あらすじ
●なんでそうなるの?
自分の力量に気づかず、「できる人」のようにふるまって迷惑をかける人、取引先に一緒に行っても、まったく違う理解で物事を進めてしまう人、状況の変化に対応できず、すぐにパニックになってしまう人、そもそも「指示通り」に動くことが難しい人……。そういう職場にいる人たちを紹介しながら、その改善策も一緒に考えていく本。
そういう人たちの深層心理を理解することで、改善策にも近づくことができる。様々なケースをもとに、心理学博士の著者とその上司の会話で文章を展開。
●周囲にこんな人はいないだろうか?
アドバイスを意地悪と受け止める/自分はできる社員と思い込んでいる/すぐにパニックになる/評価してもらえないとすぐヤケになる/「指示通り」に動くのも難しい/すぐに記憶がなくなる/意欲が空回りする など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こんなに付箋紙を貼りまくった本は久しぶり。
主に部下の問題に悩んでいる管理職と、その悩みにアドバイスをする会話という形式で文章が成り立っていて、まるでマンガを読んでいるようにスラスラ読めました。
読書の効用が、多く語られていました。自分以外の視点を取りこむことができるようになる。読解力が高まり、自己認知、メタ認知がうまく機能するようになる。「わかったつもり症候群」からも脱出できる。
スマホが近くにあるだけで、気にしないようにという努力で脳のエネルギーが割かれて、認知能力が低下し、課題遂行能力が落ちることはさまざまな実験で証明されている。おそろしい~。
自分の思いを人に伝えるには、思いを言葉にしなければならない。言語化が苦手な人は、普段からそう言い合える人間関係をもっていないことが多い。
仕事や勉強で頭を使うのは、認知活動。それを振り返って問題点を把握するのが、メタ認知。自分自身で、長所や短所を振り返ると良い。それができないと「わかったつもり症候群」に罹る。
能力の低い人ほど自分の能力を過大評価する傾向がある。最上位の能力グループは、むしろ自分をやや低めに見積もる。
自分の情けなさを嘆く人は、嘆くことでスッキリさせている。何の解決にもなっていない。
アメリカ人は自分自身のためにがんばるのに対して、日本人は人のためにがんばる傾向が強い。それを利用して、管理職は部下に期待していることを伝えてモチベーションアップにつなげればいい。
「たいしたことじゃない」「こんな人もいるんだな」と心の中でつぶやけば、怒りが鎮まる。嫌な相手も「弱い犬ほどよく吠える」など上から目線に立っていればいい。
コミュニケーション力を高めたいなら、聞き上手を目指すべき。相手から好感を得る。
あらゆる面で参考になりました。
Posted by ブクログ
モヤモヤしていたことが整理できてよかった。コミュニケーションは、単に感じがいいだけでなく、論理的な考えも含まれるという記述は印象的。
もちろん、自戒として意識していきたい。
Posted by ブクログ
職場にいる今イチ使えない人材に対して悩んでいる管理職におすすめ。
【概要】
●人材に対する管理職の大きな勘違い。
●認知能力・メタ認知能力・非認知能力の問題
●各能力の改善
【感想】
●管理職側の視点から困った人材を分析した本である。さまざまな人材例が示されているが、これほど的確に分析された本は他にないのではないかと考える。自分がいる組織にはこの本に記されている事例に当てはまる者が多数いることに驚いた。ただし、それぞれの改善策をとることが可能か、若しくは改善策に効果があるかについては疑問があるものの、参考にすることはできる。
●人にはそれぞれの異なった世界が構成されているため管理職が勘違いしやすいことについて理解することができた。
Posted by ブクログ
実際の現場で出会う、困った人とその対応方法を具体例を用いて解説した書籍
幸い、自分が出くわすような場面ではなかったが、何を訓練させるべきか上司目線で書かれている点は役立つのではと感じた
Posted by ブクログ
今の私には、大変参考になった。
指示通りにできないのは、読解力が無く指示を理解できていないのかもしれない。経験を次に活かせないのは、自分を客観視できず、どう改善すべきかを考えられないのかもしれない。
