榎本博明のレビュー一覧
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最近の子育てや教育のやり方とその弊害を著者の視点でまとめた本。
この本に書かれていることはなるほどと思うことが多かった。我が家のしつけは、今の日本の平均よりはおそらく厳しめなので、この本を読んでそれでOKだと思えたのでよかった。
教育は、一般論と自分の子供にそれが当てはまるかは別、ということを前提に、何が自分の子供及び自分たち親子に合っているか、試行錯誤するしかないように思います。
我が家は現在アメリカ在住。この本のP.203〜204)の内容には同意。
「アメリカには、褒めるけれど、言うことを聞かないのは許さないという親の厳しさ、能力を発揮できなければいくら頑張っても留年させると言う学校 -
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父親の子育て参加は賛成だが、母親が二人いるような参加の仕方はN.G.という主旨の本。
誤解を恐れずにいれば、「子育てには母性だけではなく、父性も必要で、父性が欠けた子育ては危険」ということだと思います。
「年齢差別」と言われるかもしれませんが、年齢的に、著者は、自分よりも一回り以上先輩、ということもあってか、父親の役割や母親の役割の決めつけが激しいように感じました。
が、子育てにおいて両親が果たすべき様々な役割とその分担、という視点で解釈すれば、「なるほど」と思える部分の多い本でした。
「日本はそもそも子どもに甘い」とか、「日本の子育てで父親の存在感が薄れたのは、主に戦後から(サラリーマン -
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ネタバレ前提として、
人生半ばまで無難に生きてきたけど、何か物足りない。
漠然と「むなしい」、と感じる人が対象かと思った。
(自分より恵まれた人生に対する嫉妬とそれを気にしてしまう自信のなさによる「むなしさ」、つまり『何しても自分はダメだ』的な「むなしさ」とは違う気がした。)
読みやすい文章かと思う。
要所々々でそうかもな、といった言葉が並ぶ。
P84-88で紹介される言葉たちとP114-119の内発的動機づけに関する実験、第5章が印象に残った。
自己実現(ありのまま自分らしく生きること)のために没頭出来る、感情が揺さぶられる能動的な趣味を持とう!
仕事だけに生きず、地域社会や若い人とも関わろう -
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2024/01/01
勉強ができるようになるためにはどうしたらいいのか、というとても大きな課題について書かれた本。
結局のところメタ認知能力を高めることや、そのための幼少期からの読書経験が大切なんだと言うことをいろいろな形で言い換えながら述べられているように感じました。
内容がどうもどこかで読んだことがあるなと思ったら、この人の別の本を読んでいたのが記録に残ってました。
メタ認知能力を高めること、というのは自分もその通りだなーと感じでいますが、自分の働きかけで果たしてどうにかなるものなのだろうかとも思ってしまいます。
こういう本を読む親御さんはそもそも教育に関心があるだろうし、教育に関心がない -
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ネタバレ苦手だった中高年上司を思い出すタイトルでセレクト笑
なんであんなに理不尽に怒るのだろう?と思って読み進めていくと、中高年が抱える心理的背景や、日本社会に蔓延る働き方の問題点、中高年男性の自殺率や生き方等、日本の文化の中で作り上げられた男性像がどれだけ彼らを縛り付けているか考えさせられるものだった。
[職場でお荷物扱いされ、家庭では軽んじられて居場所がない中高年男性は増えている。彼らは自信がないから他人の視線が気になって被害者意識が強まり、ちょっとしたことでも自分がバカにされたと思い激高する。唯一、自分が尊重される場が客という立場。最後のよりどのろである客の立場を軽く見られると、怒りが爆発 -
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ネタバレ成人年齢の引き下げは成熟が遅くなり、寿命が延びているのになぜ行われたか。
兼業副業容認の意図は人件費削減ではないか。
簡保保険の不祥事は、分化の違いを踏まえずに成果主義を取り入れたことに問題がある。
日本は信頼社会、お任せ文化。
おせっかいな注意書き。天気予報でおすすめの洋服まで。駅のアナウンスが過剰。ものを考えさせない雰囲気。
本を読まないから、語彙が乏しい。
ネット社会は、幻想的万能感を持ちやすい。匿名性が保立てる。即時反応が可能=考える間がなく感情をむき出しにする。
生まれた社会の文化にふさわしい人間になる=社会化。
日本では自己主張を慎み謙虚でいる方がうまく生活できる。
アメリカで -
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【背景】
①なぜ読むか
以前、この本の要約を読んで記憶に残っていた。
②何を得たいか
日本社会の“上っ面”な人間関係の一要因を考察するきっかけ。
③読後の目標
身近な人間関係への応用。
【著者】榎本博明
【出版社】PHP新書
【重要語句】
やさしい、厳しさ、閉塞感、友達、ほめる、タテマエ、「間柄の文化」、レジリエンス
【要約】
【メモ】
ほめる≠やさしさ
留年はかわいそうなのか
【感想】
書かれたのは2016年。現状との若干のミスマッチは否めない。むしろ、当時の状況を示す指標としては参考になると思った。
また、この本は、若者批判によりがちではある。社会人歴数年の私から言わせてもらえば、年上の