどうもどこかで読んだことがあるなと思ったら、この人の別の本を読んでいたのが記録に残ってました。
メタ認知能力を高めること、というのは自分もその通りだなーと感じでいますが、自分の働きかけで果たしてどうにかなるものなのだろうかとも思ってしまいます。
こういう本を読む親御さんはそもそも教育に関心があるだろうし、教育に関心がないとんでもない親御さんがいてその子どもはやっぱり勉強に向かう姿勢そのものが成ってないのは本当にその通りだとも思います。
付け焼き刃の暗記による高得点で好成績を取るのではなく、そもそも根本的な「学力」をつけることって何なんだろうということを常に考えていかなきゃいけないなと思いました。 -
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ネタバレ苦手だった中高年上司を思い出すタイトルでセレクト笑
なんであんなに理不尽に怒るのだろう?と思って読み進めていくと、中高年が抱える心理的背景や、日本社会に蔓延る働き方の問題点、中高年男性の自殺率や生き方等、日本の文化の中で作り上げられた男性像がどれだけ彼らを縛り付けているか考えさせられるものだった。
[職場でお荷物扱いされ、家庭では軽んじられて居場所がない中高年男性は増えている。彼らは自信がないから他人の視線が気になって被害者意識が強まり、ちょっとしたことでも自分がバカにされたと思い激高する。唯一、自分が尊重される場が客という立場。最後のよりどのろである客の立場を軽く見られると、怒りが爆発して衝動を抑えられなくなるだろう]
[これまで外にあるものさしで自分を測って生きてきたところを、徐々に、内側のものさしに沿って生きていくように変化を迫られる世代じゃないかと思います。できることとできないことを整理して、できないことは静かに受け入れなくてはいけない。それに失敗すると、心の病にかかってしまうことも大いにありえます
中年期って、肯定してくれる人が1番いない時期でしょう?] -
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ネタバレ成人年齢の引き下げは成熟が遅くなり、寿命が延びているのになぜ行われたか。
兼業副業容認の意図は人件費削減ではないか。
簡保保険の不祥事は、分化の違いを踏まえずに成果主義を取り入れたことに問題がある。
日本は信頼社会、お任せ文化。
おせっかいな注意書き。天気予報でおすすめの洋服まで。駅のアナウンスが過剰。ものを考えさせない雰囲気。
本を読まないから、語彙が乏しい。
ネット社会は、幻想的万能感を持ちやすい。匿名性が保立てる。即時反応が可能=考える間がなく感情をむき出しにする。
生まれた社会の文化にふさわしい人間になる=社会化。
日本では自己主張を慎み謙虚でいる方がうまく生活できる。
アメリカでは説得力を磨き堂々と主張する。
日本の教科書では温かい人間関係、最後には誠意が通じる物語が多い(ニャーゴ、きつねのおきゃくさまなど)。性善説。
中国では逆(尻尾を振る狼、農夫と蛇など)
何のために勉強するか。アメリカでは自分の知識が増える、日本ではお母さんが喜ぶ、だれかのために。罪悪感に基づく達成への義務感=モラルマゾヒズム。
絶えず相手の期待を意識して裏切らないように行動する。
制空権がない中で大和が沖縄まで到達することはできない、と分かっていた。空気で突撃が決まった。
採否は空気で決まる。
日本ではお任せする方式になじんでいる。
寛容な態度で良好な雰囲気で相手の譲歩を引き出すことが日本流。
コロナで罰金ではなく自粛要請で大丈夫だった。
自粛でうまくいくことの功罪=本屋の営業を続けるか、自主警察が出現する。
県外ナンバーの車に張り紙がされる。県内在住者です、のステッカーまで出現した。
英会話は頭を鍛える勉強ではない。英語が学びなおしの一位。
小学校低学年から英語を始めることは効果的ではない。母語をしっかりしてからのほうが効果がある。言語は思考の道具でもある。
英会話は幼児期にできることを教えるだけ。文章を読むことは言語能力も鍛えられる。日本語への翻訳は国語力と英語力が必要。英語ができる子は勉強ができる子である理由。
実用性を重視して英会話を教えると英語力は低下する。
見ればわかる教材の功罪。スライドの功罪。ノートを取らない=スライドを配るから。
現代文は、論理国語と文学国語に分かれる。
知識は思考の邪魔をしない。知識と思考は双方向の関係にある。
ネットで得られる情報は答えではなく考える素材。
日本では認知的複雑性の高さに価値がある。多方面から見る習慣。反論しにくくなる。
欧米人は、自己主張しなければ生き残れない社会。薄っぺらな意見でも堂々と自己主張する。
日本人の礼儀正しさ、思慮深く不平不満を口にしない。お上にお任せ、謝罪すれば水に流す。
欧米ではうっかり謝ると責任がかかる。「アイムソーリー法」=患者が死亡したとき医師がアイムソーリーといっても、医療過誤の証拠にしないという法律。自己正当化が必要な社会。
日本では、非を認めているのに責めるのは弱い者いじめ、みっともない、粋ではない。世間体を気にする感受性がある。
日本組織は空気で動いている。コンプラ重視は運用面で属人志向が入り込む。
2016年の大統領選では、イギリスのコンサルティング会社が、Facebookの個人情報を不正利用してトランプ当選の後押しをしたといわれる。
マニュアル主義の功罪。
脱知識偏重教育の弊害は知識がなくて視点をもてないこと。指示待ち人間や承認欲求に振り回される。思考停止に向かっている。
知識を高めることと思考は矛盾しない。知識の吸収は思考力を高めることに必要。
本を読むと情報収集だけでなく素材が活性化せれる効果がある。
グループワークよりも知識の吸収が必要。
考えることの苦痛=昔は外に出ると考える以外にできることはなかった。
考えることは魅力的な娯楽。