悩んでいたことに対して、解決のためのヒントをもらえた。
Posted by ブクログ
人に気持ち良くしてもらって当然
という感覚の人がいることは発見だった。
解決策は特攻薬ではなく、
地道にその人の能力を
鍛えていくことが主に書かれてあった。
会社に入ってどうせ鍛えないといけないなら
学生のうちに鍛えてあげた方がいいかもと思う。
褒める教育が良くないのか。
いや、そもそも社会が変わっていないのに
教育を変えてしまったことが問題なのか。
褒める教育を受けた人が社会に出ることで、
今よりポストが上がって
発言力を持つようになれば
社会が変わるのか。
海外の文化を取り入れるときは
教育だけじゃなく、
ビジネスについても取り入れないと、
齟齬が起きるのかもしれない。
Posted by ブクログ
職場の上司にすすめられて読んだ。「いろんな人が出てくるから、面白いと思うよ」と言われて。
読んでみると、自分が感覚的に理解していたことが、ちゃんと知識として言語化されていて驚いた。
「こういう人って、なんでこうなるんだろう?」と日々感じていた疑問に、脳の特性や認知のしくみという“裏側”から答えてくれている感じ。
経験則だけに頼っていた部分に、地図や説明書が加わったような読後感だった。
特に印象的だったのは、「できない人」に対して怒ったり諦めたりする前に、まず“前提”を見直す視点。
反省したり、読んで考え直したり、そういう地味な行為の積み重ねが、実はすごく大切なんだと再認識した。
よく半期に一回、立てた目標を上司(本をすすめてくれた上司より上の人)と振り返ることがあるけど、振り返りって思ってる以上に大切な時間なのでは?それをわかって部下と振り返ってる上司どのくらいいるのかな?
職場はいろんな人がいて、ちょっとした“人間動物園”みたいだなと感じることもあるけど(笑)、この本は、その中で「どんな生態なのか」「どう関わればいいのか」を知るための図鑑のようでもあった。
しかも一方的に分析するだけじゃなく、「自分もその一部かもしれない」と気づかせてくれるところが、ちょっと優しい。
人の行動にイライラしがちな人も、逆に「なんで私ってこうなんだろう…」と悩んでいる人も、きっとヒントになる本だと思う。
Posted by ブクログ
この本で得たいこと・背景
この本で得たいことは「メタ認知」と「ミスに対して指示した対応策を実践せず同じミスを繰り返す後輩への接し方」だ。
気づき
読み進めていくうちに、自分が後輩に対して思っていたように、上位者が自分に対して思うところが少なからずあったのでないかと省みるようになった。
仕事外でも通ずるものがあり、コミュニケーションの本として読むにも良いと感じた。
TODO
自分とは別視点で物事を見られるように、読書を通じてその力を養う。
恋人との関係で感情的にならないように、セルフトークを使う。
Posted by ブクログ
メタ認知に関する章は、仕事をする上で参考になる内容だった。自分は今どんな状態か、何ができて何ができないのか、どうしたら改善できるか、自問自答して、メタ認知力をつけたい。
読書中に思っても、いざ仕事となると全く意識できていない時が多いのがこれまで。
普段からどう意識して実践するか自問自答する。
Posted by ブクログ
さらっと読めます。
事例→対応方法の繰り返しで進んでおり、個別の事案に関して、ああこうすれば良いのかとふむふむとなりました。
まー、最終章まで、読めば身の振り方がわかり、どのように振る舞い、どのように考えれば良いのかよくわかりました。
Posted by ブクログ
こういうのと氷河期世代とが隣り合わせなのが見えてしまうのが今のしんどいところ。棲み分けられない。ジョブ雇用になったらどうにかなるようにも見えないし。
Posted by ブクログ
自分ができないことを嘆きつつ、成長しないというのがまさに私のことを言っているのかと思った。
反省して振り返る力が足りないのかもしれない。
あと、人に吐き出してスッキリしてしまうことで、満足している節はある。
自分には何が足りていなくて、どう行動すればできるようになるのかを考えながら仕事していきたい。
Posted by ブクログ
なんでできないんだ?!やる気がないからか?!と思ってましたが、他の人達も同じように悩んでいて安心しました!
