あらすじ
自己肯定感は高めなければいけないのか? なぜ、欧米人や中国人・韓国人にくらべて日本人は自己肯定感が低いのか? 「実力が伴わない人ほど自己肯定感が高い」などの心理学調査も踏まえつつ、大人・子ども問わずに蔓延する「自己肯定感」信仰の問題点を明らかにし、上辺の自己肯定感に振り回されず、ほんとうの自信を身につけるための心の持ち方を指南する一冊。
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Posted by ブクログ
自己肯定感という呪縛。榎本 博明先生の著書。自己肯定感は大切、日本人は自己肯定感が低い、だから自己肯定感を高めないといけない。そんな自己肯定感についての思い込みや自己肯定感についての常識が正しくないことを榎本 博明先生が教えてくれる一冊。自己肯定感という言葉に惑わされないでほんとうの自信とほんとうの自尊心を身につけること。
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ほめられることによって、自分に甘く弱くなっている若者がいかに多いか。根拠のない自信と制御の難しい不安とをうまくバランスさせながら、日本人はナイーブに成長してきたし、成長する世の中であってほしい。
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とにかく自己肯定感を高めれば良いと言う風潮に疑問を持っていたところに、この本に出会った。
本当は力がないのに「自分ならできる」「僕はすごい」といった空想の自信は、ただのナルシズムであり、不安なことはやらない、自分に固執するといったようなマイナス効果を生む。
日本人は謙虚な姿勢をもつことが良しとされる間柄の文化であり、欧米のような自己中心の文化とは異なるので、調査によって自己肯定感が低くなるのも当然である。
本書にもあるように、キーワードは向上心と好奇心。いろいろな体験を通して、挫折や失敗を繰り返し、粘り強さをつけていくことが大切。自己肯定感が低いということは、現状に満足していないということ。言い換えると、理想の自己に向かって、頑張ろうという思いを持っているということ。そう思っていろいろな経験をしているうちに、自己肯定感は自然と高まってくるはず。
僕も向上心と好奇心は人並みにある。
人として、教師として、さらに高みへ!