【感想・ネタバレ】薄っぺらいのに自信満々な人のレビュー

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ネタバレ

自分の能力に向き合っているのかいないのか、聞いている側が愕然とするような大風呂敷を広げる人。ある仕事や物事の経験がどのくらいあるのかは不明だが(たぶんほとんど経験がない)、わかった風の口をきく人。(またこれが、取り組もうとしている仕事や物事を全力で否定してくるとタチが悪い。)

・・・なぜ、そんなことが起こるのか?

不安を感じないからである。または、不安を感じる能力がないからである。できる人ほど不安を感じ、より良い方法を突き詰めていき、その向上心は止まることを知らない。

・・・成程、合点がいった。

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2022年03月28日

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誠実に生きる人の心を後押ししてくれる良書。本書は、タイトルの通り、能力が低いにも関わらず、自信たっぷりな人たちの特徴を説明するもの。どうも、身の回りに該当者が多い気がして手に取った。私は日頃から、能力が低い人は、能力が低いという事実を認識するところに一番のハードルがあると感じていたのだが、それに対するエビデンスは持ち合わせていない。本書を通して、私の感覚は間違っていなかっことがまず分かり、一歩前進できた。次は、能力が低い人にそれを自覚させ、能力を高めていくために、何をすべきかを学びたい。

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2021年11月15日

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■仕事のできない人は物事を深く考えないから不安にならない。仕事ができるようになりたかったら不安を感じるほどに物事を深く考える習慣を身につけなければならない。
■ものの見方が単純な人が陥りがちなのがヒューリスティック思考。
 ヒューリスティック思考とは頭の中の情報処理を極度に簡略化する思考法のこと。何か判断する際にもあらゆる情報を入念に検討するということをせずに断片的な情報や特定の情報だけに反応して直感的に素早く判断する。本人はちゃんとした判断をしているつもり。
■ポジティブ思考とネガティブ思考をうまく切り替えていくことで建設的な方向に積極的に向かっていくことができる。
■楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。JALの立て直しに成功した稲森和夫氏。
■相手の攻撃を緩めたり自分の傷つきを和らげたりするために消極的にアピールをすることを、心理学では防衛 的自己呈示という。
 防衛的自己呈示とは自分が不適切な行動をとってしまった場合や期待どおりの成果を上げられなかった場合、あるいは万一そのような事態が生じた場合のための予防策として相手から向けられる否定的印象をできるだけやわらげるために行うもの。
 その中の一つにセルフ・アンディキャッピングがあるが、これは自分にはハンディがあると強調したり実際にハンディを作り出したりして、失敗したときの傷つきを和らげようとするもの。
 いわば「できないアピール」によって万一思うような成果が出せない場合にネガティブな評価を受けるのを免れようとするもの。
 テスト前の「全然勉強していない」アピール。
■若者は一人でいられない。コミュニケーション力の勘違いが横行し絶えず群れていないと不安といった感受性が若い世代に広く浸透している。
■達成目標には「学習目標(習得目標)」と「業績目標(成果目標)」の二種類がある(ドゥウエックの達成目標理論)
・学習目標とは何か新しいことを理解したり習得したりできるように自分の能力を高めたいという目標のこと
・業績目標とは自分の能力を高く評価されたい、あるいは低く評価されるような事態を避けたいという目標のこと
・学習目標を持つタイプは自分の能力の向上や成長を求め、業績目標を持つタイプは自分の能力に対する評価にこだわる
・学習目標を持つタイプはその部署で必要とされる知識やスキルを積極的に獲得して能力を高めたいと思う。そのためあらゆることに積極的にチャレンジして学ぼうとする。能力を高めること成長することが目標となっているため慣れない仕事でも自信のない仕事でも「これも勉強だ」「良い経験になるはず」「成長するチャンス」と思って積極的にチャレンジしていける
・業績目標を持つタイプはその部署で能力を評価されたいできない人物と評価されたくないと思う。そのためできそうなことには積極的でもできないかもしれない思うと躊躇する。人から有能とみられること、無能とみなされないことが目標となっているため慣れない仕事や自信のない仕事に対しては自己防衛的な思いが頭をもたげどうしても逃げの姿勢をとりがちとなる。
■「自分が本当に進むべき道は無理に急いで求めようとしても無駄である。新しい気づきと将来の活動への指針が得られるような自己との対話は向こうから自ずとやってくるのである。例えば静かな自然の中で沈黙にひたり、静寂に身を任せているとき、あるいは音楽に耳を傾けているとき、自分自身の気持ちに正直に伸び伸びと文章を書いているとき、自由に絵を描いているとき、あるいは自由に身体を動かし、リズムをとってダンスをするときのように肉体が解放されているときに、それは私たちの許をふと訪れてくる。これから自分が歩んでいく方向やこれからの活動に対する指針は自分自身との対話を経て初めて明らかになっていく」ムスターカス著「愛と孤独」