できない=やる気がないではなく、能力が足りない、とと置き換えて感情的にならずステップを用意しようと改めて感じました。
Posted by ブクログ
人は論理的に、経験に沿って、よく考えて話しているとは限らない
つまり、自分が思っているより人はバカだし、相手もそう思っている
相手の感情を理解して、相手は何が欲しいのか想像する
知識、事象はある
言語化して、自分のものにしようとしていない
自分も然りである
Posted by ブクログ
世の中には、周りの期待通り仕事が出来ない人がいる。具体的にどう言う事が出来ないのかを多数の事例を示して説明し、何が足りないのかを説明されている。
色んな事例を見たが、正直そんな人いるの?と言うぐらいレベルの低い事例も多数あり、世の中色んな人が居るという事実を再認識できた。
認知能力、メタ認知能力、非認知能力のいずれかが欠けていれば残念な人になる可能性が高い。自分が残念な人認定されないよう、日々能力改善に取り組んで行きたい。
Posted by ブクログ
職場の部下から勧められて読んだ。んー。わかる。わかるけれども。EQを鍛えるには、言葉で相手に伝えられるようになるには、読書を勧めよう、って、単純すぎないかなあ。そんなこと言われなくても、本を読みたかったら、とっくに読んでるでしょ。そして、本を読んでても、職場で、有能な人とは限らないでしょ、とか思っちゃう。
Posted by ブクログ
良書。
現代、文書の理解が不十分な人がおられるようだ。私の周りにはいないので経験がないが。
こういう人だとわかれば対応の仕方もあるのかと思う。
Posted by ブクログ
ミレニアム、ゼット世代の新人育成マニュアル
認知ができない、メタ認知ができない、非認知能力がたりないに分けて解説してある。
しかし、こちらが我慢して教えてやるばかりで『何が足らないのか』自分で気づくようになるのか?
その次の世代が不安。もう我々は引退してるけどね。
Posted by ブクログ
私は妻から良く「なんで言われたことを言われたようにできない」と家庭内で言われて揉めることが多々ある。(仕事ではあまり無い、、、と私は思ってる)
そんな時、そのまんまのタイトルの本が本屋にあったので手に取った。
という事で指示どおりができない人の立場から読んだ。
なるほど、確かに自分にはメタ認知能力と非認知能力が足りてないようだ。
注意される事を鬱陶しいと感じ、素直に受け止められなかったのは事実。
少し自分を客観視できるようになったと、思いたい…
が、普通にこういった人達に悩まされている人が読んだ場合、指示どおりにできない人の生態を知ることはできてもあまり改善策に結びついて無かったように感じた。
問題がある側の人の能力不足は読書で鍛える、などとあるがおそらくそれらの人達はそんなアドバイス聞かないだろう。
第三章の「非認知能力の改善が必要な人」の章は、ほとんどが相手の言いなりになるしかないと受け止めざるを得ないような内容で、根本的に解決しないんじゃないかなと正直思った。
あと、「今時の若者は〜」なZ世代の取り扱いについて書かれているようだが、我々おっさん達にもいくらでも当てはまるし、自分が正しいと思って長年やってきたおっさん達の方がタチが悪そうだとも感じた笑
Posted by ブクログ
指示通りにできない=仕事の効果が上がらず 仲間 客とのコミュニケーションが上手に取れない
仕事の成果 結果が上がらないという意味あり
取り上げられているのは Z 世代という若者たちを対象にしているが他の人たちも十分 当てはまることだろう
できない理由としても ランク分がある 認知不足 非認知 メタ認知 不足
理由と対策も挙げられているがなるほどと納得してしまうほどである
本書の進行の峠 書き方は 例をあげ 具体的な会話の内容で進行していく
管理者と相談者であるが 語り口 話している内容であるが繰り返し 相手の言葉を使って話すると効果が上がるものだ
じっくり時間をかけて読んだ
とても分かりやすい応用もできそうな感じがする
コンサルタント業は予想外のやり方があるのには驚いた
Posted by ブクログ
こういう人いるよねーっていう本。教育法なども書いてあるが、改善に必要なメタ認知能力などはすぐに身につけられるものでもないため、困ったねぇで終わってしまいそう。
Posted by ブクログ
具体例がたくさん載っており、その改善策も書いてありましたが、いろんなパターンが一括りにしてあり、もう少し丁寧な解説が知りたいと思いました。同僚ではなく、部下を育てたい上司の人向けの本かなぁと思いました。
Posted by ブクログ
職場で口頭連絡も紙面連絡も通らず、「なぜ?」と思うことが多くなってきた時に打開策があるかもと手に取った一冊。
読んでみて、社会の中にもこういう人たちが増えていることを知る半面、その過程に関わる私たちの責任も大きいのではないかと反省。
大人にではなく、子どもたちに今の段階でできることがたくさんあると気づきを得られました。
認知能力(知能能力)、メタ認知(振り返り力)、非認知能力(自己コントロール力)を高められるように工夫を積み重ねていきたい。
※もちろん、大人からでも高められます!
