枝廣淳子のレビュー一覧
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本書の前提となる5つのディシプリンのうち、志の育成とされる自己マスタリーと共有ビジョンは今日的にはキャリア自律として扱われる領域で、パーパスマネジメントの考えと概念が近い。日本の組織、働く人にジワジワと浸透している。
内省的会話の展開とされるメンタル・モデルとダイアログも1on1やキャリアコンサルティングとして試みが導入されている。
以上の四つは、個人への働きかけによってある程度達成可能な課題に見受けられる。
問題は最後のシステム思考、複雑性の理解であろう。組織的課題は遅行軸であることがこのディシプリンが抱える最大の難しさで、より上位の経営者やリーダーが理解し戦術的に組織や業務に組み込む -
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以下、引用
●人生前半には必要だったし、自分を支えてきてくれたけれど、人生の午後には足を引っぱってしまうかもしれないメンタルモデル。 その呪縛から自由になるにはどうしたら良いのでしょう?メンタルモデルの呪縛から自分を解き放つコツが二つあります。①気づくこと②ゆるめること
●怒りだけではありません。例えば、 何かがうまくいってみんなに褒められた時 、単なる謙遜や周りへの配慮をはるかに超えた「 落ち着かない気持ち」を強く感じるかもしれません。そんな時には、「自分は自分に対してどう思っているのだろう?を不安に感じているのだろう?」と自問してみてください。
●繰り返しになりますが、大事なポイントは -
Posted by ブクログ
ネタバレ「学習する組織」とは、持続可能性を導く、まさにイノベーションそのもののことである。この組織を創るには、共有ビジョンの構築とチーム学習が必要と説く。
これについては、以下少し説明を追記する。
持続可能性のある組織について、「目的を達成する能力を効率的に伸ばし続ける組織」とも言い換えられる。
共有ビジョンとは、外発的なものでも内発的なものでもいいのだが、外発的なものの場合、競合と比較したときに、何かを達成することに主眼をおいたほうがいい。
チーム学習について、個々の学習の総和であり、チーム学習が組織の学習につながるということである。
タメになったのはビジョン。
「人類の宇宙探索の能力を進歩させ -
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買い物袋やストロー、ペットボトル、包装容器等様々なプラスチック製品が溢れているが、昨今特に海洋ゴミのプラスチックゴミが世界中で問題となっている事は耳目を集めているが、そもそもプラスチックはガラス瓶の代替として軽量化で運搬時等のCo2削減に寄与して来た面も有る。
プラスチックは一旦製造されると何千年も完全に分解される事無く地球上に存在する。海洋中では生物が体内に吸収する事も多く食物連鎖の最上位である我々人間の体内にそれら汚染された水産物が食品として取り込まれている。
中でも包装容器はプラスチック生産量の約三分の一を占め、更に短期使い捨て商品である。また海洋中に漂流する物としてはマイクロ -
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日本の課題の章は、全ての人に読んでいただきたい。
コロナ禍で試行錯誤している今、できることをひとつひとつ見つけて実践するなら今。便利な習慣を変えるのは大変だが、便利が最優先の時代ではないのである。
内容紹介
安価で便利な素材として過剰に生産・消費され、大量に捨てられているプラスチック。特に海洋プラスチック汚染は二一世紀最悪の環境問題の一つと言われる。この問題の全体像を提示し、産業政策の側面にも光をあてて解決策を検討する。
目次
はじめに
第1章 プラスチックとはどんな物質なのか――増える消費と廃棄
第2章 海洋プラスチック汚染――その現状と影響
第3章 プラスチック汚染を減らすために――世界 -