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2021年11月13日

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認知的複雑性:多面的にみることができるか?
一面的説得法と両面的説得法は使い分ける

京セラ稲盛氏
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
ポジティブ思考とネガティブ思考を切り替えるか、人材をうまく配置すること

できるアピールのつもりが痛い人アピールになってしまう皮肉
できる人は上方比較、できない人は下方比較

嫌われることを恐れて崩壊する上司アイデンティティと親アイデンティティ
仕事の進捗確認で余計な説明をする部下は評価不安がつよい

物事を複眼的にみることが、視野を広げ、自分の世界を豊かにしていくことができる

できる人間は、人からの評価でなく、自分なりに納得のいく評価基準をもとにがんばる
業績目標より、学習目標をもつ。学習目標をもつと、上司や環境に振り回されない。
親に反抗することで自分ができてくる。反抗できなかった人は自信がなく依存的になり、魅力的でない。
創造的な仕事をするひとは孤独な時間をもっている。人と一緒にいるときは、意見をもらい、別の視点でチェックできるが、発想を練ることはできない。今、求められているのは、まさに、一人でいられる力だ。

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2015年09月22日

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題名に合う人が想像出来たので、内容が理解しやすかった。
自身も人に言える立場でないことを弁えて、今後も仕事に励みたい。

執筆されている内容は若者〜高齢に至るまで全ての人に当てはまることだと自身は感じた。

業績目標よりも学習目標を持つ、この考え方は職場以外のどんなスキルを磨く上でも大切。

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2022年09月06日

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今時のコミュ力について知ることができるとともに、コミュニケーション能力について再考させられた。
意識高い系と仕事できる風という表現が面白いとともに、自分もそうなっていないだろうか?と恐ろしくもなった。

注目点
・説明責任を意識する。

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2018年11月12日

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自分が平均以上だと思っている人が7割以上。当然、数学的にありえない。
認知的複雑性の話や、そもそそもコミュニケーション力ってなんなのよから、SNSやスマホが手放せないのってコミュ力じゃないよね、という論を展開する。
実に判りやすい。
人の価値観の均質化、深く思考することなく、場と空気と他者の目が最重要される状況は問題がある。
あれ?
後半だけ言葉にすると、ものすごい、日本っぽい?
本質的な違いはある気がするけども。

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2015年11月15日

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不安を抱かず謎に自信満々な人、意識高い系、人の目を気にして注意できない評価不安な大人、群れる人とSNS、コミュ力信仰など、今の日本人と日本社会について書かれた本。納得させられる。

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2015年08月24日

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これ、自分やん。と思わず手に取った一冊。実際に読みながら笑ってしまうくらい自分に当てはまっていた。そういう人間に見られるのは嫌なので、意識しよう。

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2015年07月12日

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決めつけてる感のある文章だなという印象を持ちました。
でも内容は、なんとなく私の中でモヤモヤしている事を言葉にしてくれていると感じました。
思い当たることもチラホラあったりして…
気をつけなければ…

