榎本博明のレビュー一覧
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こんなにわたしが思ってたもやもやをある意味形にしてくれている本があるなんて!!!と驚きと尊敬の気持ちでいっぱいです。
未来のこと、先のことばかりにとらわれて今に一生懸命になりきれてない現状、多々見受けます。
先のことを考えるな!っていうわけじゃなくて、重要性はわかった上で、落とし穴もあるからそれじゃなきゃだめなんだーーー!って片方の考え方だけに流されない方がいいね、ていうのがざっくりした感想です。
就職活動中なのですが、読み返し読み返し、いまをいきていきたいな、と思いました。
とってもよい視点!今の自分に都合のいい言葉だからかもしれませんが。。
榎本さんありがとうございました! -
Posted by ブクログ
日本社会は「ホンネ」と「タテマエ」の二重構造でできており、この構造を理解していないと、コミュニケーションに支障をきたすという話。海外との比較で、この手の二重構造は悪く言われることが多いけれども、社会から争いを減らす意味で、むしろ上手く機能している側面を特に強調している。また、近年の日本では、タテマエを軽んじる風潮から社会がギスギスしている面が見受けられるとしつつ、現代の若者も、ホンネとタテマエの狭間で細心の注意を払いながらコミュニケーションをしている実態を明らかにしている。
私も、人の発言において、言外の意図や真意を読み取るのは非常に苦手だし、逆に自分が話す場面でも、どこまでの範囲を、どの程度 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人に気持ち良くしてもらって当然
という感覚の人がいることは発見だった。
解決策は特攻薬ではなく、
地道にその人の能力を
鍛えていくことが主に書かれてあった。
会社に入ってどうせ鍛えないといけないなら
学生のうちに鍛えてあげた方がいいかもと思う。
褒める教育が良くないのか。
いや、そもそも社会が変わっていないのに
教育を変えてしまったことが問題なのか。
褒める教育を受けた人が社会に出ることで、
今よりポストが上がって
発言力を持つようになれば
社会が変わるのか。
海外の文化を取り入れるときは
教育だけじゃなく、
ビジネスについても取り入れないと、
齟齬が起きるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
職場の上司にすすめられて読んだ。「いろんな人が出てくるから、面白いと思うよ」と言われて。
読んでみると、自分が感覚的に理解していたことが、ちゃんと知識として言語化されていて驚いた。
「こういう人って、なんでこうなるんだろう?」と日々感じていた疑問に、脳の特性や認知のしくみという“裏側”から答えてくれている感じ。
経験則だけに頼っていた部分に、地図や説明書が加わったような読後感だった。
特に印象的だったのは、「できない人」に対して怒ったり諦めたりする前に、まず“前提”を見直す視点。
反省したり、読んで考え直したり、そういう地味な行為の積み重ねが、実はすごく大切なんだと再認識した。
よく半期 -
Posted by ブクログ
【内容紹介】
自己肯定感は、日々葛藤しつつ生きていくことで少しずつ高まるもの。成長途上の若者が自分はまだ未熟だなと思うのは自然な事。ほめたらのびるものではない。高校生の7割が「自分はダメな人間だ」と思うことがあるという。そもそもどのようにして測定されているのだろうか。その心理メカニズムを解明すると、何を鍛え、何を高めればいいのか、本当の自己肯定感を育む方法が見えてくる。
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タイトルだけ見て「自己肯定感は高くなくていい、ということかな?」と思いましたが、そういうことではなく、「もちろん自己肯定感は高い方がいい。ただ、海外と日本の文化の違いを無視した指 -
Posted by ブクログ
2025/07/29
現在も改革が進む教育のあるべき方向性について警鐘を鳴らす内容の本。
講義型の授業ではなく、アクティブラーニングという名のもとに話し合いやプレゼン、会話などと言ったコミュニケーションの側面を重視する学習が広がる中で、本当にそれで大丈夫なのかともう一度教育改革のあり方を問うている。
この人の分析もかなり面白くて、アクティブラーニングが提唱されるようになったアメリカの教育のアプローチの仕方と!日本の教育のアプローチの仕方は国の文化的な側面から考えても合致しているとは言えないのではないかと言っている。
話し合いやプレゼンをするにも当然前提となる知識は必要で、その知識を身につけるた -
Posted by ブクログ
自己肯定感という言葉をもてあそんで、人の不安につけこんで金を稼ぐ自己肯定感ビジネスが流行りまくっていることに腹が立ったので読んだ
内容については概ね同意する。でも日本の文化を協調的であること謙遜すること、そこに馴染むように生きているのだから世界から見て日本の子どもの自己肯定感が数値として低くても機にする必要はないというのは、逆に言えばそこに馴染みにくい子のことを切り捨てているような気がした
もっとあらゆる子どもを包摂して、その前提で論じてほしかった
とはいえ自己肯定感を高くするためにむやみやたらに褒めたりすることは逆効果だと私も思う。とにかく褒めておけばいい、という教育の仕方は結果を褒めること -
Posted by ブクログ
第一章は筆者による違和感総まとめになっていたので気になるトピックスだけ読んで、「分かるわ~」で軽く読めた。
二章以降からは思考停止に陥る理由となる日本人特有の思いやりや忖度文化についての解説がある。そして時代が進み技術の進歩によって変化する教育現場の課題が深く、読書をして思考力や読解力を鍛えないとあっという間に資本主義社会に飲まれてしまうぞという警鐘があった。疑うことをしない人が多いなっていうのは自分もよく感じることで、毎日生きてるだけで自動的に情報が入ってくるけど、鵜呑みにしてる人ばっかりで心配になる。まさに今選挙期間中で、排外主義のデマを宣う政党とその様子を垂れ流すテレビとか。印象操作で騙