私は自己コントロール力を強化していきたいです。
会話調で進んでいくので読み進めやすいものの、手立てを講じた後の変容については触れられていなかったので、そこまで追跡調査してほしかったのはここだけの話w
Posted by ブクログ
こうしてねと伝えたつもりでも伝わらないのは、受け手の側に問題があることもある。相手の受け取りやすい方法で伝えていく必要があることを再認識。事例ごとに分かりやすく書かれていて理解しやすい。
Posted by ブクログ
自身に当てはまる項目がいくつかあり勉強になった。しかし、文章の流れででてくる正しい人Aの意見が必ずしも正しいと思えないため、一部理解しづらくも感じた。
Posted by ブクログ
本書に紹介されているイマイチな社員の例を読むと唖然とする。自社の環境を見ると指示待ち社員でも、指示すればできることだけ良しとしなければならないのだと逆説的な安心感を持ってしまった(笑)。
著者は、紹介されているイマイチな社員を教育によって改善できるというが、読書習慣をつけさせて認知能力を鍛えるなど、そこにかかる時間を考えると非現実的で、採用段階でいかにこうした基本的な能力の有無を見極めるかが重要ではないか。
Posted by ブクログ
なぜ「指示通り」ができないのか?
①認知能力
②メタ認知能力
③非認知能力
3つの点から、具体的な事例を挙げて解説しています。
事例については会話形式(相談者と著者のやり取り)で分かりやすく、読みやすかったです。
上司や同僚の言動・行動への解像度を上げたい、そして自省と学びのために読もうと手に取りました。
「指示通りができない」と一口に言っても、原因も結果も個人や環境により様々です。
何でもかんでも、仕事ができないから・性格が気に食わないから…と言って、頭がおかしいとか発達障害だとか陰口を叩くような人にはなりたくないものですね。
とは言え、どうしようもない場合はあるので、そのときは人事や経営者の判断を仰ぐしかないと思います。
Posted by ブクログ
新聞の広告で見かけて読んでみた。
聞き取り調査が冗長的で、もっと簡潔にまとめたほうが読みやすい。
単純に認知能力が低いのは比較的改善しようがあるけど、非認知能力が低いのはなかなか難しそう。
Posted by ブクログ
コミュニケーションギャップがひどい。
まともな対応ができない。
認知能力が無い。
記憶力が無い。
パニックに弱い。
定型文が無いと対応できない。
話が回りくどい。
指示が理解できない、覚えられない。
言語化できない、
理屈が通じない
意欲が空回り、
アドバイスを意地悪と受け取る
仕事ができるつもりでいる、
同じミスを繰りかえす、
改善が無い、
雰囲気のせいにする、
勉強しているのにできない、
主観的判断しかできない、
欲が無い、
落ち込みやすい、
感情的になる、
やけになる、
注意に反発する、
コミュニケーション力があっても交流ができない、
人と接するのが苦手、
認知能力を鍛える=基礎力読解力調査の問題をやらせる。
メタ認知能力を鍛える=振り返る力、勉強ができるのは振り返る力があるから。
抽象的概念を理解できるか。
非認知能力を鍛える=心の知能指数EQ。自分を動機付け、挫折しても頑張れる力。
子ども時代の自己コントロール力が将来を左右する。感情をコントロールできるか。