何かを決める時は、なぜそういう事をするのかという説明責任を意識する事。
上方比較を意識する事。
後この2つは気をつけて意識していこうと思います。

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2015年06月27日

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部下に対してもそう思っていたが、実は自分もそうであると気づいていたタイトルだったので、手に取った。

普段自分も思っていることを、明文化してくれていて、そうだ。そうだ。と思いながら読んだ。
ただ、皆さんが感想を書いている通り、そういう人たちに対してどう対応が良いのかも知りたかった。


できる人:不安を感じることが対応力の向上につながる。
できない人:自信があり、自分の無能さに気付かず〝わかったつもり〟〝できるはず〟と思っているため、なかなか成果をあげられない。


仲間と常に群れる人ほどストレス耐性が低い。
何かあるとすぐに仲間に愚痴をこぼす、相談する。これはコミュニケーション力ではない。身近な相手に依存しているだけ。自分のことを、持ち堪えるこたができないだけ。自分1人で、持ち堪えられる容量を大きくすることが課題。


自分と合わない人と判断したら関わろうとしない。どちらかが正しく、どちらかが間違っていると言う感覚でいると、異質な存在を認めることができない。認知複雑性が低いのだ。


目標より学習目標を持つ。

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2024年02月25日

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ポジティブすぎる人に限って、知識や物事の理解に深みがない。つながる力より、一人でいられる力の方が、今強く求められるのではないか。「できる人」ほど日ごろの自分の行動スタイルに対して絶えず疑問や不安を感じている。

著者の言う薄っぺらいのに自信満々な人って、おおよそ何割くらいの人が該当するんだろうか。どこにでもいるのか、偏在するのか、もしくは誰もが持つ性格の一部なのか。過去と比べて変化した、今の時代の傾向なのだろうか?

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2019年12月18日

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スマホが話せない、深い思考が出来ない、というのは若者でない自分も当てはまってるとおもう。でも、SNSで見捨てられ不安は無いし、ほんとに大事な友達はもしSNSなくても繋がり続けるってわかってるから大丈夫かな。元々この本を選んだ理由、部下がまさに、自分のことを理解する能力が低いので自己評価が高い、の解決策は見つけることが出来なかった。むむむ。

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2018年05月04日

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自戒も込めて手に取ったが、なるほど身近に結構いる感じの人種が見事に描かれて可笑しかった。前半のポジティブ思考を否定するあたりは興味深い。熟考したり継続して自分のモノにした知識や意見は信用できるし、自分も常にそうありたい。

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2017年10月08日

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ただの思ったことではなく、心理学的な視点から書かれているので説得力があった。気になったワード:防衛的悲観主義

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2017年10月28日

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ポジティブシンキングをあまり手放しで肯定しない方が良い。ということが書いてある本。

内容がない人が無意味に自信満なのは自省の念がないだけで、ポジティブシンキングの良さがまったくない。確かにその通りだが、人の性格は簡単に治るわけでもないので、では、そういう人をどう指導すればよいのでしょう?という答えが書いてあると良いのでは。

ざーと速読してポイントポイントで情報や考え方を吸収すると良い本。すこしお小言風なのが読んでてつらいところ。

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2017年02月11日

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ネタバレ

題名に惹かれて読んでみた。
前半はとても興味深かった。
「能力の低い人ほど自分を過大評価しやすい」
他、
「経験への開放性を高めるためカウンセリングを行う」
「業績目標より学習目標を持つ」
自分を理解するっていうのが人生をつらくないよう生きるコツなんだろうか。

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2016年06月14日

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んー。いるよ、いるよね、そーゆー人。
なるほど、そーゆー風だから、そーなってるのね。
…でも、その人達にどう接すればいいのかわからない。そこらへんのヒントが欲しかった!
自分で考えろってことかぁ。

とりあえず、自分にも当てはまる部分がありそうなので気をつけようと思う。

あと、甘えとはどういうことか、具体的に分かったのは収穫。

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2015年09月23日

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